ラブライブ!アラカルト   作:la55

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ODAIBA’S HOLIDAY~お台場の休日~ SHIZUKU side 第1話

「スクールアイドル同好会を・・・休止します・・・」

 

 ここはお台場にある夢見る若者たちが集う学校、虹ヶ咲学園高等部(通称ニジガク)スクールアイドル同好会の部室。そこで同好会のリーダー格であった優木せつ菜がその言葉を、同好会休止を宣言した。このとき、同好会の1年であるしずくはこう思ってしまった。

(うそ・・・、同好会が休止・・・!!それって、もしかして、私の・・・、私のせいじゃ・・・)

そう、しずくは愕然とした、これまでスクールアイドルとして頑張ってきた矢先、まさか、その同好会が休止になるなんて思っていなかった・・・、というか、自分のせいで同好会が休止になってしまった、そう思い込んでいたのだ。なぜなら・・・、

(私がもっとせつ菜先輩に・・・、私の思いを・・・、伝えることができなかった・・・からです・・・)

 しずく・・・、本名、桜坂しずく、ニジガクの1年生・・・であるが、実はしずくは高等部の入学生ではなかった。1年に入ってすぐにニジガクに編入してきた編入生であった。その編入理由であるが・・・、それはスクールアイドル関連が理由ではなかった。実はしずくのもう一つの顔、演劇によるものだった。しずくは小さいときから演劇や小説が好きだったため、小学生のときから今に至るまで小さな劇団などで演劇の勉強をしてきた。そして、それがニジガクの関係者の目に止まり、全国的にも実績があるニジガクの演劇部のスカウトを経てここニジガクに編入をしてきた次第である。

 そんなわけで、しずくは演劇部に在籍しつつも自分の演劇の幅を広げたい、少しでも演劇以外の見識を得たい、そんな向上心があったあため、スクールアイドル同好会に入部して自分の実力を伸ばそうとしていたのだが、その矢先にそのリーダー格である2年のせつ菜が同好会休止を宣言してしまった・・・、というわけである。

 で、そのせつ菜の宣言を聞いて、しずく、同好会休止の理由が自分にある、その理由、「自分の思いをせつ菜に伝えることができなかった」、そう思ったのには理由があった。それは・・・、

(せつ菜先輩は「自分の好きを大々的に言える、それを誰も否定しない世界を造る」、そんんな理想があって、この同好会を介してその理想を実現しようとしていました。私もそんな移送に賛成ですしその実現のためにも私もお役に立ちたい、そう思っておりました。ですが、今の私では・・・、今の私の性格では・・・、少しもせつ菜先輩に近づけない、せつ菜先輩のお役に立つことができませんでした・・・)

そう、しずくは少しでもせつ菜のような人間、せつ菜が持つ理想、「自分の好きを大々的に言える、それを誰も否定しない世界を造る」、そんな理想に自分自身も近づこうとしていた。いや、それどころか、そんなせつ菜の理想を実現させようとしずく自身頑張ろうとしていた。だが、今のしずくの性格では今の自分ではその理想実現の役に立てなかった、いや、それどころか、自分の性格のせいで自分の思いをせつ菜に伝えることができなかった、そのせいでせつ菜は同好会休止を宣言してしまった、そうしずくは考えてしまったのだ。

 だが、なぜ、しずくは自分の思いをせつ菜に伝えることができなかったのだろうか。それはしずくの次の後悔の念からわかるかもしれない。しずく、せつ菜が同好会休止を宣言したその理由が自分の性格にある、そう思ったあと、こう考えてしまった。

(だって、私、私を演じることしかできないから・・・、「当たり障りのないいい子」を演じることしかできないから・・・)

そう、しずくの性格、それは自分自身を「当たり障りのないいい子」を演じている、そのものだったから。「当たり障りのないいい子」、それはどんな人に対しても悪い印象を与えない、無害ともいえる、そんな子どものことをいう。それはつまり、一般世間でいうところの本当にいい子、という意味を持っていた。いや、悪く言えば、自分の考えすら言わない、なにも言わない子、ただ人に従順ないい子、とも言えた。

