ハジメと勇太の監修で簪の専用機であった【打鉄・弐式】は、元々は日本で開発された量産型ISである打鉄をベースに、改良・発展させ、高機動高火力タイプの機体となるはずだった。
計画の完成予定図では割とスマートな見た目だったのだが、目の前にあるのはまるで違う姿になっていた。
まず目につくのが、両肩背面部に装着された大型の2門の砲身で、戦闘時には肩から前面へと展開し、ショルダーキャノンとなる『グラビティ・インパクト・キャノン』
その名の通り、重力魔法を応用した重力衝撃砲だ。更に格納領域には、手持ちの同系統武器『グラビトン・ライフル』が2つあり、合計4門の重力衝撃砲を持っていることになる。
因みに、4門持たせたのは俺の強い要望だが、その理由は後々分かるだろう。
次に目が行くのは、後腰部に下向きに装着された2つのドリルだろう。
ドリルにはハジメの使うメツェライと同じガトリングレールガンが内蔵されており、使用時には腰部の横から前面に展開、ドリルが花が咲くように4つに分かれて開き、内部の砲身が現れる仕様になっている。
勿論そのままドリルとしても使用可能で、その際には後腰部から分離し、腕部に装着される。
ついでにそこからは俺の口出して、そのドリルをロケットパンチの様に飛ばす『ドリル・ブーストナックル』も使えるようになっており、勇太もこの案に関しては協力してくれた。
何を参考にしているかは分かる奴には分かるだろう。
バックパックからは、パーツが分離して空中でリング状に合体し、最上級の火魔法を重力魔法で圧縮したビーム状の刃が発生し、高速回転しながら遠隔操作で相手を切り裂く武装『リープ・スラッシャー』がある。
スカートアーマーには、同じく最上級の火魔法を重力魔法で圧縮して刃にしたビームサーベルが2振り格納されており、更に2本の柄をドッキングさせると、高出力のバスターソードモードになるというオマケ付き。
そして極めつけは〝限界突破〟を応用した『オーバードライブ』で、これは一時的に機体能力を3倍まで引き上げる機能で、その際に機体色が赤くなるのはお約束だ。
所謂トラ○ザムなわけだが、この世界にもガ◯ダムが存在するので、名前だけは変更した。
何故前世とここまで似通った作品があってスパロボが無いのが不思議なのだが。
オマケに言っておけば、脚部装甲には熱源追尾式のマイクロミサイルがギッシリと詰まっているし、防御に関しても、重力場を結界とした『グラビティ・テリトリー』があるので生半可な攻撃では、この機体に触れる事すらできない。
更に言えば、ここまで武装を詰め込んだ結果、機体重量や反動は相当なものになるはずなのだが、これも重力魔法を応用して、機動性、運動性能への影響や、使用者に掛かる負担はほぼゼロと言う常識に喧嘩売っている仕様である。
ハジメとしては空間魔法を応用した空間跳躍武装とかも詰め込みたかったようだが、現状の科学技術では言い訳出来ないので、山木さん達に必要以上の迷惑をかけてしまう可能性があるので、それは我慢して貰った。
自分で遠慮なしで頼むと言っておいて、我慢させてしまったのは反省だが、流石に勇太からもこれ以上の武装等を使うならISコアが複数個近く必要になる上に、これ以上は機体システムが多過ぎて色々ともたないとも言われた。
流石に機体が持たないとも言われてしまったため、ハジメもやり過ぎたと思ったが、余り武装を詰め込み過ぎても、簪さんが扱いきれなかったら宝の持ち腐れだしな。
何か企んでそうな笑みを浮かべてたから、他に隠し機能とか付けてそうな感じだったが、俺は何も知らない。序にセキュリティに関しては魂魄魔法を使って簪さん以外の人間には使えないようにしておくのも忘れない。
これで簪さん以外の人間には待機状態から展開させることも不可能になる。そんな規格外の機体となったISだが、現在簪さんはハジメから軽くレクチャーを受けていた。
因みに勇太が協力してくれているのもあるが、周りにバレたら色々と駄目なので、人避けと認識阻害な結界を張って開発等は行われていた。
勇太本人がもっている能力の1つでEXゲートという力で、ハジメをこの場に連れてきたり、機体だけを見せる為だけに専用空間でやっていたらしく、結構な数の機体の写真をハジメから見せられたりもした。
その後ハジメが機体の名前を考えていないとしたのだが
