ありふれた転生者はデジモンテイマー   作:友(ユウ)

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第13話 地上へ

 

 

 

 

俺達が【真のオルクス大迷宮】の最下層に到達して2ヶ月が経った。

この間にハジメは失った左腕の代わりの義手の作成。

失った右目の代わりになる、神結晶を元に作り出した魔眼石の開発。

そして新たに作り出した装備の数々。

あとは『宝物庫』を始めとした、オスカーが残したアーティファクトの数々。

因みにこの間もハジメ、白崎さん、優花の3人は魔物肉を食べ続けていたので、ステータスがどえらい事になっていた。

 

 

 

 

南雲ハジメ 17歳 男 レベル:???

 

天職:錬成師

 

筋力:10950

 

体力:13190

 

耐性:10670

 

敏捷:13450

 

魔力:14780

 

魔耐:14780

 

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成][+圧縮錬成]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地][+豪脚][+瞬光]・風爪・夜目・遠見・気配感知[+特定感知]・魔力感知[+特定感知]・熱源感知[+特定感知]・気配遮断[+幻踏]・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・恐慌耐性・全属性耐性・先読・金剛・豪腕・威圧・念話・追跡・高速魔力回復・魔力変換[+体力][+治癒力]・限界突破・生成魔法・言語理解

 

 

 

 

 

 

白崎香織 17歳 女 レベル:???

 

天職:治癒師

 

筋力:5450

 

体力:6880

 

耐性:5780

 

敏捷:5043

 

魔力:28650

 

魔耐:28650

 

技能:回復魔法[+回復効果上昇][+回復速度上昇] [+複数同時発動] [+イメージ補強力上昇][+浸透看破][+範囲回復効果上昇][+遠隔回復効果上昇][+状態異常回復効果上昇][+消費魔力減少] [+魔力効率上昇][+連続発動][+複数同時発動][+遅延発動][+付加発動]・光属性適性[+発動速度上昇][+効果上昇] [+持続時間上昇][+連続発動] [+複数同時発動][+遅延発動]・高速魔力回復[+瞑想] ・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地] [+豪脚]・風爪・夜目・遠見・気配感知[+特定感知]・魔力感知[+特定感知]・熱源感知[+特定感知]・気配遮断[+幻踏]・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・金剛・威圧・念話・追跡・魔力変換[+体力][+治癒力]・限界突破・生成魔法・言語理解

 

 

 

 

園部優花 17歳 女 レベル:???

 

天職:投術師

 

筋力:9950

 

体力:9680

 

耐性:9020

 

敏捷:19080

 

魔力:10560

 

魔耐:10560

 

技能:投擲術[+投擲速度上昇][+飛距離上昇][+遠隔回収][+遠隔操作][+目標補足][+自動追尾]・火属性適性[+消費魔力減少][+発動速度上昇][+効果上昇][+属性付加][+連続発動] [+複数同時発動]・雷属性適性[+消費魔力減少][+発動速度上昇][+効果上昇][+属性付加][+連続発動] [+複数同時発動]・気配感知[+特定感知]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地] [+豪脚] [+瞬光]・風爪・夜目・遠見・魔力感知[+特定感知]・熱源感知[+特定感知]・気配遮断[+幻踏]・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・金剛・威圧・念話・追跡・高速魔力回復・魔力変換[+体力][+治癒力]・限界突破・生成魔法・言語理解

 

 

 

 

 

いや、もう人型に近い完全体デジモンとなら、一対一でガチンコ出来るんじゃないかと思う。

オマケにレベルが表示されなくなったし…………

限界突破使えば完全体の必殺技ともやり合えそうだな。

流石に爆発系は無理だろうが………

後、俺や葵は基本的に食料を集めたり、この階層に流れる川で釣りをしたりと、のほほんと過ごしていた。

まあ、俺はそれだけでは無く、葵や優花に内緒である物の制作を行っていた。

それがつい先日完成し、こうして葵と優花を前にしているわけだが………

 

「大士、渡したいものって何?」

 

葵がそう聞いてくる。

俺はポケットからある物を取り出し、掌の上に乗せて2人に見えるように差し出す。

それは1つの指輪。

 

