ありふれた転生者はデジモンテイマー   作:友(ユウ)

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第72話 神速の騎士! アルフォースブイドラモン!!

 

 

 

 

 

【Side ユエ】

 

 

 

 

 

私は空に映るハジメの故郷を眺める。

 

「あれがハジメの故郷……………」

 

「ユエ…………?」

 

私の隣ではブイモンが居る。

こうしてみるハジメの故郷は、規則的な建物が立ち並び、多分だけど、大きさはこの国の王城を遥かに凌ぐ。

それが1つだけなら特別な建物だからという事が言えるけど、そのレベルの建物が無数にある。

こうしてみるだけで、ハジメの故郷の文明レベルはトータスを遥かに凌駕している。

ハジメから聞いた話では、ハジメ達の世界には魔法が存在しない。

魔法が存在しないという事はアーティファクトも存在しないという事。

だけど、ハジメ達の世界では『魔法』が存在しない代わりに『科学』という技術が発達し、魔法が無くても困ることは無いという。

ハジメが作成したドンナーやシュラーゲン、魔力駆動二輪や四輪などは、ハジメが魔力を使うようにアレンジしているものの、元は向こうの世界に存在しているものらしい。

 

「……………あれが…………ハジメがずっと帰りたがっていた故郷…………」

 

シアとティオがそれぞれの役目を果たしに行った後、ハジメはタイシ達にハウリア族を呼んでくるように頼んだ。

それは、地上に残るミュウやレミア、アイコ達の護衛。

勿論戦う為では無く、あの一族の持つ危険察知能力を加味しての選択。

戦って勝つ事よりも、逃げ回って時間を稼ぐ為に。

戦うのは竜人族に任せればいい。

ハジメはそう言ってタイシ達を樹海へと向かわせた。

その間、ハジメはカオリと一緒にオルクスの隠れ家でアーティファクトの作成をする。

カオリの再生魔法の力で時間に干渉し、作業部屋の時間を引き延ばして時間を稼ぐ。

私も手伝いたかったけど、再生魔法に関してはカオリの足元にも及ばない。

ハジメからは万一の時の王都の防衛という役目を受けているけど、正直手持ち無沙汰。

 

「…………それに万一の事なんてそうそう起こるわけが……………」

 

私がそう呟いた瞬間、

 

――ドォォォォォン!

 

と、王都のド真ん中で煙が上がった。

 

「……………………え?」

 

「ユエ、見事にフラグ回収したね」

 

ブイモンが苦笑いを浮かべようとするけど笑えない。

 

「………………わ、私の所為じゃないよ………!?」

 

私は慌ててそう言いつつも、煙が上がった方向を見つめる。

 

「……………あれは………?」

 

煙が上がった所からは、何か蔦を束ねた様な塔と、その先端に見える人型のようなモノ。

 

「ユエ………!」

 

ブイモンが私に呼びかける。

 

「………うん」

 

私は頷いてDアークとカードを取り出す。

 

「カードスラッシュ」

 

カードをスラッシュする途中でそのカードがブルーカードへと変わる。

 

「マトリックスエボリューション!!」

 

――MATRIX

  EVOLUTION――

 

「ブイモン進化!」

 

Dアークの光を受けてブイモンが進化する。

 

「エアロブイドラモン!!」

 

ブイモンが完全体に進化すると、

 

「ユエ、乗って!」

 

「うん」

 

エアロブイドラモンが背中に乗る様に促し、私はそれに頷いて飛び乗る。

エアロブイドラモンが翼を羽搏かせて空へ飛び立つ。

そこで気付いたのは、蔦の塔を中心に、まるで蜘蛛の巣の様に蔦が張り巡らされており、今も拡大を続けている。

王都の人々は逃げ惑っているが、蔦に追いつかれると、繭の様なものに包まれて意識を失う。

 

「あれは一体………?」

 

エアロブイドラモンが呟いた時、私はふとDアークに視線を落とした。

すると、そこに情報が表示される。

 

「アルゴモン 完全体 ウィルス種 突然変異型デジモン。必殺技は、『インプリズメント』、『エリミネイションライン』、『ワームフェイズ』…………ん、デジモンみたい」

 

