ラブライブ!アラカルト   作:la55

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ODAIBA’S HOLIDAY~お台場の休日~ SETUNA side 第2話

 奈々が倒れるように眠ってから数十分後・・・、

「うわ~、よく寝ました・・・」

と十分寝たことにより幾分か楽になったのか、ついに奈々は目を覚まして起き上がった、そのときだった。突然、ある本を持っていた生徒から、

「おはようございますって、今はもうすぐ夜ですから、こんばんわ、でしたね。こんばんわ、中川奈々、生徒会長さん!!」

という声が聞こえてきた。これには、奈々、

(えっ、なにごとなんでしょうか!?)

と、驚いたのか、一瞬、フリーズしてしまった・・・こともあり、その生徒の挨拶に対し、

「こ、これは、しずくさん、こんばんわ、です・・・」

と、つい、その生徒ことしずくの名前をつけて挨拶をしてしまった。どうやら、奈々、ベンチの上で倒れこんだとき、しずくが奈々を膝枕をして介抱していたようなのだが、奈々んにとって起き上がってからすぐ隣にしずくがいたことだったからかついてんぱってしまい、ついしずくの下の名前を呼んでしまったようだ。

 ただ、しずくは冷静だった。突然、奈々から下の名前で呼ばれたことに気づいた・・・というか、しずくにとって奈々はただの生徒会長、それも実際に(生徒会長として)初めて奈々と出会った、そんなことに気づいたのか、(もちろん、奈々にとってみればいつも同好会で会っていたのでしずくのことは知っているものの、しずくにとってみれば同好会のときの奈々はスクールアイドル優木せつ菜として会っていたこと、そのせつ菜の正体が奈々だとは知らなかったので、しずくからしたら「初めて奈々と出会った」、そんな思いを持っていたこともあり、)

「中川生徒会長さん、なぜ、私の名前を知っているのですか?私、生徒会長と会うの初めてなのです。なのに、私の名前、それも下の名前、しずく、と言われたものですから、私、それについてつい疑問に思ってしまいました・・・」

と、奈々にとってズバリという指摘をしてきたのだ。これには、奈々、

(し、しまったです・・・。私、つい、てんぱってしまい、いつものように、しずくさんのこと、「しずくさん」って下の名前で言ってしまいました・・・)

と、後悔してしまった。ただ、それでも、しずくの指摘に答えないといけない、ということもあり、とっさに、奈々、

「そ、それは・・・、私が生徒会長だからです!!ニジガク高等部の全生徒の名前くらい、生徒会長である私にとって覚えていて当然なのです!!」

と、無謀ともいえる言い訳を言ってしまった・・・。だって、ニジガク、実は・・・1学年だけでも千人以上、全生徒をあわせてもゆうに三千人をこえるマンモス校、ですから!!そんな三千人以上もの全生徒の名前を覚えるなんていくら優秀な奈々はおろか演劇において長いセリフを覚えないといけないしずくすら無理なことだから・・・。なので、しずくからは疑いの目を向けられてしまった、奈々は・・・。

 だが、そのときだった。奈々、突然、くらっとしたのか、

「あっ・・・」

という声とともに再びしずくに倒れこむように・・・というか、今さっきみたいに、ベンチに座ったしずく、そのしずくの膝の上で眠っていた、そんな奈々の姿に再びなるように奈々は倒れこんでしまったようだ。これには、しずく、そんな奈々に対し、

「中川生徒会長、すぐに起き上がらないほうがいいと思います。すぐに起き上がったから貧血を起こしたみたいです」

と、注意をしてしまう。どうやら、奈々、急に起き上がったことにより貧血になってしまい再びしずくに倒れこんでしまったようだ。これには、奈々、

「う~、しずくさんには申し訳ないことをしてしまいました・・・」

と、反省の弁を述べてしまった・・・。

 

 その後、奈々はしずくの膝の上で、少しのあいだ、寝たあと、しずくから、

「中川生徒会長さん、あんまり無理をしないでください。生徒会長としてニジガクのみんなを引っ張っていく存在なのですから・・・」

と注意を受けると、奈々、後輩であるしずくから的確な発言をされたためか、

「はい・・・」

と肩を落としてしまった。

 そんな奈々の姿を見てか、しずく、

「今日は家でゆっくりとお休みください。そして、明日から生徒会長として頑張ってください!!」

と言ってはしzくが持っていた本を自分のカバンにしまうと座っていたベンチから立つとともに、

「それでは、中川生徒会長さん、私はこれにて失礼いたしたします。それでは、さようなら」

と、奈々に対しさよならをしてはニジガクの最寄り駅に向かって歩き始めた。これには、奈々、

「しずくさん、さようなら」

と、しずくに対しさよならをしては自分から去り行くしずくの姿を見送った。

 そして、去り行くしずくの姿を見たあと、奈々、

(う~、しずくさんにみっともない姿を見せてしまいました・・・。この私、一生の不覚です!!)

