「……………………」
ある日、ルイズは自室でとある本を目の前に沈黙していた。
それは俺達から見れば、唯の古ぼけた白紙の本なのだが、
「結局『始祖の祈祷書』まで手元に来たな」
俺がそう呟く。
ルイズの目の前にある本は、この国の国宝でもある『始祖の祈祷書』。
「……………何なの一体………? 『水のルビー』と『始祖の祈祷書』が私の手元に来るなんて、あの時は絶対にありえないって思っていたのに…………いくら何でも都合良すぎでしょ……………」
そう言いながらルイズは項垂れる。
「一言で言うなら、『運命』じゃないかな?」
葵がそう言うが、運命の女神であるお前が言うと説得力あり過ぎなんだが。
何故国宝である『始祖の祈禱書』がルイズの手元にあるかと言えば、王族の結婚式の際には貴族から巫女が選ばれ、選ばれた巫女が『始祖の祈祷書』を手に、式の詔を読み上げるのが、このトリステイン王国の伝統らしい。
巫女は式の前から『始祖の祈禱書』を肌身離さず持ち歩いて詠み上げる詔を考えなければならない。
そして、その巫女にルイズが選ばれた為、ルイズの手元に『始祖の祈禱書』が来たという事だ。
「そんな『運命』要らないわよ…………私は普通のメイジになれれば良かったのに…………」
ルイズは溜息を吐きながら顔を上げた。
「ま、とにかく虚無が目覚めるカギは揃ったんだ。指輪を嵌めて一度読んでみたらどうだ?」
俺がそう言うと、
「そうね…………」
ルイズはやや緊張した面持ちで、懐からハンカチに包んだ『水のルビー』を取り出し、指に嵌める。
それから『始祖の祈禱書』を手に取った。
その瞬間、『水のルビー』と『始祖の祈禱書』が光り出す。
「ッ………………!?」
ルイズは驚きで目を見開く。
それからページを捲った。
そして、ルイズだけに見えているだろう文章を口に出しだ。
「―――序文。これより我が知りし真理をこの書に記す。この世のすべての物質は、小さな粒より為る。四の系統はその小さな粒に干渉し、影響を与え、かつ変化せしめる呪文なり。その四つの系統は、『火』『水』『風』『土』と為す。神は我にさらなる力を与えられた。四の系統が影響を与えし小さな粒は、さらに小さな粒よりなる。神が我に与えしその系統は、四のいずれにも属せず。我が系統はさらなる小さき粒に干渉し、影響を与え、かつ変化せしめる呪文なり。四にあらざれば
ルイズは更にページを捲る。
「これを読みし者は、我の行いと理想と目標を受け継ぐものなり。またそのための力を担いしものなり。『虚無』を扱うものは心せよ。志半ばで倒れし我とその同胞のため、異教に奪われし『聖地』を取り戻すべく努力せよ。『虚無』は強力なり。また、その詠唱は永きに渡り、多大な精神力を消耗する。詠唱者は注意せよ。時として『虚無』はその強力により命を削る。従って我はこの書の読み手を選ぶ。例え資格無き者が指輪を嵌めても、この書は開かれぬ。選ばれし読み手は『四の系統』の指輪を嵌めよ。されば、この書は開かれん。ブリミル・ル・ルミル・ユル・ヴィリ・ヴェー・ヴァルトリ ……………以下に、我が扱いし『虚無』の呪文を記す。初歩の初歩の初歩。『エクスプロージョン(爆発)』 」
ルイズはそこまで読んで大きく息を吐いた。
「ねえ、始祖ブリミル。あんたヌケてんじゃないの? この指輪がなくっちゃ『始祖の祈祷書』は読めないんでしょ? その読み手とやらも…………この注意書きの意味がないじゃないの」
ごもっとも。
せめて注意書き位は普通のインクで書いておかないと意味が無い。
原作に出てきた時も、確か結構お調子者でヌケてたイメージはあったな。
ルイズは呆れながらも続きを読もうとしていたので、
「それ以上は止めとけルイズ」
俺はそう言って遮る。
「どうしてよ?」
「呪文名からして嫌な予感がする。エクスプロージョンって爆発って意味だぞ。ルイズの失敗魔法の爆発が単なる暴発だとしたら、完成された爆発呪文の威力はどれほどの物になるか…………」
