ありふれた転生者はデジモンテイマー   作:友(ユウ)

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第18話 ありふれた依頼

 

 

 

 

シャルロットが合流してから数日。

相変わらずルイズは情報収集に勤しみながら、給仕のアルバイトを続けている。

多少は慣れて要領を覚えたのか、以前ほど客を怒らせることは無くなった。

そんなある日。

俺はごみ捨ての為に裏口から出る。

店の裏では、ドルモン達が薪割りをしていた。

 

「それっ!」

 

ドルモンが複数の薪を空中に放り投げる。

そこへ、

 

「居合刃!」

 

「フィフスラッシュ!」

 

リュウダモンが放つ刃と、ハックモンが振りかざす鋭い爪が薪を綺麗に分割していく。

 

「ご苦労さんだな」

 

俺はそう声を掛けながら、ゴミを指定の場所へ捨てる。

 

「あっ、大士」

 

ドルモンが俺に気付いて振り返った。

にしても、割と適当に技を放っているように見えても、乱雑に斬られた薪は1つも無い。

単純な力だけではなく、力を使いこなす『技』をしっかりと身に着けている証拠だ。

その時だった。

フードを被った2人組みがこちらに向かって小走りに駆けてくるのが見えた。

後方確認する様に店側を走っていた1人が俺に気付かずにぶつかる。

 

「きゃっ!?」

 

「おっと……」

 

その人物は軽い悲鳴を上げて倒れた。

声からして女性の様だ。

 

「大丈夫か?」

 

もう1人のフードを被った人物が、女性と思わしき人物を引き起こす。

こちらは男性の様だ。

 

「…………すみません。大丈夫でしたか?」

 

俺はその2人の正体を何となく察しながら声を掛ける。

男性の方が口を開く。

 

「ああ、大丈夫だ。それよりも尋ねたいんだが、この近くに『魅惑の妖精』亭というお店はあるだろうか?」

 

「それならここですが?」

 

俺はそう呟きながら店の建物を指差す。

すると、

 

「その声は?」

 

女性のフードの人物のほうが、そっと、フードの裾を持ち上げて、俺の顔を盗み見た。

その際に、そのフードに隠された素顔が覗く。

それは、予想通り女王サマだった。

やっぱり城を抜け出したのかと溜息を吐く。

 

「何やってんですか………?」

 

俺が呆れた様に小さく呟くと、

 

「しっ!」

 

声を上げないようにと、口の前で人差し指を立て、女王サマともう1人のフードの人物は俺の影に隠れると、表通りから自分の姿を見られないように息を潜めた。

すると、

 

「あっちを探せ!」

 

「ブルドンネ街に向かったかもしれぬ!」

 

表通りのほうから、息せき切った兵士たちの声が聞えてくる。

女王サマは再びフードを深く被った。

 

「隠れることのできる場所はありますか?」

 

女王サマは小さく尋ねる。

 

「この店の屋根裏部屋ぐらいか………?」

 

「そこに案内してください」

 

面倒事を持ってきた女王サマに軽く溜息を吐く。

俺はドルモンだけに付いて来るように言うと、リュウダモンとハックモンには、目で葵と優花に訳を説明する様に頼んでおいた。

 

 

 

 

 

2人をバレない様に屋根裏部屋まで連れて来る。

原作と違って、その部屋は誰にも使われてないので埃が溜まっていた。

女王サマはベッドに腰掛けると、、大きく息をついた。

 

「………とりあえず一安心ですわ」

 

「そうだな」

 

女王サマの言葉に、もう1人のフードの人物が頷く。

原作では女王サマ1人の筈だったのだが、ここにもう1人。

原作と現在の相違点で、女王サマが連れて歩ける程信頼する人物と言えば、1人しか思い浮かばない。

 

「…………とりあえず、何でコソコソと隠れながら、こんな所にいるのかと聞くべきか? 女王サマ………それと、ウェールズだよな?」

 

俺はもう1人のフードの人物に呼びかける。

 

「ははっ、流石にお見通しか………」

 

もう1人がフードを取ると、鮮やかな金髪を持つ好青年の顔が姿を見せた。

まあ、認識阻害が働いているようで、かなり意識しないとウェールズとは認識できないが。

 

「ちょっと抜け出してきたのだけど…………騒ぎになってしまったようね」

 

「女王サマが抜けだせば、騒ぎになるのは当然だろうが」

 

俺は思わず突っ込む。

女王サマは黙ってしまった。

 

「で? 抜け出した目的っていうのは?」

 

まあ、裏切者を炙り出す為に、自分を囮としたんだろうが。

 

「しかたないの。大事な用があったものだから………ウェールズさまにも協力してもらって…………ルイズがここにいるという事は報告で聞いておりましたけど…………すぐにあなたに会えてよかった」

 

「ルイズは呼ばなくていいのか?」

 

「いけません」

 

一応聞いてみたが、案の定止められる。

 