「俺の使える【ヒュッケバイン】シリーズが重力兵装を使えるから、日本語での【凶鳥】にするか?基本形態の時の名前は」
「・・・ちょっと待て。基本形態は、この姿が基本形態になるのか?」
「あぁ。ハジメにもヒュッケバインシリーズの機体等を見せたが、これは基本形態になる。で、こっちな」
そう言うと勇太が持っている個人用端末のディスプレイに所持しているパーツが違うが、簪のISの姿が2つも映し出されていた。
「ハジメの全乗せも良いが、用途に合わせてスタイルを変化させたら色々と使えるからな。片方は近接格闘戦型で、もう一つは一対多数を主眼にした中遠距離殲滅型になる」
「おぉ~!!これもこれで良いなぁ〜」
「うん。格闘戦のは前に見せてもらったボクサーに近いし、中遠距離のは天使様みたいで良いけど、これって元はフリーダム?」
「正確には俺の知る中で最新型フリーダムであるライジングフリーダムって機体を元にしてる。因みにこのシールドには剣付きで自動で元に戻るシステム付きだ」
「ライジングフリーダム?どういう事だ?」
俺の知る限りではフリーダムの出たシリーズの次作品は無かったと思っていたら、勇太もおかしいと思って聞いたら、別世界ではこのシリーズの続編があり、ライジングフリーダムはそのシリーズの最新で出た機体だと言われた。
オマケにこのライジングフリーダムの機体設定を聞いて驚いたが、このシリーズの続編はこちらの世界ではまだ無いので、俺だけ後で機体名と機体の見た目だけを教えてもらっている。
「まぁこっちの2つは今から作成になるけど、今すぐにこいつ等を造るってなると流石にハジメが色々とヤバいだろ?特に学業とか、恋人とかの方面で。この前ハジメの恋人と思う人にだが、理由を知っているとは言え思い切り睨まれたし、これ以上は俺達も怖いから」
流石のハジメも勇太が誰に睨まれたかは知っているぽいが、好きな物をやり過ぎて恋人との関係悪化になりかけているのは理解しているのか、この2つに関しては山木さん達に開発できるような場所を造ってもらうことになった。
因みに勇太から制作するにしてもデメリットとして、通常形態で使える武装が少なくなるのと、装備できるのはどちらか1つな上に、事前に装備を着けないと駄目となった。
流石に通常形態で色々とやり過ぎているらしく、これ以上はISコアの数とプログラムの両面の関係なうえに、デメリットの内容を考慮しないとまともに動かすことすらできず、オマケに武装過多で普通のパイロットを薬漬けにしないといけないレベルと言われ、ハジメと簪もやり過ぎていたのだと猛烈に反省していた。
「いや〜、勇太のおかげで家の親父やお袋が色んなロボットとかの資料を得れて喜んだし、俺も俺で色々と考えさせられたから、マジで良かったわ」
「一応だが存在そのものがヤバい機体とかも色々とあるからな。それこそ世界を消滅させられる機体とかもあるし、中にはアカシックレコードに介入できる機体もあるからな」
アカシックレコードに介入できると言われ、この場にいた俺を除いた2人は青ざめていたが、俺自身はそう言えばそのタイプの存在もあったなぁと思い出す程度であった。
そして簪は姉である楯無と交戦し、姉妹の間にあった確執は消え、同時に俺の新しい3人目の恋人となった。因みに勇太からも簪を泣かすなよと言われてしまった。
それと開発中にイベントがあったのだが、勇太達は参加せず、オマケにイベント中に問題発生はおきたものの、勇太達から深刻なヤバいタイプでは無いと言われ、俺達も参戦はしなかった。
そして簪の専用機が完成して数日後、イベントの度に襲撃やトラブル等が多いので、専用機持ちのレベルアップを兼ねた学年合同のタッグマッチが行われることになった。
勇太は専用機持ちに入るが、本来の専用機は本人がいる世界に存在しているので参加は無しと織斑先生から報告を受けていた。
決まったタッグとして簪は以前決めた通り楯無と組み、一夏は何だかんだで箒で、鈴音はセシリアと組み、ラウラはシャルロットと組むことになる。
あと、大士達は会ったことは無いが2年のフォルテ・サファイアと3年のダリル・ケイシーという生徒達が組んでいる。
そして専用機持ちの第1試合が開始され、第1試合は織斑と篠ノ之ペアと楯無と簪のペアの試合なのは教えてもらい、勇太は別行動をしていたのだが、突然勇太から連絡がきた。