「………………ッ」
「例えばの話、以前ステータスプレートに表示されたルイズの魔力全てが解放されるのだとしたら、この学院全てが跡形もなく吹っ飛んでもおかしく無いぞ?」
「そ、それは流石に拙いわね………!」
ルイズは焦ったような表情で祈祷書を閉じる。
それと共に光も消えた。
「っていうか、こんな魔法何処で使えっていうのよ…………おいそれと使えないじゃない…………」
まあ、近々使う機会があるから心配するな。
「はぁ…………せめてコモン・マジック位は使えるようになりたいわ…………」
ルイズは椅子の背もたれに身体を預けながら天を仰ぐ。
すると、
「今の嬢ちゃんなら、コモン・マジックは使える筈だぜ」
背中のデルフがそう言った。
「ホントなの! ボロ剣!」
ルイズが思いっきり食いついた。
「ああ。嬢ちゃんは『担い手』として目覚めた………なら、四系統に属さないコモン・マジックは使えるようになってるはずだ」
ルイズはそれを聞くと、杖を掴んで扉に向かって『ロック』の呪文を唱えた。
いつもだったら爆発で扉が吹っ飛ぶはずだが、今回は爆発しない。
俺が扉の前に歩いて行ってドアノブを回そうとしたが、ガチャガチャと音がするだけでドアノブは回らなかった。
まあ、デジソウル使って回したら可能かもしれないが。
「ちゃんとロックされてるな。おめでとうルイズ。成功だ」
俺はそう言葉を贈る。
「良かったねルイズ」
「おめでとうと言っておくわ」
葵と優花もそう言った。
ルイズは俯き、
「………………………ッ」
プルプルと震えたかと思うと、
「………や、やったぁーーーーーっ!!」
満面の笑みで諸手を挙げた。
それから数日後。
「「「「「「宝探し?」」」」」」
タバサを伴ったキュルケに地図を見せつけられながら、いきなり宝探しに誘われた俺達はそう聞き返した。
そう言えばそんなイベントもあったかと思い出す。
キュルケが俺達を誘ったのは、魔力駆動四輪による移動手段と、シルフィードがドルモンが行かないと自分も行かないと言い張ったからである。
この宝探しで確か零戦を見つけるんだったよな?
ぶっちゃけ零戦なんて旧式の戦闘機は、成熟期デジモンでも墜とせるだろうから全く必要が無いんだが……………
俺はチラリとタバサに視線を向ける。
「…………………………」
タバサはジッと俺を見つめている。
タバサの母親を救う計画の為に、タバサとの親睦を深めておく必要もある。
零戦もハジメにお土産として持って帰ったら喜ぶかもしれないしな。
「まあいいか。ルイズも詔を考えることで精一杯で、俺達暇だし」
何よりも、ルイズが詔を考える為に部屋に引きこもっているので、俺達は暇で仕方ないのだ。
デジモン達とのんびり過ごすのも良いのだが、多少の冒険もしたい。
俺達はルイズに許可を貰い、宝探しに行くことにした。
尚、原作でいた筈のギーシュは置いてきぼり。
シエスタは、零戦を貰う時に楽になるだろうと思い、優花の料理する時の助手として連れて行くことにした。
因みに優花がマルトーにシエスタを連れて行きたいと頼んだらあっさりとOKが貰えたそうだ。
それからまた数日後。
宝探しを続けていた俺達だが、ものの見事に全て空振っていた。
見つけるお宝は全て偽物か、もしくは地図自体が偽物だ。
まあ、分かっていたことなので、俺達は落胆はしていない。
だが、何も言わないのは不自然なので、
「なあ、まだやるのか?」
優花とシエスタが作った寄せ鍋を囲みながら、俺は面倒くさそうに呟いた。
「あと1件だけ。1件だけよ」
キュルケは何かに取り憑かれたように、目を輝かせて地図を覗き込んでいる。
そして、1枚の地図を選んで、地面に叩きつけた。
「これ!これよ!これでダメだったら学院に帰ろうじゃないの!」
「どんな宝なの?」