「イグドラシルの尖兵かな?」

 

「ん、おそらく…………だけど完全体。私達で十分」

 

この程度の相手に、ハジメ達の邪魔はしたくない。

空中を旋回しながら様子を伺う。

蔦の広がりは止まる気配を見せず、大した時間も掛けずに王都全てを飲み込むだろう。

 

「時間は掛けてられない…………エアロブイドラモン、速攻で決める」

 

「わかった!」

 

エアロブイドラモンは頷くと、アルゴモンに向かって急降下をする。

アルゴモンはこちらに気付いたのか、身体の各部にある目の様な模様から光線を放ってきた。

 

「遅い!」

 

だけど、高速戦闘を得意とするエアロブイドラモンには掠りもしない。

 

「はぁああああああっ!!」

 

蔦の塔の頂点に居るアルゴモンの頭を殴りつける。

 

「ッ!?」

 

アルゴモンは怯むけど、その時蔦がヘビの様に伸びて来てエアロブイドラモンの両腕と両足に絡みついた。

 

「これはっ!?」

 

エアロブイドラモンは不覚を取ったことに顔を顰める。

だけど、

 

「………んっ、この位なら…………!」

 

私は魔法を発動する。

 

「〝蒼龍〟!」

 

龍を象った青い炎がエアロブイドラモンの手足に絡みついた蔦を焼き切る。

 

「ッ!? ありがとう、ユエ!」

 

拘束から抜けられたエアロブイドラモンは一言お礼を言うと、再び距離を取る。

 

「植物の様な見た目だけあって、炎が良く効きそう…………」

 

「だけど、僕には炎系の必殺技は無いよ?」

 

「それなら大丈夫…………」

 

私は1枚のカードを取り出す。

このカードはタイシが持ってたカード。

ハジメのグレイモンに関係するカードだったから、強請…………譲ってもらった。

 

「カードスラッシュ………!」

 

それは、

 

「グレイモン メガフレイム!」

 

ワクチン種のグレイモンのカード。

本当ならハジメのグレイモンの様にウィルス種のグレイモンが良かったけど、タイシもアオイも持ってなかった。

残念………

それはともかく、そのカードの能力がエアロブイドラモンに付与され、

 

「メガ………フレイム!!」

 

エアロブイドラモンがその口から豪火球を吐き出す。

アルゴモンは蔦の様な触手を伸ばして来るけどそれは全て火球に焼き尽くされて、アルゴモン本体に着弾する。

 

「ガァアアアアアアアアアアアアアアッ!?」

 

アルゴモンは苦しそうな声を上げた。

 

「エアロブイドラモン、今………!」

 

「分かった!」

 

エアロブイドラモンは翼を広げてアルゴモンに向かい、

 

「Vウイングブレード!!」

 

翼からV字のエネルギー波を放つ。

そのエネルギー波がアルゴモンの胴体に直撃。

そのまま真っ二つに切り裂いた。

アルゴモンの上半身が力無く落下していく。

 

「ん………楽勝………!」

 

「僕とユエが組めばこんなものさ!」

 

誇らしげに笑い合う。

それじゃあ、早く戻ってハジメ達の帰りを待とう。

そう思ってエアロブイドラモンを促そうとした時、

 

「待ってユエ! 様子がおかしい!?」

 

エアロブイドラモンが気付いたように叫んだ。

 

「…………どうしたの?」

 

私が尋ねると、

 

「…………あいつを倒したはずなのに………消える気配が無い………!」

 

エアロブイドラモンの言葉に私はアルゴモンをもう一度見た。

今までのデジモン達は、ここまでダメージを受ければデータ分解が始まっていた筈………

なのにアルゴモンは、そのデータ分解を始める気配を見せない。

 

「…………………ッ!?」

 

私は猛烈に嫌な予感がした。

 

「エアロブイドラモン! アルゴモンを………!」

 

私が止めを指示しようとした瞬間、爆発する様な光がアルゴモンから放たれた。

 

「「くっ………!?」」

 

