「こうして、マリーと果南はHappyの絶頂を迎えることができたので~す!!これもマリーたち2人のLove Powerによるものが大きいので~す!!」
と、鞠莉はこれまで2人が歩んできたことを思いだすことができたことに満足しているようだった。が、一方の相手である果南はというと・・・、
「あの~、鞠莉、私たちにとって大切な存在、忘れているよ・・・」
と、鞠莉にとても大切な存在を忘れていることを指摘すると、
「What?」
と、それがなにか果南に逆に訪ねてしまう。鞠莉、どうやら2人にとって大切な存在のことを忘れているような気が・・・。
「って、鞠莉さん、わざとでしょ!!わざと、私のこと、忘れていたでしょ!!」
と、突然、鞠莉の横からツッコミの声が聞こえてくる。これには、果南、
「あっ、ダイヤ!!今まで寝ていたのに、起こしちゃってごめんね・・・」
と、鞠莉にツッコミをいれた、鞠莉と果南にとって大切な存在、ダイヤ、に謝ってしまう。これには、ダイヤ、
「果南さん、私の方こそごめんなさい。2人の大切なひと時を壊してしまって・・・」
と、逆に果南に謝ってしまう。で、それに、果南、
「いや、大丈夫だよ、ダイヤ」
と、ダイヤのことをなだめつつも、鞠莉に対し、
「あと、鞠莉、ダイヤの言う通りだよ!!ダイヤのこと、わざとのけものにするなんて、ダイヤに対し失礼だよ!!」
と、鞠莉に対し怒ってしまう。で、鞠莉、
「それはsorryで~す!!マリーたち2人の時間を少しでも長くしたいから、ダイヤのこと、わざと外したので~す!!」
と、ダイヤに対し謝ってしまう。どうやら、鞠莉、とある理由で果南との2人の時間を少しでも長くとりたかったらしく、今まで寝ていたダイヤの存在をわざと忘れていたみたいだった。が、ダイヤが起きたことに気づかず、鞠莉、ダイヤの存在をわざと忘れ続けていたのだった。で、これには、ダイヤ、自分の存在がないものにされてしまったことで少しでも2人の時間を作ってあげたかったのにそんな気すら失ってしまうほど鞠莉に怒ってしまいツッコミをいれた・・・というのが実情だった。
そんなわけで、ここからダイヤも2人の話の輪に加わる。2人にダイヤが近づくと、鞠莉、
「でも、ダイヤはマリーたちにとってSpecialFriendで~す!!ダイヤがいたからマリーたちは一緒になることができたので~す!!」
と、ダイヤのことを今度は褒め称えると、ダイヤも、
「マリさん、それほ褒めなくても・・・」
と、頬を真っ赤に染めながら照れてしまう。
それでも鞠莉のダイヤに対するお礼の言葉は続く。
「ダイヤはね、マリーとの運命のMatching(出会い)のときからマリーと果南のこと、ずっとフォローしていたので~す!!だからこそ、Thank(感謝)なので~す!!」
そして、果南からも、
「私とダイヤは小さいときから一緒だったけど、ダイヤの存在は私にとってかけがいのないものになっているんだよ!!だからね、ダイヤ、本当にありがとう」
と、ダイヤにお礼を言うと、ダイヤ、
「2人とも・・・」
と、どんどん照れていってしまった。
そう、鞠莉と果南、2人にとってダイヤは2人の共通の親友、だけでなく、2人にとってかけがいのない存在だった。月とダイヤは小さいときからよく遊ぶくらいの幼馴染、いや、大親友ともとれる存在だった。そして、果南の好奇心により、そこに鞠莉が「運命のMatching(出会い)」により2人の仲に加わることになる。これにより、3人は果南、ダイヤと鞠莉の想いのすれ違いにより離れてしまった高1~高2の約2年間を除いて行動を共にする、いわば、運命共同体、みたいなものとなっていった。小学生のとき、雨空にも関わらず星空を見たい、自分たちだけの想い出を作りたい、そのために親に黙って山の上の展望台に上ってみたり、そのときのリベンジとばかりに自動車の免許取り立てにも関わらず鞠莉の運転するバンに千歌たちを捕まえては山に登ったりなど・・・。そんな鞠莉と果南の行動には必ずダイヤの存在があった。自由奔放なわがまま姫である鞠莉、アクティブな性格である一方、大けがをした父親のかわりに学校を休学してまで家業を切り盛りするくらい、ほかの人のことを大事に思っている、そんな思いやるのある王子、果南、そんな似ているようで実は似ていなかったりする2人を結び付けていたのはダイヤであった。自由奔放な鞠莉の行動を制するとともに相手のことを思いやる果南のことを大事にしてきたのである。そして、ダイヤはこの2人のことを陰で支えつつも率先して3人のリーダーとして2人と一緒に行動してきたのだ。そう考えると、ダイヤの存在は果南と鞠莉にとって必要不可欠ともいえた。
