月の少年と5人のマーメイド   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
先にお詫びしなきゃいけない事が……

前回の話を投稿する際に、執筆中にまだ完成してないのに間違えて投稿ボタンを押してしまい、投稿直後に読んでいただいた皆様からしたら、中途半端な終わり方になっていたと思います。(冗談抜きで焦りました)

あの後、必死に執筆し無事に完成させました。今はちゃんと最後まで出来てますので、ご安心ください。

今回は半分以上がオリジナルになってます。
短いかもしれませんが、楽しんでくれると嬉しいです。

それではどうぞ。



第3話 5人いっしょ

「…………」

「お。起きたか?」

 

悠里が目を開けると何故かセレナが居た。

 

「…起きたけど……何してるの?」

「ユーリの寝顔を見ていた♪ あまりにも気持ちよく寝ているものだから、私も一緒に寝てしまうところだったぞ」

「…………」

 

良かった。二度寝しなくて本当に良かったと悠里は思った。

もしあのまま寝てしまってたら、セレナが隣で寝ていたのかと思うと別の意味で心臓に悪い……

セレナが嫌いって訳じゃない。断じて。

 

「…他のみんなは?」

「まだ寝てるぞ。多分もう少ししたら起きると思う」

「セレナって早起きなんだね……」

「癖がついてしまってるからな。こう見えても私は偶にだが、寝坊はするんだぞ?」

 

なんか意外と思う悠里。

自分も早起きするタイプだが、セレナは更に一枚上のようだ。

とりあえずネクタイを付け、制服のブレザーを羽織る。デッキケースを入れるのも忘れない……

 

「…あ。セレナ、後ろの髪が跳ねてるよ?」

「えっ!? ど、どの辺りだ!?」

 

悠里に髪が跳ねてる事を指摘されたセレナは慌てて直すが、逆に悪化してしまった。

 

「ほら。ここに座って? 直してあげるから」

「うぅ……」

 

言われるがまま、セレナは椅子に座る。

悠里も後ろに座り、手慣れた手つきでブラシを使い、セレナの髪を直す。

 

「…………」

「…セレナの髪って……綺麗だよね」

「っ!? き、きききき……きれ……!?」

「可愛いし、しっかりしてるし。将来、良いお嫁さんになると思うよ」

「~~~~っ!!? お、お嫁さ……っ!?」

 

もちろんソナタ達もだけど。と悠里は付け加えるが、セレナは恥ずかしさの余りか聞こえていなかった……

この後、カノンを除いた3人が部屋にやって来て、キャロがセレナをからかっていたのは余談である。

 

ソナタは何故か頬を膨らませていたが。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「…さて。昨日付でアルディさんから映画館の管理を任された訳だけど……先ずは館内を何とかしなきゃいけない訳で」

「具体的には何をするんですか?」

 

映画館に集まる6人。

途中でソナタが見つけたキネオーブを映写機にセットしてみたら、映像がぶれてしまったり、カノンが綺麗な状態のキネオーブをセットしたら、ホラーな映像が流れて、悠里に抱き付いてしまったりという珍事件が起きたが。

 

「館内の雰囲気作り。カノンも言ってたけど、これだけ古い……というか古すぎると、映画自体が良くても、建物の内装をなんとかしないと、お客も来ないからね」

 

カノンの質問に悠里が答える。

ただでさえ建物自体が古いのだ。外装は時間をかければ何とかなるかもしれないが、内装はそう言う訳にもいかない。

最低限の見栄えは必要だと思ったからだ。悠里の経験上。

 

「6人いるから分担するよ。ソナタとキャロは館内の片付け、フィナと僕は装飾、セレナとカノンは台座の修理をお願い。ある程度が終わったら、他のみんなの手伝いをする事。これなら効率的でしょ?」

 

まぁこの中だと装飾が一番かかりそうだから、みんなで最終的にやる事になるけどね?と5人に付け加える悠里。

 

「異論がないなら、このプランでいこうと思うけど……?」

『異論なし!』

「…満場一致。それでは各々、行動開始」

「「「「おー!」」」」

「お、おー……」

 

これにより映画館の最初のお仕事が開始された。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「え? ちゃんと悩む?」

「そ。あなた達の気持ちは、あなた達にしか分からないでしょ」

「それが分かんなくて聞いたのに……」

「まぁまぁソナタ。自分の気持ちって案外、気づきそうで気づきにくい事だから……そう急ぐことじゃないと僕は思うよ?」

 

エスポワールにて。

悠里はソナタとカノンと3人で、フェルマのお手伝いをしていた。

セレナから聞かされたのだが、ここパーレルでは、お手伝いが当番制だとの事。みんな順番にやってるとの事……

 

「…誰にだって言いたくない事だってあるし。カノンの事だって、本人が言いたくなったら聞いてあげればいいと僕は思う。それが友達なんだから」

「友達……」

「もちろんそれはソナタにも言えるからね?」

 

悠里はそう言うと、お客に紅茶のセットを持って行った。

 

「…………」

「あらあら♪ もしかして彼が気になるの?」

「えっ!? あ、いや……そういう訳じゃなくて………」

「さっきからずっと、ユーリ君の事見てたじゃない」

 

フェルマに指摘され、ソナタがあわあわしながら言う。

 

「そ、そういう訳じゃないけど……その、あたしだけじゃなくて、みんなにもユーリは優しいし……カッコいいし……」

 

持っていたお盆を口元に寄せ、頬を赤らめながら、もごもごと言うソナタ。

現に今も悠里にチラチラと見ていた。

 

「あらあら♪ 若いっていいわね~♪ ね~アルディ?」

「そうね~♪」

「ち、違いますってば~~~!?」

 

悠里が戻るまでソナタは茶化されていたそうな。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。


今回のEDは『シャボン-カノンver.-』をイメージしてください。
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