がっこうぐらし! 縛りプレイ めぐねえぱふぱふMOD   作:かませ犬XVI

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またしても朝食抜きなので初投稿です


3-1表 チキンハートの二階遠征

 こんばんちわよう、諸君。PC版『がっこうぐらし』ゲーム内時間三日目、チュートリアルが終わってそろそろ本格的にゲームが始まる頃合いから始めていきやしょう。

 

「……。――! まな! 起きろって!」

 

 ん? 画面が真っ暗なまま、声だけがフェードインしてきました。この声は胡桃ですね。叩き起こしに来たようです。まぁ、当然ですな。見張り番が二人揃って寝落ちしているようじゃ、見張りの意味がありません。

 というわけで、はい。画面が明るくなりました。って、あれ? 明る過ぎません? この放送室前の廊下は、校舎の構造上の問題で蛍光灯無しだと薄暗くなりがちなはずなんですが。明らかにしっかり日が差し込んでます。これ、既に相当日が高く上ってますね。寝過ごしたってレベルじゃねぇな。ヤバイこれアカンやつや。

 壁にもたれて、愛ちゃんとめぐねえが寄り添って座り込んでいます。正面には、屈んで二人を揺り起こす胡桃の姿。床に置いてたはずのシャベルもしっかり彼女の背に回収されております。カメラを巡らせれば、半開きのドアから顔を覗かせ様子を窺う由紀とりーさんの姿も見えます。

 一体、何時間寝てたんだ。まどろみから覚め、自分が爆睡していた事に気付いためぐねえが大慌てで立ち上がりますが、今更飛び起きても何の意味もありません。

 

「ったく、何時まで経っても起こしに来ないと思ったら――」

「本当に、申し訳ありませんでした」

 

 生徒に呆れられ、深々と頭を下げるしかない教師の図。なお、他人事ではありません。胡桃の説教と小言は主人公に対しても行なわれるので、大人しく反省の意を示しましょう。ふざけて神経逆撫でする事も出来ますが、好感度が七割消し飛んだ挙句にキレた胡桃に長いガチ説教喰らって貴重な時間が吹っ飛びます。

 

 

 ところ変わって、放送室のコントロールルーム。生徒会室の清掃が済んでいないので、今はまだこの狭い部屋が集会場です。五人全員が長机越しに向き合って、今日の方針を決めます。とはいえ、やる事は決まってるのでちゃっちゃと割り振って終わりです。

 愛ちゃんと胡桃、めぐねえが二階食堂遠征。由紀とりーさんが三階清掃担当です。さあ、割り振りが終わったら可及的速やかに行動を開始しましょう。時間は敵の味方です。

 

 なお、現在時刻は午前八時ニ十分。この時間見て何となく嫌な予感がした人、正解です。プレイヤーの皆さんは判ってるでしょうが、この巡ヶ丘学院高校は普通科高校です。大学入試の近い三年生には、当然朝課外があります。この時間は既に朝課外を無断欠席したに等しい状態なので、三年生の教室がある二階教室側は既に彼等が出揃っているでしょう。さらに、朝のホームルームの時間も近付いているため、一年生や二年生の彼等も続々と登校して来ています。つまりは、無駄な時間を過ごせば過ごす程に敵が増えます。

 ちくせう。なんでこんなに寝過ごしたんだ。乱数のせいか? そんなに疲れてたのか? それともめぐねえと寄り掛かり合って寝たせいで体勢に無理が無かったのか? さっさとリカバリーしないと昼食すら怪しくなりかねんぞ。

 めぐねえが食糧運搬用のリュックを装備している事を確かめたら、早速出発です。おら行くぞ。

 

 バリケードを乗り越えて、二階へ。簡単だった三階とは違い、ここから先がゲーム『がっこうぐらし』の本番です。敵の数は三階と比べて倍以上。迅速かつ精確な行動が要求され始めます。

 さて、まずは踊り場でめぐねえに待機して貰いましょう。敵の頭数が分からない今、めぐねえを連れ回すとめぐねえが危険ですので。胡桃とのタッグだけで移動する方が遥かに気が楽です。

 

 まず階段前。敵影無し。次、二階から一階への階段。一階踊り場に彼等が一人。制服じゃないから外部の人間か、あるいは調理員か。愛ちゃん目掛けて上って来るので蹴り落します。はい次。

 エレベーター前。敵影無し。購買部及び学食厨房用の荷捌きスペース。血飛沫の飛んだ段ボールの箱が幾つか。敵影無し。

 おっと、胡桃が手を挙げました。視線の先には、調理員用休憩室。ここは無人である可能性も低くは無いんですが、今回は居るようです。ピタリと動きを止めれば、壁越しに微かに呻き声。確かに居ますね。

 狭い部屋だと舐めてはいけません。1%のゾンビパーリィを引き当てると、十人近い彼等が一斉に襲い掛かって来る事があります。部屋が狭くて詰め込まれているため、ほとんど同時に雪崩のように押し寄せてくるので、無対策で出くわすと囲まれてジ・エンドです。乱数の機嫌次第ですが、下手すると主人公を庇って胡桃が噛まれる、といった可能性すらも秘めています。言うまでもありませんが。そうなったら即リセです。ですので、何かあったら即退却、階段での防衛戦に切り替えられる備えを忘れないように。

