エピローグ
せつ菜復活ライブ、それはニジガクにおいて1つのターニングポイントといえる、ニジガクにスクールアイドルあり、そう言わしめるライブとなった・・・。
その復活ライブから2週間後・・・、
ワイワイガヤガヤ
と、同好会の部室はにぎわっていた。あの復活ライブ後、せつ菜はしずくを含めた同好会のメンバー4人に対し、
「勝手に同好会を休止にしてごめんなさい!!」
と謝罪をすると、しずくを含めた4人のメンバーはその謝罪を受け入れ、またスクールアイドル同好会として再スタートすることをせつ菜と誓い合ったのである。
だが、そのメンバー以外にも新入部員がぞくぞくと同好会に入部してきた。いつも前を向いて頑張っていこうとする努力家の2年生、どんな人ともすぐに友達になれるギャルのようにみえて実は負けず嫌いの2年生、読者モデルをしながらセクシーなルックスをした、だけどピュアな3年生、いつもボードで自分の表情をみせるとても人見知りな1年生、そして、なぜかスクールアイドルがとても大好きでせつ菜を含めた9人のサポートをしたいと志願してきた2年生、この新入部員はすべてあのせつ菜復活ライブを見て、せつ菜のスクールアイドルを好きである、それを強要・・・、いや、自らそれを受け入れて入部してきた者たちであった。これには、せつ菜、
(やっぱり私は「好き」を大々的に言えたほうがいいと思います。そうすれば、私たちの仲間がどんどん増やすことができる、そう思えますから)
と、前向きに考えるようになった。
そんななか、練習前、せつ菜はしずくにあるものを渡した。
「しずくさん、このクッキー、食べてみてください」
すると、しずく、
「このクッキー、おいしい!!」
と、愛する人から渡されたクッキーを喜びながら食べるもすぐに・・・、
「おいしい・・・、むりゃむりゃ・・・」
と、突然寝てしまった。これには、まわりにいる部員たちは阿鼻叫喚になるも、とうのせつ菜は、
「このクッキー、別に悪いものが入っているわけではありません。ただ、私の両親が中国から取り寄せた漢方薬を入れただけなのですが・・・」
と平気に言ってしまう。って、それが原因だろ、しずくがいきなり眠ってしまったのは・・・。実は、せつ菜、料理は殺人的に下手だった・・・、というか、どこかのラノベの登場人物みたいについ余計なものを料理に混ぜてしまう傾向が強かったりする。そのため、たとえ見た目がよくても味はおろかなにが起きてもおかしくない、それくらい下手であった。
とはいえ、このままだとしずくを寝かせるのは申し訳ない、ということで、せつ菜、
「しずくさんの介抱は私がしておきますのでみなさんはスタジオで練習しておいてください」
と言うとしずくとせつ菜を除いた8人のメンバーたちは部室の隣にあるスタジオへ練習しにいった・・・。
それから10分後、
「うぅ、なんかよく眠れました・・・」
と、しずくが目を覚ますと、
「しずくさん、ようやく目を覚ましましたか」
と、せつ菜の声が聞こえるとともに、
「えっ、せつ菜さん!!」
と、しずく、ちょうど目の前にせつ菜の顔があったためか驚いてしまった。
そして、しずく、自分の今の状態を確認すると・・・、
「えっ、私、せつ菜さんの膝の上で寝ていたのですか・・・」
と、自分の状態に唖然となる。これには、せつ菜、
「はい、しずくさん、私の漢方入りクッキーを食べて眠っていました」
と正直に話すと、しずく、
「せ、せつ菜さん、ごめんなさい・・・」
と、逆に謝ってしまう。どうやら、しずく、せつ菜の膝の上で眠っていた、ようするに、せつ菜がしずくを膝枕していた、という状態だったのである。これには、しずく、
「でも、あのときとは逆になりましたね」
とせつ菜に対し話す。そう、あのとき、せつ菜が、奈々がしずくの件で倒れそうになっているところをしずくが膝枕して助けたとき、そのときとは逆になっていたのである。それには、せつ菜、
「でも、それがきっかけにしずくさんと互いに愛することができたのですから私としてはいい想い出です」