「指輪?」

 

優花が呟く。

広めの環にアルファモンの額にあるインターフェースをモチーフにした金の縁取りの赤い逆三角形の宝石をあしらい、環の内側には俺、葵、優花の3人の名前がアルファベットで彫ってある。

これが、俺がこの2か月間制作に取り組んでいたもので、ハジメの協力もあって何とか完成した。

因みにこの指輪には仕掛けがあり、環の端を摘んで引っ張ると、その指輪が左右と真ん中の3つに分かれた。

分れた左右のそれぞれを葵と優花に差し出し、

 

「あ~~~………その…………何と言うか……………これも一つのケジメと言うか……………」

 

俺は何と言えばいいのか色々迷っていたが覚悟を決め、

 

「…………………俺と、一生一緒に居てください!」

 

指輪を差し出しながら頭を下げた。

俺なりのプロポーズだ。

すると、

 

「うん! もちろん!」

 

葵は即答で頷き、

 

「そ、その気が無かったらこんな所に居ないわよ………!」

 

優花は少し照れ臭そうにそう言う。

その答えに俺は心底ホッとした。

俺が頭を上げると、葵は期待した顔で、優花は頬を染めながら恥ずかしそうに顔を逸らしながら左手を差し出してきた。

その意味を理解した俺は、まず葵の左手を取り、分かれた指輪の右側を薬指に通す。

その後に優花の左手を取って、分かれた指輪の左側をその薬指に通した。

 

「♪~~~~~」

 

「ッ~~~~~~~!」

 

葵は嬉しそうに、優花は恥ずかしそうにその左手をギュッと握っている。

俺はそれを見て掌に残っている真ん中の指輪を取って自分の薬指に嵌めようとして、

 

「あ、ちょっと待って!」

 

葵にその手を止められた。

 

「それは私達が付けてあげる!」

 

葵がそう言うと、俺の手から指輪を取ると、優花と一緒にその指輪を持つ。

反対の手で俺の左手を掴むと、指輪を薬指の前に添え、

 

「…………私達は、あなたを愛しています…………」

 

真っ直ぐな表情で葵がそう言い、

 

「…………ちゃんと、2人とも幸せにしなさいよ………!」

 

優花も彼女らしい言葉で誓いの言葉を口にした。

その言葉に俺は頷き、

 

「ああ…………約束する………!」

 

その返事と共に俺の薬指に指輪が通された。

因みにこの指輪にはハジメに頼んでそれぞれの指輪の位置が分かる付与を施しているのだが、それをここで言うのは野暮だろう。

 

 

 

 

 

それから数日して、遂に俺達は地上へと戻る日を迎えた。

例の魔法陣に集まる俺達。

俺達はこの日の為に用意された服装に着替えていた。

特に俺と葵の服には、ステータスの低さを補うためにハジメが生成魔法で各耐性や防御に重点を置いた特注品が使われている。

とりあえずヒュドラのブレス攻撃を喰らっても、一撃では死なない程度にはなっている。

あと、優花の格好だが何故か忍者のくノ一っぽくなっている。

確かに手裏剣やら苦無を使ってはいて、忍者スタイルと言えばそうかもしれない。

背中の投げ槍はちょっと異色だが。

何でもハジメが俺の趣味の一部をバラしたらしい。

それを聞いて優花が何を思ったのかくノ一スタイルをするようになってしまった。

おのれハジメ……………

いや、普通に似合ってて俺としてはGJだが。

後、優花の髪が伸びて来て、染められていない白い髪が目立ってきている。

これも中々乙である。

序にふと気付いたが、ハジメ、白崎さん、ユエの左手の薬指にも指輪がしてある。

俺達が指輪をしている所を見て、ハジメがせがまれたとかなんとか………

 

 

 

魔法陣の中心を囲むように、俺、ドルモン、葵、リュウダモン、優花、白崎さん、ユエ、ハジメが並ぶ。

すると、ハジメが口を開いた。

 

「皆……俺の武器や俺達の力は、地上では異端だ。聖教教会や各国が黙っているということはないだろう」

 

「だな…………」

 

「兵器類やアーティファクトを要求されたり、戦争参加を強制される可能性も極めて大きい」

 

