ミノフスキー粒子なんて、オカルトチックなっ?!   作:丸亀導師

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投票により試作機の完成形はガンダムタイプとなりました。

次点でジム系列となりましたので、その点を考慮しつつ作品をやっていきたいと思います。

ご協力ありがとうございました。



CE67年


第10話 試作品が完成品より性能が良いと、誰が考えたのか。

 

今研究所のチームは主に二つに分かれている。

一つは核融合炉の小型化を目指し、様々な予想を立てそれを立証していくチーム。リーダーは、俺の妻アイナ。元々、原子物理学で手腕を発揮した研究員だったんだが、俺との結婚後も精力的に研究をしてた。

 

昨今の俺達のM粒子関連の研究などにも名を連ねていたからか、周囲の反応も良好で、何より俺の考えを一番理解してくれるから、こっちとしてはとても動きやすい。

 

二つ目はプラントの次期主力兵器たるMS、その試作機の建造を行うもの達。

リーダーは俺、発案者はアズラエルだ。

アズラエルの名前が入っているのは、ご存じの通り彼が依頼主だからだな。

 

融合炉の方へは、一切行ってないから解んないから割愛な。

で、俺達は一年間の間、昼しっかり仕事して夜しっかり寝て休みはきちんと休んで、作業してたんだな。

盗んだ設計図と、それに足りないものを補いつつ丸々一年を費やして、連中の試作機を作ったわけ。

 

一年で終わらせたなんて凄い!だって?

凄くなんてねぇよ。一年戦争の連邦軍なんて化物だぞ、だいたいあんな短期間で次々と、新兵器出してくる方もそうだけどさ。メガ粒子砲をたったあれだけの期間で小型化なんて、テムレイって奴はよっぽど優れた奴だったんだなと、改めて実感するよ。

 

さて、そんな話は良いので、続きを話そうか。プロトジンのプロトタイプ。正しく最初機の機体、最初機の機体であると言うことは、意外な程に粗がある。

例えば、関節駆動系の反応速度。言ってしまえば、鈍い上にOSは複雑でどうでも良い動作を付け加えてる。

 

コーディネイターの気質的に、こう言うのを力業で解決しようとする所がある。そこんところは、まるでWW2のドイツの様だ。複雑すぎる故に、壊れやすい。後、重い。

 

動作で最も理解しがたいものは、射撃時にどうも動作が固まり射撃姿勢で止まってしまうことだろう。

どうやらこれに関しては、コーディネイターはパイロットが何とかすると言う、日本軍の現場主義的なものになっている。

 

ただ、部品の互換性だけは凄まじく整っているから、米軍のように、丸ごと交換する何てことも可能だろう。

え?何処を交換するのかだって?そりゃ、左腕と右腕の関節駆動部さ、そこに限らずだけどな。

 

まあ、これらくらい俺達が力を出せば直ぐに丸く収まるだろうことは、明白なのだから心配しないでくれ。

だけど、問題があったんだ。

この機体を作っている最中、この機体にはある機能が付加されていないことに。

 

それは、地面に立たせた所から解った。なんと!この機体のバランサーは、この地球の重力に逆らえないことに。失態だった!忠実に再現しすぎて、そこの問題を見落としてしまったことに。

 

だから急いで今、それを創ってる所だ。きっとプラントの奴より良い性能になるはずさ!

 

 

 

~アイナ~

 

彼、マイクと知り合ったのは私が学生の頃だった。私は原子物理学を専攻していたころ、工学の分野で20で博士号を獲得する程の人物だった。

 

そんな彼と知り合ったのは、私たちの分野である観測機を試作するとなったときだった。私たちの理論上、どのような観測機器が必要か、と言うものは直ぐに出来たのだが、それを実現できる技術者が、当時存在しなかった。

 

コーディネイターの博士や、名のある教授等方々手を尽くしても、それを設計できなかった。そんなとき、彼は現れた。私たちの論文をものの数時間で理解し、それに見合った計測機器の設計を、紙とペンだけで設計したその凄まじさに、私は心を奪われた。

 