 だが、しずくがそう自分の性格をそう評するのには理由があった。それはしずくの生い立ちにあった。しずくは小さいときから演劇や小説に興味を持っていたことは前に話したが、そのせいでしずくは小さいときから大変な思いをしてきた。しずくは小さいときから演劇や小説に興味・・・というか趣味にしてきた。だが、しずくのまわりにいる同年代の子たちといえば・・・、そう、その多くがアニメやゲームなどが好きだったりする。そのため、しずくはそのまわりにいる子たちと趣味が合わなかったりする。しずくの好きなものは演劇や小説、それに昔の映画・・・、対して、しずくのまわりにいる子たちは最近のアニメやゲーム。これではまわりと話題が合わない、まわりから浮いてしまう、そんな存在にしずくはなってしまう、そう小さいときのしずくは自然とそう思ってしまったのだ。そのため、小さいときのしずくはそれを防ぐためにまわりから浮くのを恐れて、みんなに好かれるいい子、「当たり障りのないいい子」、そうなろうとしていたのだ。そうなれば、しずくが好きなもの、演劇や小説、それを自分とは話題の合わない同年代のまわりの子たちに押し付けることもなく、ただただうなずくだけ、そうすればまわりから浮くことをせずに済むから。ただ、しずくも人の子、自分の好きなものを言いたい、そんな思いも持ち合わせていたのか、いつかは自分の好きを発言したいと思っていた。だが、そうすれば完全にまわりから浮く、それに加えて、しずくはその趣味もあったために小さいときから小さな劇団で演劇の勉強をしてきた、ということもあり、自分の発言を押し殺すために、

 

「当たり障りのないいい子」、その役をずっと今に至るまで演じてきた。

 

そして、それが今のしずくの姿、であった。

 だが、そこにきて、今、しずくは変わりたいと思うようになってきた。なぜなら、動向にに入ったとき、ある少女に出会ったから。それが、優木せつ菜、せつ菜である。せつ菜は自分とは正反対な少女であった。自分の考えを押し殺している、「当たり障りのないいい子」、そう演じているしずくとは違い、せつ菜は自分の好きを、自分の好きなこと、ラノベやアニメ、それに、スクールアイドル、それらをまわりに言ってしまう、いや、その好きを大々的に言える、誰もそれを否定しない、そんな世界を造る、そんな理想を大々的に言ってしまう、叶えようとしている、そんな少女だった。そんなせつ菜を見て、しずく、同好会でせつ菜と触れ合っていくうちに、

(あぁ、私、せつ菜先輩みたいに、自分の好きが言える、そんな人になりたいです・・・)

と、せつ菜に対し憧れともいえる思いを持つようになった。しずくはこれまでまわりから浮くのを恐れて自分の好きという思いを押し殺してきた、「当たり障りのないいい子」を演じてきた。対して、せつ菜はそんなしずくとは正反対、自分の好きを簡単に言える、いや、その好きを誰も否定しない、そんな世界を目指している、そんな少女だった。なので、しずく自身もこれまで自分を演じてきたもの、「当たり障りのないいい子」、から脱却してせつ菜みたいな自分の好きが言える少女になりたい、そう願ってきた。いや、それどころか、

(それに、それに、私、そんなせつ菜先輩のお役に立ちたい、せつ菜先輩の理想を一緒に叶いたいです!!)

と、せつ菜の役に立ちたい、せつ菜の目指す世界を一緒に叶えたい、そう思うようになってきた。

 だが、ここにきて、しずくがこれまで演じてきたもの、「当たり障りのないいい子」、それが影を落としてくる。しずく、あるとき、

(あっ、ここはこうしたらいいのではないでしょうか。なら、せつ菜先輩に・・・)

と、せつ菜にあることに対して自分の考えを話そうとした瞬間、

(で、でも・・・、もし、私がそう言ってしまうとするとせつ菜先輩が・・・)