ドルモンが聞くと、キュルケは腕を組んで呟いた。
「『竜の羽衣』」
シチューを食べていたシエスタが、ぶほっ、と吐き出した。
「そ、それホントですか?」
「なによ貴女。知ってるの? 場所は、タルブの村の近くね。タルブってどこら辺なの?」
キュルケがそう言うと、シエスタは焦った声で呟いた。
「ラ・ロシェールの向こうです。広い草原があって・・・・・・・私の故郷なんです」
翌朝、俺が運転する魔力駆動四輪の中で、シエスタの説明を受けていた。
シエスタの説明は、あんまり要領を得なかった。
とにかく、村の近くに寺院があること。
そこの寺院に『竜の羽衣』と呼ばれるものが存在している事。
「どうして、『竜の羽衣』って呼ばれてるの?」
「それを纏ったものは、空を飛べるそうです」
シエスタは、言い難そうに言った。
「空を? 『風』系のマジックアイテムかしら」
「そんな…………大したものじゃありません」
シエスタは、困ったように呟いた。
「どうして?」
「インチキなんです。どこにでもある、名ばかりの『秘宝』。ただ、地元の皆はそれでもありがたがって…………寺院に飾ってあるし、拝んでるおばあちゃんとかいますけど」
「へぇええ」
それからシエスタは、恥ずかしそうな口調で言った。
「実は……………それの持ち主、私のひいおじいちゃんだったんです。ある日、ふらりと私の村に、ひいおじいちゃんはあらわれたそうです。そして、その竜の羽衣で、東の地から、私の村にやってきたって、皆にそう言ったんです」
「凄いじゃないの」
「でも、誰も信じなかったんです。ひいおじいちゃんは、頭がおかしかったんだって、皆言ってます」
「どうして?」
「誰かが言ったんです。じゃあその『竜の羽衣』で飛んでみろと。でも、ひいおじいちゃん、飛べなくって。なんかいろいろ言い訳したらしいですけど、皆が信じるわけもなくて。おまけに『もう飛べない』と言って私の村に住み着いちゃって。一生懸命働いてお金を作って、そのお金で貴族にお願いして、『竜の羽衣』に『固定化』の呪文までかけてもらって、大事に大事にしてました」
まあ燃料切れだし。
こっちの世界に戦闘機に使える燃料なんて無いし。
「変わり者だったのね。さぞかし家族は苦労したのでしょうね」
「いや、『竜の羽衣』の件以外では、働き者のいい人だったんで。皆に好かれたそうです」
「それって村の名物なんじゃないの? そんなの持ってきたらダメじゃない」
と優花がそう言う。
「でも………私の家の私物みたいなものだし…………ユウカさん達がもし、欲しいって言うなら、父に掛け合ってみます」
とシエスタは、悩んだ声で呟いた。
「まあ、インチキならインチキなりの売り方があるわよね。世の中には馬鹿と好事家ははいて捨てるほどいるのよ」
その言葉に俺達は呆れた溜息を吐くのだった。
俺達はタルブの村の近くに立てられた寺院にいた。
『竜の羽衣』はその寺院に安置されている。
というより、『竜の羽衣』を包み込むように寺院が建てられた、と言ったほうが正しい。
シエスタの曽祖父が建てたというその寺院の形は俺達には見覚えがあった
丸木が組み合わされた門の形。
石の代わりに、板と漆喰で作られた壁。
木の柱。
白い紙と、縄で作られた紐飾り。
「やっぱり神社…………だよね………?」
「ああ」
葵の言葉に俺は頷く。
板敷きの上に、くすんだ濃緑の塗装を施された『竜の羽衣』は鎮座していた。
固定化のお陰か、何処にも錆は浮いていない。
作られたそのままの姿を『竜の羽衣』は見せていた。
キュルケは、気の無さそうにその『竜の羽衣』を見つめていた。
好奇心を刺激されたのか、珍しくタバサは興味深そうに見つめている。
そして、俺達は博物館にある展示物を見るような目で、その『竜の羽衣』を見つめていた。
「全く、こんなものが飛ぶわけないじゃないの」
キュルケがそう言う。
