ミノフスキー粒子なんて、オカルトチックなっ?! 作:丸亀導師
仕事と執筆もあり、返信が追いつかずこのような形になってしまいました。
皆さんの感想を励みに頑張っていきたいと思います。
CE68年
この年、世界は転換点を迎えていた。
プラント内の反理事国、反ナチュラル主義は増大し遂に『ZAFT』という組織を作り上げた。
この組織は、後々理事国の反感を買うものを行い、あろうことか戦争の火種を作り出す。
一方地球側では、ムルタ・アズラエル率いるブルーコスモスが台頭し始め、反プラント主義が広がりを見せる。それは、従来の彼等の主張と違い、地球に住むコーディネイターすら、反プラントへと方向を変えていくことになる。
そんな68年、M粒子研究所は何事もなく前へ進んでいく。
~マイケル~
あー、やっと問題のOSが出来た。これでまともに歩くことが出来る。でも人間の動作を入れるのにこれ程時間が掛かるとは。後は宇宙空間での動作試験を行わなきゃならないんだが、残念なことにここは宇宙じゃない。
だから、計算上の値を入れなきゃならないんだが、コンピューターの計算と現実は思った以上に、リンクしない。
例えばライトフライヤー号は、空を飛べないようにもしかしたら、宇宙空間で溺れるかもしれない。
だから絶対に過信できないんだ。まあ、だけど地上での運用は間違いなく可能だろう。
設置圧は様々な環境に対して自動的に調整してくれるようセットしてある。
これなら素人でも操縦は出来るだろう。あくまでも、操縦はね。
で、それが終わったから戦闘試験を行わなければならないんだが、ここでも残念なお知らせだ。
この研究所にそんな広い場所はない。ならどこで試験をするのかだが、候補地が一ヶ所だけある。
現在誰もいない町、通称『エリア51』そこへ輸送するのだ。機体を各パーツへ分解して持っていく。模擬戦であろうとも戦闘データを取らねばならないから、俺達は二機分の部品を何とか創った。
それに、近接武器は独自に創ったよ。
さて、まだまだ融合炉の小型化が進まなかったからバッテリー駆動なので短時間で試験を行わなきゃならない。もっとも射撃武器なんか無いんだけどね。
試験は順調に進んでいった。おおよそ一キロの距離を走行させる。フィールドモーター型と流体パルス型の対決。フィールドモーター型が数秒ほど早く、到着する。
『やはり、流体パルスに未来はない、フィールドモーターこそに未来がある。』なんてクラウン博士は言っていた。
確かにこちらが変更を加えた方が遥かに性能は良いが一年前の設計図だ。プラントもまた正式採用機を造っている筈だ、俺達の方が若干遅れている。
だから、ここから如何に加速していくか、それが重要だ。
そして、近接武器の模擬戦へ移行する。
片や重斬刀、変更を加えた方は刀身が白熱している。
M粒子を利用して、刀の切っ先にビーム幕を形成して溶断する。名付けてヒートサーベルだ。
ヒートって付くけど実際はビーム付けてるからどちらかというと対艦刀に近い。でも刃がビームに変わってるから扱いやすい筈だ。
プラントにゃあ負けねぇぞ!こっちの方が資金は少ないが、天才は大勢いるからなぁ!
そんなとき、懐の携帯に着信があった。妻からみたいだ、秘匿回線じゃないから普通の話か。
ムキムキ?どうしたんだい?え?あの子から進路相談が有るって?いや、おれも話をしたいよ。でも今から帰っても3日は掛かる、それでも大丈夫?解ったよ、今から帰る。
いや、みんな後の事はそこのクラウン博士にお願いするよ。ちょっと家族会議をしなくちゃならなくなったんだ、バレないようにしなくちゃね。じゃあ、後は頼んだよー!