そして、そんな3人におけるダイヤの存在意義を決定づけたある出来事を鞠莉は口にする。
「そんなダイヤですが~、まさか、かなりの策士、なんですよね~。だって、夏祭りのマリーと果南の和解、いや、そこにいたるまでのroad(道筋)をmake(作った)のってダイヤじゃない。本当にあとでそのことを知ったときは、私、ダイヤのこと、EvilOfficerだと思ったので~す!!」
これには、果南、
「EvilOfficer?」
と、ダイヤと鞠莉に「EvilOfficer」の意味を尋ねてしまう。はたして、どんな意味が・・・。
が、ダイヤ、その言葉を聞いた瞬間、
「鞠莉さん、なんですか、私のこと、「EvilOfficer」、だなんて!!私は「EvilOfficer」・・・、「悪代官」じゃありませんわ!!そこ、訂正してください!!」
と、鞠莉に怒ってしまう。そう、「EvilOfficer」、日本語に訳すると「悪代官」という意味である。ダイヤのことをそう言ってしまってはダイヤが怒るのも無理ではなかった。
とはいえ、鞠莉、ダイヤにそのことについて弁解する。
「ダイヤ、別にダイヤのことを馬鹿にしているわけじゃないの。マリーとしてはあまりにもダイヤが自分の思惑通りにことを進めていたから、マリー、ダイヤのこと、本当に策士だと思って「EvilOfficer(悪代官)」って言ったので~す!!」
まあ、これについては鞠莉の弁解がてら補足説明しよう。ダイヤ、鞠莉、果南が1年生のときから3人が通う学校、浦の星は廃校の危機に瀕していた。そこで、ダイヤと果南はA-RISEやμ'sによって盛り上がりをみせていたスクールアイドルになって浦の星の廃校の危機を救おうと考えていた。そして、果南とダイヤは鞠莉を強引に誘って(初代)Aqoursを結成、スクールアイドルを始めた。特にダイヤはスクールアイドルのことがとても大好きで妹のルビィとよくスクールアイドルの真似をしていたものだった。そして、果南と一緒にスクールアイドルを始めようと相談していたときにも、
(自分もスクールアイドルになれる!!憧れの(μ'sの)絵里さんみたいなスクールアイドルになりたい!!)
と、目をキラキラさせていたものだ。
とはいえ、3人からしたら、浦の星の廃校の危機を脱したい、という目的があったため、お遊び感覚ではなく、本当に本気でスクールアイドルをやろう、していた。そして、その本気さに比例してスクールアイドルに3人は入れていった結果、本格派スクールアイドルとして東京のスクールアイドルイベントに呼ばれるところまでになった。が、先述の通り、少しでも果南やダイヤのために、もっと上にのぼりたい、そして、自分の好きな浦の星を廃校の危機から救いたい、そんな気持ちから来る鞠莉の焦りにより鞠莉はハードトレーニングをしてしまい足を捻挫、これには、果南、捻挫のことをひた隠しする愛する鞠莉のこと、そして、(このとき、鞠莉には留学の話が来ていたのだが鞠莉はそれすら蹴ってまでダイヤと果南のこと、スクールアイドルのことに熱中したことによる)鞠莉の将来、そんな愛する鞠莉のことを気をつかってしまい、そのイベントのステージ直前で果南自ら降りてしまった。そんな果南の行動はその奥にある果南の想いのことなんて気づかず、鞠莉、自分に対する裏切り、とみてしまい、失意のうちにスクールアイドルを引退、果南との失恋、という深い傷を追いながらイタリアへと留学していったのである。そして、このことについて、ダイヤも、
(なんで鞠莉さんは果南さんの行動の意図に気づかなかったのでしょうか。その意図を鞠莉さんが気づけばきっと昔の私たちのままでいられたのに・・・)
と、鞠莉が果南の行動の意図、想いなんて考えずに、自分に対する裏切り、と思ってしまったことに苦慮してしまった。さらに、ダイヤ、そんな鞠莉のこれまでのスクールアイドルへの意気込みについても考えてしまう。
(もしかすると、鞠莉さん、本当に私たちが目指したこと、今、勢いがのっているスクールアイドルになることで浦の星の廃校の危機を脱することができる、そう信じていたのかもしれません。μ'sみたいに人気になれば学校に学生たちが集まってくれる、そうすれば私と果南さん、そして、鞠莉さんにとってとても大切な場所、浦の星は廃校の危機を脱することができる、そう考えていたのかもしれませんね。そして、鞠莉さんはそんな浦の星のことを愛していた。だからこそ、鞠莉さんは無理をしてまでハードトレーニングをした、結果、鞠莉さんは足に捻挫をしてしまった、それでも無理してまで鞠莉さんは東京のイベントに強行出場した、でも、その結果、鞠莉さんの身になにかが起これば、本当に本末転倒、ですわ!!)