『大士!襲撃が来る!お前達は今すぐに楯無と簪の元に行け!雑魚の大部分は俺が今すぐに片付ける!!』
流石の内容に驚いていたが、勇太の口調から楯無と簪に何かヤバい事態になっているのだと判断し、俺達は楯無と簪のいるアリーナに急ごうとしたのであったが、20機の無人機に襲われるのであったが、突然四方八方から光の槍みたい攻撃が発生して無人機は全て破壊されたので、俺達は楯無と簪のいるアリーナに急ぐことにした。
勇太 Sids
「さてと、クソウサギ。たっぷりと遊んでやるよ」
そう言って俺はさっきまで使っていたグランゾンの姿を解除した。
神夜の感と、シャインの予知能力で襲撃がある事を事前に俺は知っていたが、少し前に刀奈の重症になると言う予知をシャインから聞かされ、この場ですぐさま対処できる大志達に連絡をして頼む事にした。
大志達の前に行っていただけでなく、他の所にも行っていた無人機の大半をグランゾンの《ワームスマッシャー》で大志達や他の生徒達に被害が及びそうなのは全て撃墜し、専用機持ちの所は2・3機だけ残す程度にしておいた。
その代わりなのか俺の前には30機程の無人機がいたが、俺はそれ等を下らないガラクタとしか見なかった。
「さて、残った粗大ゴミの処理と行くか」
そう言って無人機に立ち向かうのであった。
無人機は最初に来た無人機《ゴーレム》の改良型《ゴーレムⅢ》で、大型ブレードやシールドビットが搭載されているが俺の相手にはあまりにも不向きであった。
何しろ俺の肉体のスペックはGガンダムに出てくるガンダムファイターとほぼ同じクラスの肉体スペックを誇っており、オマケに東方不敗から教えを乞うているので流派・東方不敗の技が使える為、時間的な面も考えて敵を一箇所に来るように纏めた。
荒ぶる鷹のポーズをとった後に、頭以外の身体が球体状のエネルギーを纏った後、頭から無人機の群れの中に突っ込んで行き、無人機の後ろの少し上の高さで身体にあった球体状のエネルギーを解放すると同時に『爆発!』と叫ぶと、無人機の群れは全て破壊されるのであった。
「ふぅ~。全く、修行にもならんな」
地面に降り立ち、超級覇王電影弾で無人機を全て破壊した後に少し愚痴った後、刀奈と簪のいるアリーナに向かうのであった。
アリーナに到着した時には大士達とデジモン達、織斑と篠ノ之、そして銀色の髪をした乙女がいたのだが、その乙女が簪に戻ったり、それ以前に楯無が大怪我をしていたが、葵から光のようなものを受けてたら無傷の状態になるなど、色々と摩訶不思議と言えるものになっていた。
これで襲撃の機体は終わりかと思っていたら、新規でここに現れた無人機《ゴーレムⅢ》の装甲や武装を少し改良した程度の無人機が現れたのだが、俺はそいつを蹴り飛ばしてアリーナの壁にぶつけた。
「全く、こいつでラストか?」
「・・・勇太!お前、生身でも強かったんだな」
「そりゃ大士、お前みたいな奴と良い組み手ができてるからな。それと悪いけどアレ、今からおれが潰す。俺自身の修行の成果の確認ついでにな。お前等はそこで動かず何もするな」
そう言って新たに現れた無人機の射線に入り、ビームが発射されたのだが、俺はその場を動かず、両腕を腰にもってきて気迫を込めた。
すると俺の全身が足から徐々に金色に染まり、オマケに俺の周囲のアリーナの地面はヒビや隆起すると言う、周りからも『はぁ〜!!』と言う声が聞こえた。
全身が金色の光に包まれた俺は両腕を胸の前に出し、手の間にボールを持つかのようにすると、その間に一回り小さいボール台のエネルギーが収束し、無人機《ゴーレムⅢ》は最大出力のビームを発射すると同時に、俺も必殺技を放つことにした。
俺の放った石破天驚拳とビームが俺達の攻撃の中間で当たるが、ビームは均衡せずに石破天驚拳に敗れ、無人機《ゴーレムⅢ》は一撃で上半身が吹き飛ぶのであった。
「まだまだ未熟だな、俺も。この程度の相手なら小さなパーツが少し残る程度にしなければいけないのに、下半身部がまるまる残ったな」
そして残っていた下半身部が地面に倒れると同時に少しの間は金色の姿であったが、次が無さそうなので現状の姿を解除した。そんな今回のイベントによる襲撃は終りとなるのであった。
このコラボ小説はナハト・リコリス様により執筆されています。
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