と、頭を抱えてしまった。せつ菜のときにしずくに対し自分の大好きを強要したことに続いて、今度は奈々のときにしずくに対しみっともない姿をみせてしまった、それこそ、自分にとって一生の不覚・・・、と奈々はさらに後悔してしまっていたのだ。

 とはいえ、奈々、そんなしずくに対し、ある点についてつい考えてしまった。それは・・・、

(ですが、しずくさん、私が眠っているあいだ、なにか本を読んでいました。それって、たしか・・・)

そう、しずくが持っていた本のことである。実は、最初、奈々が倒れてしずくの膝の上で眠っているあいだ、しずくはその本を読んでいたのである。

 で、その本について、奈々、その題名を思いだそうとしていた。

(しずくさんが持っていた本、たしか・・・、「・・・の休日」・・・、「・・・の休日」・・・。あっ、思いだしました!!)

とついにその本の題名を思いだすことに成功した、奈々は・・・。

 そして、奈々はその本の題名を大声で言った。

「たしか、しずくさんが持っていた本あ、「ローマの休日」、でしたね!!たしか、今、私がはまっているラノベの原作だったはずです!!」

 

 翌日、

「ふ~、よく寝ました!!」

と、奈々は起きな声をあげて起きた。自分の大好きというフラストレーション、自分のせいで同好会を休止した悔い、それらによって苦しんでいた奈々であったが昨日のしずくの介抱、さらに、帰ってからずっと寝ていたことによりその幾分かは緩和されていたのだ。そのため、ここ最近苦しんでいた奈々にとって少しは目覚めのよい朝を迎えることができた。

 そして、起きてから数十分後、奈々ははやめに投稿した。なぜなら、

(めざめはよかったのですが、それでも生徒会の仕事はまだ大量に残っております。なので、少しでもそれを終わらせるためにもはやめに登校しないといけないのです!!今日も頑張るのです!!)

そう、まだ生徒会の仕事が大量に残っていたのだ。ニジガクみたいなマンモス校の生徒会、ということもあり、生徒会の仕事の量も半端なかった。昨日、その大量の仕事をこなしていたのだが、それでも仕事は大量に残っているのだ。そんなわけで、奈々、自分をこぶしつつもその仕事を少しでもこなすため、今日も早めに登校することにしたのだ。

 そんな奈々であったが、昨日、しずくが読んでいた本、「ローマの休日」、についてふと考えてしまった。

(でも、しずくさんが読んでいた本、「ローマの休日」、今、私がとてもはまっているラノベ、「スペース・ホリデー」、その原作だったはずです!!)

そう、「ローマの休日」、それは、今、奈々がとてもはまっているラノベ、「スペース・ホリデー」、その原作であった。

 そして、奈々はそのラノベのことを思い返していた。

(「スペース・ホリデー」、たしか、こんな内容でした。ある宇宙の国のお姫様と一新聞記者との1日だけのラブストーリー・・・)

「スペース・ホリデー」、それは宇宙にある国のお姫様と新聞記者との1日だけのラブストーリー。日々に王室の仕事に嫌気をさしたお姫様が自分が住んでいるお城から黙って脱出、身分を隠して街に潜んでいたところに新聞記者がその姫様を見つけては自分の家に招待したのだが、街の様子をみたことがないお姫様はその街の様子をみてみたいというわがままを新聞記者に言ったため、新聞記者は仕方なく1日だけお姫様と一緒にお出かけ・・・というか、いわゆるデートをすることに。そんなデートに、お姫様、新聞記者、ともに楽しんでは2人はしらずのうちに愛し合おうとしていた。だが、夜のダンスパーティーによって身分を隠していたお姫様は新聞記者に自分の身分を、自分がお姫様であることがバレてしまい、それがもとで大騒動が勃発することに。そして、それがもとで2人は別れてしまう・・・。その後、お城の宮中晩さん会で2人は再会するもお姫様はこれからは自分の姫としての責務を果たしていくことを新聞記者に伝え2人は別々の道を進むことにした・・・。これが「スペース・ホリデー」の大まかなあらすじである。

