今回も半分以上がオリジナルになってます。
短いかもしれませんが、楽しんでくれると嬉しいです。
それではどうぞ。
エスポワールにて。
悠里はフェルマの頼みでお手伝いをしていた。
「後はトッピングだけね。どう? ご本人の希望に沿いますが?」
「そうね~……できれば今までとは少し違うやつが楽しいかな」
フェルマの質問に来客であるアルディが答える。
「おっと♪ 早速ハードルが♪」
「何しろ、いい年になったとはいえ、年に一度の事ですからねぇ……それなりのワガママは言わせてもらうわ♪」
2人の会話をフェルマの隣で聞いていた悠里は、余計な口は挟まなかった。
内容は聞いてて察したが、わざわざ寿命を縮めたくないのである………
「そうね~、ちょっと考えさせて……あら。いらっしゃい♪」
「いらっしゃいませ……」
するとソナタ、セレナ、カノン、フィナ、キャロの5人がやって来た。
お客が来たので、悠里も反射的に5人に挨拶する。
「アタシ、モンブランとレモネード」
「私はチーズケーキとレモンティー。あと、ユーリのスマイルも欲しいぞ」
「えーと、あたしはミルフィーユとレモンティーかな。あ、あと……あたしもユーリのスマイルが欲しいな」
「わたしもミルフィーユと紅茶。あ、ミルクで」
注文を聞いてた悠里はセレナとソナタが何やらケーキとは関係ない物も注文してるのは気のせいだといいなと思いつつ、カノンは何にすると訊く。
するとテーブルにポツンと置いてあったケーキについて彼女は訊いてきた。
「あ。これ? 試作中。お店にはまだ出せないわ。ていうか、元々売り物じゃないの」
「確かにまだ未完成って感じです」
フェルマがカノンに話す。
未完成なのは悠里が5人が来る前に先程の会話で分かってたが。
「それは私の為のケーキ♪」
「「「「「えっ?」」」」」
「これはアルディの誕生日用のケーキなのよ」
「「「「「えー!? ズルいー!」」」」」
そう。この未完成のケーキはアルディの誕生日用のケーキなのである。
別にズルくはないと思うんだけどなぁ……と悠里は思った。
「毎年作ってもらってるの♪」
「えー!? そんなのズルイー!!」
「皆さん知らなかったんですか?」
「うん。あたし初めて聞いた」
「私も」
「うん~。わたしも」
どうやら5人もアルディの誕生日用のケーキの件に関しては、知らなかったようだ。
「それだったら、5人も作ってもらえばいいじゃない♪ ユーリ君に♪」
「っ!?」
フェルマの一言に思わず、驚愕な表情になってしまう悠里。
そんなキラーパスみたいな事、止めてもらえます!?みたいな感じで。
目の前の5人を見てみると、全員キラキラした表情で悠里を見つめていた……
「…誕生日ケーキくらい作るなら、まぁ僕は構わないんだけど……」
作るのは別に構わないが、5人の誕生日自体を知らない悠里。
そう言うと、5人は悠里に自分の誕生日を教えた。そもそも惑星クレイって、地球で1年だと、どういう風に数えればいいんだっけ?という疑問が生まれたが……
「…まぁそれは置いといて。セレナとソナタがさっき注文の時に、僕の聞き間違いじゃなければ、スマイルが欲しいって聞こえたんだけど……」
「ユーリの聞き間違いではなく、私はちゃんと言ったぞ!」
「えっと……あ、あたしも……」
「…………」
ほんとに聞き間違いであって欲しかったと心底思う悠里。
そもそも自分のスマイルなんて需要があるのだろうか?
「…注文承りました。確認させていただきます。スマイルが2人分と、モンブランが1つ。チーズケーキが1つ。ミルフィーユが2つ。レモネードが1つ。レモンティーが2つ。ミルクティーが1つ………カノンは何がいい?」
「~~~~っ!!? え、えっと……ソナタと同じで……あと、その……ユーリのスマイルを追加でお願いします……」
カノンに注文を聞いたが、何故か彼女は悠里の表情を見ると頬を赤らめながら言った。
まぁその理由は、一番近くにいたカノンが悠里の微笑を間近で直視してしまったからなのであるが………
尚、悠里はその事に一切気づいていない。
「わ、わたしもユーリのスマイルを追加注文する!」
「っ!? ズルイ! アタシもユーリのスマイルを追加注文する!」
フィナとキャロが言う。
この2人も悠里の微笑を見てしまった為、スマイルを要求してきた。
というか、追加注文の意味って知ってる?と悠里は思ったが気にしない事にした。
「「あらあら♪」」
そんな6人のやり取りを見ていたフェルマとアルディは微笑んでいたそうな………
読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
今回のEDは『シャボン-フィナver.-』をイメージしてください。