ラブライブ!アラカルト   作:la55

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Brightest Melody~つながる心~ Triclore ver 第4話

 こうして、鞠莉と果南は鞠莉‘sママの手を逃げ切ることとなった・・・わけではなかった。鞠莉‘sママ、鞠莉が家を飛び出したことを知るとすぐに果南とダイヤの家に連絡、イタリアに旅立ったことを聞き出すと、

「このまま鞠莉の思い通りにはいかないので~す!!」

と、悪知恵を働かせて、鞠莉、ダイヤ、果南にとって大切な存在、千歌たちAqoursメンバー1・2年の6人を使って鞠莉たち3人を探し出すことにしたのだ。ちょうどそのとき、千歌たち6人はある問題を抱えていた。浦の星の統合先である静真において、浦の星の生徒たちはとある理由で分校に通うことにたったため、これを解消するために千歌たち6人は静真に乗り込んでライブをしたものの鞠莉たち3年生3人がいないという喪失感によりそのライブが失敗に終わってしまったのだ。そのため、千歌たち6人はスランプ状態に陥っていた。しかし、そのスランプから抜け出す方法が見つからない、そんなときだった。鞠莉‘sママはそんな千歌たちに対してイタリアに行って行方不明?の鞠莉たち3人を探して欲しいと頼んできたのだ。この鞠莉‘sママの依頼について、ちょうどその場に居合わせたSaint Snowの聖良の助言、「一度(鞠莉たち)3年生3人と会って話し合えば・・・」もあって、千歌たち6人は、鞠莉たち3年生3人を探し出し話し合うことで「これからのAqours」をみつける、そのためにイタリアへと旅立っていったのだ。

 こうして、鞠莉‘sママは鞠莉を探し出し自分の管理下におきたいため、千歌たちは鞠莉たち3年生3人と会って新しいAqoursを見つけるため、お互いともその目的を知らないまま、win-win?の関係のなかで千歌たち6人はイタリアを旅するのだが、そのwin-winの関係はすぐに崩れ去ってしまった。

 それは果南のスマホに届いたあるメールからだった。鞠莉たち3人がイタリアに旅立ってから数日後、鞠莉たち3人でミラノの観光地巡りをしている最中のとき、とつぜん、果南のスマホから、

チリチリチリ・・・

と、メールが届いた呼び出し音が聞こえてきたのだ。これには、果南、

「んっ、あっ、なんかメールが届いたみたい」

と、自分のスマホを取り出しお届いたメールを確認。すると、

「あれっ、千歌からだ!!なになに、鞠莉‘sママさんのご厚意でイタリアに来るんだって!!」

と、大きな声で鞠莉とダイヤに伝えた。

 すると、鞠莉、

(なんですって!!ちかっちたちがこkに来るんだと~!!それもママのご厚意で・・・。これは何か裏がありますね・・・)

と、イタリアに来る千歌たちの裏になんか悪だくみがあると感づいてしまう。むろん、それはダイヤも同じで、

(あぁ、なんていうことを・・・。まさか、鞠莉‘sママさん、私のか弱いルビィすら使うなんて、呆れてものが言えません・・・)

と、まさか自分たちを探すために自分の大切な存在であるルビィすら使ってくることに呆れかえっていた。

 そんなわけで、鞠莉たち3人はすぐに話し合い、鞠莉‘sママに自分たちがどこにいるかわからないように対策をとりつつ千歌に返信することとなった。

 

 そして、数日後、千歌たちはベネチアのある橋のふもとまで来ていた。果南から送られてきたメールにはベネチアのある橋の写真が貼っているだけだった。けれど、その橋はベネチアでもとても有名な橋、ということもあり、ガイド役の曜のいとこの月と一緒にその橋へと向かうこととなった。

 しかし、千歌たち6人が鞠莉たちからしてされた場所、その橋のふもとに到着しても鞠莉たち3人はだれもおらず、そのかわり、その千歌にあった公衆電話から呼び出し音がなると、ガイド役の月がその受話器をとる。すると、月から千歌たち6人にある指令が伝えられた、ある建物の一番上の階で待つ、そこまで来て、と・・・。