 

 胡桃が扉の前に陣取り、あらかじめシャベルを振り被って待機。それを見届けたら、愛ちゃんが扉に手を掛けて、いざオープン。

 そこには、生徒の彼等ばかり四人が詰めていました。開けた音で全員同同時にこちらを視認。襲い掛かって来ます。戦闘開始です。正面を主力の胡桃に任せ、脇から援護しておきましょう。倍速は――今回は止めておきます。

 

「ヴオオオォォォ!」

 

 胡桃が三人目を撃破、四人目を愛ちゃんが転ばせて足止めしている最中、彼等の雄叫びが聞こえました。音源は右横至近距離。学食調理室の中からです。加えて、既に扉の前に居るらしく、扉がガタガタ揺れ始めました。ドンドンドンドンと、短い間隔で激しく扉を叩き付ける音もしています。少なくとも二人以上の彼等が扉の向こうに居る証拠です。

 はい。えー、正直に白状致します。無茶糞ビビりました。おかげで無駄に二回も方向転換した挙句、眼前の最後の彼等を放置して戦闘を放棄。胡桃の手を引っ掴んで退却してます。

 一目散に階段で待つめぐねえに合流。踊り場に陣取り、階段で防衛線を張ります。この時、プレイヤーはモンスターハウスを引き当てた可能性を恐れてました。いくら胡桃と一緒に居るとはいえ、まだ殺傷武器すら持っていないのにモンスターハウスを正面から安定して蹴散らせる自信は無いので。ましてや、学食調理室は広いので、モンスターハウス引いた時は人数も多いんですよね。時間帯によっては学食の連中まで雪崩れ込んで来て地獄になります。

 仕留め損ねた一人が階段までやって来ました。ターゲットは愛ちゃんっぽいので、引き付けてからの、一閃突き。突き落としてまず一人仕留めます。次に、階下からおかわりが上って来たものの、愛ちゃんが動く前に胡桃が一撃。眠らせました。

 

 では、ここから五分ほどキンクリします。三人揃って踊り場で敵を待ち惚けしてるだけなので、見所どころか動きすらありません。結局扉が破られる事も無く、扉叩きも二分ほどで収まったんですが、この時はモンスターハウスだと信じ込んでいました。そのせいで現状最も安全に戦える階段踊り場から動けなかったんですね。

 結局、痺れを切らした胡桃に気遣われ、彼女に先導されて、再び二階へ。めぐねえと合流しちゃったので、今度はめぐねえも一緒です。モンスターハウスを警戒するならもう一度めぐねえを待機させるべきだったんですが、それすら頭から吹っ飛ぶぐらい緊張してました。で、そんな必要以上に及び腰の愛ちゃんをよそに、胡桃が自分で調理室の扉を開けます。中には十人しか居ませんでした。たまたま扉の近くに二人固まってただけですね。

 勘違いだと気付いた瞬間前に出る愛ちゃんの姿は我ながら嗤えますね。驚いたのか、胡桃が愛ちゃんガン見で様子見てるの草。では、討伐中は三倍速です。

 

 室内掃討が終わりました。食材梱包用にラップを見付けたのでめぐねえにパス。ついでに包丁も二本回収。胡桃を冷蔵庫漁り中のめぐねえの護衛に付けて、自分はラッシュに備えてフラグ回収に行きましょう。まずは閑散としている食堂です。

 流石は食堂、広いですね。確か教室六個分ぐらいの広さがあるんでしたっけ? こんな事を調べた検証班が一体何をしたかったのか知りませんけど。彼等は十三人見えます。部屋が広いからまばらに見えます。

 では、大人しく戻ります。めぐねえの持つリュックがパンパンに膨らんでます。荷物のおかげでめぐねえの移動速度が少々落ちているので、しっかり護衛しましょう。

 

 

「めぐねえ!」

「おかえりなさい」

 

 職員室に帰り着きました。雑巾片手に冷蔵庫に飛び散った血飛沫を掃除中の由紀ちゃんと、食器洗い中のりーさんが迎えてくれます。

 掃除を頼むと、きちんと掃除しているモーションをしてくれるの、すごいですよね。指示だけ出して後ろから監督してると、屈んだり背伸びしたり四つん這いになったりしながら頼んだ範囲きっちり端から端まで掃除してくれるんですよ。なお、由紀の場合たまにミスって何か壊したり落としたりするのはご愛敬。胡桃の場合あんまり広い範囲を任せると途中で集中を切らして後半が杜撰になっていくのもご愛敬。りーさんやみーくんはきっちりやってくれますので大事な場所の掃除はこの二人に任せましょう。

 

 めぐねえが冷蔵庫に成果品をしまい込んでます。これで冷蔵庫が推定三分の一埋まりました。後二回必要ですね。では、さっさと二度目の遠征に行きましょう。特に見所が無いので三倍速です。一度目で掃討を済ませたので二度目は早いですね。一切の戦闘がありませんでした。