私達は咄嗟にその光から目を庇う。

少ししてその光が収まったかと思うと、

 

「ヴヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」

 

巨大化し、上半身から触手の様な蔦を無数に生やした醜悪な姿のアルゴモンがそこに居た。

私は思わずDアークを見る。

 

「アルゴモン 究極体 ウィルス種 突然変異型デジモン。必殺技は、『テラバイトディザスター』、『ディストーションライン』、『ブルートフォース』……………究極体に進化した…………!?」

 

アルゴモンがゆっくりとこちらを振り向く。

次の瞬間、胸部にある闇の中からギョロリと1つの瞳が開いたかと思うと、その闇の中に無数の瞳がギョロギョロと浮かび上がった。

 

「…………気持ち悪い…………!」

 

私は思わずそう呟く。

次の瞬間、その無数の目玉がそれぞれ光線を放ってきた。

 

「ッ!?」

 

「くっ!?」

 

エアロブイドラモンは空中を旋回しながら猛スピードで躱していく。

私も振り落とされないように、その背中にしがみ付く。

 

「このっ!」

 

エアロブイドラモンは何とか近付こうとするけど、完全体の時より比較にならない程の手数に近付くことが出来ない。

 

「ヴヴォオオオオオオオッ!」

 

アルゴモンは疲れを知らないように光線を撃ち続ける。

エアロブイドラモンは攻撃できない。

なら………!

 

「〝五天龍〟!」

 

5つの属性を象った龍を放つ。

私の持つ魔法の中でもトップクラスの攻撃力を持つその魔法。

5匹の龍がアルゴモンに襲い掛かる。

だけど、

 

「ヴヴォァアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

 

私の魔法は、単なる咆哮によって掻き消された。

 

「…………理不尽」

 

ダメージが無いだけならまだいい。

でも、単なる咆哮で私の最強クラスの魔法が無効化されたのはショックだ。

だけど、その咆哮の僅かな隙だけでエアロブイドラモンには十分。

そのスピードで一気に接近し、

 

「Vウイングブレード!!」

 

至近距離から必殺技を顔面に叩き込んだ。

アルゴモンの顔面が爆発に呑まれる。

 

「これなら………!」

 

「いくら究極体でも………」

 

爆煙に包まれたアルゴモンの顔。

私達は様子を伺う。

次の瞬間、煙の中にギラッとアルゴモンの目の怪しい輝きが浮かぶ。

 

「まさかっ!?」

 

エアロブイドラモンが声を漏らした瞬間、アルゴモンの『無傷』の顔がガパッと口を広げると、その口内にエネルギーが集中し…………

 

「ユエッ!!」

 

エアロブイドラモンが咄嗟に私を背中から降り落としたと思うと、一瞬で懐に抱きかかえ、アルゴモンに背を向けた状態で私を庇う。

次の瞬間、アルゴモンの口から膨大なエネルギー波が放たれた。

 

「うぐぁあああああああああああああああっ!!??」

 

エアロブイドラモンが悲鳴を上げる。

それでもエアロブイドラモンは私を離そうとはしない。

 

「エアロブイドラモン!?」

 

私は思わず叫ぶ。

アルゴモンは更にエネルギーを増大させると、エアロブイドラモンを飲み込み、そのまま斜め上空に放たれたエネルギー波は彼方の雲を大きく吹き飛ばして空へと消えていった。

エネルギー波に呑み込まれたエアロブイドラモンは、大きなダメージを受けて地上に墜落する。

でも、その際も私をしっかりと抱きしめて離さず、墜落のダメージからも私を守っていた。

地上に墜落すると、エアロブイドラモンは力無く倒れ、光に包まれてブイモンに退化してしまう。

 

「ブイモン………!」

 

私はブイモンに駆け寄って抱き起こす。

 

「しっかりして………! ブイモン………!」

 

私はブイモンを揺する。

 

「………ううっ………!」

 

ブイモンは苦しそうに呻きながらも声を漏らした。

その反応に私は僅かに安堵する。

 

「ッ………に、逃げて………ユエ………」

 

ブイモンはそう言う。

 