そう、鞠莉は果南とダイヤ、そして、自分にとって大事な場所である浦の星のことを誰よりも愛していた。それは果南と同じくらいのものだった。が、そんな浦の星が廃校になってしまうのは避けたい、そう思っていた鞠莉は果南やダイヤから強引に誘われたとはいえ、スクールアイドルになってこの現状を打破したい、そのために自分の将来なんて無視するぐらい本格的に頑張ろうとしていたのだった。そして、鞠莉がスクールアイドルにのどんどんのめりこんでいくと同時に人気は急上昇、しかし、鞠莉の必死の頑張りのせいで鞠莉は足に捻挫をしてしまう。それはすなわち、本末転倒、といっても過言ではなかった。いや、それによって鞠莉の大事な将来、愛する果南との明るい将来に暗雲が漂ってしまう、このときのダイヤは鞠莉の態度をみてそう考えてしまった。が、それを察した果南がそのイベントのステージを降りたことで鞠莉にとって最悪の事態は回避された・・・のだが、その果南の行動を自分に対する裏切りと感じた鞠莉は一度は愛した果南から離れるといった選択をとってしまう。これには、ダイヤ、この鞠莉の行動について、
(鞠莉さんが果南を愛すると同じくらいに浦の星のことを愛していた、それゆえに起こった悲劇であり、これによって鞠莉さんは果南と浦の星、その2つを失うことにつながってしまった)
と、考えてしまう。そして、これについて、ダイヤ、
(鞠莉さん・・・、どこまでも不器用な子・・・。そんな鞠莉さんだからこそ起きた悲劇、かもしれませんね・・・)
と、鞠莉の不憫さに悲しみを感じていた。
とはいえ、鞠莉は失意のうちにイタリアに留学してしまい、それと同時に果南も自分の愛する鞠莉を守るためにとった行動で鞠莉を守ったものの、それによって愛する鞠莉を失った、その傷心がゆえに昔みたいにダイヤと遊ぶことは少なくなってしまった。これには、ダイヤ、
(私の大事な鞠莉さんと果南さんがあんな風になってしまったですわ・・・。私は誰よりもスクールアイドルは好きですけど、それと同時に、スクールアイドルによって2人は傷ついた・・・、そんなことを思ってしまうと、私、なんか昔みたいに「スクールアイドルのことが好き」、なんて言えませんわ・・・。とてもつらい思いになってしまいましたわね・・・」
と、自分の大好きなスクールアイドルによって鞠莉と果南との仲を引き裂いてしまったことに苦慮してしまう。こうして、ダイヤは昔みたいにスクールアイドルのことを言わなくなってしまったばかりかスクールアイドルのことを聞いただけで嫌気がさす態度をとるようになってしまった。
しかし、そんななかでも、ダイヤは、
(本当にスクールアイドルのことが好き。でも、それを考えただけでもつらい思い出を思い出してしまう・・・)
と、ダイヤ自身、その思いに苦しんでいた。
だが、そんな思いに苦しんでいたダイヤにさらに悪い知らせが・・・。なんと、2年のときに果南の父親が大けがをしてしまったのだ。果南の家業はダイビングショップである。その家業を切り盛りしている果南の父親が大けがをした、となると、果南の家庭の生活は苦しくなる。そして、果南は誰に対しても思いやることができるそんな優しい心の持ち主である。困っている人sを見逃すことなんてできない、ということで、果南は学校を休学して家業を切り盛りするようになってしまった。こうして、とても仲が良かった鞠莉、果南、ダイヤは離れ離れになってしまう。これには、ダイヤ、
(あぁ、なんでこうなってしまったのですわ・・・。私にとって大きな存在だった鞠莉さんと果南さんと離れ離れになるなんて・・・。神様がいたらなんとかしてもらいたいものですわ・・・)
と、意気消沈してしまった。
だが、そんなダイヤの願いを神様は聞き入れたのか、ダイヤが3年生の春、ある少女がダイヤの前に現れた。入学式のとき、
「誰か私と一緒に、スクールアイドル、しませんか~」
校門の横でそう言ってスクールアイドルの勧誘をしている少女が1人・・・。これには、ダイヤ、
(えっ・・・、まさか・・・)
と、その少女の存在にびっくりする・・・。さらには・・・、
(も、もしかして・・・、これこそ天からの施し・・・なのですか・・・)
と、ダイヤはこれこそ神の思し召しであはないかと思ってしまった・・・ではあったが、それと同時に、
(とはいえ、学校とは関係ない勧誘なんて認めることなんてできませんわ!!)