当時も彼は筋肉が凄かったけど、そんなのよりも彼の人柄に退かれたのだ。どんなものでも出来てしまう彼でも、料理だけは出来ない。いつもボディビルダーみたいな食生活をしていたから、私が料理を作りに行ったときは喜んでいた。

 

それから私たちは結婚して、子供も出来た。今や私たちは二児の親だ。だけど、最近は格好いいお母さんになりたくて、仕事を再開した。長らく一線を退いていたけど、今までの時間を取り戻すべく猛勉強し、今では私はこの研究所の彼の右腕。

 

だから今日もまた、研究を続ける。子供達にお母さんの姿を見せつつ、お父さんと肩を並べる姿を。

 

 

 

~アズラエル~

 

いやー、忙しいですねぇ。最近ブルーコスモスの盟主になったんですが、末端の連中が煩くて煩くて、しまいには爆破テロ何てやりますから、正直に頭に来ましてね。

 

資金の援助を止めてやりましたよ、そうしたらこちらに尻尾を振ってきましてね、いやー実に愉快でした。これで見せしめがまた出来ましたから、僕に逆らおうって輩は、古参の連中だけですね。

 

そうそう、マイクからの報告で、MSは順調に進んでいると聴きました。何でも、至らない部分が多すぎると嘆いていましたよ。余りにも、セッティングが甘すぎると。

 

やはりコーディネイターと言えど、戦争道具に対しては素人ですね。

精密すぎるものが、戦場では受けないことは何よりも歴史が証明しています。

 

その代名詞がM2重機関銃ですね。可能な限り簡略化され、洗練されたその姿には惚れ惚れするものがありますね。

もう、200年以上も前のものであるにも関わらず、その内部構造は殆ど変わっていないのだから、ブローニングと言う人物は、実に素晴らしい設計者だったのがわかります。

 

そして、コーディネイター達や、プラントの連中には我々のような、歴史がありませんので戦争を良く知らないのでしょう。戦争なんてものは、華々しい物じゃないことを。

 

僕はいったい誰に話しかけているのか、最近疲れているからかな。帰ったら、ゆっくりと睡眠を取ろう。

 

 

~リディア~

 

プラント駐留艦隊から出撃する毎日は、実に陰鬱なものだった。これではまるで、記憶の中のティターンズの様なものではないだろうか?

 

確かに、艦隊全体としてはそれほど主義に囚われているわけではない、それは大西洋連邦の艦隊ならではの特色と言えるけれど。度々、ユーラシアや東アジアの艦隊とは反が合わずにいる。

 

MAを飛ばしている今もそうだ、向さまはこちらに恣意行為を続けていて、正しく一触即発だ。

強硬派と言うのは、ほんとうにおかしな事をする。

 

ただ、艦隊勤務ばかりしている訳じゃない、しっかりと休暇を取らねばならないから、一応プラント内部で旅行?紛いの事は可能だ。

私はなまじ、勘が鋭いから動きそのものをコーディネイターに近づけることが出来るから、中心街などに出向いてもそれほど警戒されない。

 

そして、今日も休暇でアプリリウスに来ている。

私に同行するのは、私が隊長を務める第32MA中隊の女性の内の三人。彼女らはハーフコーディネイターであったりするので、周囲にかなり溶け込んでいる。

 

ここでは、宇宙物理学等を専門に取り扱う場所らしく、エヴィデンス01等もここに存在している。

ちょうど私は興味があったから、そこに移動しているのだが、ふとカップルらしき人影があった。

 

一人は強面の男、歩き方からするに軍人だろうか?だが、プラントには現在防衛隊しかないから、珍しいな。

もう一人は細身のアジア系こちらも、一挙手一投足から軍人だとわかる。

 

向もこちらに気が付いたのか、怪しげに私たちを見ているが、こちらを無視して何処かへと去っていった。

彼等も非番だろうに、きっと厄介ごとに巻き込まれたくはなかったのだろう。

 

それよりも、今はこの平和な時を楽しもうと思う。きっとこれから戦争が始まるだろう。

周囲からは互いにいがみ合う、そう言う思いが飛び交っているのだ。

 

たとえそれが、コーディネイター憎しナチュラル憎しでなくとも居心地は良くない。




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