 そして、千歌たち6人はその建物まで行くとその建物の階段を上ることに。その階段を上り終えると、そこには・・・、

「お姉ちゃん!!」(ルビィ)

そう、鞠莉たち3人が待っていた。鞠莉たちは千歌からのメールで千歌たちの行動の裏にある鞠莉‘sママの存在に気づいたため、ある策を講じていた。それは、千歌たちをある場所(ベネチアの有名な橋)まで誘導。むろん、鞠莉‘sママも千歌たちがその場所に行くことを把握しておりその場所に鞠莉たちがいると錯覚していた。が、そこには誰もいない。そのかわりにその近くの公衆電話から千歌たちにここに来るよう指示を与えることで鞠莉‘sママの魔の手から千歌たちを切り離すことにしたのだ。こうして、千歌たちは鞠莉たちと合流・・・したが、このとき、ルビィから、

「どうして行方不明に?」

という言葉が飛び出してしまう。これには、鞠莉たち3人とも、

「ゆくえ、ふめい!?」

と大声を出しながら首をかしげると、すぐに鞠莉‘sママは最初から鞠莉たちを千歌たちに探させるわけでもなく、逆に、千歌たち6人が鞠莉たちをおびき寄せる餌として使われたのだとわかった。これには、鞠莉たち3人とも、

(ママ、意地汚すぎで~す。ちかっちたちを使ってマリーたちをおびき寄せようとしていたのですね!!あのババァ、ゲスすぎで~す!!)(鞠莉)

(私の大事なルビィを使って私たちをおびき寄せるなんて、鞠莉‘sママさん、本当に許せませんわ!!)(ダイヤ)

(千歌たちを使って私たちをおびき寄せるなんて、鞠莉‘sママ、どんな神経をしているわけ!!)(果南)

と、怒り口調に・・・。そう、鞠莉‘sママは鞠莉たちの予想の斜め上をいっていたのだ。千歌たち6人を鞠莉たちは鞠莉‘sママの手から切り離そうとしていることは百も承知だった。ならばと、その千歌たちを餌に鞠莉たちをおびき寄せる作戦をとることにしたのだ、それも金と物量をいわせて・・・。なんと、鞠莉‘sママ、ベネチア中に鞠莉たちを探すビラやポスターを貼りまくっていたのである、それも鞠莉たちを捕まえると報奨金をだす、と・・・。鞠莉たちもこのポスターやビラの存在は知っていたが、まさか、自分たちにとって大事な存在である千歌たちすら餌として使うなんて、あきれてものが言えないとはこのことである・・・。

 そんなわけでして、鞠莉たちの大声により報奨金欲しさに鞠莉たちの前に現れたベネチアの市民たち。これで鞠莉たちもおしまい・・・というわけではなかった。鞠莉たちは鞠莉‘sママのさらに上をいっていた。曜、そして、なぜか月の性格を、制服好き、であることを逆手にとったのだ。なんと、鞠莉、突然、ベネチアの船頭さんの制服を外に投げてしまった。それに曜と月が反応、その制服を身を乗り出してキャッチしたのだ。これに鞠莉たちを捕まえようと来ていたベネチア市民たちはそれについ反応してか、一瞬目線を鞠莉たちからそらしてしまった。鞠莉たち、その隙をついて脱出、事前に用意していたゴンドラに乗ってベネチアから逃げ出すことに成功した。ベネチアは水の都。水路が縦横無尽にいきわたっている。なので、船ほどベネチアにおいて早い乗り物はない・・・ということだった。そして、鞠莉たち、ちゃんとこれからのことも考えて鞠莉‘sママに対して罠をはることも忘れていなかった・・・。

 