 そんな「スペース・ホリデー」に関して、奈々、こんな思いをもっていた。

(ふだんの私なら熱い展開のファンタジーやスポーツのものが好きなのですが、この「スペース・ホリデー」はそんな展開はない、悲しみのラブストーリー、スペースオペラです。本来ならまったく違うジャンルなので読まないのですが、「今泣けるラノベ」ということで世の中でとても人気になっております。なので、私、それならばと読んでみましたが、この私すら泣いてしまう、本当に涙腺が崩壊するくらいのラノベでした。なので、私、このラノベにどっぷりはまってしまいました・・・。うぅ、何度読み返してみても泣いてしまいます・・・)

奈々の好きなラノベのジャンルは熱い展開のファンタジーやスポーツである。なので、「スペース・ホリデー」みたいな泣けるラブストーリーものは普段の奈々なら読まなかった。だが、このラノベ、今現在、「泣けるラノベ」として大人気になっていた。そのことを耳にした奈々、それならばとそのラノベを買っては読んでみたのである。で、そのラノベを読んで、奈々、涙腺が崩壊するくらい泣いてしまった・・・いうか、どっぷりはまってしまったのである。

 そんなこともあり、奈々、ふとこう考えてみた。

(そして、このラノベの原作は映画のなかでも名作中の名作として誉れ高い「ローマの休日」、私はいつかはその映画をみてみたい・・・、その本を読んでみたい・・・、そんな気がしてきました・・・)

そう、奈々としては珍しく(そのラノベの原作である)昔の映画であった「ローマの休日」、それを見てみたいと思うようになっていたのである。ただ、これに関しては、奈々、自分の近くに「ローマの休日」のDVDなどを持っている友達なんていないと思ったのか、

(ですが、「ローマの休日」、そのDVDを持っている方なんて私の近くにはおりません。なので、私からすればそれは夢のまた夢・・・なのです・・・)

と、少し諦めの表情をして言った。

 だが、昨日、しずくが「ローマの休日」の小説版を持っていたことを思いだしたのか、奈々、

(けれど、昨日、しずくさんは「ローマの休日」の小説版を、昨日、持ってきていました。演劇が好きなしずくさんなら持っているのもうなずきますが、そのしずくさんとは同好会の件で離れ離れになってしまいました。私、そのことを考えるとまた苦しみそうです・・・)

と、「ローマの休日」の本を持っているしずくとは同好会の一件で離れ離れになったことをつい思いだしてしまい、その悔いによって、しずく、また苦しんでしまうのでは、と、不安をのぞかせていた。

 

 そんなことを考えつつも奈々は生徒会室の前に到着、すぐさま生徒会室のドアを開けては、奈々、

「みなさん・・・、おはようございます!!」

と、元気よく?生徒会室にいる生徒会役員たちに向かって挨拶をすると、そこには聞きなれた・・・ものなのだがこの生徒会室では聞いたことがない声が聞こえてきた。

「中川生徒会長さん、おはようございます!!」

これには、奈々、

(えっ、まさか、この声って・・・)

と、その声に気づいた模様。ふと正面を見ると、奈々、

「おはよう・・・って、しずくさん!!」

そう、ここ生徒会室にはいつもはいないはずのしずくがそこにいたのだ。これには、奈々、

(えっ、えっ、なんでここにしずくさんがいるわけですか?)

と、びっくりしつつも、

「なぜここにいるのですか?」

と、ついしずくになんでここ生徒会室にいるのか尋ねてみた。

 すると、しずく、こう答えてしまう。

「中川生徒会長さん、昨日、ニジガク近くの公園で私と会ったとき、なんか苦しそうでしたから、もしかすると、生徒会の激務に疲れているのではと思い、私、そんな中川生徒会長さんのお手伝いをしたいと思いましてここに来ました!!」

 で、このしずくの答えに、奈々、

(あぁ、昨日、私が苦しんでいる姿をしずくさんが見たからそれを心配してここ生徒会室に来たわけですね・・・)

と、少し納得するとすぐに、

(でも、しずくさん、たしか、演劇部に所属していたはずです。なのdに、私たちのお手伝い、生徒会のお手伝いをする時間なんてあるのでしょうか?)