「これはカヌーか何かでしょ? それに鳥のおもちゃのように、こんな翼をくっつけたインチキね。大体見てよ、この翼を。如何見たって羽ばたけるようには出来ていないわ。この大きさ、シルフィードぐらいあるじゃない。ドラゴンだって、ワイバーンだって、羽ばたくからこそ空に浮かぶ事が出来るのに。何が『竜の羽衣』よ!」
キュルケはそう続け、シエスタは恥を晒したような気分になったのか、俯いてしまう。
だが、
「いや、こいつは飛ぶね。間違いなく」
そう言った俺の言葉にキュルケとシエスタは驚いた表情でこちらを向き、タバサも興味深そうに視線を向ける。
「何言ってるのよ………? さっきも言った通り、こんな翼でどうやって羽搏くのよ?」
キュルケはそう言うが、
「別に羽搏く事だけが飛ぶ方法じゃないさ。それに、鳥が飛ぶときはずっと羽搏き続けてるか?」
「それは…………」
「まあ、唯考えるより、実際に見て見た方が分かりやすいか…………」
俺は宝物庫から、A4の大きさの紙を数枚取り出す。
「この紙を、魔法を使わずに出来るだけ遠くに飛ばして見てくれ」
俺はそう言いながらキュルケ、タバサ、シエスタに紙を渡す。
「ええっ………えい!」
シエスタは紙をそのまま投げようとするが、空気抵抗に捕まり、寧ろ自分より後ろに舞い戻ってしまう。
「ううっ…………」
シエスタは項垂れる。
「それなら………!」
キュルケは紙をクシャクシャに丸め、
「それっ!」
思い切り前に投げつける。
最初こそ勢い良く飛び出すが、すぐに失速して2、3mほど先で地に落ちる。
「無理よこんなの!」
キュルケは叫ぶ。
「……………2人がやった以上の飛距離は出せない」
タバサは冷静にそう言った。
タバサが俺に紙を差し出してきたので、俺はそれを受け取ると、紙を何度も折り、とある形にしていく。
所謂紙飛行機だ。
「……………『竜の羽衣』に似てる………」
タバサが気付いたのか、そう呟いた。
「ああ。その通りだ」
俺はその紙飛行機を肘と手首のスナップだけの軽い動作で前に投げる。
その紙飛行機は、先程のキュルケが投げた位置をあっさりと飛び越え、10m近い飛距離を出して地面に軟着陸した。
「ど、如何なってるの!? 唯の紙があんなに飛ぶなんて信じられない!」
キュルケが驚きからそう叫ぶ。
「凄いです! 魔法も使ってないのにあんなに飛ぶなんて!」
シエスタは不思議そうに目をキラキラさせている。
「今のは紙飛行機って言って、この『竜の羽衣』…………飛行機の形を紙で再現したものだ」
「ひこうき?」
シエスタがそう呟く。
「ああ、俺達の故郷にある空を飛ぶ乗り物だ。この『竜の羽衣』と呼ばれている物も、飛行機の一種だ。まあ、70年以上前の旧式だけどな」
「そうなんですか!?」
「飛行機が空を飛ぶ理由は揚力やら何やらの専門知識がいるから説明は出来ないが、この『竜の羽衣』は間違いなく空を飛べるように出来ている。だから、君の曾お爺さんは嘘つきなんかじゃない」
そう言い切った俺の言葉に、シエスタは目を潤ませた。
「…………なら、どうして曾お爺ちゃんは『もう飛べない』と………?」
「多分、燃料切れなんだろう」
「ねんりょう?」
「ああ、こいつを動かすために必要な特殊な油だ。キュルケとタバサはこの前見たコルベール先生の発明を覚えているか?」
「あれ? あなた達が大層感心してたから覚えてるけど………」
「基本的な原理はあれと同じだ。気化しやすい可燃性の油に引火させ、その爆発力でピストンを動かす。その回転力でこのプロペラを回し、風を起こして空中でも推進力を得ているんだ」
「…………理解できないわよ」
「…………半分ぐらいは分かった………興味深い………」
キュルケは考える事を放棄し、タバサは興味深そうに零戦を見つめる。
「シエスタ」
「は、はい?」
俺はシエスタに呼びかける。
「君の曾お爺さんが残したものは、他にないのか?」
