俺、天龍!フフフ、怖いか?ってそんなに怖がらなくても…   作:きつね。

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ちょっと唐突にネタが思いついたから書いてみた。


1.理想のために

「はぁ〜。今回のイベント難しいなぁ〜。Eー3から進めんよ〜」

 

俺は今回のイベントと格闘していた。そして、Eー3にたどり着いたものの、ずっと足踏みしている。

 

「高速修復剤ももう残り少ないし…また愛しの駆逐艦と、龍田に遠征行ってもらうか〜」

 

『いや、その必要はない』

 

「は?」

 

その瞬間、部屋の壁を突き破ってタンクローリーが突っ込んできた。

唐突すぎねぇ!?

 

ーーー

 

「はい、ようこそ」

 

「ようこそじゃねえよ」

 

俺の目の前にいきなり現れたこのおっさんにひとまずキレる。

 

「だいたいなんだよ、この空間は。俺なぜか突っ込んで来たタンクローリーに轢かれたと思うんだけど?」

 

「え?なんでそんな不機嫌なの?ほら、ここ最近流行ってる異世界転生モノの最初の場面の神様ゾーンだよ?もっとテンション上がらない?」

 

「うるせえんだよクソ爺。イベントの途中だったんだぞこちとら?」

 

ほんと、どうしてくれんの?あのイベントめちゃくちゃ頑張ったのに、台無しじゃねえか、おい。

 

「えーー…。何コイツ?今までの転生者だったらノリノリな上にみんな上機嫌だったのに、ゲームの方優先とか…えーー…」

 

「んだよなんか文句あんのか?」

 

「いや…ないけどさ…。えー…。」

 

なんだこの爺。勝手にここに呼び出しといてなんなんだよ、マジで。

 

「はあ…。もう割り切るしかないかのう…。さて、ではー

 

「ではもなにもねえんだよ、さっさと話進めろ爺」

 

「本当なんでそんな悪態つくの?儂神だよ?今から転生させてあげるんだよ?」

 

「これがよくある異世界転生モノ通りなら、俺はお前のミスかなんかで死んだんだろ?なんで自分を殺した奴に悪態つかないと思ってんの?」

 

ホント、なんでそんな喜ぶのが当たり前みたいなスタンスなんだよ。

普通殺されたら怒るだろうがよ。ましてや俺はまだ龍田や駆逐艦とケッコンできずに死んでんだよ。不機嫌で当然だろ?

 

「いやまあそうなんだけどさ。その通りなんだけどさ。今までの人間達はもっと大喜びしてたのよ。やったー転生だーって。それが君何?転生したくないの?」

 

「転生させるくらいだったら元の俺の家に戻せカス。それで解決だろ?」

 

「うわぁ。ついにカスとか言ったよこの人間。神に向かって」

 

神だとか知るかボケ。さっさとどうにかしろ。

 

「あのね、神にもルールってものがあるのよ、うん。一回死んじゃったら元通りにはならないのよね?だから、死なせちゃったりした人間には特典を与えて、希望の世界に転生させるのがルールな訳。だから、希望の特典と、行きたい世界選んでくれる?」

 

「はあ?そんなの知るか。俺の望みは元の姿で元の世界。これだけ」

 

「だからさあ、出来ないって言ってんだよ。他のにして?ほら!剣と魔法の世界とかどう?」

 

「興味ない。さっさと元通りにしろ」

 

だんだんイライラが溜まっていく。今俺の頭の中は、龍田や可愛い駆逐艦たちとケッコンすることで頭がいっぱいーん?待てよ?

俺は一つ閃いたことを聞いてみることにする。

 

「おい、爺。その転生先ってのはゲームの世界でもいいのか?」

 

「ん?勿論大丈夫じゃけど?」

 

「おう、だったら欲しい特典と行きたい世界あるぜ」

 

「ホントか!?ならば早く言うが良い!この儂が叶えてやろう!」

 

「まず、『艦これ』の世界で」

 

「ほうほう」

 

「希望特典は龍田と駆逐艦にモテモテの有能なイケメン提督になりたい!」

 

「…」

 

「あれ?」

 

何故か神が顔をしかめる。なんかおかしいこと言ったか?