と止まってしまい言うのをやめてしまった。このとき、しずく、自分が発言してしまうとせつ菜が傷ついてしまう、いや、それどころか、せつ菜を含めたまわりの同好会メンバーから浮いてしまう、そんな思いになってしまったのである。いや、ここにきて、「当たり障りのないいい子」、をしずくは演じてしまったのだ。そのため、しずく、なにかせつ菜に言いたそうになってもこれまでの自分を、「当たり障りのないいい子」、を演じてしまうため、なにも言えずにいることが多かった。そして、今に至る、というわけである。

 そんなこともあり、せつ菜の同好会休止の宣言を聞いて、しずく、自分はせつ菜の役に立ちたいけれど今までの自分を演じてしまったためになにも言えずにいた、そのせいでせつ菜は同好会を休止した、そう考えてしまったためか、

(わ、私・・・、もう嫌です!!せつ菜先輩に私の考えを伝えることができませんでした!!だから、同好会は、休止した、のです!!もう、こんな私は、「当たり障りのないいい子」、そんな私、絶対に嫌です!!)

と、自分のことがいやになった。

 

 同会会休止宣言から数日後のこと、同好会が休止になった、それにより、しずくは自分が所属しているもう一つの部活、演劇部で精一杯頑張ろうとしていた。

(私には演劇という道が残されています!!なら、私は演劇で頑張るのみです!!)

と、しずく、演劇に必死に取り組んでいた・・・のだが、そのしずくの頭の片隅では、

(そして、あんなこと、せつ菜先輩が同好会を休止にしてしまったこと、それを再び起こさないためにも、私、桜坂しずく、人に意見できるように、私の好きが言えるように、そんな人を演じ切ってみせます!!)

と、あの悲劇、同好会休止、そんな悲劇を再び起こさないように、自分の好きが言える、自分の考えが言える、そんな人を演じようとしていた。

 そして、しずくが、今、次の演劇部の公演のときに演じようとしていた自分の役もみんなに対し自分の考えを主張する、そんな役だった。

 しずくその劇の練習中、

「と、こ、ここはそういうことでして、わ、私はこう言いたいの・・・」

と、自分の役のセリフを言おうとしたとき、

「はいっ、ストップ!!」

と、監督役の生徒からストップがかけられるとすぐにその監督はしずくに対し、

「しずく、もう少し、力強く、はっきりと言って!!ここはあなたがみんなに対して力強く主張する場面です!!それなのに、そんなに弱弱しく言うなんて、なにかしずくらしくない・・・、というか、あまりしずくがその役に感情移入できていない、そうみえてしまいます」

と、ダメ出しを言ってきたのだ。これには、しずく、

「はい、すいませんでした・・・」

と、監督に謝ってしまった。

 だが、何度もそのシーンを繰り返し練習しているものの同じところでしずくが力強く言うことができずにまたこのシーンの最初から・・・というのが続いてしまった。そのため、監督、

「このままでは埒があきません!!もうこうなったら仕方がありませんが、しずく、大変申し訳ないのだけど、その役、外れてもらいます!!公演まで時間がありません!!このままでいたら先に進むことが出来ません!!なので、しずく、その役から外れてもらうしかないのです!!しずく、大変申し訳ございませんがご理解ください」

と、しずく、今演じている役から外れることになってしまった。これには、しずく、

(えっ、うそですよね・・・)

と、愕然となってしまった・・・。これまでしずくはいろんな役を演じてきた。そのすべてでその役を完璧にこなしてきた。だが、それは小さな劇団のなかでの話である。今、しずくがいるのはニジガクの演劇部である。小さな劇団とはレベルが違う。ニジガクの演劇部、それは全国の大会でも上位に入るくらいの実力をもっていた。そのため、これまでしずくが所属していた小さな劇団とは数段レベルが上、全国のなかでも指折りの実力をもった、そんなレベルを有していた。なので、まわりからみられる視線も厳しいものだった。生半端な気持ちでいたら絶対に演劇部で活動できない、それくらい厳しいものだった。だが、そのレベルの演劇部であっても普通のしずくならそれくらい余裕をもってその役を演じることができていただろう。それくらい、しずくの演劇におけるレベルは大きかった。だが、しかし、今回、しずくにとって自分が演じている今の役は分が悪かった。なぜなら・・・、

