そして、ダンス練習を終えた絵里は制服に着替え生徒会室に行くとそこには・・・、
「あっ、海未、戻っていたのですね」(絵里)
そこには海未の姿があった。海未は、この日、授業が終わるとすぐにどこかに出かけていたのだがいつのまにか戻ってきていた。
そんな海未に対し、絵里、
「海未、おかえりなさい」
と優しく言うも海未の表情をみてか、絵里、すぐにこんなことを言いだしてきた。
「海未、なんかキリッとしているね。海未、なにかを決断したみたいですね」
そう、海未の表情はこのまえみたいのような、どうすればいいかわからない、そんな困惑みたいな表情とは一転、なにかを決断した、そんなキリリとした表情になっていた。
そんな海未は絵里に対し大声でこう告げた。
「絵里、大変申し訳ありませんが、明日の放課後、野球部とサッカー部の部長を集めてくれませんか」
これには、絵里、
「海未、ついに決めたのですね」
と言うと海未はただ「うん」とうなずいていた。そのときの海未の目はある決意を秘めたものがあった・・・。
そして、翌日の放課後・・・、生徒会室では生徒会長代理である海未とその補佐役の絵里、そして、野球部とサッカー部の代表が揃っていた。ただ、このときは生徒会室は張り詰めるものがあった。
そんななか、海未がついに口を開いた。
「みなさん、お集まりいただきありがとうございます」
海未、まずは集まってくれたことへのお礼を言う。
と、ここから海未の大舞台が始まった。お礼に続けて、
「それでは、私がこの案件について私からの案を出したいと思います」
と、野球部、サッカー部、2つの部の部長に対し見つめては大声でこう言うと、絵里、心のなかでは、
(海未、私は海未がどんな答えをだしてもそれを受け入れようと思います。だって、私の海未ですから・・・)
と、海未のことを信じて海未の方を見つめる。絵里は果林とのダンス練習のなかで「答えは「0か1か」ではない、ほかにもある」ことを知った。そして、そのことを、もし、海未が気づいていないなら絵里が海未にそれを伝えよう、そう思っていた。いや、海未がどんなことを言っても海未のことを信じようとしていた。
そんな絵里からの熱い信念のもと、海未はついにこの案件に対する生徒会側の答えをだした。
「私からの案、それは・・・、曜日によって使う部活を変えることです!!月火は野球部、水木はサッカー部がグランドを使うことができます。なので、あいた日は、野球部、サッカー部、それぞれで基礎体力をつけることをしてください!!」
海未としては大胆な案だった。だが、絵里からすると、
(海未の昔の真面目な性格では、「0か1か」、としか考えられないと思っていました。でも、海未は違ったわ。海未、今の私みたいにそれ以外の答えをついに出したわけね)
と感心していた。実は、海未、この案件について迷っていたとき、ニジガクで元生徒会長だったせつ菜のもとに、なにか、野球部、サッカー部、どちらとも納得がいく案がないか聞きにいっていたのである。だが、せつ菜も絵里と同じで「海未が考えること」だと言われてしまった、と、同時に、「その答えは「0か1か」だけではない」ことも海未に教えていたのである。こうして、海未、その話を聞く前は、その案の答えが、「野球部がグランドを独占」「サッカー部がグランドを独占」、その2つの答えしかない、そう思っていたのだが、せつ菜の話を聞いて、「それ以外の答えでもいい」、そのことを知ることができた。そして、海未は、その日の夜、考えて考えてこの答えにたどり着いたのである。
だが、この海未の案に、野球部部長、かみつく。
「ところで、金曜にはどうするのですか?金曜日は、野球部、サッカー部、ともにグランドを使えないようになっているのですが・・・」
たしかに言われてみればそうである。月花は野球部、水木はサッカー部、なら、金曜はどっちもグランドが使えない、そんなことになってしまうのだ。
だが、それについても、海未、しっかり考えていたようだ。野球部部長から指摘されてもなお海未は自信たっぷりの表情だった。これには、絵里、
(海未、なにか隠し玉をもっているみたい・・・)
と、なにかあるのでは、と、つい思ってしまう。
そして、海未、
ニヤリ
と、大胆不敵に笑うと、野球部部長、サッカー部部長に対しこう告げた、大声で・・・。
「そして、金曜ですが、野球部、サッカー部、2つの部活での合同練習とします!!」
この海未の言葉に、野球部部長、サッカー部部長、ともにポカーンとなってしまうと、絵里、
(そこになにか海未の隠された意図があるはず・・・。なら、この私がそれを聞いてみましょう)
と思ってか、海未に対しあることを尋ねた。
「海未、それについてなにか隠された意図があるみたい。。なら、その隠された意図を、海未、話してちょうだい」
すると、海未、自分の言葉の意図を話し始めた。
「野球部もサッカー部も音ノ木坂にとって大事な部活の1つです。でも、グランドの使用によってお互いの仲が冷え切ってしまったら音ノ木坂にとって大きなマイナスになってしまいます。それに、グランドも小さいです。そのグランドを有効活用すればいいのではと考えました。まず、曜日によって分けることで2つの部活が十分練習に使えるようにしました。そして、金曜は2つの部活とも音ノ木坂の部活ということで部活間の交流を図るととおに互いに足りないところを補えばいいのではないでしょうか」