 一方、千歌たち6人、途中で鞠莉たちを見失ったことで途方に暮れてしてしまう・・・ところだったが、1枚の手書きのカードを見つけたことで状況は一変する。なんと、そのカードには鞠莉たちがこれから行く場所が書かれていたのだ。これを見た千歌たちはそのカードに書かれた場所、フィレンツェに向かうことに・・・。

 そして、そのカードに書かれていた内容は千歌を介して鞠莉‘sママにも伝わっていた。鞠莉‘sママはそのカードに書かれていた内容をそのまま鵜呑みにしてしまい、カードに書かれていた場所、フィレンツェ、その小原家の別荘に向かってしまう。鞠莉‘sママ、このとき、「ついに鞠莉を捕まえることができる」、そう思い込み有頂天になってしまう・・・のだが、このとき、鞠莉、

(さてと、これでママをまくことができるので~す!!ヤッター、で~す!!)

と、これまた有頂天に。だって・・・。

 と、いっているうちに、フィレンツェの小原家の別荘に着いた鞠莉‘sママ。でも、別荘のなかはなぜか静か。それでも音をひそめて鞠莉たちが隠れていると思い、鞠莉たちがいると思われる大広間の扉を開いた・・・と思ったら、なんと、誰もいなかった!!そう、鞠莉たちはカードの内容をそのまま鵜呑みしちゃうとまったく別の場所、鞠莉たちがいないその場所に行くように仕向けたのである。鞠莉‘sママ、鞠莉に一杯食わされたのだった。

「あの子たち~!!」

鞠莉‘sママの恨み節が小原家のフィレンツェの別荘中に響き渡ってしまった。

 一方、千歌たちもフィレンツェに到着するなり行方不明になったヨハネを探すことに。で、夕方ごろにようやくヨハネを見つけることができたのだが、なんと、ヨハネ、誰にも相談せずにフィレンツェのシンボル、ドォーモの天蓋に昇るチケットを買っていたのである。しかし、これこそ鞠莉たちのねらい目だった。ヨハネほど天使のいる天界に一番近い場所、店外に昇りたい人なんていない、と思っていたのだった。そんなヨハネの性格をうまく使って、フィレンツェで一番高い場所、ドォーモの天蓋へと導くことができたのである。

 こうして、ヨハネの要求通り、天蓋に昇った千歌たちはその天蓋で鞠莉たちの信号を無事にキャッチ、鞠莉たちのいるフィレンツェ郊外の鞠莉の親友の別荘に行くことになった。

 

 こうして、鞠莉の親友の別荘に到着した千歌たち6人は鞠莉たちと再会・・・したのだが、千歌たちはなんでこうなったのか鞠莉たちに尋ねると、黙る鞠莉に対し、果南が一言、

「結婚!!」

これには千歌たちはびっくりしてしまう。ちなみに、結婚の話だが、実は鞠莉と果南が鞠莉の両親に付き合っていることの報告に行くまえから鞠莉‘sママが勝手に決めていたことだった。むろん、鞠莉にもそのことは伝えていた。いや、鞠莉‘sママ、鞠莉が卒業する前に、なんと鞠莉のまえでこう宣言していたのだった、鞠莉が卒業したあと、鞠莉がまったく知らないあかの他人と結婚させることを・・・。しかし、このときには鞠莉は果南という将来を誓い合った相手がいたのだが、鞠莉‘sママ、それでも強制的に鞠莉を結婚させようとしていた。そこで、鞠莉、それをさせないために浦の星を卒業してからすぐに果南と一緒にそれぞれの両親に付き合っていることの挨拶しに行ったのである。そうすることで鞠莉‘sママが強制的に鞠莉を結婚させることを防ごうとしていたのである。が、この鞠莉の行動が鞠莉‘sママの逆鱗に触れてしまい、すぐにでも強制的にあかの他人に結婚させようと行動を起こそうとした。だが、鞠莉、その鞠莉‘sママの行動をすぐに察知すると愛する果南とダイヤを連れてイタリアへと愛の逃避行をすることになったのである。でも、そんな詳しいことまでバラしちゃうと千歌たちが混乱してしまうため、千歌たちには「鞠莉があかの他人と結婚させようとしている」とだけ伝えることにした。それでも、千歌たち、かなり混乱していたが・・・。