「ッ………! いきなり何を………!?」

 

「だって………僕は元々ロイヤルナイツ…………記憶が戻ったら、ユエの敵になるかもしれないんだ………! だったら、いっその事ここで………!」

 

「馬鹿なこと言わないで!!」

 

私は自分でも驚くほど大きな声が出た。

私はその場にブイモンを寝かせると、こちらに近付いてくるアルゴモンに立ち向かう。

 

「ユエ!?」

 

「ブイモンを置いて逃げるなんて出来ない………!」

 

私はありったけの魔法をアルゴモンにぶつける。

それでもアルゴモンは微動だにせず、こちらに向かって歩いてくる。

 

「ブイモンは…………ずっと私と一緒に居てくれた………!」

 

「ユエ………?」

 

「300年間閉じ込められていた私にとって、ハジメやカオリ、タイシ達…………! 私とずっと一緒に居てくれる皆は300年前には居なかった信頼できる仲間。そしてブイモン…………! ブイモンは出会ってからずっと私の隣に居た………! ハジメやカオリと同じぐらい『特別』な存在………!」

 

私はアルゴモンに直接魔法をぶつけても効果が無いと判断し、〝壊劫〟をアルゴモンの足元に発動。

地面を陥没させ、アルゴモンの足を踏み外させて転倒させる。

 

「ロイヤルナイツかどうかなんて関係ない………! ブイモンは、私の掛け替えのない『パートナー』………!」

 

「ユエ………!」

 

ブイモンは目に涙を滲ませる。

すると、すぐにゴシゴシと腕で涙を拭って、

 

「ごめん! 僕、馬鹿な事考えた!」

 

表情を引き締め、立ち上がると私の横に並ぶ。

 

「昔の僕が如何かなんて関係ないんだ! 『今の僕』がユエと一緒に居たいと思ってる! それが全てなんだ!!」

 

「んっ! その通り。そして私とブイモンが組めば怖いものなんて無い………!」

 

改めてブイモンとの『絆』を確認した時、私達の周りに光の輪が発生していた。

だけど、それは当然の事。

ハジメにもカオリにもシズクにも出来た。

なら、私とブイモンに出来ない道理は無い………!

 

「…………ブイモン………!」

 

「分かってるよ。ユエ!」

 

私の呼びかけに迷わず頷くブイモン。

その時、アルゴモンが起き上がってくる。

だから私は、感じるままにDアークを掲げた。

 

――MATRIX

  EVOLUTION――

 

「マトリックスエボリューション!」

 

私は輝くDアークを自分の身体に押し付ける。

私の体がデータとなってブイモンと1つになり進化する。

 

「ブイモン進化!」

 

ブイモンの腕が分解され、青い聖鎧を纏う腕として再構成される。

ブイモンの足が分解され、青い聖鎧を纏う脚として再構成される。

ブイモンの体が分解され、V字のアーマーを纏う体として再構成される。

ブイモンの頭が分解され、ユエの絆を信じる瞳を持った青き竜人の頭部として再構成される。

それは、ブルーデジゾイドの聖鎧に身を包みし神速の聖騎士。

 

「アルフォースブイドラモン!!」

 

アルフォースブイドラモンに進化した私達は、翼を広げて空中に留まり、アルゴモンと目線を合わせる。

 

「ヴヴォォォォォ…………!」

 

進化したアルフォースブイドラモン()にアルゴモンは一瞬警戒を見せる。

でも、次の瞬間、アルゴモンが腕を突き出すと、背中に無数に生えている触手が束になって襲い掛かってきた。

でも、

 

『……………………遅い』

 

私の呟きと共に、アルフォースブイドラモン()は残像を残してその場から消えていた。

アルフォースブイドラモン()を見失って躊躇するアルゴモンの後頭部に蹴りを食らわせる。

前のめりに倒れるアルゴモン。

地面に手を着いた状態で首を回してギョロリと睨んでくる。

 

「ヴヴォァアアアアアアアッ!!」

 

まるで怒ったように叫ぶと、触手が地面を突き破ってアルフォースブイドラモン()に襲い掛かる。

だけど、

 