自分の意図を話している最中、海未はこう思っていた。
(今の音ノ木坂の部活は私たちスクールアイドル研究部だけが有名になっております。ですが、私たちスクールアイドル研究部以外にも、野球部、サッカー部、などといった優秀な部活が多いのです。その部活同士が手を取り合ってやっていけばきっと音ノ木坂の部活はさらに盛り上がると思います)
そう、海未の発言の意図、それは、音ノ木坂の部活をより盛り上げることだった。たしかに海未の言う通り、音ノ木坂の部活は、海未、絵里たち、スクールアイドル研究部だけが有名になっていた。だが、しかし、音ノ木坂の部活はスクールアイドル研究部だけではない、野球部やサッカー部など優秀な部活もある。だけど、それらの部活は盛り上がりに欠けているのも事実。なので、海未は野球部とサッカー部の合同練習を通じて部活間の交流を図るとともに、互いの足りないところを補う、見つめなおすことができる、そのことができればこれにより音ノ木坂の部活はより盛り上がりをみせることができる、そうすれば音ノ木坂のブランドイメージもあがる、そんなことを考えていたのだ。
で、この海未の意図を聞いて、2つの部活の部長とも、
「「おお・・・」」
と目から鱗のような感じになると絵里も、
「まさか、あの海未からそんな意図が聞けるなんて、意外・・・」
と目をパチクリしていた。これには、海未、
「私だってやるときはやるのです!!」
と驚く絵里に対して強く言い返した。
そして、野球部、サッカー部、2つの部の部長は少し話し合い、
「「園田(海未)生徒会長代理の案を受け入れます」」
という言葉とともに海未の案を全面的に受け入れることになった。これには、海未、
「野球部にサッカー部、2つの部活とも、私たち生徒会、とともに音ノ木坂の部活を一緒に盛り上げていきましょう!!」
と、部長2人の手を取りながら鼓舞しようとしていた。
その後、野球部、サッカー部の部長2人は生徒会室を去り、生徒会室には海未と絵里の2人だけが残った。そのなかで、絵里、今回大活躍だった海未に対し、
「海未、今日の発言、凄いものを感じました。いつもの海未とは違った感じがします」
と褒めると、海未、すぐに、
「絵里それは絵里が私に厳しい指導をしてくれたおかげです。それもこれも絵里のおかげなのです」
と逆に絵里に対しお礼を言うと、そのまま、海未、絵里に対し姿勢を正すと、
「絵里、お願いです、この私、園田海未、これからも絵里の厳しい指導を受けさせてください」
とお願いをした。これには、絵里、
「わかりました。卒業までは私が海未のことをみっちりと指導してあげます!!」
と元気よく言うと、海未、
(さぁ、ここで言わないと女がすたります!!)
と、なにかを言うことを決断したのか、真剣なまなざしで絵里に対しこう告げた。
「そして、絵里、この私と、永遠のスール契約を、私の姉として、恋人として一緒に歩んでいきませんか。お願いします、絵里・・・」
これは海未の精一杯の告白であった。これには、絵里、
(これって私への愛の告白・・・、海未なりの最大限の告白なのね・・・。まさか、ここで果林と話していたことが現実になるなんてね・・・)
と思うとすぐに、
(それなら、私も覚悟を決めないといけないとね・・・)
とあることの覚悟を決めると、絵里、海未に対して海未の告白の答えを言った。
「海未、あなたはこれまで私の厳しい指導に耐えてきました。そのなかで私の指導を受け入れては頑張っていた海未の姿に、私、心打たれました。なら、私もここではっきりと言います。海未、その気持ち、本当に嬉しいです。私もそんな海未と一緒に歩んでいきたい、あなたの姉として、そして、一生の恋人として。だから、海未、私とこれからの人生を一緒に進んでいきましょう」
これにより、海未と絵里、2人の永遠なるスール関係が結ばれた。それを確認するがごとく2人は抱き合うと窓から差し込む夕日の光のなかへと消えていった・・・。
こうして、海未と絵里の恋物語はハッピーエンドで終わるのだが、少しあとの出来事について話すことにしよう。2週間後、完全復活を果たしたほのかは無事に生徒会長に復帰、海未は副会長へと戻った。しかし、その穂乃果が1人で決められないときは海未が率先して代行案をあげることが多くなった。そのどれもが誰からみても納得がいくものだった。それは絵里の力強いバックアップのおかげでもあった。それくらい2人の関係は昔以上に強固になったことを意味していた。
こうして、穂乃果率いる生徒会はμ'sの名と共に音ノ木坂において伝説となった。また、それに加えて、海未と絵里のスール関係はこれからも永遠なるものとして受けつながれていくこととなった・・・・。(「って、逆に言えば、海未ちゃんと絵里ちゃんが結ばれたのは穂乃果のおかげ!!なら、私、2人のことをさらにくっつけてしまうよ!!」by 穂乃果、「って、それだとあのカップルのときと同じになってしまうよ・・・」by 作者・・・)(了)