ミノフスキー粒子なんて、オカルトチックなっ?! 作:丸亀導師
第13話 バレンタインに赤いチョコ
CE70年1月1日
新年の祝い事が行われ、本来であれば皆一様に浮かれ笑いあっていた筈の事。
ムルタ・アズラエル、彼は一人苦悩の表情で執務机に付いていた。
事の始まりは、予定されていた理事国とプラントの協議であった。
この協議は今後のプラントと理事国間の未来を担うものであり、老いた国連の最大の仕事となる筈だった。
この協議で戦争開戦の是非を問う、正しく平和と戦争の天秤であった。
1月1日その日、プラントと理事国が会談を行う理事会において爆破テロがあった。
この事件は、当初ブルーコスモスから声明が出されていたが、アズラエルの聞き及ばない事であった。
事件当日プラント代表のシーゲル・クラインのみ、評議会へ遅れて参加していた事もあり、状況証拠としてプラント側の自演の可能性があった。シーゲル個人が知らぬ間に行われた、可能性があるがそれを知るものはいない。
しかしながらブルーコスモスとして、そしてその盟主としてアズラエルは一歩たりとも引けない状況にたたされていた…。
~マイケル~
1月4日
うーん、新年明けましておでめとうございます。
さて、新年早々ヤバい事件が勃発してしまいましたねぇ、これでプラントと理事国の間は完全に引き裂かれたな。
しっかし、偽装工作するならもっと丁寧にやらにゃあいかんでしょおよ。
どおして、ブルーコスモスの名前を騙って声明を発表するのか。だってねぇ、会談が行われないで損をするのは理事国側で、ブルーコスモスもその例に漏れないんだよ?
状況を見て、まず確実にやってないね。
全くこの事件のせいで研究所に戻って、セキュリティのチェックしなきゃならなくなっちまったよ。
新年くらい家でゴロゴロしたいんだけどねぇ、下の娘にも文句言われちまうよ(涙)
カツカツと歩く度に音が鳴り響く廊下から、エレベーターで地下へと降りる。乗りながら網膜、指紋、静脈等の照合を行って、いざ降りる。
新年だが、休まない連中もいるから挨拶も兼ねて、視察する。
更に奥へと進むと隔離された場所に付く、小型核融合炉の試作一号機。
遂にMSに搭載できるサイズのものが、製造可能となった。まあ、それでもまだザクⅡF2型程度の出力しかでないが、最初の一歩としては上々だろう。
そろそろ、MSの設計を始めようか?
なに?まだ始めてなかったのか?だって?いやいや、ちゃんと設計してたよ?いつしてたのか?結構最初からやってたさ。
ジンを元にしてたやつ、あれねもう7割型ジンじゃないんだ。ジンというよりは、ジムって感じでね、しかもムーバブルフレームの実験機も兼ねてるからもうね、後は外装とか、コックピットくらいかな。
コアブロックシステムとか、着けても良いし、最近ハルバートンとか言う軍人が開発してるフェイズシフト装甲とかも面白そうだなぁ…。
そう考えて行くと、月日は直ぐに流れていく…。
2月14日
いやー筋トレと、設計ばかりやっていたらそんなに時間が経っていたとは、だが戦争ねぇ。
血のバレンタインなんて洒落た名前を付けるじゃないの、まぁそんなバレンタインはこりごりだけど。
だが、不可解だ。大西洋連邦はそんな馬鹿じゃない筈だ。確かに敵の継戦能力を挫くのは良い手だと思うが、核を使うまでもないんじゃないか?
俺だったら小惑星でも、スペースデブリでも何にでもエンジンを付けて突っ込ませるよ。その方が後味悪くなくて良い。むしろ核なんかよりもよっぽど成功率が高いし、何より運ばなくて良いんだ。
軍人がそんな事考えない、だって?いやいや、一年戦争のジオンだって使ってたんだ、誰だって思い付くだろ?ま、何にせよ俺は気にしない方がいい。
後ちょっとなんだ、そしたら開発を始める。ガンダムをね。
コックピットは、球状全天周囲式にし、フェイズシフトで囲ってブロック埋め込み方式を採用する。
これで新規の機体へのスムーズな交換を実現できる。理論上は。メガドライブみたいにならないように、気を付けねば。
~アズラエル~
1月1日午前
今日、月面で理事国とプラントの会談が行われる。戦争か、平和か。どちらが転んでも、戦争にしかならないものを議論するのだ。きっと良い方向ヘは行かないだろうな。
なんにせよ、奇跡でも起これば戦争は回避できる。
昨今の戦争は儲かる処か、国が破産寸前まで行くから僕としてはやりたくないのが、本音だ。
こういう時、宗教家達は何を思ってるんだろうなぁ、きっと破綻しろとでも願ってるんじゃないか?そうすれば、合法的にプラントを叩けるからな。
午後
会談が行われるのに、何故シーゲルは遅れたのか…完全に確信犯だろ、狙っていたな。
よもやこんな手に出るなんて正直、プラントを見損なった。
こんなテロ紛いの事を行って、戦争をしたいのはお前達じゃないのか?聞きたいくらいだよ、シーゲルお前の口から、このテロに付いて知っていることを洗いざらい。
落ち着け、冷静になれ。
この事態は予測できなかった事じゃない筈だ、そうだろ?それよりもだ、僕たちブルーコスモスの名を語る連中がいることが判明した。
十中八九ジブリールだろうな、宗教主義者風情がでしゃばるとは、だが奴にそんな度胸は無い。なら誰がやったのか、僕のしらない敵か?