と、つい疑問に思えてしまった。実は、しずく、スクールアイドル同好会とは別に演劇部に所属している。なので、たとえ、同好会が休止になっても演劇部の部活をする時間もあるため、生徒会室の仕事のお手伝いをする時間なんてなかったりする。そのため、つい、奈々はこんな質問をしてしまった。

「し、しずくさん・・・、ところで、え、演劇部の方は・・・」

 ただ、この奈々の質問に対し、しずく、たんたんとこう答えてくれた。

「中川生徒会長さん、それなら大丈夫です!!演劇部の部長さんから少しのあいだ休むように言われましたから・・・」

どうやら、しずく、演劇部の部長から少し休むように言われいるためか、演劇部のほうも休部している状態、なので、しずく自身、生徒会のお手伝いをすることができるみたいのようだ。なので、奈々、

(あぁ、しずくさん、演劇部の方からも休むように指導を受けていたのですね。しずくさんにとって同好会休止によるショックが大きかったみたいですね・・・。それについては大変申し訳ありませんでした・・・)

と、自分が勝手に同好会を休止したことでしずく自身もショックを受けていたことに気づいたのか、しずくに向かって心のなかで詫びるとともに、

(ですが、しずくさんが生徒会のお手伝いをすることができるのであれば私としても大歓迎です。それくらい今の生徒会の仕事の量は膨大ですから・・・)

と、今の自分の目の前にあるもの、生徒会の仕事という膨大な量をこなさないといけない、それに対してしずくが手伝ってくれるのであればそれは鬼に金棒である、と喜んでいた。そう、奈々をはじめとするニジガク生徒会であるが、全生徒数でもゆうに三千人を超えるくらいのマンモス校であるニジガク、その生徒会の仕事の量はそれに見合うくらい膨大である。なので、奈々にとってみても、生徒会役員にとってみても、その量をこなすにはかなりの時間と労力がかかってしまっていた。いや、万年人手不足、といえた。だが、そこにしずくが手伝いにくるのであればそれは鬼に金棒、ともいえた。それくらい、奈々にとってしずくは真面目・・・というか優秀にみえていたのかもしれない。

 だが、このとき、しずくからある指摘を受ける。

「ところで、中川生徒会長さん、なぜ、私が演劇部に所属していること、知っているのでしょうか?私、演劇部に所属していること、一言も中川生徒会長にお伝えしていないのですが・・・」

このしずくの指摘に、奈々、

(し、しまったです・・・)

と、ついうっかりしずくが奈々に対して疑問に思えるくらいのことを口を滑らしてしまったことに気づいたのだ。奈々にとってせつ菜のときにしずくと一緒にいたことが多くあったため、しずくのことを奈々はよく知っていた。だが、しずくの場合、奈々自身せつ菜であることを誰にも話していない、秘密にしている、誰もそのことを知らない、ということもあり、しずくが奈々がせつ菜であることを知らない、というか、しずくにとって奈々とこれまで出会ったことがない、初めて会った、初対面である、という認識であったということは前述の通り、であり、昨日と同じ過ちを奈々はまたしてもやってしまったのである。なので、奈々、

(ど、どうすれば・・・)

と、困惑してしまい、またもや、昨日と同じことをつい言ってしまった。

「そ、それはですね・・・、生徒会長たる者、全生徒のデータを覚えている・・・というか・・・」

昨日も奈々のしずくのことを知っているかのような言動に対ししずくがそのことを指摘したことに奈々は「生徒会長ですから・・・」という言い訳をしたのだが、それと同じことをここでも奈々はしてしまったのである。なので、この奈々の答えに、しずく、

「本当にそうでしょうか・・・」

と、奈々に対しまた疑いの目を向けてしまった。

 ただ、そんな押し問答をしたところで生徒会の仕事をこなすことができるわけでもなく、奈々、

(そ、そんなことにょり、今は目の前にある(生徒会の膨大な)仕事をこなす必要があります!!)