 二度目に戻ると、雑巾片手の由紀ちゃんがトイレから出て来るところに出くわしました。雑巾洗いに来たのか。こりゃ掃除終わったな。戦闘要員も居ないのに中央階段側には近寄って欲しくないので、りーさんの手伝いを頼みます。生徒会室の清掃を頼んでも良いんですが、スロースタートで序盤は情緒不安定な由紀と、脆く崩れやすいりーさんを単独で放置はあんまりしたくないんですよね。

 って事で、三度目の遠征に行きましょう。冷蔵庫の七割弱が埋まった今、流石に引き留められますが、食糧の備蓄は生死に直結しますので、ここは説得一択です。第一、調味料がありません。一度目、二度目の遠征で調味料の類を無視したのはここで説得材料にするためでもあるんですね。別にこんな小手先技無くても行けるんですが。

 

 さて、再びバリケードを乗り越え、二階踊り場へ。ここで胡桃に話し掛けて付いて来て貰いましょう。めぐねえには待機を命じます。

 今日中にやらなきゃいけないのが、食糧確保の他にもう一つ。由紀の親友にして貴重な戦闘要員枠、チョーカーネキこと柚村貴依の救出です。

 彼女は、校舎内にあるトイレの何処かの個室に閉じ籠っています。が、何処に隠れているかはAIの機嫌次第、偏向性ランダムです。何故偏向性ランダムかというと、チョーカーさんは三年生なので、三年の教室がある二階にいる確率が一番高いからですね。次いで三階、運が悪いと一階のトイレに隠れています。

 彼女の生存期限は三日。つまりは今日までなので、是が非でも今日中に回収して仲間に迎え入れねばなりません。なので、ちょっと寄り道して校舎二階左翼側トイレも調べてしまいましょう。

 

 購買部バックヤード。購買部の在庫品が置いてあります。お菓子の類はここにもダンボール詰めで置いてあるので、余裕があるなら持っていくのも手です。無人ですね。

 次。バックヤードを通り抜けて、トイレ前の廊下へ。トイレの向かい側にある図書室からの襲来に気を付けながら、男女両方のトイレを見て回ります。チョーカーネキ、たまに男子トイレに紛れ込んでる事があるからね。

 見ましたが居ませんでした。仕方ないので、残る捜索は飯喰ってからにしましょう。めぐねえを迎えに行って、三度目の冷蔵庫漁り開始です。

 

『味噌を手に入れた』

『唐辛子を手に入れた』

『胡椒を手に入れた』

『酢を手に入れた』

『オリーブオイルを手に入れた』

『塩を手に入れた』

『マヨネーズを手に入れた』

『醤油を手に入れた』

『ケチャップを手に入れた』

『砂糖を手に入れた』

 

 胡桃も巻き込んで、厨房のあちこちに分散して置いてある調味料を漁ります。このように、お菓子類同様無駄に種類があります。調理の際、調味料の種類が足りないと食事での正気度回復が減少するので注意です。とはいえ、料理はりーさんやめぐねえに任せておけば勝手に調節して使ってくれます。当然ながらこれだけの量を手で抱えて持っていくなんて無理ですので、めぐねえのリュックにごっそり詰め込んでやりましょう。

 では、長居は無用。さっさと戻りましょう。帰路も彼等は居なかったので楽勝でした。やっぱり一回目で一階からおかわりが来たのは戦闘音が聞こえたからなんでしょうね。

 

 料理はスキル持ちのりーさんとめぐねえに任せます。返り血を浴びてる愛ちゃんと胡桃の二人は、その間にトイレの洗面で返り血を拭いましょう。シャワーを使わない理由は、あんまりジャブジャブ水を浪費すると枯渇するからです。どうしてこんなとこまで律義に現実的なのやら。由紀ちゃんにはその間トイレ前で見張りをお願いしました。ちゃんと正気を保って生き残っていれば料理人はめぐねえとりーさんで十分だからね。仕方ないね。

 血を落とせば、昼食が出来るまで束の間の自由時間です。今の内に由紀と交流しておきましょう。次は武器の整備です。調理室で包丁を確保した事で、箒の柄に括り付けてやっと殺傷武器である槍に昇華させる事が出来ました。由紀が興味があるのか何してるのか訊いてきます。正直に武器造りと答えときましょう。この娘は直感が鋭いので下手な嘘吐いても全部見抜かれます。さて、ガムテープと荷造り紐による即席武器ですが、構造が単純極まりないので意外と耐久もあります。これでとどめ刺しを胡桃頼みにしなくてよくなりました。やったね。

 

 飯の時間は特に何も無いから倍速だ。画面上のゲージが色々とモリモリ回復していきます。生きたければ食べる事だ。




俺、トマトやキュウリ喰う時は丸かじりで十分、サラダも基本的にドレッシングもマヨネーズも使わない派なのよね
知らんがな? さいですか……
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