 で、これで千歌たちも鞠莉たちが行方不明?、いや、鞠莉‘sママから逃げていた理由もわかったところでなにか対策を・・・、と、考えようとした、そのとき、鞠莉たちがいる大広間の扉が突然、

ドンッ

と開くと、そこには・・・、

「ママ!!」(鞠莉)

そう、鞠莉‘sママが立っていた。どうやら、鞠莉の親友・・・の親から鞠莉が自分の別荘を借りたことを鞠莉‘sママは聞いていたみたいだった。そんな鞠莉‘sママ、すぐに鞠莉の前に立ってはこれまで鞠莉に対する恨み節をぶつける。このとき、鞠莉‘sママ、

(私は鞠莉をずっと束縛しようとしました。けれど、ハグー(果南)とですわ(ダイヤ)のせいでそれができなかった。だからこそ、これからは私が鞠莉のことを束縛していくので~す!!)

と、鞠莉と果南、ダイヤに対してけんか腰になってしまった。一方、対する鞠莉はというと、

(そんなママの脅し、マリーには効かないで~す!!どっかに行きやがれで~す!!)

と、こちらもけんか腰。

 ところが、鞠莉‘sママのある一言がこの状況に拍車をかけることに・・・。

「スクールアイドル、くだらない!!」

この言葉にこれまで鞠莉‘sママのためにと思って動いていた千歌たちを怒らせてしまう。そして、千歌たちは鞠莉側につくと、鞠莉、

(このままだとマリーたちだけでなく千歌たちのことを馬鹿にすることにつながりま~す!!いや、マリーと果南の仲すら馬鹿にされたといっても過言ではないで~す!!もう許せないで~す!!)

と、完全に怒りMAX!! むろん、その気持ちは果南やダイヤとて同じだった。

 こうして、鞠莉は千歌たちと、果南、ダイヤ、いや、Aqours9人とともに鞠莉‘sママをにらむとこう言いだしてしまった。

「もし、スクールアイドルがくだらなくない、それを証明させたら、私の好きにさせてくれる?」

このとき、鞠莉、こう思っていた。

(ママにスクールアイドルの素晴らしさを絶対に伝えてやる!!そして、私と果南の仲、絶対に認めさせてやる!!)

 そんなわけで、Sell Word(売り言葉)にBuy Word(買い言葉)という形で、鞠莉たちの未来を賭けた戦いを鞠莉‘sママに対して宣言しちゃったわけである・・・。

 

 そして、今、その戦いの前日の日を迎えることになったのだが、

「今思うと、マリーと果南のあいだに横たわるハードルはあのにっくきババァ(鞠莉‘sママ)onlyなのに、なんでそのことでマリーが苦しまないといけないわけ!!」

と、鞠莉、自分の母親に対して恨み節を利かせながら言うと、果南も、

「たしかに鞠莉の言う通りだね!!あんなやつ、絶対にギャフンと言わせてやる!!」

と、なぜか、ブラック果南・・・を見せるような仕草で言ってしまう。

 ただ、この2人の言動に、ダイヤ、

「2人ともはしたないですよ!!」

と、鞠莉と果南に注意するも、

「それでもこの私もさすがに鞠莉‘sママさんの言動には堪忍袋の緒が切れましたわ!!「スクールアイドルがくだらない!!」ですって!!それは日本にいる女子高生たちに対して侮辱するに等しいものですわ!!それに、鞠莉さんと果南さんの仲すら認めない!!もう許せませんわ!!」

と、こちらも鞠莉‘sママの言動にカンカンの様子だった。

 そして、3人は心をひとつにした。

「明日、絶対に、あのにっくきママに私たちのパワーを見せつけてやるんだから!!」(鞠莉)

「そして、私と鞠莉の仲を認めてもらうからね!!」(果南」

「さらに、スクールアイドルの素晴らしさをわからせてさしあげますわ!!」(ダイヤ)