「何故?」

 

「ルイズには話さないでいただきたいの」

 

「だから何故?」

 

「あの子をがっかりさせたくありませんから」

 

椅子に腰掛けて2人を睨んだ。

 

「んで? さっきも聞いたが何の為に城を抜け出して、何の為にここに来たんだ?」

 

俺がそう聞くと、

 

「まず、ここに来たのは君の力を借りに来たんだ」

 

答えたのはウェールズだった。

 

「……………………」

 

俺は黙って話を聞く。

 

「明日までで良いのです。わたくしたちを護衛してくださいまし」

 

「何故俺に? 城には護衛の兵士や騎士が沢山いるだろう?」

 

「今日明日、わたくしたちは平民に混じらねばなりません。また、宮廷の誰にも知られてはなりません。そうなると………」

 

「……………」

 

「あなた達しか思いつきませんでした」

 

「…………………」

 

「あなたはご存知ないかもしれませんが、わたくしはほとんど宮廷で一人ぼっちなのです。若くして女王に即位したわたくしを好まぬものも大勢おりますし………………」

 

それから、言いにくそうに付け加えた。

 

「…………裏切り者も、おりますゆえ」

 

「………その裏切者をおびき出すために、自分を囮とするために行方を眩ませた………か」

 

「ッ………!」

 

俺の言葉に女王サマは目を見開く。

 

「………やはり聡いな。君は」

 

ウェールズは感心したように呟く。

 

「つーか、ふと思ったが、王族しか知らない隠し部屋や隠し通路の1つや2つ無いのかよ? 実際に姿を眩ませなくても、そこに身を隠せば、こんな危険な真似をしなくても済んだんじゃ?」

 

確かリリアーナ王女は、愛子先生が真の神の使徒に攫われた際、王族だけしか知らない隠し部屋に隠れて難を逃れていた。

なら、この国の王城にも同じような隠し部屋があるかと思ったのだ。

 

「無い事も無いのですが………裏切者がどの程度の地位に居るのかが定かではない為、万全を期すために、抜け出す選択をいたしました」

 

少しは考えてるって事か。

だが、

 

「ついでに言うなら、ルイズはともかく、俺達を信用する理由が分からん。護衛を断られる可能性は考えなかったのか? 俺達が『ルイズの使い魔』だからっていうのは理由にはならんぞ」

 

「何故ですか? 主人と使い魔は一心同体。ルイズが信用できるのなら、同じようにあなた達も信用する事が当然では?」

 

俺はその発言に軽く頭を抱えた。

 

「俺達はあくまで『使い魔(仮)』だ。使い魔の契約もしてない。俺達がルイズに付き従っているのは、衣食住を対価とした取引だ。ルイズの頼みはある程度聞く義理はあるが、女王サマからの頼みを聞く義理は、俺達には無い」

 

「それは………」

 

女王サマは言葉に詰まる。

俺はウェールズに視線を向けた。

 

「あんたは女王サマを止めようとはしなかったのか?」

 

「確かに危険だとは思ったし、賭けの度合いが大きい策だとは思った。しかし、私を頼って来た時には既に彼女の計画は始動していたし、そこで中断すれば、その裏切者に強い警戒心を与えかねないと判断したんだ。だから、多少の無理をしてでも計画を進めるべきだと思ったんだ」

 

「まあ、それは確かに…………」

 

「いやはや、昔からお転婆なお姫様だとは思っていたが、そんな行動力がこんな場面で発揮されるとは思いもしなかったよ」

 

ウェールズは楽しそうにそう言った。

 

「そのお転婆に巻き込まれる身にもなって欲しいんですけどね………」

 

俺は深く溜息を吐く。

すると、

 

「では、真面目な話だ。今から1日、私とアンリエッタの護衛を『依頼』したい」

 

ウェールズは真剣な表情でそう言う。

 

「『依頼』ですか?」

 

「ああ。もちろん報酬も支払う。500エキューでどうだろう? 王族2人の護衛………しかも、秘密裏という条件で言えば少ないとは思うが、これが今私に出せる限界なんだ。その代わり、今後必要な時に出来る限りの便宜を図ろう。どうだろうか?」

 

「それは、アルビオンを復興させて王族として返り咲いた後も。という事か?」

 

「もちろんだ」

 

俺の言葉にウェールズは迷いなく頷く。

 

「ふむ…………」

 

俺は軽く思案する。

原作通りに進んだとして、アルビオンを取り戻すのはこちらの世界での年明けぐらいにはなるだろう。

そこまでにハジメが迎えに来るかもしれないが、地球侵略ルートか分からない状態では暫くは様子見をしたい。

ロマリア相手にどれだけ便宜を図ってくれるのかは分からないが、ここでウェールズに貸しを作っておくことは、悪い事では無いだろう。

 

「…………いいだろう。その『依頼』を受けよう」

 

俺はその依頼を受ける事にした。

 