「えっと………あと大したものは…………お墓と、遺品が少しですけど」
「それを見せてくれ」
シエスタの曾お爺さんのお墓は、村の共同墓地の一画にあった。
白い石で出来た、幅広の墓石の中、1個だけ違う形のお墓がある。
黒い石で作られたその墓石は、他の墓石と趣を異にしている。
墓石には墓碑銘が刻まれていた。
「ひいおじいちゃんが、死ぬ前に自分で作った墓石だそうです。異国の文字で書いてあるので、誰も読めなくて。なんて書いてあるんでしょうね?」
キュルケがその文字を見るが、
「見たことも無いわね…………タバサ、分かる?」
本に詳しいタバサに聞くが、首を横に振る。
だが、
「海軍少尉佐々木武雄、異界ニ眠ル」
「はい?」
俺はその文字をあっさりと読んだ。
シエスタは目を丸くする。
「よ、読めるんですか?」
「言語理解のマジックアイテム?」
タバサがそう聞いてくる。
「いや、確かに言語理解の技能は持っているが、この文字に関してはその技能が無くても読める。この文字は、俺達の故郷で使われている文字だ」
「じゃあ、シエスタの曾お爺さんって………」
「私達と同じ、日本人って事ね」
「ああ、だからシエスタはこの国じゃ珍しい黒髪黒目なんだね!」
優花や葵が納得いったと言わんばかりにそう言う。
家に帰っていたシエスタが戻ってきて
「ふわ、予定より、2週間も早く帰ってきてしまったから、皆に驚かれました」
シエスタはいそいそと手に持った品物を俺達に手渡した。
それは、古ぼけたゴーグルだった。
海軍少尉だった、シエスタの曽祖父がつけていたものだろう。
「ひいおじいちゃんの形見、これだけだそうです。日記も、何も残さなかったみたいで。ただ、父が言っていたんですけど、遺言を残したそうです」
「遺言?」
「そうです。なんでも、あの墓石を銘を読めるものが現れたら、その者に『竜の羽衣』を渡すようにと」
「となると、俺達にその権利があるって訳か」
「そうですね。その事を話したら、お渡ししてもいいって言ってました。管理も面倒だし……………大きいし、拝んでる人もいますけど、今じゃ村のお荷物だそうです」
「なるほど。なら、遠慮なく貰うとしよう」
俺はその零戦を宝物庫へと入れた。
ハジメに良い土産が出来たな。
因みにシエスタは魔力駆動四輪を出し入れしている所を何度も見ているので驚いたりはしない。
「それで、その人物にこう告げて欲しいと言ったそうです」
シエスタは続ける
「何て?」
「なんとしてでも『竜の羽衣』を陛下にお返しして欲しい、だそうです。陛下ってどこの陛下でしょう? ひいおじいちゃんは、何処の国の人だったんでしょうね」
「俺達がいた国だよ。だけど、その曾お爺さんが言ってた『陛下』はもう亡くなってるから、残念だけど、その遺言を果たす事は無理だな」
「そうですか…………」
シエスタは残念そうに呟いた。
それから俺達は、シエスタの実家で一晩泊めてもらい、シエスタは実家に残して学院に帰ることになった。
だが、この数日後、タルブの村は戦火に見舞われるのだった。
第10話です。
今回はも特に特筆するべき事柄は無し。
相変わらず過去作のコピペ多。
実際、如何いう理由を付けて宝探しに同行させるべきかと悩んだ。
結局計画の為にタバサとの親睦を深めておく必要があるという理由で宝探しに同行を。
零戦はハジメへの手土産という事で頂いときました。
後は、これでタルブ戦に介入する口実も…………
さて次回はタルブ戦。
そしてワルドは…………
お楽しみに。
タバサをヒロインに格上げするか否か?
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ヒロインにしてしまえ!!
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しない。初恋とは散るものである