3人が口々に明日に向けた意気込みをみせると、3人とも手を高々にあげてこう鼓舞した。

「「「明日のライブ、絶対に成功させよう!!エイエイオー!!」」」

 

 しかし、このとき、果南は心の奥底でこんなことを考えていた。

(しかし、たしかに鞠莉‘sママのやったことは非難されるべきことだけど、これでも鞠莉とは血のつながった関係なんだよね・・・。もし、このライブで鞠莉と私の前から鞠莉‘sママが去ってしまったら、鞠莉、鞠莉‘sママのこと、どう思うのだろうか・・・。それがちょっと心配だよ・・・)

 そして、鞠莉が寝たあと、果南はダイヤとある相談をした。

「ダイヤ、ちょっと相談があるんだけど、もし、明日のライブの結果で鞠莉のもとから鞠莉‘sママが去ってしまったら、鞠莉、本当に後悔しないかな?」

この果南の言葉を聞いたダイヤ、果南に自分の考えを述べた。

「たしかにそれはあるかもしれませんね。たとえこんな仕打ちをしたとはいえ、鞠莉さんと鞠莉‘sママさんとは血でつながった関係です。最初のうちは鞠莉さんは「ママがいなくてせいせいする」と言っていても、時間がたてば自分のせいで自分の母親がいなくなったことを後悔するかもしれません」

このダイヤの言葉に、果南、

「たしかにそうかも。でもね・・・、こんな状態にしたのは鞠莉‘sママのせいだし・・・」

と困りながら言うと、ダイヤ、

「たしかに果南さんの言う通りです。これについては鞠莉さんと鞠莉‘sママさん次第ですので、ここでどうこう言っても仕方がないかもしれません」

と、現実的なことを言うと、果南も、

「た、たしかに・・・」

と、言わざるをえなかった。

 とはいえ、果南、ダイヤとの相談のあと、こう考えてしまった。

(それもこれも明日の結果次第かな・・・)

 

 こうして、ついに翌日・・・、鞠莉たちの未来を賭けた運命のライブの日が訪れてしまった。場所はローマ・スペイン広場、曲は「Hop?Step?Nonstop!!」。鞠莉たちAqoursは午前中に最終リハーサルをしたのち、本番を残すのみとなった。

 その本番直前、鞠莉と果南は2人で士気を高めあっていた。

「果南、ついにあのママをギャフンと言わせることができますね~」

と、鞠莉が元気よく言うと、果南も、

「たしかに鞠莉の言うとおりだね!!今の私たちは絶対無敵だもんね!!」

と、昨日心配したことなんて気にせずに元気よく答えていた。たしかに果南の言う通りであった。この数日、鞠莉、感を含めたAqoursメンバーはこの日のために一生懸命練習をしてきたのである。それは、「このライブこそAqours最後のライブ!!」という意気込みがあるかもしれない。もしくは、「スクールアイドルの素晴らしさを徹底的に教えたい」、そんな熱意があるからかもしれない。それとも、別のなにかがあるかもしれない。とはいえ、運命のライブにむけた練習は今まで以上に熱のこもったものとなった。そして、その練習をみる限り、絶対に素晴らしいライブになるにちがいない、そう言えるくらいのものになっていた。なので、鞠莉と果南、このライブは絶対に成功する、そう信じていた。

 そんなお互いを高めあっているなか、ついにライブを行う時間がきてしまった。そして、2人は、

「鞠莉、絶対にライブ、成功させようね!!」(果南)

「果南、当たり前で~す!!絶対に、ライブ、Success(成功)させるので~す!!」(鞠莉)