「ただし、今後も便利屋扱いされるのは困るから、『依頼』する回数に比例して対価も増やしていくからな」

 

「了解した」

 

ウェールズは頷く。

それから女王サマに振り返ると、

 

「アンリエッタ。君はもう少し世間について学んだ方が良い。『労働』には必ず『対価』が必要だ。何でも無償で引き受けてくれる『お人好し』ばかりでは無いのだよ」

 

ウェールズは女王サマを諭すようにそう言う。

 

「……………やはり私は、籠の中の鳥だったのですね」

 

女王サマは気落ちしたように俯く。

 

「失敗は次に活かせばいい。そうやって下を向いてばかりでは、それこそ『お飾り』の女王にしかなれないぞ」

 

俺がそう言うと、女王サマはハッとした様に顔を上げた。

 

「確か、腹黒くなれない為政者は、『お飾り』にしかなれない………でしたか?」

 

「持論だけどな」

 

「言い得て妙だね」

 

ウェールズは納得したような声を漏らす。

 

「それはともかく、護衛をするのは了承したが、これからどうするんだ?」

 

「一先ず場所を移そう。いつまでもこの辺りにはいられない」

 

ウェールズが言った。

 

「何処に行くんだ?」

 

「街を出るわけじゃない。安心してくれ。しかし、アンリエッタの着替えをどうにかしないと…………」

 

女王サマのローブの下のドレスを見つめた。

ウェールズの服は元々身を隠しているためか、平民に近い服だ。

そもそも認識阻害の指輪でウェールズとは認識されないだろうが。

しかし、女王サマはとても上質なドレス。

ローブに隠れるとはいえいかにも目立つ。

高貴のものがそこにいると訴えているようなものだ。

優花に頼んで認識阻害の指輪をもう1つ作ってもらうかとも思ったが、そこまで徹底的にしてやる義理も無いだろう。

 

「ルイズの服ならあるが…………平民に見えるように買った服が。サイズは明らかに小さいだろうが………」

 

「それで構いません。それを貸してくださいな」

 

俺は荷物を漁る振りをして、宝物庫からルイズの服を取り出した。

服を渡すと女王サマは後ろを向く。

俺は後ろを向く。

流石に恋人でない女性の着替えを直接見るような真似はしない。

ウェールズも後ろを向いた。

後ろでアンリエッタが着替えているらしく、布が摩れる音が聞える。

 

「シャツが…………ちょっと小さいですわね」

 

そりゃそうだ。

ルイズにあわせて買った服だ。

女王サマには小さ過ぎるだろう。

特に胸が、ボタンが飛んでしまいそうなほどに、ぴちぴちに張り詰めている。

 

「う、うむ………確かに小さい様だ………」

 

ウェールズも平然を装ってはいるが、よく見るとその頬は少し赤い。

 

「ま、いいわ」

 

女王サマは開き直った様にそう言った。

 

「こうすれば逆に目立たないかも」

 

と、呟き、上のボタンを2つほど外した。

すると谷間が強調されるような、そんなデザインに見えなくもないシャツになった。

隣を歩く人間は目のやり場に困ってしまうが、女王とは思えないラフで夜の女っぽい雰囲気が伺える。

 

「行きましょう」

 

女王サマは俺達を促すが、

 

「せめて髪型位替えろよ………」

 

俺はそう言う。

いくら服装を変えたとはいえ、髪型がそのままなら見る人が見れば即バレだろう。

 

「では、変えてくださいまし」

 

女王サマはそう言う。

 

「俺は恋人でない女性に触れるのは抵抗があるんで、ウェールズに任せた」

 

「わ、私かね? では、失礼して………」

 

 

俺に言われて驚いたのか、ウェールズは少し緊張しながら女王サマの髪に触れる。

 

「髪型はどの様に?」

 

「滅多にしない髪型のほうがいいだろう。まあ、無難にポニーテール辺りが妥当じゃないか?」

 

「ではそのように…………」

 

ウェールズは不慣れな手付きで女王サマの髪を纏めていく。

 

「ふふ、これなら、街女に見えますわね」

 

女王サマは少し楽しそうにそう言った。

気を取り直して移動の為に屋根裏部屋を出る。

すると、

 

「……………私も行く」

 

シャルロットが屋根裏部屋の出口で待ち構えていた。

 

「………聞いてたのか?」

 

「………ん、訓練の為に気配感知を発動させてたら、タイシが2人を屋根裏部屋に連れてく事に気付いたから」

 

俺はなるほどと思った。

優花には当然気付かれているだろうと思っていたので、リュウダモンとハックモンを報告に行かせたが、シャルロットも気配感知を会得していた事を失念していた。

 

「あ~、突然ですが護衛が1人増えます。彼女は俺の恋人なので信頼できることは俺が保証します」

 

俺は2人に振り返りながらそう言った。

 

「君がそう言うのであれば問題無い。今は先を急ごう」

 