(いつもの私なら簡単に演じることが出来ていました。ですが、今回の役は自分の考えを力強く主張する、今の私の性格とは・・・、「当たり障りのないいい子」の私とは正反対・・・。これではいつもの私みたいにその役になりきる・・・、感情移入できない・・・、ものです・・・)

そう、今演じている自分の役は今の自分とは、「当たり障りのないいい子」を演じている自分とは正反対の役だったからである。しずくは演劇の際、その役になりきる、その役に感情移入する、いわゆる、憑依型ともいえるやり方でその役を演じていた。そのため、しずくが演じる際、あたかもその役の人が実際にそこにいる、そう観客たちが思えるくらいの演じ方をしていた。だが、今回の役は今のしずくの性格、「当たり障りのないいい子」、なにも人に言えない子、そんなしずくとは正反対の自分の言いたいことは力強く主張する、そんな役だった。むろん、これまでしずくがそんな役を演じてこなかったわけではなかった。実際にはそんな役もしずくは演じてきた。だが、それは小さな劇団での話。今いるのは実力的に全国レベルともいうべきニジガクの演劇部である。これまでしずくがいた小さな劇団とは求められるレベルが格段上だったりする。なので、本当にそこにその役の人がいる、いや、絶対にその役の人がいるのだと目の肥えた観客たちにそう思わせることができる、そんな演じ方をしないといけなかったのだ、しずくは。けれど、今のしずくはこれまでの自分、「当たり障りのないいい子」、その子を演じてきた。いや、それどころか、今回の自分の意見を力強く主張する役になりきろうとしても、「当たり障りのないいい子」、日常からそう演じてきた、そのことが影響しているのか、今回の演劇の役にしずくはなりきることができなかった。そのため、自分の考えを主張するシーンでしずくがその役を演じようとしても監督が納得できる演じ方をすることができなかったのだ。

 そんなこともあり、しずく、

(うそですよね・・・。私が役からおろされてしまいました・・・。そんな・・・そんな・・・)

と、失意のどん底に落ちてしまった。これまでしずくが経験したことがない、初めての挫折だった。

 そんなしずくに対し、ある先輩がしずくに近づいてはこう言ってきた。

「しずく、なんかいつものしずくじゃない・・・。いつものしずくならその役に感情移入しすぎるくらいに、いや、本当にその役になりきっている、実際にその役の人がそこにいる、と思えるくらいの演じ方をしているのに、今のしずくは、なんか、なにも言うことができない、そんな、弱弱しい、今回の演劇でしずくが演じている役とは正反対の、そんな演じ方を・・・、いや、なんか、いつものしずくみたいに、なにも自己主張をしない、ただのいい子、みたいな感じに見えてしまうよ・・・」

これには、しずく、

(うそ・・・、なんか先輩に言い当てられている、そんな感じがします・・・)

と愕然とする。

 だが、そこに追い打ちをかけるように監督からしずくにこう言い渡されてしまった。

「しずく、もしかして、スランプにおちてしまったのでしょうか。なら、しずく、これは監督特権で命じます。しずく、そのスランプから抜け出すまで演劇部への参加を禁じます!!しずく、演劇以外のことをすることではやくスランプから抜け出してきなさい!!」

これには、しずく、こう絶句してしまう。

(えっ、私、演劇部からも締め出されてしまったのですか・・・)

 

(私、どうかしているのでしょうか・・・。まさか、自分の好きな演劇で自分の役からおろされるばかりか演劇部からも締め出しを受けるとは・・・。これまで経験したことがないことです・・・。でも、それくらい自分がその役になりきれていない証拠です・・・。それもこれもこれまで私が「当たり障りのないいい子」を演じてきた、そのつけかもしれません・・・)

しずくは失意のどん底におちつつも帰宅の途についていた。

 そして、それと同じくして、しずく、

(せつ菜先輩が同好会を休止した理由、それは私と関係あることかもしれません・・・)

とせつ菜が同好会を休止した理由と思われるで出来事を思いだそうとしていた。それはせつ菜が同好会を休止した日の数日前、せつ菜がしずくにスクールアイドルの指導をしていたときの出来事だった。しずくはせつ菜からスクールアイドルになるための指導を受けていた。そんなせつ菜の指導にしずくは、

(私は少しでもせつ菜先輩みたいに自分の好きを大々的に言いたいです!!少しでもせつ菜先輩に近づきたいです!!)