と嬉しく感じていた。
そんなせつ菜であったが、突然、しずくにあることを尋ねてみる。
「でも、しずくさんの寝顔、なんか嬉しそうな感じがしていました。なにか嬉しいことがあったのでしょうか?」
このせつ菜の質問に、しずく、嬉しそうに答えた。
「せつ菜さん、実は、私、演劇部の次の公演の主人公役に抜擢されたのです。それも、(前のの私ならできなかった)「好きを大々的に言える」、自分の意見を主張する役なのです!!私としてもそれは嬉しい限りなんです!!」
そう、しずくは、今、かなり充実した毎日を過ごしていた。せつ菜との交流、そして、告白により、しずくはもう「当たり障りのないいい子」を演じることはなくなった。そのかわり、自分の「好き」を大々的に言える子、主張できる子に生まれ変わったのである。そして、それがいい意味でしずくを変えることとなった。冷静に物事を判断できる、といった性格にプラスしてここぞの場面では積極的に動くようになったのである。それが演劇のときでも活かされるようになり、演劇部の部長から次の演劇部の公演に主人公として、それもこれまでしずくが苦手としていた自分の「好き」を大々的に言える、自分の考えを主張できる、そんな主人公役に抜擢されたのである。それはしずくにとって本当の自分の気持ちを人前にさらけ出すことができる、しずくの演劇の幅を広げることができた、そのことを意味していた。
そんな嬉しそうな表情をするしずくであったがせつ菜の顔をみてあることを聞いてみた。
「でも、せつ菜さんもなにか変わろうとしているではありませんか?」
このしずくの言葉に、せつ菜、力強くうなずきながらこう答えた。
「たしかに、私もしずくさんを見ていると私も変わろうかなと思うようになりました・・・」
このときのせつ菜の目はとても真剣そのものだった。せつ菜はいまのところ、クールで真面目な生徒会長モードと自分の「好き」を大々的に言えるせつ菜モードをまだ使い分けていた。だが、せつ菜はこのとき、こう思っていた。
(いつの日か自分の両親にも自分の「好き」を大々的に言えるようになりたい。もう偽りの自分、クールで真面目な生徒会長、なんて辞めて、本当の自分、「自分の大好きを大々的に言える、その好きを誰も否定しない、そんな自分になります!!)
もし、この想いが成就されたら、いつの日か、偽りの自分である奈々と本当の自分であるせつ菜が融合することになるだろう。
だが、その前に、2人は好きなものがあった。それは・・・、
「たしかに、私は演劇や映画などが大好きです。でも、今、一番好きなのは・・・、せつ菜さん、です」(しずく)
「私はラノベ・アニメ・スクールアイドルが大好き。でも、今、一番好きなのは・・・、しずくさん!!」(せつ菜)
そう、しずくとせつ菜、2人は互いに愛している、大好きである、ということである。もともと2人はジャンルは違えぞ小説や映画、ラノベやアニメなどの登場人物に強く感情移入するなど似ているところが多かった。いわゆる、似たもの同士、であった。なので、そんな意味でも本当に、お似合いカップル、といえた。そして、互いが好きという自分の「好き」を大々的に言えるようになった今、しずくとせつ菜、お互いに遠慮なく愛することができるようになった。いや、それくらい、しずくとせつ菜の愛というなの結びつきは強いといえた。なので、本当に、しずくとせつ菜は結ばれるにして結ばれた、のかもしれない。そんな2人を結び付けた「ローマの休日」と「スペース・ホリデー」、それは、身分の違う者同士がたった1日だけ一緒にデートという名の休日を楽しむ、そんな悲しきラブストーリーであった。だが、そのラブストーリーのラストはその身分ゆえに結ばれることはなかった。