「ん……」

 

「教会や国だけならまだしも、バックの神を自称する狂人共も敵対するかもしれん」

 

「そうだね……」

 

「世界を敵にまわすかもしれないヤバイ旅だ。命がいくつあっても足りないぐらいな」

 

「今更ね」

 

ハジメの言葉に俺達は答えていく。

俺達には不安も恐怖も無い。

俺達の様子を見て、ハジメは不敵に笑う。

 

「けど、俺達は最強だ。全部なぎ倒して、世界を越えよう」

 

「「「「「「「ああ/うん!」」」」」」」

 

その言葉に俺達はハッキリと頷いた。

それと同時に、魔法陣が強く輝き、俺達はその場から姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

俺達が再び目を開けた時、そこに映ったのは……………洞窟の壁だった。

 

「なんでやねん」

 

ハジメが反射的に突っ込んだ。

太陽の光を期待していたのに裏切られたからだろう。

 

「……秘密の通路……隠すのが普通」

 

「あ、ああ、そうか。確かにな。反逆者の住処への直通の道が隠されていないわけないか」

 

ユエの指摘にハジメはハッとする。

そのまま道なりに進み、途中のトラップや封印された扉はオルクスの指輪が反応して解除されていった。

更に進むとやがて新鮮な空気の流れを感じるようになり、更に光が見えてくる。

その光を潜れば、待望の地上へと出た。

そこは地上の人間たちにこう呼ばれていた。

【ライセン大峡谷】と。

 

「……戻って来たんだな……」

 

「うん………」

 

「……んっ」

 

ハジメが呟き、白崎さんとユエが頷く。

 

「くぅ~~~~! 久々の地上だ!」

 

俺も思いっきり伸びをしてそう口にする。

 

「ホントだね! 空気が美味しいよ」

 

「実際は数ヶ月なんだろうけど、何年も迷宮の中に居た気がするわ…………!」

 

葵と優花はそう言う。

 

「よっしゃぁああーー!! 戻ってきたぞ、この野郎ぉおー!」

 

「戻ってきたーーーーっ!!」

 

「んっーー!!」

 

ハジメ、白崎さん、ユエが抱き合いながら叫ぶ。

因みにここ【ライセン大峡谷】は地上の人間にとって地獄にして処刑場だ。

断崖の下はほとんど魔法が使えず、にもかかわらず多数の強力にして凶悪な魔物が生息する。

深さの平均は1.2km、幅は900mから最大8km、西の【グリューエン大砂漠】ら東の【ハルツィナ樹海】まで大陸を南北に分断するその大地の傷跡。

それが【ライセン大峡谷】だ。

そんな場所で笑い合ったり抱き合って喜ぶ俺達の姿をもし誰かが見れいれば、間違いなく狂人と思われる事だろう。

だが、奈落の底の底から這いあがってきた俺達にとっては、地獄だろうが処刑場だろうが地上という名の楽園に思えた。

ただ、魔物が生息するという事実は変わらないので、そんな大声を出していれば魔物が寄ってくるのは当然だ。

ようやく皆の笑いが収まった頃には、すっかり魔物に囲まれていた。

 

「はぁ~、全く無粋なヤツらだな。……確かここって魔法使えないんだっけ?」

 

ハジメは確認する様に呟く。

 

「……分解される。でも力づくでいく」

 

ユエは魔力を注ぎ込むと、その手に炎を発生させる。

 

「力づくって……効率は?」

 

「……十倍くらい」

 

ハジメの問いに若干の間を置いて答えるユエ。

何とも効率が悪い。

 

「あ~、じゃあ俺達がやるからユエは身を守る程度にしとけ」

 

「うっ……でも」

 

「いいからいいから、適材適所。ここは魔法使いにとっちゃ鬼門だろ? 任せてくれ」

 

「ん……わかった」

 

ユエは渋々と言った表情で引き下がる。

その瞬間、ドパンッ! と魔物1体の頭が吹き飛ぶ。

ハジメが銃を抜いて発砲したのだ。

 

「さて、奈落の魔物とお前達、どちらが強いのか……試させてもらおうか?」

 