「アルフォースセイバー!!」

 

右腕のブレスレットから光の剣を発生させると、瞬時に数回振り、触手を細切れにする。

 

「ヴォッ!? ヴヴォァアアアアアアアアアアッ!!」

 

それに一瞬驚いた仕草をするけど、すぐに口を開いてエネルギーを集中する。

アルフォースブイドラモン()は一瞬避けようと思ったけど、

 

「ユエ………」

 

アルフォースブイドラモンの言葉に私は気付く。

アルフォースブイドラモン()の背後には王城がある。

あれがこのまま放たれれば王城は跡形も無くなるだろう。

ハジメから王都の防衛は任されている。

それなら避けるという選択肢は存在しない。

アルフォースブイドラモン()は左腕のブレスレットを構える。

その瞬間、アルゴモンがエネルギー波を放ってきた。

それに対しアルフォースブイドラモン()は、

 

「テンセグレートシールド!!」

 

左腕のブレスレットが輝き、周囲に結界を張る。

アルゴモンの放ったエネルギー波は、アルフォースブイドラモン()のテンセグレートシールドに当たって四散していく。

 

「ヴヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」

 

アルゴモンは力を強めるけどその程度では揺るぎもしない。

やがてエネルギーの線が細くなっていき、やがて途切れた。

エネルギーを消耗したのか、アルゴモンが息を荒くしているように見える、

それなら今がチャンス。

アルフォースブイドラモン()はアルフォースセイバーにエネルギーを送り込み、翼を広げて一気に接近する。

アルゴモンは腕を振り上げて迎撃しようとするけど、そんな動きではこのアルフォースブイドラモン()は捉えられない。

正面から突撃したように見せて、瞬時に背後に回って触手ごと斬りつける。

 

「ヴヴァアアアアアアアアアッ!?」

 

悲鳴のような声を上げるアルゴモン。

アルゴモンは残った触手を伸ばして来るけど、それも即座に側面に回り込んで切断する。

神速のスピードを活かして、アルゴモンの死角からの斬りつけを繰り返す。

 

「ヴォ………ヴヴォオオオオオオオオオッ…………!」

 

ダメージが蓄積してきたのかアルゴモンの声に力が無くなる。

アルフォースブイドラモン()はそう判断すると、アルゴモンの正面に現れた。

アルゴモンはそれを見て、胸部の闇のから無数の目を覗かせ、最後の攻撃と言わんばかりに、光線を乱射した。

アルフォースブイドラモン()はそれに対し、胸のV字アーマーにエネルギーを集中させ、

 

「シャイニングVフォース!!」

 

そこからV字の光線を放つ。

シャイニングVフォースとアルゴモンの無数の光線がぶつかり合う。

でも、アルゴモンの放った光線は、全てこちらの光線に呑み込まれる。

 

「ヴヴォツ!? ヴヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!???」

 

そのままV字の光線はアルゴモンの胸部を貫き、大きなV字の穴を開けた。

アルゴモンは断末魔の悲鳴と共にデータ分解されて消えていく。

それを見届けながら、

 

「ユエ………」

 

『ん………どうしたの?』

 

『…………思い出したよ。全部……………』

 

『ん…………それで…………?』

 

「……………いや、それだけだ」

 

『そう…………』

 

私はそう言って、何処か心地いい現状に身を任せた……………

 

 

 

 

 

 

【Side Out】

 

 

 

 

 

 

 







第72話です。
ユエの進化でしたが、他と比べるとバトって終わった感がありますね…………(汗)
それなりに強敵なアルゴモンでした。
アルゴモン完全体は、デジモンアドベンチャー:では成熟期2体掛かりに敗れ、セイバーズ劇場版では兄貴のアグモンとは言え、成長期にやられるような奴ですけど…………
でも究極体ではシャイングレイモンを圧倒するぐらいには強い。
バーストモードやオメガモンには瞬殺されましたけど。
さて、漸くロイヤルナイツは全員準備完了。
いよいよ決戦が近付いてまいりました。
え? もう一体の騎士は如何したのかって?
それは続きをお楽しみに。
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