 

「えっとね、少し聞いて欲しいんだけどね、少し落ち着いて聞いてくれよ?」

 

「な、なんだよ。何を言う気だ?」

 

「むりだわ、それw」

 

「はあああああ!?」

 

「うわお、うるさっ!」

 

「えっちょっ、な、なん、なんで!?」

 

「えっとね、その“モテモテ有能提督”ってジャンルは人気でさぁ、もう定員オーバーって言うかなんて言うか」

 

「定員オーバーって何!?」

 

なんだそれは。転生で定員オーバーとか初めて聞いたぞオイ。

 

「さっき神々のルールの話したじゃん?ルールの中に、“同じ世界に同じ希望を通しすぎない”ってゆーのがあってさぁ。君の希望のジャンル希望者が多すぎて、世界をインフレさせちゃったんだよねぇ。だから、あっちの世界の提督は、大体の確率で転生者なんだよね。元々あっちの世界出身の提督が少なすぎる上に、転生組が有能だから、やたらと採用ラインみたいなのが高いから増えないのよ。しかもそろそろ戦争終わりそうだし。深海棲艦のボロ負けで」

 

え、深海棲艦可哀そ。

 

「だから、神々はこれ以上、“有能モテモテ提督”というジャンルは送らないことに決まっての。だから、他のでよろしくね☆」

 

「ふざけんなああ!!」

 

マジでふざけんなよ!これじゃ俺の計画台無しじゃねーか!

 

「ああ…。終わった…。俺の龍田にイジめられながら駆逐艦に囲まれて暮らすという理想が…」

 

「さっきも思ったけど、龍田と駆逐艦推しすぎじゃない?Mでロリコンとか最悪じゃんか」

 

「俺はMでもないし、ロリコンでもない!ドMであり、フェミニストの紳士だ!」

 

「最悪のレベル上がったけど?」

 

うるせーよ。なんと言おうと俺はドMでフェミニストの紳士なんだよ。

それより、どうすれば俺の理想は叶うんだ?

 

「ふむ…それなら、1ついい提案があるぞい?龍田にイジめられつつ駆逐艦に囲まれる方法」

 

「なんだと!?」

 

馬鹿な…コイツ天才か!?

 

「それはのぅ…“軽巡洋艦 天龍”に転生することじゃ。天龍は駆逐艦に懐かれ、妹の龍田に弄られることができるぞい」

 

「乗った」

 

「決断早!」

 

そんなもん迷う訳がねえだろ。それしか希望がないなら即乗るわ。

 

「いいのか?普通性転換とかにはみんな渋るんだけど?」

 

「龍田に弄ってもらえて、駆逐艦に懐いて貰えるなら、俺は躊躇なんてしない」

 

「あんな厨二病キャラでも?」

 

「別にいい」

 

「あんな周りからも弄られるゲキ弱でも?」

 

「いや、それはちょっと癪だな。おい爺、転生特典として“強さ”を寄越せ。具体的には、姫級とかと張り合えるくらい」

 

「え?ちょ」

 

「なんだよ、それぐらいできるだろ?龍田や駆逐艦を守る為だよ」

 

「いや、できるけどさぁ…」

 

「だったらやれ。ついでに、出来れば転生したやつが提督じゃない鎮守府がいいぞ」

 

「いや、それについては新しく“艦これ”の概念の世界を作るからいいんだけどさ…」

 

「だったら提督に…なんてことは野暮か。そのせいでインフレが起きたんだもんな。ならいいんだよ、早くしろ」

 

「わ、わかった…では、お主を“艦これ”の世界で“軽巡洋艦 天龍”として、転生させる!尚、“姫級に勝てる戦闘能力”も与えるものとする!」

 

そうすると、俺は足元から光に包まれる。そして、爺が告げる。

 

「では、よき転生ライフを」

 

そして俺は、姫級を倒せる戦闘力を持った、“軽巡洋艦 天龍”として生まれ変わるのだった。

そして、俺はこの時の判断を呪う事となる事を、まだ知らない。

そして、送り出した神は1人呟く。

 

 

 

 

「天龍って弱いからこそ駆逐艦と一緒に遠征できて懐かれる訳だし、弱いからこそ龍田にも弄られるのに大丈夫なんかな?」




TSド変態天龍「よっしゃー!理想の生活のために頑張るぞー!」

爺「あの変態大丈夫かな…」


なんとなく始めてみました。評価とかくれると嬉しいです。

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