と、ここでも、ダイヤ、生徒会長として・・・、いや、真面目な性格が災いしたのか、その少女にここで勧誘しないようにきつく注意してしまった。
けれど、その少女はこれでめげるわけではなかった。数日後、すぐにその少女はダイヤの目の前に現れては創部届を出してきたは、
「スクールアイドル部を作らせてください!!」
と、言ってきたのだ。でも、そこに書かれていた名は1人だけ・・・。その書かれている名前を見て、ダイヤ、
(高海・・・千歌・・・)
と、つい心のなかでその少女の名を言ってしまう。そう、その少女こそ千歌だった。千歌はμ'sに憧れ自分の輝きを求めてスクールアイドルを目指そうとしていたのだ。その少女、千歌は今、ダイヤの前に現れたのだ。そして、その千歌の目には、鞠莉にスクールアイドルを一緒にやろうと誘った、そのときのダイヤと同じ目をしていた。これには、ダイヤ、
(なんか昔の自分を思い出させる生徒ですわね・・・)
と、昔の自分を重ね合わせるかのように思えるも、すぐに千歌の申請を突っぱねてしまった。だって、たった1人では創部できないから・・・、少なくとも5人いないとだめだから・・・、そんな規則だから・・・。
しかし、千歌は負けじとスクールアイドル部創部申請をダイヤにしてくる。そして、申請していくごとに、
「渡辺 曜」「桜内 梨子」
と、名前が1人ずつ増えていく。これには、ダイヤ、
(なんていう執念なのかしら・・・。私からあんなに言われてもめげずに申請を出していくなんて・・・。それに・・・回を重ねるごとに仲間が増えてきている・・・。それだけこの子はスクールアイドルに対する愛とそれに賛同してくれる仲間たちがいるわけね・・・)
と、千歌の頑張りに脱帽してしまうが、それでも、スクールアイドルを愛する気持ちは誰にも負けない、と自負するダイヤ、なのか、それとも、生徒会長としての責務なのか、ダイヤはことあるごとに千歌の申請をつっぱねてしまった。ときには、自分のスクールアイドル愛を千歌たちに見せつけつつもスクールアイドルに対する現実の厳しさを千歌たちに示しつけながら・・・。
そんななか、イタリアに留学していたはずの鞠莉が突然浦の星に戻ってきてしまった。むろん、その理由とは・・・、自分とかつての仲間たちだった果南とダイヤの大事な場所である浦の星の廃校の危機を脱するため、だった。そして、その方法とは・・・、
(このマリーが果たせなかったDream(夢)、「スクールアイドルを盛り上げて、マリー、そして、ダイヤ、果南の愛した、この浦の星を廃校の危機から救ってあげるので~す!)(鞠莉)
そう、スクールアイドルを使って浦の星を廃校の危機から救うことだった。それどころか・・・、
(あと、もし浦の星にスクールアイドルグループができたら、今度こそ、愛すべき果南ともう1回、スクールアイドルを一緒にやるので~す!!)(鞠莉)
と、なぜか、自分も1度は諦めたスクールアイドルを果南と再びやりたい、そんな気持ちにもなっていた。と、いうか、鞠莉、スクールアイドルを諦めたことを悔やんでいるみたいだった。
そして、そのために浦の星の理事長に就任したとき、たまたま浦の星の現状を聞いていくなかでスクールアイドルを目指す千歌たちのことを聞いた鞠莉、
(こりゃ、このちかっちという子、スクールアイドルを目指すなんて、そして、あの頑固者の(生徒会長の)ダイヤに何度もアタックするなんて、かなりすごい子、で~す!!ならば、ちかちいという子にかけてみるのもあり、で~す!!)