ウェールズの言葉に俺は頷いた。

店を出る道すがら、

 

「そう言えばシャルロット。仕事はいいのか?」

 

俺はちょっと気になってそう聞くと、

 

「問題無い。纏めて多く作って来た」

 

シャルロットは自信満々にそう言う。

因みにその頃、『魅惑の妖精亭』の厨房の一角に、巨大な氷の塊がデデンと置かれていたりするのだった。

 

 

 

 

 

辺りは女王サマの失踪でどうやら厳戒態勢がひかれたらしく、チクトンネ街の出口には、衛兵が通りを行く人々を改めていた。

 

「非常線張られてるな」

 

建物の影から兵士達を窺った俺はそう言う。

3人も頷く。

 

「顔を隠せば怪しまれるだろうからな。ここは無難に2組のカップルで押し通すか………いや、多分ドルモンが目を引くから、2人に先に行ってもらって、少し後をドルモンを連れた俺達が行けば、バレる可能性はグッと低くなるか………」

 

「ではそうしましょう。ウェールズ様」

 

ウェールズは頷くと女王サマの肩を抱いた。

 

「僕達が先に行く。君達は少し後を他人の振りをして付いてきてくれ」

 

そう言って、2人は衛兵がいる場所に近付く。

ある程度距離が離れたところで俺もシャルロットの肩を抱き、ドルモンと一緒に後を追った。

目の前を行くウェールズと女王サマは、まるで恋人のように振舞っている。

まあ、相思相愛なのは間違いないだろうが。

衛兵の目は、そんな2人より、ドルモンを連れている俺達の方に目を向けていた。

しかし、女王サマとは関係が無さそうなので、特に問われる事にはならなかった。

 

 

 

 

 

 

夜も遅かったので、俺達は宿を取った。

ウェールズと女王サマが1つの部屋を取り、俺達が別の部屋を取った。

今はウェールズと女王サマの部屋に集まっている。

その部屋は、ボロい部屋だった。

ベッドの布団は何日も干された事がないのか妙に湿り、部屋の隅には小さなキノコが生えている。

ランプは煤を払っていないのか真っ黒だった。

 

「ボロい部屋だな」

 

女王サマは、気にした風もなくベッドに腰掛けた。

 

「素敵な部屋じゃない」

 

「左様で………」

 

「ええ、少なくともここには………寝首をかこうとする毒蛇はいないでしょう」

 

「衛生面では問題あり過ぎだと思うがな」

 

俺は思わず現実的な事を口にする。

それから、世間話の様な軽い話し合いを行っていると、

 

――ドンドンドン!

 

と、扉が激しく叩かれた。

 

「開けろ! ドアを開けるんだ! 王軍の巡回のものだ! 犯罪者が逃げてな、順繰りに全ての宿を当たってるんだ! ここを開けろ!」

 

「わたくしを捜しているに違いありません」

 

女王サマが言う。

 

「やり過ごしましょう。黙って」

 

ウェールズは頷く。

ま、そんな程度でやり過ごせるわけは無いが。

そのうちにノブが回され始めた。

しかし、鍵がかかっているので開けられない。

 

「ここを開けろ! 非常時ゆえ、無理やりにでもこじ開けるぞ!」

 

バキッ!と、案の定ドアノブを壊そうとする音が聞えてくる。

 

「いけませんわね」

 

女王サマが顔を顰める。

原作では確か…………

あ~、そう言う方法を取ってたんだな。

俺は原作やアニメでどうやってこの場を切り抜けたのかを思い出した。

他の手を考えようと思ったが、そんな時間も無さそうだ。

俺は深く溜息を吐くと、

 

「仕方ない…………」

 

俺はベッドの毛布を掴むと、

 

「ドルモン、これ被って部屋の隅で俺が良いと言うまで動かないでくれ」

 

ドルモンに手渡しながらそう言う。

 

「うん、わかった」

 

咄嗟の言葉にも、ドルモンは迷いなく従ってくれる。

それから、

 

「ウェールズと女王サマはベッドの下に………!」

 

俺は2人にベッドの下に隠れるように指示する。

 

「待つんだ……! その程度で欺けるとは………」

 

「いいから隠れてくれ……! 策がある!」

 

俺は半ば強引にウェールズをベッドの下に押し込み、女王サマの方もシャルロットがベッドの下に押し込んでいた。

 

「シャルロット………!」

 

俺はシャルロットを呼ぶ。

シャルロットは、俺の策を半ば理解していたようで、既に上着の前部分をはだけていた。

 

「ッ………シャルロット………!」

 

俺は一瞬躊躇するも、シャルロットを抱き寄せ、その唇に濃厚な口付けをしながらベッドに押し倒した。

その瞬間、ドアノブが破壊されてドアが蹴破られる。

強引に兵士達が入って来たが、つぎの瞬間には目を丸くした。

端から見れば、男が白い髪の女を押し倒しているようにしか見えないだろう。

尚、シャルロットの裸体が見られないように体で隠す事も忘れてはいない。

 