と、しずくの疑いの目から逃げることを優先したいのか、それとも、まあずは生徒会の仕事を片付けるのを優先したいのか、少し頭がパニックになりながらも奈々の表情は生徒会長らしく真面目になると、しずくに対し、

「しずくさん、たしかに今の生徒会は猫の手を借りたいくらいの状態です。なので、しずくさんが手伝ってくれるのであればとても助かります。しずくさん、宜しくお願いします」

と、しずくとの会話は打ち切ってはすぐにでも生徒会の仕事に入ろうとしていた。

 これには、しずく、少し疑問にもちつつも、

「そらなら、桜坂しずく、当面のあいだ、生徒会のお手伝いをします!!」

と言っては生徒会の仕事の手伝いに入ろうとしていた。このとき、奈々、

(ふ~、なんとか逃げ切ることに成功しました・・・)

と胸をなでおろしていた。

 

 そして、しずくが生徒会のお手伝いをはじめてから数日後・・・、

「しずくさん、この部活の資料作成をお願いします」(奈々)

「はい、すでにその部活の関連資料は用意しております。あとはそれをもとに資料を作成するのみですので20分もあれば資料は完成します」(しずく)

「わかりました、しずくさん。お願いします」

という2人のやり取りから20分後、しずく、その資料を完成させては奈々にそれを渡してしまった。さらに、このとき、

「それでは次は部活全体の予算・・・」

と、奈々が言おうとしていたそのとき、しずく、

「中川生徒会長さん、それならすでにこちらに用意しております」

と、すでに準備していた資料を奈々に渡してしまった。

 と、こんな具合に、しzく、真面目、かなり有能、かつスピーディーに仕事をこなす、もんだから生徒会の仕事の効が数十倍に上がってしまった・・・。これには、奈々、

(たしかにしずくさんは優秀でかつ真面目、ということは同好会のときからわかっていましたが、まさか、ここまで優秀とは思いませんでした・・・)

と、しずくの優秀さに舌を巻いてしまった・・・と同時に、

(でも、しずくさんが生徒会のお仕事のお手伝いをしてくれていますから役員のみなさんを早く帰らせることができるようになりました。これにはしずくさんに感謝です!!)

と、しずくのことを褒めていた・・・が、そのうらでは、

(そして、私のあの時間も確保できるようになりました。私としては一石二鳥です!!)

と、不敵な笑いをしていた。

 まぁ、そんな奈々のことはあとにして・・・、その後、

「みなさん、今日の仕事は以上です。完全下校時間までまだ1時間もありますが、今日はここで解散とします!!みなさん、お疲れさまでした!!」

と、奈々、完全下校時刻まであと1時間というところで今日の仕事は終わったことにより生徒会役員たちを帰らそうとしていた。むろん、そんな生徒会長である奈々のこともあり生徒会役員たちは次々と生徒会室をあとにした。

 そして、奈々、いまだに残っているしずくに対し、

「あっ、しずくさん、今日の生徒会の仕事は終わりましたので帰ってもいいですよ」

と言うと、しずく、

「はい、中川生徒会長さん、わかりました。それなら私はこれにて失礼いたします」

とさよならを言ってきた。

 だが、このとき、奈々、

(それにしても、しずくさん、私のこと、まだ、「中川生徒会長さん」、と呼んでおります。これだと、しずくさん、言いにくそうに思えるのですが・・・)

と、しずくのことを少し心配する。そう、しずくはいまだに奈々のことを「中川生徒会長さん」と呼んでいたのである。これはしずくが真面目だから・・・というのもあるのだが、これだとしずくが奈々のことを呼ぶときに呼び間違えないようにいちいち気を付けないといけない・・・ということもあり、奈々、しずくに対し、

「あと、しずくさん、「中川生徒会長さん」って言うのは言いにくいと思います。なので、これからは、「中川さん」、もしくは、「中川会長」、でお願いします」

とお願いした。これには、しずく、

「中川生徒会長さんのお願いですし、わかりました!!これからは「中川先輩」とお呼びいたします!!」

と答えてくれた。これには、奈々、

(中川先輩・・・、まぁ、私としずくさんの場合、先輩後輩の関係でもあるのは間違いありません。まぁ、よし、としておきましょう・・・)

と、納得・・・というか妥協してしまった。

 と、そんあこともありつつも奈々としずくは互いにさよならを言ってはしずくは生徒会室をあとにした。そして、生徒会室に唯一残った奈々は、

(さぁ、みなさんは帰ってくれました。これからは私の時間です!!溜まりすぎた「好き」というフラストレーションを少しでもなだめることにしましょう!!)

と、なぜかウキウキ気分になりつつも、自分だけの時間、それを楽しもうとしていた。

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