調べる必要があるな。
2月7日
信頼を失った国連が解体され新たな組織が、誕生した。地球連合、名とは裏腹に烏合の衆だ。
こんな付け焼き刃でプラントに対抗しようとは、確かに一致団結する事は悪い事ではないが、我々はどうやっても私利私欲からは抜け出せない。
どうやっても世界は一つにはならない、まずプラントに対する考え方で違いがあるのにどうやって一致団結するつもりなのか、聞きたいくらいだよ。
2月14日
なんて事をしてくれたんだ!これじゃあ世論を味方に付ける処か、逆に反感を買うぞ!誰だ、誰が核なんかを持ち込んだ。
僕はしらないぞ、なに!? 僕の命令で執行されただと!
抜かったか、誰だ誰が僕の名を騙る。ジブリール?ロゴスが関係しているに違いない、だが連中が表に出るとも考えられないでは、誰だ。
映像記録が残ってるだって?見せてみろ。
これは『アルダ・ブラガ?』だが、彼は問うの昔に死んでいた筈だ。だが、まさかクローンか?いったい誰がそんなものを作ったか。
~リディア~
2月14日 月~プラント中間宙域
全員格納庫に集まったか、パイロットが勢揃いで私の目の前には、参謀がいる。
『これよりブリーフィングを始める。現在我々第一実験艦隊は、月基地を発信しプラントへと急行中だ。
我々は、駐留艦隊及び、進出艦隊が交戦中であろうアルファ宙域へと進出し、駐留艦隊を援護。あわよくば、プラントの制圧を行う手筈となっている。
しかしながら駐留艦隊、ならびに進出艦隊が損害大であった場合、2艦隊を援護のうえ後退を支援し殿となる。
だが、最悪の場合味方を見捨てて敗走する事になる。
諸君らの事は充分信頼しているが、最悪逃亡しても構わない。相手は未知のMSだ、より多くの情報が必要だそれを持ち帰ってきて欲しい。以上だが聞きたいことはあるかな?』
聞きたいことは多くある、何のためにこんな愚かな事をするのか、とかね。
戦力の逐次投入はいけないじゃないかとかね。
特に今回はそうだ、相手はまだ軍事力がひ弱だ、こういうのは数で押せば簡単に潰れる。
にもかかわらずこうなるとは、派閥争いのせいだろうか?
そして、艦隊はプラントへ向け進んでいった。
私の目に写ったものは、やられていく味方とプラントのMS達。私達はあまりにも遅かった。既に艦隊は無く、ユニウスセブンは崩壊していた。
残存兵がこちらへ来る、そしてその後ろから憎悪を露にしたジンが襲いかかる。
その弾が吸い込まれるようにメビウスに、命中する。
地獄と化した場所で、私達は撤退を決意する。
だが、ただで返すほどプラントは甘くない、プラントの艦隊が現れこちらを追尾し始めると同時にMSが展開し、高速で接近する。
MA隊が、編隊を組みフィンガーフォー(4機編隊)で迎え撃つ。
距離が近付き射程に入る、一斉にリニアガンを放つが予想していたのか、軌道を急変させて反らす。それを、私はリニアガンを置いて一つ墜とした。
そこから、乱れるような戦いが始まる。
元より速度はMAの方が速い、従って一撃離脱に専念しようとするも、それを阻止しようとあらゆる方向から弾が跳んでくる。
数は劣勢多勢に無勢だ、だが味方の損害はそれほど出ていない、私との模擬戦の結果なのか皆スルスルと弾を避けている。
だが、やられるのも時間の問題だろう。推進材が底を付くのはこちらが早いのだ。
だから、こちらに目を向けさせるために、敢えて敵を殺さない。こちらに注目が集まる、そうだ私を狙えその方が落としやすい!
雨のように降り注ぐ銃弾、それを避ける姿は流星の如く。流星から子が解き放たれ、それが自在に動きジンのスラスターを狙い放たれる。一機また一機とスラスターをやられ撤退していく。
艦隊は遠く離れ、そして突如強力なジャミングが発生し、プラント側は混乱した。その隙を付き、MAは撤退する。無駄な戦闘が終わり、被害は最小限にとどまった。
それでも救助できたものはあまりにも少なかった。
私達はこれから戦いの矢面にたたされていく。
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戦闘描写って難しいよね!脳内補完してほしいです。
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