「……………ったく、こっちは雨の中捕り物だってのに。お楽しみかよ」

 

「ぼやくなピエール、終わったら一杯やろうぜ」

 

衛兵達はぼやくと、バタン!とドアを閉め、階下へと消えていった。

ドアノブの壊されたドアが、きしんで僅かに開く。

足音が去っていったことを確認すると、俺はシャルロットから唇を放した。

 

「ふう…………」

 

ホッとする様に息を吐く。

 

「ん………タイシ………」

 

シャルロットは頬を赤らめて目を潤ませている。

その表情が妙にエロくて、俺の理性が吹き飛…………

 

「………やり過ごせたのかい?」

 

兵士達が去っていったことに気付いたのか、ベッドの下からウェールズが這い出してきた。

そのままこちらに振り向こうとする。

だが、その時気付いた。

今のシャルロットはあられもない姿をしている事に。

 

「ッ!」

 

そこからは、反射的な行動だった。

 

「見るな!」

 

右手をチョキにして俺は躊躇なくウェールズの両目にブスッと突き刺す。

 

「ぎゃぁああああああああっ!?!? 目がっ!? 目が~~~~~~~~~っ!?」

 

どこぞの大佐の様な叫び声を上げ、床をのた打ち回るウェールズ。

 

「ウェ、ウェールズ様っ!?」

 

女王サマも這い出してきて、慌ててウェールズに駆け寄る。

 

「タ、タイシさん………!? 一体何を………!?」

 

女王サマが慌てた表情で問いかけてくる。

 

「何って………? 恋人のあられもない姿を他の男に見られそうだったんだ……………男なら、目を潰すだろ?」

 

「常識を求める様に同意を求めないでくださいまし!?」

 

女王サマがウェールズに治癒魔法を掛ける。

 

「あっ……光が………アンリエッタ?」

 

「ほっ、どうやら失明はしなかったようですね」

 

女王サマはホッと息を吐く。

因みにシャルロットは既に身形を整えていた。

 

「あ~、まぁ、咄嗟の事だったとはいえ、目を潰すのはやりすぎだったな………すまん」

 

俺はウェールズに頭を下げる。

 

「い、いや、私も配慮に欠けていたよ」

 

ウェールズは気にしないようにそう言ってくる。

それでも若干引かれている様だが。

そのまま、釈然としない空気で夜は更けていった。

 

 

 

 

 

 

 

【Side 三人称】

 

 

 

 

 

翌日の昼頃に、大士達はタニアリージュ・ロワイヤル座という劇場の前に居た。

ここに、女王サマの信頼する部下であるアニエスから裏切者のリッシュモンという男が入っていったと報告があったのだ。

駆けつけたマンティコア隊に劇場を包囲する様に伝えると、大士達に礼を言って劇場の中に入っていった。

残された大士、ドルモン、シャルロットは、

 

「どうするの?」

 

シャルロットが大士に訊ねる。

 

「もう少し様子見。何事も無ければ店に戻るさ」

 

大士の原作知識では、これ以降は何も無かった筈だが、念のために少し離れた所で様子を見る事にした。

 

 

 

 

 

 

劇場内部では、アンリエッタがリッシュモンをステージの上に追い詰めていた。

役者に扮したアルビオンの刺客も、観客に扮した銃士隊によって封殺される。

いよいよ追い詰められたかと思うが、リッシュモンは余裕の態度を崩さない。

何故ならば、リッシュモンの足元には、隠された脱出口があるのだ。

リッシュモンは、アンリエッタと言葉を交わして時間稼ぎをし、上手く脱出口の真上へと辿り着いていたのだ。

そして、いよいよ脱出口の出口を開こうとした。

 

 

 

 

同じ頃、劇場からほど近い場所にある建物の一室で、白衣を着てメガネを掛けた男がいた。

男の名は『倉田 明宏』。

この男は、かつてこの世界とも、大士達が元居た世界とも違う世界の出身者であり、世界でも有数の科学者だった。

だが、生来の臆病な性格により、あちらの世界のデジタルワールドでデジモン達に発砲した挙句、その所為で刺激してしまったデジモンに襲われた事で、デジモンを危険な生物と断定。

デジモン達を排除したり、兵器として改造、利用し、挙句の果てには七大魔王の1体であるベルフェモンを復活させ、世界征服を企んだ悪党だ。

更にはベルフェモンと融合し、その世界のテイマーとも言うべき、デジモンと心を通わせた者達と戦ったが、最終的にその力に敗れた。

だが、その場から逃げる為に、人間界とデジタルワールドの境界に穴をあける時空振動爆弾を起動させたのだが、元々大量の時空振動爆弾を使用し、更には究極体を超えるデジモン同士の戦いがあったその場は、空間が不安定になっており、倉田が最後に起動させた時空振動爆弾が最後の引き金となって人間界とデジタルワールドの境界を完全に破壊してしまったのだ。