だが、しずくとせつ菜、2人のラブストーリー、「ODAIBA’s HOLIDAY(お台場の休日)」は「ローマの休日」「スペース・ホリデー」とは違った展開となった。お互いとも自分の「好き」を大々的には言えなかった、それが2人が一緒に交わることでお互いともに自分の「好き」を大々的に言える、そんな、史上最強の・・・かどうかはわからないが、それでも、どんな相手でも敵わない、最強の愛=LOVE、を2人は手に入れたのかもしれない。
そんな2人であるが、
「しずくさん・・・」(せつ菜)
「せつ菜さん・・・」(しずく)
と、2人とも目を見つめあっては、
「しずくさん、私はしずくさんのことを一生愛していきます!!」(せつ菜)
「私も、せつ菜さんのことを一生守っていきます!!」(しずく)
と、互いに愛し合うことを誓うとそのまま2人はキスをした。それは永遠の愛を誓う、そんなキス、だったのかもしれない・・・。
FIN
あとがき
みなさん、こんにちは。la55です。今回のしずくとせつ菜の物語はどうだったでしょうか。今回は私としては初めてのニジガク関連の物語でした。これまでμ'sリーダー穂乃果の妹、雪穂の物語や、Aqours、Saint Snowの物語を書いていたのである意味実りのある経験ができたと思っております。そして、今回は、1つの話の流れを、しずく、せつ菜、両方の心情とともにそれぞれの物語として書いているため、しずくside、せつ菜side、その両方ともかなりリンクしております。Pixivにおいては2つの物語を交互に読みやすくするためにそれぞれの物語のURLをリンクしております。なので、2つの物語を交互に読みながら2人の思いを追体験してもらいたいと思っております。ただ、しずくsike、せつ菜side、2つの物語をできる限りリンクさせるためにノートに物語を書いているときもそれをパソコンで打込むときも交互に書いてたりパソコンで打込んでいましたのですがそれはかなり大変でした。そのために執筆の時間が長くなってしまったのですがね・・・。
で、この物語ですがこの物語の原作となる「ローマの休日」を下地にTVアニメ版の要素を少し加えた形の体裁をとっております。なので、「ローマの休日」のオマージュ的なものがこの物語にはあったりします(例えば、ベンチで奈々が倒れこむもしずくが助けるシーン、「大江戸温泉物語」での真実の口のシーン、しずくがゲマーズお台場店の等身大パネルでせつ菜の正体に気づいたシーンなど)。また、ニジガクといえば、TVアニメ版、スクスタ版、活動開始時のメディア展開などによりそれぞれによって設定が少し違うことがあったりします。また、自分自身、その設定が勉強不足で知らなかったりしました。なので、今回は「Pixiv大百科」で2人のプロフィールを参照にしつつこの物語を書いてみました。そのため、今回はTVアニメ版の設定を基本にしつつスクスタ版などの設定を使ったりしていました(例えば、せつ菜が同好会を休止にした理由やしずくが「当たり障りのないいい子」を演じていた理由についてはTVアニメ版を参照に自分なりにアレンジした設定、しずくが鎌倉に住んでいることはほかのメディア展開から、せつ菜と両親の関係やせつ菜が料理下手なのはスクスタ版から)。なので、みなさんが知っているしずくとせつ菜とは違ったのであるならその点については謝罪いたします。本当にごめんなさい(まぁ、TVアニメ版だとせつ菜が素性を隠してまでスクールアイドルをしているのか明らかになっていないので、もしかすると第2期でその点を指摘されるかもしれない、と、予想しております)。
とはいえ、少し読みにくいかたちとなりましたが、それでも最後まで読んでもらえたら幸いです。みなさん、しずくとせつ菜の恋物語はどうだったでしょうか。できれば、もう1度、しずくside、せつ菜side、それを一気読みしながら2人のそれぞれの思いに浸ってくれたら嬉しいです。最後まで読んで頂きありがとうございました。このあともアラカルトの新作を続けて投稿する予定です。そちらも読んでもらえたら嬉しいです。それでは、みなさん、アラカルト新作、お楽しみにお待ちください。それでは失礼いたします。さよなら、さよなら、さよなら
la55