と、すぐにヘリを手配すると千歌たちが練習している浦の星の砂浜海岸までヘリで飛んで行ってしまう。で、千歌たちが驚くような登場の仕方で、鞠莉、千歌たちの前に現れると、理事長特権でなんとまだ3人しかいないのにスクールアイドル部を創部することを認めてしまったのだ、ただし、ある条件をだして・・・。で、その条件とは・・・、
「浦の星の体育館をいっぱいになるくらいの観客を集めること、ファーストライブで・・・」
だった。だが、この条件、浦の星の全校生徒を集めても体育館が埋まることなんてできない、それくらい厳しい条件だった。それも、まだグループ名すら決まっていない、それくらいまだ駆け出しの今の千歌たちの状態では・・・。で、これを聞いたダイヤ、
(鞠莉さん、戻ってきて間もないのに、なんて勝手なことをしてくれたのですか・・・)
と、鞠莉の突拍子もない行動に呆れつつも
(な、なんて厳しい条件なのかしら・・・)
と、鞠莉が千歌たちに出した条件について口をあんぐりするくらい驚いてしまった。とはいえ、鞠莉からすれば、
(今やスクールアイドルの世界は戦国時代なので~す!!たんなる思い出作りでスクールアイドルをしていては浦の星の危機なんて抜け出せませ~ん!!ここはあのちかっちという子が本気でスクールアイドルを目指しているのか、このマリーが入るぐらいの実力があるのか、みてやるので~す!!「To harden one’s heart(心を鬼にする)ので~す!!)
と、自分の野望、浦の星の廃校の危機を脱すること、それを叶えるためにも千歌たちに試練を与えた、千歌たちに自分の野望と自分のスクールアイドルの復活を賭けた、そんな思いからだった。
そして、それは鞠莉のこの行動の意図に気づいていたダイヤからも、
(この鞠莉さんからの試練、本当にあの子たち(千歌たち)は大丈夫かしら・・・)
と、逆に千歌たちのことを心配してしまった。が、そんな厳しい試練を鞠莉から千歌たちに出されたにも関わらず千歌たちは必死になって頑張っている姿にダイヤにもある心の変化があった。それは・・・、
(でも、あの千歌さんっていう子、本気でスクールアイドルになろうとしているつもりですわね。その思いは岩を通すものかもしれませんね・・・)
と。そう、千歌が自分からいろんなことを言われてもめげずに創部届を出し続けていること、ダイヤから認めれなくても鞠莉の試練に打ち勝とうとしている千歌たちのスクールアイドルに対する熱意に、ダイヤ、脱帽思想になっていた。三顧の礼・・・とはちょっと違うが、それくらいの熱意をダイヤは認めていた。そして、そんな千歌たちに自分の野望や夢をすべて?賭けた鞠莉のことも考えては、
(鞠莉さんの賭けに乗りたいわけではありませんが、もしかすると、あの千歌さんって子、本当にスクールアイドルとして大成してしまう、そんな熱意というか執念があるのかもしれませんね。ならば、この私、黒澤ダイヤもその賭けに乗ろうじゃありませんか!!)
と、鞠莉の賭けに乗ることにした。さらには・・・、
(あと、もしかすると、千歌さん、鞠莉さんと果南さんの仲も修復してくれるのでは・・・)
と、すれ違いにより別れてしまった鞠莉と果南の仲の修復すら淡い期待を抱くようになってしまった。
とはいえ、ダイヤはこれまで千歌たちにしてきた対応の悪さのことを考えると表立って活動しにくいこともあり、どこかの生徒会長みたいにゲームの最終ボスみたいな対応を千歌たちにしつつも裏で千歌たちのことをしっかりサポートしていったのだ。たとえば、自分たちのグループ名についてどうするか悩んでいた千歌たちに昔ダイヤたちが名乗っていたグループ名、Aqours、という名前を与えたことなど・・・。
そして、そんなダイヤのサポートもあってか、千歌たちはファーストライブの会場となる浦の星の体育館をいっぱいにするくらいの観客を集めてファーストライブを大成功に収めたことで鞠莉の試練も無事にクリア、約束通り、スクールアイドル部の創部が認めらると、千歌たちは破竹の勢いをみせることになる。ダイヤの大切な妹であり姉ダイヤと同じくらいスクールアイドルのことが大好きなルビィ、その親友で図書室の主であった花丸、その花丸と同じ幼稚園に通っていた中二病気質のヨハネ、この1年生3人を次々と仲間にしていった千歌たちはは自部たちが作った幻想的なPVにより人気が急上昇、鞠莉たちと同じく東京のスクールアイドルのイベントに呼ばれるまでになる。が、ダイヤはそのことについて、
(千歌さんたち、まるで昔の私たちみたいに人気が急上昇していますわね。でも、あのときの私たちみたいに挫折してしまうのではないでしょうか・・・)
