そして、ついに、せつ菜と果林、2人の対決の日がきた。お互いバトルフィールドに経つとせつ菜はあることに気付く。
(あっ、果林さん、前よりすがすがしくなっています。なにか吹っ切れたようですね)
そう、果林は覚醒したのである。実は、果林、せつ菜のもとを去ったあと、ダンス練習を兼ねてμ'sの絵里のもとへ行っていたのである。絵里はあの果林以上のダンスの実力をもつ実力者である。その絵里のもとで果林は一緒にダンス練習していたのである。
そんな清々しい表情をした果林、
(私はもう迷わない!!せつ菜、今の私を見て!!どんなことだって乗り越える自身は今の私にはあるの!!そして、そんな私だからこそ、せつ菜を乗り越えてみせる!!)
と自信満々になるとせつ菜に向かって、
「せつ菜、私のライバルとして認めてあげる!!そして、私が勝つ!!」
と正々堂々と宣告するとせつ菜も、
「私だって負けません!!」
と果林の挑戦を受けて立つことにした。
そして、ついに2人の戦いが始まった。先行はせつ菜。
「えいっ、はっ、とう!!」
せつ菜は果林みたいな大人でセクシーなプロモーションではない。だが、それ以上に自分の好きを大々的に言える少女である。そのため、せつ菜はめいいっぱい体を使ったダイナミックなダンスを披露した。それはせつ菜にとって、
(この勝負、絶対に勝ってみさる!!勝って果林さんにあっと言わせてみせる!!)
と、果林に勝ってあっと言わせてみせようという心意気があった。
そして、音楽が終わる。
(ふ~、私なりに全力でいきました・・・。でも、すべてを出し切ったと思います・・・)
と、せつ菜は、完全にやり切った、と思えるくらいに満足のいくダンスだった。このせつ菜のダンスに、果林、
(せつ菜、格段とレベルをあげてきたわ。これまでに見たことがないダイナミックなダンスだったわ・・・)
と、せつ菜のダイナミックなダンスに驚きをみせつつも、
(でも、ダンスは私のテリトリー。私だって負けてられない!!)
と自分を鼓舞するように心の声で言うと、
「それでは、朝香果林、参る!!」
と大声とともにダンスを始めた。
すると、その果林のダンスに、せつ菜、驚く。
(えっ、果林さん、格段にレベルをあげてきたのですか!!)
そう、果林のダンスは昔以上にレベルをあげてきていたのだ。これまであった大人でセクシーなダンスに加え、ときおり、ダイナミックになったりと変幻自在のダンスを果林は披露していた。いや、それどころか、
(それに、果林さん、まえあったような迷いすら吹き飛ばした感じがします。まるで、完全に迷いを振り切った、いや、もうなにも迷わない、そんな気がしてきます・・・)
とせつ菜が思えるくらいに、迷いの名い、そんなダンスを果林は繰り広げていた。
で、このときの果林はというと・・・、
(私、もう迷わない!!「セクシーなお姉さま」のイメージも、ポンコツなところも、すべて、私の個性!!そう思えるだけで、私、頑張れる気がする!!誰のも負けたくない、そんな気になれる!!)
と、もう迷いなんてない、だからこそ負ける気がしない、そんな気持ちであった。実は、絵里のもとでダンス練習をしていたとき、せつ菜に自分のイメージとは違う果林の弱いところ、ポンコツなところをみせてしまった、そのことに果林は悩んでいた。だが、練習の途中でそのことについて絵里と話しているなかで、完璧にみえる絵里にもポンコツなところがある、でも、それすら絵里は自分の個性であると言い、それは果林だってそうである、そのことに果林は気づいたのである。
そんな果林だからこそなのか、果林、心のなかでは、
(今の私は全力で戦える!!そして、勝ったあかつきには、あのせつ菜に・・・、せつ菜に・・・)
と、なにかを決めているのか、今ある気持ちを糧に全力で戦う、そして、勝ったときにはせつ菜に・・・、そんな思いでいっぱいだった。
そして、
ダッタン!!
という音でついに果林のダンスが終わった。この瞬間、
(ふ~、やり切ったわ!!完璧なダンス!!これこそ、私!!)