と、お互いのことを励ましあいながらライブの会場となるスペイン広場の方へと向かった。

 そんな2人を遠くから見ていた人が1人・・・。

「なんて微笑ましい2人ですこと・・・」

と、その少女はこういうと、

「さてと、私はあの2人を全力でサポートしてあげますわよ!!この私、ダイヤ、がいれば、あの鞠莉‘sママさんなんて屁の河童ですわ!!」

と、その少女ことダイヤはそう自分を鼓舞すると、隣にいたルビィに対し、こう言った。

「さて、ルビィ、あの鞠莉‘sママさんに、スクールアイドルの素晴らしさ、わからせてあげますわよ!!」

これには、ルビィ、

「うん、そうだね、お姉ちゃん!!」

と、元気よく返事をした。その後、ダイヤはルビィとともに、鞠莉‘sママに全力の自分たちをぶつけることを誓う、そんな心意気でライブに臨むことにした。

 

 そして、ついにライブが始まった。

(私たちのこれまでのキセキ、ここで、みんなの前で、見せてやる!!私たちがやってきたこと、それこそ、私たちの輝き!!心の底からその輝きをみせてやる!!)

と、果南のこのライブにかける熱意は果南の体から周りに放たれている、と同時に、

(マリーたちはこれまでにこの9人でやってきたので~す!!この9人こそ、パーフェクトナイン、なので~す!!この9人がいるから、マリーは、マリーたちは、シャイニー、し続けるので~す!!そして、マリーは果南というベストパートナーがいるから、もっと、シャイニー、できるので~す!!)

と、鞠莉からもその熱意がどんどん放たれていった。

 いや、2人だけじゃない!!ダイヤも、

(この旅を通じて、私の妹、ルビィは大きく成長しました。そして、この私もこの1年を通じて大きく成長しました。むろん、果南さんも、鞠莉さんも、みんなも、この9人でやってきたこと、すべてを通じて大きく成長することができました。こんな9人だからこそ、このライブ、絶対に成功する、と、確信できます!!)

と、この9人だからこそベストパフォーマンスができる、そう確信して、それをみせつけるライブをしようとしていた。むろん、ほかの6人もその想いは一緒だった。

 

 こうして、9人それぞれがこのライブにかける熱意をまわりに放っていった。それが笑顔として、キレキレのダンスとして、力強い歌声として、9人のまわりにいる観客たちにその熱意が伝わっていった。いや、9人の熱意が相乗効果を起こしてこのスペイン広場はこの熱意で包まれようとしていた。

 そして、それはスペイン広場でAqoursのライブを見ていた観客たちを、このライブをみんなと一緒に楽しもう、そんな気持ちへと誘おうとしていた。その観客たちは鞠莉たちのことを、Aqoursのことを全く知らない、けれど、9人の熱意によって観客たちは、このライブを心の底から楽しもう、そんな気持ちにどんどんなっていく。すると、観客たちの表情も、このライブを楽しもう、そんな表情をみせるようになり、鞠莉たちAqoursに大きな声援を送るようになっていった。

 この観客たちの姿に、鞠莉‘sママ、

(ま、まさか、これが鞠莉が言っていた、スクールアイドルの素晴らしさ、なんですか・・・)

と、唖然となってしまった。

 こうして、ライブは大成功に終わった・・・。

 

はずだった。だが、結果は残酷なものとなった。ライブ終了後、

「やり切ったで~す!!」(鞠莉)「本当だね!!」(果南)

「ルビィと最後に踊れて最高ですわ!!」(ダイヤ)