という思いのせいか熱心にその指導を受けては少しでもそれを吸収しようと頑張っていた。そんなこともあり、せつ菜はしずくに対し次第に熱く指導するようになっていった。

 だが、それがしずくにとって戸惑いを生む結果となってしまった。次第に熱くなるせつ菜の指導、これには、しずく、

(少しでもせつ菜先輩みたいに自分の好きが言える、そんなスクールアイドルになりたいです!!)

と好意的に受け入れていた。

 だが、そう思ったのもつかの間、しずくのなかにあるある思いがふつふつと湧いてきた。それは・・・、

(でも、そんな自分になったら、好きという思いを勝手に言ってしまったら、きっとまわりから浮いてしまいます・・・。そんなの、絶対に嫌です!!まわりから浮いてしまうなんて、私、耐えられません!!)

そう、自分の好きを言ってしまうことによりまわりから浮いてしまう、それを危惧してしまったのである。これまではまわりから浮くことを防ぐため、「当たり障りのないいい子」、をしずくは演じてきた。だが、今、しずくは自分とは正反対の少女、せつ菜と出会い、そのせつ菜の理想を、自分の好きを大々的に言える、そんな理想に少しでも近づくために自分もせつ菜みたいな少女になりたい、そんな一心でせつ菜の指導をしずくは受けてきた・・・が、人は急に変わろうとするとき、これまでの自分を構成していたもの、しずくで言うところの、まわりから浮かないようにしていたもの、「当たり障りのないいい子」を演じていた、それがセーフティーネットのようなかたちで発動してしまうものなのである。で、このとき、しずくのなかでもそのようなセーフティネットが発動してしまった、とうわけである。

 そのためか、しずく、熱く指導しているせつ菜に対し、突然、こんなことを言いだしてしまった、

「せつ菜先輩、本当に申し訳ございません・・・。私、せつ菜先輩みたいになれません・・・。だって、私・・・、私・・・」

そんなしずくの言葉を発したためか、せつ菜、なにを思ったのか、しずくに対し、熱く指導することをやめてしまった・・・。その数日後、せつ菜は突然同好会を休止したのである。

 そんなこともあり、しずく自身、

(自分が「当たり障りのないいい子」を、これまで自分が演じてきた、それによって時g分が憧れているせつ菜先輩みたいになることができなかった。それどころか、それによってせつ菜先輩は同好会を休止してしまった・・・。自分がもっとせつ菜先輩に対し自分の考えをはっきりと言うことが出来れいればそんなことなんて起きなかったんだ・・・)

と思い込むようになってしまったのである。だが、それでも、しずくは、今でも、「当たり障りのないいい子」を演じ続けてしまう・・・。それにより、今度は、しずく自身、演劇の劇の役を・・・、自分の性格とは正反対の役を外されてしまった・・・という最悪の事態をしずくは迎えてしまったのだ。

 これらにより、しずく自身、失意のどん底の状態のなか、自分の家に変えるためにニジガクの最寄り駅までとぼとぼと歩いていた、そのときであった。ニジガクの近くにある公園を通り過ぎようとしたとき、

(あっ、ニジガクの生徒が今にも倒れそうになっています!!)

と、しずく、その公演のベンチで今にも倒れそうになっているニジガクの生徒を発見。これには、しずく、

(このままでとあの子はそのまま倒れてしまいます!!そんなの、私、見過ごすことなんてできません!!なので、私、これから、あの子を助けにいきます!!)

と、今にも倒れそうになっている生徒を見過ごすことができずにその生徒が座っているベンチに向かってはその生徒に対し、

「大丈夫ですか?なにか苦しんでいるみたいですけど・・・」

と、声をかけてみた。すると、その生徒は小声でなにかを言うとともにベンチに眠るように倒れてしまった・・・。

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