その所為で倉田は次元の狭間に呑み込まれ、その世界の人限界とデジタルワールドは消滅の危機を迎えたが、その危機もデジモンと心を通わせた者達によって防がれた。

そして、その倉田だが、5年ほど前に、数台の支援車両と共にこのハルケギニアに流れ着いた。

それからその頭脳と知識を活かしてこの世界で立場を確立し、最近になって活動を始めたのだ。

そして現在、倉田はノートパソコンの前で、その画面に映っている光景を眺めていた。

劇場に仕掛けてある隠しカメラからの映像を見ていたのだ。

ノートパソコンは支援車両の中にあった物だが、仕掛けているカメラは倉田がメイジの力を利用してこの世界で作り上げたものだ。

腐っても世界有数の頭脳は健在なのだ。

その画面には、リッシュモンがアンリエッタに追い詰められる光景が映っている。

 

「やれやれ。この国に内通者がいると聞いてどの様な人物かと思っていましたが、あの程度の小細工にしてやられるとは大したことが無いですねぇ………逃げ道は確保しているようですが、あの程度の輩、こちらに引き込む必要も無いでしょう」

 

倉田はリッシュモンから興味を失った様に呟く。

 

「それにしても、この状況を芝居(ショー)に例えるとは中々皮肉が聞いてますね。まあ、この私からすれば、どちらも二流の脚本ですがね。では、この私がその芝居(ショー)をもっと盛り上げて差し上げましょう」

 

倉田は懐から棒状のスイッチを取り出すと、

 

「It‘s show time♪」

 

楽しそうにそう呟きながら親指でそのスイッチを押した。

 

 

 

 

その瞬間、劇場のステージの天井に仕掛けられていた時空振動爆弾が爆発。

次元の穴をその場に開ける。

その場に居た者達が何事かとその穴を見上げた。

その時、その穴から黒い巨大な物体が出てくるのが見えた。

空中に放り出された『それ』は、重力に従い落下。

 

「ぬおっ!?」

 

真下に居たリッシュモンは慌てて床を2回叩くと、落とし穴の要領で、かぱっと床が開き、間一髪リッシュモンはその穴に落ちていく。

その直後にその黒い物体がステージ上に落下、板張りのステージを破壊しながら埃や煙を巻き上げる。

 

「くっ!?」

 

アンリエッタや銃士達が腕でその衝撃から顔を庇う。

アンリエッタの近くに居たウェールズはアンリエッタを庇った。

アンリエッタ達は、その衝撃が収まると、何事かと顔を上げた。

すると、その黒い物体が動き出す。

いや、それは物体ではなく生物だった。

黒い体表の恐竜の様な姿。

 

「黒い………竜………?」

 

アンリエッタは呆然と呟く。

すると、

 

「グォオオオオオオオオオオオオオッ!!」

 

その黒い恐竜は咆哮を上げる。

ビリビリと空気を震わせ、アンリエッタ達は思わず耳を塞いだ。

 

「アンリエッタ! ここは退くんだ!」

 

ウェールズがそう言う。

 

「で、ですがリッシュモンが………!」

 

「今は君の命の方が大事だ! 早く銃士達に退避命令を!」

 

ウェールズの言葉にアンリエッタはハッとする。

銃士達は果敢にも黒い恐竜へ挑もうとしていた。

新設した銃士隊は全員が平民の女性だ。

ただでさえ平民が竜に挑んで勝てる筈ないのに、相手は得体の知れない竜だ。

アンリエッタは気を取り直すと、

 

「銃士隊! 直ちに撤退です! これは命令です! 無駄死には許しません!」

 

隊員たちは一瞬戸惑ったが、すぐにアンリエッタの命令どおり撤退を開始する。

客席の出入り口から次々と逃げていった。

アンリエッタとウェールズも近くの銃士に護衛されながら脱出した。

 

 

 

 

 

一方、劇場の外で様子を伺っていた大士達も、劇場の様子がおかしいことに気付いていた。

爆発音がして、中から壊れるような音が響いたかと思うと、程なくして劇場の出入り口から銃士達が逃げ出してくる。

その中には、アンリエッタとウェールズの姿もあった。

だが次の瞬間、建物の出入り口が吹き飛んだ。

その衝撃でアンリエッタや銃士達は転んでしまう。

すると、

 

「グゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ…………!」

 

唸り声を上げながら、出入り口を吹き飛ばした元凶がその姿を現し始める。

それは先程の黒い恐竜。

だが、大士にはそれが何かすぐにわかった。

 

「ダークティラノモン!?」

 

それは、恐竜型の成熟期デジモンである、ダークティラノモンだったからだ。

大士はDアークを取り出し、

 

「ダークティラノモン 成熟期 ウィルス種 恐竜型デジモン。必殺技は、『ファイヤーブラスト』」

 