と、みんなでライブ成功を称えあったあと、鞠莉と果南の前に立った鞠莉‘sママに対し、鞠莉は自分の想いを伝えた。

「私はこの9人でやってきたことは私の一部になっているの!!それはこれまで私の父親や母親・・・」

 だが、この鞠莉の、自分の想いを伝えようとしているとき、それを遮るがごとく鞠莉‘sママはこんなことを言いだしてきた。

「たしかに鞠莉の言う通り、スクールアイドルは素晴らしいものだとわかりま~した!!それは鞠莉たちのことを知らない観客たちの姿からわかりました」

これには、鞠莉、

「ママ、ついにわかって・・・」

 が、その鞠莉の言葉すら遮るがごとく鞠莉‘sママは残酷なことを、鞠莉、そして、果南に言ってきた。

「でも、それはただの結果にすぎないので~す!!私は鞠莉とハグー(果南)の仲を認めたわけではないので~す!!」

これには、鞠莉、

「えっ、なんで、どうして!!」

と、鞠莉‘sママに食い下がる。

 けれど、鞠莉‘sママは、鞠莉、そして、果南、に辛い言葉を浴びせていく。

「たしかに観客たちはあなたたちの姿をEnjoy(楽しんで)していたので~す!!But、それはあなたたちだけの主観なので~す!!この私もEnjoyしている観客たちの姿という結果だけで見ていたら、「スクールアイドルは素晴らしい」と認めるしかないので~す!!でも、この私によれば、あなたたちの踊っている姿を見て、果たしてそれが鞠莉の将来に役に立つなんて思えないので~す!!スクールアイドルの頂点、それを極めたからといって、ライブをしてまわりを楽しませることができて、それが鞠莉の将来にどんな役に立つのですか?私からすればあのハグー(果南)との楽しいひと時を過ごしている、としか思えないので~す!!そんなことよりも、この私、この私がこれまで甘やかした分まで鞠莉をみっちりとしつけ、私の決めた許嫁と結婚して私たち両親のために役に立ってもらったほうがいいと決まっているので~す!!だからこそ、私は認めないので~す!!2人の仲を、あなたたちのことを、認めないので~す!!」

 あまりに一方的な意見。むろん、これには鞠莉の隣にいた果南から、

「なんで、そんなことを言うのですか?まわりの観客のみんなの表情、見ていたでしょ!!私たちの熱意、このライブにかける想いは私たちのことを知らない観客のみなさんたちを笑顔にした、このライブを心の底から楽しんでもらったんだよ!!それなのに、なんで、こんな判定をしたの?」

と、鞠莉‘sママに反論。

 だが、鞠莉‘sママはそんな果南すら相手にせず、逆に、

「このライブの判定はこの私が決めるので~す!!まわりの観客なんてunlated(関係ない)ので~す!!私はあなたと鞠莉が一緒にいるなんてとっても嫌なので~す!!あなたは鞠莉にとってただの悪影響を与える存在でしかないので~す!!それはこのライブでも証明されました~!!なので、はやく鞠莉を返してください!!」

と、一方的に鞠莉と離れるように命令してきた。むろん、鞠莉、果南、からは、

「あまりに横暴すぎだよ~!!」(果南)

「ママのLair(嘘つき)で~す!!」(鞠莉)

と、鞠莉‘sママのことを非難するも、鞠莉‘sママ、ついに強硬手段にでる。

「あなたたち、鞠莉を連れて行きなさい!!」

と、鞠莉‘sママの掛け声とともに黒服の男たちが登場、すぐさま鞠莉を囲むと強引に鞠莉の手を引っ張ろうとする。これには、鞠莉、

「痛い、痛いで~す!!」

と、悲鳴をあげて抵抗するも、男たち数人だと鞠莉の抵抗はただの子どもの駄々っ子みたいなもの、すぐに強引に鞠莉をその場から連れ去ってしまった。むろん、果南も、

「私の、大事な、姫を!!」

と、鞠莉を連れ戻そうとするも、

「邪魔だ、どけ!!」

と、男たちに簡単にはねのけられてしまった。

 こうして、鞠莉‘sママと男たち数人によって鞠莉は強引に連れ去らわれてしまった。これをただ見るだけしかできなかった果南、

「鞠莉~、鞠莉~」

と、鞠莉の名を叫び続けるしかできなかった。

 が、この様子を遠くから見ていた男がいた。その男は、果南、鞠莉、そして、鞠莉‘sママのこの出来事を遠くから見るなり、

「あれが私の婚約者の鞠莉ちゃんか。それに、隣にいたのは鞠莉ちゃんと一番仲がいい子だったな。でも、これが鞠莉‘sママさんの本性だったとは・・・。これで本当にいいのだろうか・・・」

という言葉を言い残してその場をあとにした・・・。

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