ハジメはそう言いながら、もう1つの銃を抜きながらそう言った。

ハジメは失った左腕の代わりの義手を手に入れたことで、両手で銃を扱えるようになり、ハジメが迷宮内で使っていた『ドンナー』の強化型に加え、『シュラーク』というもう1つの大型のリボルバー式の拳銃を作り出した。

その2丁の拳銃を両手で扱う、所謂ガン=カタがハジメの戦闘スタイルとなったのだ。

 

「じゃあ、私も………!」

 

白崎さんは右手に銃。

左手に杖という異色な戦闘スタイルとなっている。

ドパンッ! という音と共に白崎さんの放った弾丸が魔物の頭を爆ぜさせる。

 

「それっ…………!」

 

優花が苦無を投げつけると、魔物の頭部を貫通してその後ろ、そのまた後ろの魔物も貫く。

 

「………弱っ!?」

 

優花は思わずそう言った。

優花が放った苦無は、特に何も付加されておらず、【真のオルクス大迷宮】の最下層の魔物には少しの怪我を負わせるぐらいの、牽制程度にしかならない威力だ。

それが数匹纏めてオーバーキルしてしまった事に優花は驚いていた。

そのまま大した時間もかからずに魔物達は全滅する。

ヤバくなったらドルモン達を進化させられるように準備してたが、その必要も無かった。

ハジメは銃をホルスターにしまうと首を傾げた。

 

「……どうしたの?」

 

「いや、あまりにあっけなかったんでな……ライセン大峡谷の魔物といやぁ相当凶悪って話だったから、もしや別の場所かと思って」

 

「……ハジメ達が化物」

 

「ひでぇ言い様だな。まぁ、奈落の魔物が強すぎたってことでいいか」

 

ハジメはそう結論付けて考えるのを止める。

 

「さて、この絶壁、登ろうと思えば登れるだろうが……どうする? ライセン大峡谷と言えば、七大迷宮があると考えられている場所だ。せっかくだし、樹海側に向けて探索でもしながら進むか?」

 

まあ、ドルモン達は進化させれば飛べるし、そうたいした苦労も無いだろう。

 

「何で、樹海側なの?」

 

白崎さんがそう尋ねると、

 

「いや、峡谷抜けて、いきなり砂漠横断とか嫌だろ? 樹海側なら、町にも近そうだし。」

 

「確かに。砂漠越えとか準備が大変そうだしね。特に私と大士が」

 

葵もその言葉に頷く。

まあ、ドルモン達を完全体に進化させた上で高速プラグインH辺りをカードスラッシュして即行で砂漠を渡るという方法もあるが。

 

「決まりだな。軽く探索しながら樹海側に行くぞ」

 

ハジメはそう言うと宝物庫から魔力駆動四輪を取り出す。

一見普通の自動車に見えるが、これの動力は魔力な為、俺では動かせない。

ハジメが運転席に座り、白崎さんとユエが前列に、俺、葵、優花が後列。

ドルモンとリュウダモンが荷台に乗っている。

因みにこの魔力駆動車は車体底部に錬成機構があり、殆どの荒地を快適に走破できるという便利機能がある。

暫く走っていると、

 

「………………んっ?」

 

優花が何かに反応した。

 

「どうした?」

 

俺が聞くと、

 

「前の方から結構大型の魔物が近付いてる」

 

優花はそう答える。

優花の気配察知は魔物から得た物では無く、元々習得していた為かこのメンバーの中で一番範囲が広く、ハジメや白崎さんが気付かない距離でも気配を捕えることが出来る。

 

「…………っと、俺の方でも察知できた。けど何だ? その大型の魔物の前に小さな反応が…………」

 

ハジメが前方に視線を凝らすと、ティラノサウルスを双頭にしたような魔物が走ってくる。

そしてその前に、泣きながら双頭ティラノから逃げ惑うウサ耳を生やした少女の姿があった。

 

 

 






第13話です。
今回は繋ぎ回みたいなものでした。
あまり盛り上がる所が無いかな?
強いて言うなら大士のプロポーズ?
因みに優花のくノ一スタイルは何となくそう思ったから。
そして次回は残念ウサギの登場。
お楽しみに。
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