その情報を読み上げた。

その時、ダークティラノモンが息を大きく吸い込む仕草をした。

必殺技のファイヤーブラストを放つ予備動作だ。

次の瞬間、倒れているアンリエッタ達に向かって火炎の息が勢い良く吹き付けられた。

その炎は並のメイジの炎など軽く凌駕する威力を持つ。

人間がまともに受ければ簡単に焼き尽くされるだろう。

 

「うっ!?」

 

アンリエッタは思わず目を瞑る。

ウェールズも無駄だと分かっていても、アンリエッタを庇うように覆い被さった。

次の瞬間、ファイヤーブラストの炎がアンリエッタとウェールズを飲み込む。

 

「………………えっ?」

 

筈だった。

何故なら、アンリエッタとウェールズの前には巨大な氷の壁が形成されており、その氷の壁が2人を護る壁となったのだ。

そして、その壁を作り出したのは、

 

「…………君は………ミス・シャルロット………?」

 

ウェールズが自分達を庇うように立つ白い髪の女性を見て呟いた。

その直後、

 

「うぉりゃぁあああああああああああああああっ!!!」

 

大士が右の拳にデジソウルを宿し、ダークティラノモンの頭部に向かって跳躍し、殴りかかったのだ。

その拳がダークティラノモンの頭部に直撃した瞬間、

 

「グォオオオオオオオオオッ!?」

 

ダークティラノモンは戸惑う様な声を上げて仰向けに倒れ伏した。

 

「よっと!」

 

氷の壁を解除したシャルロットと、アンリエッタ、ウェールズの前に大士が着地する。

 

「あなたは…………!」

 

「君は…………何故………?」

 

2人は、既に護衛の役目を終えた筈の大士達が自分達を護ってくれたことに戸惑いを覚えた。

 

「何故って………? まだ『依頼』の有効期間内だからだ」

 

「えっ?」

 

大士の言葉にアンリエッタが声を漏らす。

 

「あんた達の『依頼』は『1日』護衛する事。つまり依頼された瞬間から24時間と俺は判断した。だから、あんた達はまだ護衛対象だ」

 

「…………そうか」

 

ウェールズは大士に感謝の気持ちを込めて呟いた。

 

「まあ、あの程度は問題無いからな。任せてもらおう」

 

「ああ、頼むよ」

 

ウェールズは偶然とはいえ、大士に丸1日の護衛を依頼した昨日の自分に感謝した。

大士はダークティラノモンに向き直る。

ダークティラノモンは丁度起き上がった所だ。

それを見て、

 

「丁度いい。シャルロット、デジソウルの実戦訓練と行こう」

 

大士はそう言う。

 

「ッ…………うん」

 

シャルロットは一瞬息を呑んだが直ぐに頷いた。

すると、ダークティラノモンは腕を叩きつけてくる。

2人はそれを飛び退く事で避ける。

 

「いいか? デジソウルとは人の『思いの力』。何かを護りたいと強く思った時こそ、その輝きは最大限に高まる。シャルロット、お前の思いは何だ?」

 

大士はシャルロットに語り掛ける。

 

「…………私の………思い………」

 

シャルロットは呟く。

 

「私の………思いは…………」

 

シャルロットは、母親の顔を思い浮かべる。

続いてペルスラン。

キュルケ、ルイズを始めとした学院の仲間達とシルフィード。

更に葵とリュウダモン、優花とハックモン、ドルモンの順で思い浮かぶ。

そして最後に、大士の顔が思い浮かんだ。

 

「ッ!」

 

それを自覚した時、シャルロットの全身から青いデジソウルが噴き上がった。

 

「これは…………!」

 

「いいぞ! それを………その思いごと相手にぶつけてやれ!!」

 

大士が叫ぶ。

シャルロットは右手を振り被り、そこに〝風爪〟と〝氷魔法〟を融合させた〝氷爪〟を作り出す。

更に、そこにデジソウルが宿った。

その時、ダークティラノモンがファイヤーブラストを放ってきた。

火炎の息吹がシャルロットに迫る。

その瞬間、

 

「はぁああああああああっ!!」

 

シャルロットが右腕を振り切った。

氷の爪によって火炎の息吹が切り裂かれて四散。

更に、ダークティラノモンの腹部に浅くない3筋の傷を付けた。

 

「グォオオオオオオオオオオオオオオオッ!?」

 

ダークティラノモンは痛みで声を上げる。

 

「よくやったシャルロット! あとは任せろ!」

 

ぶっつけ本番にも拘らず、デジソウルを使った攻撃を成功させたシャルロットに大士は称賛を送る。そして、自分も負けていられないとばかりにDアークを構え、

 

「行くぞ! ドルモン!」

 

「おう!」

 

ドルモンに呼びかけた。

次の瞬間、Dアークの画面に文字が刻まれる。

 

―――EVOLUTION

 

「デジソウル………チャージ!!」

 