と自画自賛する果林。それを物語っているのか、まわりから、
パチパチパチパチ
という拍手の音が聞こえてきた。そう、対戦相手であるせつ菜を含めてまわりにいえる同好会メンバーみんなから盛大な拍手が湧き上がったのだ。これには、果林、
「みんな、ありがとう!!」
と同好会のみんなにお礼を言った。
そして、勝敗のとき・・・。せつ菜、果林以外の同好会メンバー全員がどっちがよかったのかを手を上げて選ぶ・・・のだが、
ドドドドド ドン
という大きなドラム音のあと、みんな一斉に手をあげた。すると・・・、
「えっ、全員、この私を選んでくれたの!!」
と驚きの表情をする果林。そう、同好会メンバー全員、果林に手をあげたのである。これによりこのダンス対決は果林の勝利となった。これには、せつ菜、
「果林さん、やっぱりダンスは果林さんの方が上手だったみたいですね。私としては少し悔しいですが、それこそ、私の(ダンスでの)ライバルです!!」
とライバル認定(ただし、ダンスだけどね・・・)してくれた。これには、果林、
「ありがとう、せつ菜、ライバル認定してくれて!!」
とお礼を言うと、そのせつ菜の耳元に自分の口を近づけ誰にも聞こえないような小さな声で、
「あと、このあと、せつ菜に伝えたいことがあるの。屋上にきてくれないかしら」
言うとせつ菜も、
「わかりました。私も果林さんに伝えたいことがあります」
と、こちらも小声で言うと2人はバトルフィールドから降りては同好会のみんなのもとへと帰っていった。
その後、果林とせつ菜は同好会のみんなに黙って屋上にあがると、果林、せつ菜に対し、
「せつ菜、私のライバルとして戦ってくれてありがとう。私、せつ菜と戦えて嬉しいわ」
とお礼を言うとせつ菜も、
「私も全力全開の戦いは久しぶりでした!!熱い戦いをありがとうございます、果林さん」
とお礼を言った。2人ともお互いの健闘を称えあったのだ。
そんな2人であったが、果林あ、すぐに真面目な表情になるとせつ菜に対しこう告げた。
「せつ菜、実はせつ菜に伝えたいことがあるの」
と、ここでせつ菜も果林に対してこう告げた。
「私も果林さんに伝えたいことがあります」
これには、果林、
(もしかして、せつ菜も私のことを・・・)
となにかに気づいたのか、せつ菜に対し、
「それでは、せつ菜、2人同時に言いましょう」
と言うとせつ菜もなにかに気づいたのか、
「はい、わかりました!!」
と返事をした。
そして、果林、
「それでは・・・」
と言うと2人同時に大声を出してこう叫んだ。
「「私はあなたのことが大好きです!!つきあってください!!」
2人とも同じ言葉、これには、果林、
「せつ菜、やっぱり、私のことが好きだったわけね」
と笑いながら言うとせつ菜も、
「そんな果林さんだって・・・」
とこちらも笑いながら答えた。
そして、果林はせつ菜に対し好きになった理由を伝えた。
「私は「セクシーなお姉さま」にみえて本当はポンコツだらけ。それなのにせつ菜は嫌な顔はせずに私に接してくれた。そんなところに私はひかれたの」
と、ここでせつ菜も果林を好きになった理由を果林に伝えた。
「私も、そんな果林さんを世話していくうちに、「果林さんをほっとくことなんてできない!!(「女神さまはみている」のあの後輩みたいに)果林さんのためになりたい、そう思えるようになったのです!!」
このせつ菜の言葉を受けてか、果林、せつ菜に対しこう告げた。
「私とせつ菜はライバル!!でも、これからは恋人同士として一緒に歩んでいきましょう!!」
この果林の言葉にせつ菜も、
「わかりました、果林さん!!私、果林さんのこと、ライバルとして、そして、恋人として、一緒に頑張っていくことを誓います!!」
と大きな声を出して宣言した。
その後、2人は大いに笑った、お互いにお互いのことを認め合ったライバルとして、さらに、恋人として一緒に進んでいくことを誓いあいながら・・・。
こうしてせつ菜と果林の鳴れそれ話は終わりを迎え・・・、
「果林ちゃん、帰ってきたよ!!これ、スイスのパン!!食べてみて・・・」
と、休み明けすぐにスイスから戻ってきたエマ、だったが、そこには・・・、
「えっ、せつ菜ちゃんと果林ちゃん、なんでキスしているの?」
と、エマ、驚いてしまう。だって、果林の部屋に入るとそこでキスをしようとしているせつ菜と果林の2人の姿があったのだ。なので、果林、
「えっ、エマ、なんでここにいるわけ?」
と慌てた表情で言うと、エマ、すぐに、
「だって、帰ってきてすぐに果林ちゃんの姿を見たかったんだもん!!」
と言うと、せつ菜、そんなエマを見て、
「ははは、とんでもなとこ、エマさんにみせてしまいましたね・・・」
と苦笑いするしかなかった・・・。
だが、そこは、エマ、外国人からなのか、
「なら、私もそんな2人に混ぜて!!」
と、とんでもないことを言うとともに2人のもとへとダイブしてきた。これには、2人とも、
「「エマ・・・」」
と驚くしかなかった・・・。
こうして、果林とせつ菜、エマの奇妙な関係が始まろうとしていた・・・のだが、それは別のときに話すことにしよう・・・。(了)