と、千歌たちのことを心配そうにみていた。昔の自分たちみたいに人気が急上昇したことで東京のイベントに呼ばれた千歌たちであるが、昔の鞠莉みたいにオーバートレーニングしてはいないものの、毎年何千ものグループが生まれている、そんなスクールアイドルの厳しい現実によって千歌たちが潰されるのではないか、挫折するのではないか、そんな心配をしていたのだ。
そして、ダイヤの心配は的中してしまう。東京のイベントで千歌たちは厳しい現実突きつけられた。ダイヤたちみたいに歌う前から辞退した・・・てことはならなかったものの、Saint Snowという実力派ユニットでありAqoursにとって永遠のライバルといえる存在との邂逅、このイベントに参加した多くのスクールアイドルグループのなかで行われた観客投票で最下位、いや、Aqoursに投票してくれた観客、「ゼロ」、という過酷ともいえる数字、これらの現実を突きつけられた千歌たちはついに挫折してしまった・・・。これには、ダイヤ、
(あぁ、やっぱりこうなりましたか。まさか、あの子たち(千歌たち)にも私たちと同じ挫折を味わってしまったのですわね・・・。スクールアイドルとしての厳しい現実・・・、まさかこのタイミングで突きつけられるなんてね・・・)
と、千歌たちにも自分たちと同じく東京のイベントで挫折を味わったこと、厳しい現実を突きつけられてしまったこと、さらには、
(あのときの私たちみたいに空中分解してしまうかもですわね・・・)
と、自分たちみたいになってしまう、そんな心配すらしてしまっていた。
だが、千歌たちは違っていた。海の中で千歌たち6人は泣きながらこの挫折を、「ゼロ」の数字から抜け出すことを誓うと、今までの勢いを取り戻すどころかどんどん加速していったのだ。これには、ダイヤ、
(まさか、私の話をバネにしてしまうなんてね。千歌たちのスクールアイドルへの熱意、あっぱれとしか言えませんね・・・)
と、千歌たちのことを見直していた。実はダイヤは東京のイベントで厳しい現実、それによる挫折を経験した千歌たちに対し、スクールアイドルの厳しい現実、そして、自分たちも昔千歌たちと同じようにスクールアイドルをしていたものの千歌たちと同じように東京のイベントで挫折したことを話していたのだ。ただし、挫折した本当の理由、鞠莉と果南、ダイヤのすれ違い、については話さずに。けれど、そんなダイヤの話を聞いても千歌たちはその現実から真っ向勝負することを選んだ。「ゼロ」という数字から抜け出すことを千歌たちは決めたのだ。これにはさすがのダイヤも千歌たちの熱意には脱帽してしまった。
そんな千歌たちの熱意を認めたダイヤに嬉しい知らせが届く。なんと、果南の父親のケガが治り、果南が復学することになったのだ。これを聞いたダイヤ、
(ならば、この私の計画もついに発動段階に進んだってことですわね。さぁて、鞠莉さん、果南さん、待ってですわ!!)
と、ついにある計画を実行に移そうとしたいた。なんと、ダイヤ、鞠莉と果南、この2人の仲直りのためにある計画を陰で進めていたのだ。それは、鞠莉と果南を千歌たちのグループ、Aqoursに加入させること、だった。鞠莉としてはスクールアイドルとしての未練を持っていたため、千歌たちのグループに入る、そんな想いを少し持っていたこと、果南は愛すべき鞠莉の将来のことを思ってしたことが鞠莉をスクールアイドルをやめる原因になってしまったことでスクールアイドルに対し負い目を感じていたこと、それらをすべていっぺんに解決する方法、それが鞠莉と果南のAqours加入であった。
こうして、ダイヤは鞠莉と果南の2人の仲を、いや、愛し合う昔の状態に戻そうと陰で動き回っていた。実は、ダイヤ、千歌たちに昔自分たちも千歌たちと同じように東京のイベントで本当の理由を言わずに挫折したことだけを伝えたのは先述の通りだが、なぜダイヤたちがスクールアイドルをやめたのか、挫折したのか、千歌たちがその本当の理由を知りたがるきっかけをダイヤは作ったのだ。そして、ダイヤは、鞠莉は絶対に果南に対してスクールアイドルとして一緒に復帰するように要求するだろう、と予測していたのか、鞠莉に対してスクールアイドルには復帰しない、そんなそっけない態度を鞠莉にとることで鞠莉が果南に対しまた一緒にスクールアイドルをさせるような行動を仕向けたのである。このことについては、後日、鞠莉によると、このダイヤが自分に対しそっけない態度をわざととっていたことに関して、鞠莉、そのことを知ったとたん、
(えっ、なんで、あのとき、ダイア、マリーの真意をしっているのですか~)
と、驚いていた。でも、実際、このときの千歌たちの活動をみてか、当時の鞠莉、
(うぅ、マリーとしては、スクールアイドルに未練ありすぎで~す!!でも、ちかっちたちの活動をみていると、マリーの中にあるスクールアイドルのBlood(血)が沸き立つので~す!!)