~コゼット~
私がママに進路希望があることを告げると、直ぐにパパに電話をしてた。あの人はいつも仕事ばかりしてて、私と遊んだこともなければ、妹とも遊んだことはない。
どんな仕事をしてるのか、昔訪ねたこともあったけど、結局はぐらかされて信用ならない人。
でもママは、そんな人でも愛してる。ママが仕事をするようになっても、あの人が家に帰ってくることは、あんまりない。きっと何かしらの、やましい研究でもしているんだろう。
そう思っていると、ママからあの人が3日後に来るからそれまで話を温めておいてねって言われた。渋々はぁいと言っておいたけど、正直話したくない。
《3日後》
あの人が帰って来た、見れば直ぐにわかる巨体。いつもサングラスをかけて、威圧してくる。
テーブルを挟んで向かいに、座った。ママ、ありがとう私の隣にいてくれて、じゃないとまともに話しも出来ないから。
『それで、コゼット。話しとはなんだ、何か気になることとか、心配になることが有るのか?パパに聞かせてごらん。』
こういう時ばっかり、父親面してさ図々しいったらありゃしない。
「私ね、オーブのカレッジに入学したいの。」
あっ眉間に皺が寄った。嫌みたいね。
『なぜオーブの物に限定するんだい?大西洋連邦には、もっと優秀な場所がたくさんあるじゃないか。』
そら来た、大西洋連邦ばっか。
「私は、もっと知見を広めたいの、父さんみたいにここにばかり閉じ籠っていたくないの。」
『それにしても、余りにも早計ではないか?良く考えたのか?パパは、お前が心配なだけだ。』
ほら、またパパだって、ふざけないで。
「いつもいつも、碌に家に帰ってこないのに、こんな時だけ父親面しないで?ママには、もう許可は貰ってるから。後はあんたのサインだけなの、これにサインしてくれない?」
渋々と言った感じだけど、サインしてしてくれるんだ。
「ありがと、じゃあ私はこれから色々と準備があるから、またね。」
私が部屋から出てくのをずっと、睨んでいたのが記憶に残った。
~アズラエル~
魔窟と呼ばれるこの研究所に来るのもいつぶりか、一年程ここには来なかった。ブルーコスモスの体制の一新を行うのは実に難しい。だいたい組織としての本文を忘れ始めていたから、それを取り戻すのは実に骨のおれる。
如何に科学的に化学的にコーディネイターが不自然であるのか、それを世論に浸透させるにはまだまだ時間がかかりそうで、それまで強硬派を抑えるのは僕の役目だ。
そんな忙しい中、この研究所に来たのはMS技術の発展具合と雄大な景色を見ることによる心の安定。
ここの景色は実に静かだ。動物達も見え弓をつがえる男が狩りを…。弓をつがえる男?
そこを見ると、鹿を狩る男がいたのだが、こちらに気が付いたのか手を振っている。
付きの者に、望遠鏡をもらい見るとバンダナを巻いたボサボサ頭のクラウン博士がいた。
ここの研究員は変わり者が多いが、博士号を持つものほど変わってる。
マイケルを筆頭にこの変わり者達が、コーディネイターを上回る技術を創り続けている。
やはり天才とは頭が少しおかしいのだろうか?だが、きっと誰もが思う事だが、デスクワークをやっている肉体に見えない連中だ。
こんな連中を見ていると、プラントの評議員とはまた違った意味で頭が痛くなる。
輸入するなという条約を無視して、食料を輸入するプラントにペナルティを与えたのだが、それを更に無視して今度は大洋州や南アメリカと密輸を行っている。
密輸は犯罪だ、取り締まらなきゃならない。だが、大西洋連邦は少し過激すぎた。いや、過激ではなかった。プラント側からの映像には、輸送船を攻撃するMAが写っていたが、こちらの公式記録では搭載していなかった。
これは、仕組まれていたのだろうか?輸送船の爆発後、プラントの世論は反地球主義、主に理事国に対する反発をした。
僕はこの映像からプラントの陰謀を確信して対決姿勢を露にして、地球の人々特にコーディネイターを中心に、反プラント感情を強くするように、裏で動いた。
これが吉となるか、凶となるかは解らないだから、開発を急いでほしい。一刻も早い開発を…。
~リディア~
『これより黙祷を始める。黙祷!』
何故私たちが黙祷をするのか、それは先月のこと。プラントの密輸船の臨検を行っていた部隊が、突如起こった密輸船の爆発に巻き込まれ部隊員が全滅したのだ。
突如起こった事態に最初軍でも混乱があった。だが、今こうして黙祷を、捧げているということは、軍がある程度の方針を固めたと言うことだ。
それからと言うもの、臨検は行われず。基本武装による脅しに切り替えられた。それがもっとも安全な策であったからだ。
私の部隊もそれに参加したのだが、ある時私に辞令が来た。それは、《試験機のパイロットに任命するという》短いものであった。
誤字、感想、評価等よろしくお願いします。
また、更新が2日がかりとなります。ご迷惑をお掛けします。
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