Dアークに、大士は金色のデジソウルが宿る右手を翳した。

Dアークにそのデジソウルが吸い込まれ、進化の光が放たれる。

その光を受けたドルモンが進化を始めた。

 

「ドルモン進化!」

 

それは、大士のデジソウルによって進化するドルモンのもう1つの成熟期の姿。

 

「ラプタードラモン!!」

 

体の各部を機械化したサイボーグの獣竜が姿を現す。

 

「行け! ラプタードラモン!!」

 

大士の掛け声にラプタードラモンは突撃する。

ダークティラノモンは迎撃の為にファイヤーブラストを放つが、ラプタードラモンは構わずその炎を突っ切った。

クロンデジゾイドを纏うそのボディに自信がある事も確かだが、何よりもシャルロットの攻撃で弱っている。

だから構わずに突っ切ったのだ。

ラプタードラモンがダークティラノモンに組み付く。

その瞬間、

 

「アンブッシュクランチ!!」

 

鋭い牙と強靭な顎による凄まじい噛みつき攻撃がダークティラノモンの喉笛を食いちぎった。

すると、ダークティラノモンはデータに分解されていく。

その時、分解されていくダークティラノモンのデータの一部が集まり、デジタマとなった。

 

「デジタマ!?」

 

大士は思わず叫ぶ。

大士の世界のデジモンは、死んでもその場ではデジタマには戻らないからだ。

大士は思わずそのデジタマに近付こうとした。

だが、突如として暴風が大士達を襲う。

 

「くっ!?」

 

大士達がその暴風に耐えると、デジタマはその場から消えていた。

 

「ッ!?」

 

大士は咄嗟に空を見上げる。

そこには、ワルドが進化したバイオサンダーバーモンが飛んでいたからだ。

その足の爪には、先程のデジタマが器用に掴まれている。

 

「ワルド!?」

 

大士が驚愕で叫ぶ。

 

「久し振りだね使い魔君」

 

バイオサンダーバーモンとなっているワルドは悠々とそう言う。

 

「ワルド子爵!? あの巨鳥が!?」

 

アンリエッタがその姿に驚愕の声を漏らした。

 

「これはこれは、姫殿下。ご機嫌麗しゅう。いえ、もう女王陛下とお呼びするべきですかな?」

 

ワルドは皮肉を込めて言う。

大士は咄嗟に構えたが、

 

「おっと、今は君とやり合う気は無いよ。私はこのデジタマの回収に来ただけさ。スポンサーも居る事だしね」

 

「スポンサー?」

 

その時、大士はバイオサンダーバーモンとなっているワルドの背に、何者かが乗っていることに気付いた。

それは先程まで様子を伺っていた倉田だ。

だが、その顔は明らかに不機嫌になっている。

 

「一体何なのですか君は!? 忌々しい! あの大門 マサルを思い出させる!!」

 

「ッ!?」

 

その言葉に大士はハッとなる。

 

「ここではっきりと言っておきます! これ以上私の邪魔をするのなら、容赦はしません! それが嫌なら何もしない事です!」

 

倉田は大士に指を指しながら、わめく様な言い方でそう言い切ると、

 

「行きますよワルド子爵」

 

「それではごきげんよう」

 

ワルドはそう言うと、翼を強く羽搏いで風を巻き起こし、目くらましをするとそのまま遠くへと飛んでいった。

 

「………………………」

 

大士はその光景を見つめる。

 

「あいつは…………やはり、あの『倉田』なのか………!」

 

多くの疑問を残しながら、一連の事件は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

そして脱出口から逃げたリッシュモンだが、アニエスが待ち伏せしていた。

アニエスは、リッシュモンが立件した“ダングルテールの虐殺”によって滅びた村の生き残りだった。

リッシュモンはロマリアから賄賂を貰い、その村の人々が“新教徒”というだけで反乱をでっち上げ、滅ぼしたのだ。

その事をアニエスが知り、アニエスは復讐の機会を狙っていた。

リッシュモンは、アニエスを舐めきっていた。

その為に、アニエスの捨て身とも言える特攻の前に、その身を剣で貫かれた。

アニエスは重症を追ったが、まだ復讐は終わっていないと気力で踏ん張り、人通りのあるところまで自力で辿り着き一命を取り留めたのだった。

 

 

 

 

 

 

【Side Out】

 

 

 

 







ゼロ魔クロス第18話です。
昨日は急遽休日出勤が入ったので間に合いませんでした。
その代わり、ちょこちょこと書いていた○○○な小説を投稿しといたので興味があればそちらを覗いてみてください。
で、今回はアンリエッタの依頼でしたがウェールズがついでに登場。
シャルロットも参戦。
そしてハジメと同じように目潰ししちゃう大士君。
そして何故か登場してる倉田。
なんか書いているうちに楽しくなって出てきちゃいました。
今後どうなるかは続きをお楽しみに。
それでは次も頑張ります。
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