と、本来の目的だった千歌たちを使っての廃校阻止、それよりも自分もスクールアイドルとして千歌たちと活動してみたい、そんな気持ちのほうが強くなったばかりか、
(それに、そんな未練を作った果南すら巻き込んでやるんだから!!)
と、もう一つの目的、果南と一緒にスクールアイドル復帰、そちらのほうが強くなってしまっていたのである。そんな意味でも、ダイヤ、本当に策士であった。
ちなみに、このときの果南とはいうと・・・、
(自分のせいで愛する鞠莉の心に深い傷を与えてしまったよ・・・。もう私はスクールアイドルなんてできないよ・・・)
と、愛する鞠莉の将来のことを考えてステージを棄権したことで鞠莉の心のなかに深い傷を与えてしまった、そのことに関して負い目を感じていた。しかし、東京のイベントのステージを直前になって降りた果南からすれば、愛する鞠莉の将来のためであり、このままスクールアイドルを続けていけば鞠莉の将来は暗いものになってしまう、しまいには鞠莉が壊れてしまう、そう思ってのものだった。そして、ステージを降りたという果南の行動は鞠莉にとって裏切り行為にみえてしまう、そう覚悟をした上の行動でもあった。が、その果南の行動により果南と鞠莉の思いはすれ違いをみせるようになり、結果、鞠莉と果南は別れてしまったのだ。これには、果南、
(私にとって鞠莉はとても大切な存在、だからこそ、私はステージを降りた。でも、それが愛する鞠莉と別れてしまう結果になってしまった。そう考えると、私、鞠莉に深い傷を与えてしまった・・)
と、鞠莉に対して負い目を感じていた。その負い目ゆえか、3年生になって(イタリアから帰ってきた)鞠莉から積極的にスクールアイドル復帰を言われ続けても断固拒否することにつながってしまっていたのだった。
が、そんな果南にもある思いが残っていた。それは・・・。
(こんな(積極的にスクールアイドルに勧誘しにくる)鞠莉の姿を見ていると、この私にも、スクールアイドルに未練、残っているのかも・・・。だって、毎日の体力づくり、いつでもスクールアイドルに復帰できるようにって思っているところもあるから・・・)
そう、あの果南にもスクールアイドルとしての未練は残っていたのだ。自分の行動がきかっけでスクールアイドルをやめることになったのだが、それにより、果南、
(あぁ、私の行動によって鞠莉だけではなくスクールアイドルがとても好きなダイヤさえスクールアイドルをやめさせてしまった・・・。そう考えると、私、なんか、スクールアイドルとして最後までやりきれなかったことにちょっと後悔と未練を感じちゃうよ・・・)
と、心の奥底に鞠莉とダイヤを巻き込む形でスクールアイドルをやめてしまったことへの後悔、さいごまでスクールアイドルとしてやりきることができなかったことへの未練が残っていたことを果南は薄々と感じていた。その未練からなのか、果南、毎日欠かさず長距離ランニングを含めたトレーニングを行っていたのだ。ただ、まわりからは家業のダイビングのための体力づくり、としかみられていなかったが。だが、果南からすればいつでもスクールアイドルとして復帰できるように、と思ってダイビングのための練習を兼ねて行っていたのである。ちなみに、スクールアイドル、見た目に反してかなりハード、だったりする。一曲をこなすだけでも相当な体力が必要である。そんな意味でも果南のトレーニングの取り組みは実になっていた。とはいえ、果南からすればそんな未練よりも負い目の方が強いのか、もうスクールアイドルをやりたくない、そんな気持ちのほうが強かった。
そして、果南が学校に復学すると、すぐに、鞠莉、3年の教室で昔自分たちが着ていたスクールアイドルの衣装を果南に見せつけてもう1度自分と一緒にスクールアイドルをやろうと鞠莉が言ってくるも、果南、これまでの自分のスタンスを守るためか、鞠莉の要求を断固拒否してしまう。で、ダイヤはというと・・・、
(ここは果南さんの味方になって鞠莉さんのことをたきつけるようにすれば鞠莉さんの果南さんに対する思いはより強いものになりますわ!!)
と、なんと果南のかたを持つような行動をとることで鞠莉のなかにある欲求をより強いものにしようとしていたのだ。むろん、果南の断固拒否の姿勢にダイヤからのたきつけもあってか、鞠莉、しつこく果南にスクールアイドル復帰を促そうとするも、果南、断固拒否。それどころか、鞠莉のあまりのしつこさに、果南、
(もう、鞠莉のわからずや!!)
と、鞠莉の持っていたスクールアイドルの衣装を外へ投げ捨ててしまった。果南からすればスクールアイドルとしての未練は残っていたものの、それ以上に鞠莉への負い目の方が強かったためか断固拒否の姿勢を貫くとともにあまりにしつこく迫ってくる鞠莉の行動に嫌気をさしてしまったことによって起きたことだった。
だが、それが果南と鞠莉、2人の運命の、いや、ダイヤを含めた3人の運命の歯車を回すきっかけとなってしまった。果南によって外に投げ捨てられたスクールアイドルの衣装は偶然千歌の仲間である曜が命かながらダイビングキャッチ、千歌はそれをもって大声がする3年の教室に行くと、喧嘩している鞠莉、ダイヤ、果南に対しスクールアイドル部の部室に行くように勧告、部室で喧嘩をした理由を、いや、なんで果南がスクールアイドルに復帰しないのか、鞠莉と一緒に問い詰めようとしてしまう。それでも、果南、鞠莉の
要求に断固拒否を貫いては部室を出て行ってしまった。
であったが、ここで、ダイヤ、あることを思いつく。
(さてと、あとはわざと逃げて鞠莉さんに果南さんのあのとき(東京のイベントで果南がステージを降りたときのこと)の行動の真意を伝えましょうかね)
そう、ダイヤはここは逃げるように見せかけて鞠莉に果南の真実を伝える口実を作ろうとしていたのだ。そして、ダイヤは予定通り逃げるそぶりをみせる。いや、逃げているようにいつもよりスローに動いていたのだ。ダイヤの身体能力からすればすぐに逃げることができる。しかし、それだとダイヤの口から果南の真意を伝えることができなくなってしまう、なので、ここはゆっくり逃げるように見せかけてわざと捕まるように仕向けたのだった。
そんなわけで、逃げるそぶりをしつつもわざとヨハネに捕まってしまったダイヤ、自分の家で千歌たちや鞠莉に向かって、あのときの真実、果南が1年のときに東京のイベントのステージを降りた理由、そのときの果南とダイヤの真意を伝えると、鞠莉、
(私のわからずや!!果南は愛していた私の将来のことを案じてこんな行動をとっていたのですね!!そんなことを考えると、私、なんて愚かなことをしたのでしょうか!!私は果南のあの行動によって愛している私を裏切ったと思っていたので~す!!でも、それが果南の私に対する愛情表現だったので~す!!私、なんて愚かなことをしちゃったのですか?本当に把持すべきことで~す!!果南、そんな果南の想いに気づかず勝手に振るなんて、本当に恥すべきことで~す!!果南、本当にごめん、なので~す!!)
と、これまでの誤解を今になってわかってしまったことに恥じていることを思うとともに、
(果南、私、今になってそのときの果南の優しさを感じていま~す!!本当に感謝しています。そんな優しい果南と、もう一度、愛したいで~す!!だから、果南、待っていてで~す!!)
と、今になってあのときの果南の優しさを感じつつももう一度果南とよりを戻そう、そんな思いが強くなっていった。
そして、その想いを受けて、鞠莉、大雨が降っているなか、果南が待っている部室へと全力で走っていくのであった。
「こうして、マリーと果南は部室にて歴史的な和解をして再び愛することになりました。一方、その陰で悪役を演じることでマリーと感を再び結び合わせることができた、ということでそそくさとStage(舞台)を降りようとしていたダイヤも千歌たちに見つかってしまい、まさか自分までスクールアイドルとして復帰するなんて思っていなかったダイヤでした。まさにミイラのミイラ取りになるなんて愉快なStory(話)で~す!!そんなわけで、マリーの願いも叶うことができたのでした。めでたし、めでたし」
と、鞠莉、こう言って(あまりに長い)補足説明にピリオドを打った・・・のだが、これには、ダイヤ、
「え~と、鞠莉さん、なんで私が悪代官なのか、その理由がわからないのですが・・・」
と、鞠莉に対しそう告げると、果南からは、
「あれっ、鞠莉のいい通りじゃないかな?だって、ダイヤ、自分の思いのままに私や鞠莉、千歌たちのことを操っていたじゃない。そのどこが「悪代官」じゃない、って言えるのかな?まぁ、少なくとも、策士である、ことには間違いはないね!!」
と、ダイヤこそ鞠莉の言う通り、悪代官、いや、策士である、と言ってしまう。これには、ダイヤ、
「果南さんから言われたくありませんわ!!」
と、拗ねてしまった。
とはいえ、ダイヤは鞠莉と果南、愛する2人にとっては、BestFriend、大親友、であることは間違いなかった。修復不可能と思えた2人の亀裂を自分の力でもって修復してみせた、それだけみても、ダイヤは2人にとって欠かせない存在、ともいえるだろう。鞠莉と果南とダイヤ、このトライアングルはどんなことがあっても切れない、そう思えても無理ではなかった。