ミノフスキー粒子なんて、オカルトチックなっ?!   作:丸亀導師

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CE70年5月~7月


第17話 拡大する戦火、始まらぬ打ち上げ、試作ガンダム開発スタート

度重なる戦災により、国力を急速に衰えさせた地球連合は大西洋連邦以外の国は、ザフトとの継戦能力が低下していた。

そこへアズラエルが、支援を行いその他の国は驚愕した。

 

核融合炉がある!しかもあんなに小さく、大出力で何より大量に!

そう、大西洋連邦が核融合炉の開発に成功したことを初めて世界は知ったのだ。

 

それと同時刻、プラントでもその事は波紋を呼んだ。本来の計画では大西洋連邦ほど、核依存度が高い国は存在しなかったため、最重要目標であった。

だが、蓋を開ければ自分達の望んでいない結果に、頭を抱えさせた。これでは核廃棄物の処分を容易にしただけではないか、なんとも残念そうである。

プラントはそう理解したが、現実彼等は絶望しなければならない。

大西洋連邦、それは嘗てチートと呼ばれた国が前身となった国。故にそのおぞましい力が、解き放たれると知るとき絶望を味わうだろう。

 

 

~マイケル~

5月10日

 

ふぃ~、お久。さぁて、プトレマイオス基地から出てまた地球へと戻って参りました。

なんと、地球にNジャマーが投下されたそうじゃありませんか。本当にコーディネイターって奴はアホなのかねぇ。

そんな事やったら中立国まで敵に回っちゃうぞ!

 

そんな事も解らない奴らには、負けたくないんだよなぁ。そのためにも、MSしっかり開発していきたいと思います!

 

いんやぁ皆心配かけたね、今はNジャマーの解析してるだったっけ?

どうよ、中性子の衝突による連鎖反応を抑制する微細な粒子が確認できると。

 

核融合炉には、関係ないな。それに、たったこれだけで核兵器を抑止できるとは浅はかな考えよのぉ。

何でかって?核兵器とは核分裂のエネルギーに非ず、物質の消滅によるエネルギー変換こそが、この兵器の心臓よ。

 

故に核融合炉を兵器に転換すれば、核分裂を使用しない核融合による核兵器が作成可能となる。

ま、創りたくないけど。

 

そんな事より、MSよMS宇宙空間にいる間なにもしていなかったと思うだろぅ?実はね、宇宙の慣性や無重力空間でのモーターの駆動。

それから、MSジンの動きをこの眼でしかと焼き付けてきた。

 

そうするとさ、概略だけどもOSの形式が見えてくるんだなあ。如何にもコーディネイターらしい未完成品を、よく作る。あんなもの、兵器でも何でもない。言うなれば珍兵器『パンジャンドラム』に類するものだと知れ!

扱いきれないものほど、おぞましいものはない。

 

だから、決めた。宇宙のデータは録った、打ち上げは延期。なら自分達で戦艦造って、宇宙に上げれば良いじゃないか!と言ったら却下されたけど…。そこ!笑わない。

 

だけども、アズラエルから良い連絡があった。最近出来た連合内部で、MS開発をしている連中がいると言う話。

名前はハルバートンだったか?奴らのプロジェクトに一枚噛む、と言う。

 

やっぱり金は偉大だなぁ!どんな派閥があろうとも、札束ビンタ(クレジット)でどんな問題も解決!しちゃうんだから。

 

 

5月29日

 

また連絡か、今月に入って10回だぞ!

 

 

『もしもし、何か?

飛行MSへの対処?その為の新たな機体の設計?そんなものは、簡単だ。それよりもだ、君たちは大切な事を忘れている。人形の物体が、航空機より高空を飛べると思うかね?つまりはそう言うことだ、私に聞くよりも先ずは、戦術から見直したまへ。

 

それでも駄目なら仕方がない、新機体の案はあるからそれをデータで送信する。君たちがそれをどう使うか、見物だよ。』

 

まったく、人にすがれば何かが出ると思ってやがる。こっちはMSの開発で忙しいの!

やっとフレームの部分が完成するよ、その後は組み立てて、調整それでフレームが出来たら、装甲の取り付けだ。

 

みそは装甲だ、如何にしてフレームに干渉しないで取り付けられるかが、MSの機動力を試すものとなる。

兵器も順調にできあがってきてるぞぉ!

 

人間の使用するバズーカを参考に、対艦対物用に開発され次弾装填を可能にしたクレイバズーカ。

 

貫徹能力を遺憾なく発揮し、遠距離からの物理的攻撃を可能にするリニアガンタンクのそれをモデルに、対物ライフルを元に開発された。

180ミリレールライフル

 

そして、100ミリマシンライフルだ。

 

ここまででお気付きの方もいるだろう、そう。

実弾だらけじゃね?

と、エネルギーcap技術が難しいんだなぁこれが。

 

テム・レイの様にはいかないね、ありゃ完全にスパロボの博士だ。流石はスパロボ全盛期に、出て来たリアルロボットの開発者、スパロボじみてるぜ。

 

10年たったのに未だに、到達できないとは情けない。だけども、俺の技術は0087並だぜもっともサイコミュにリソース振ってないから、そこんとこは勘弁な。

 

 

 

6月上旬

 

ウーム、ザク並みのジェネレーターの量産が可能となっているから、アッガイでも創ろうか?

何やら連合が海で大敗したそうで、どうも艦底から攻撃されたと。しかも水陸両用MSで…。

 

だから、簡易的な対応処置としてMAW-01 ミストラルの水中用とも取れるものの青写真を送った。

要はフィッシュアイだ、拠点防衛用とか。艦艇防御用ならある程度使えるだろう。

元々作業ポッドとして創られてるから、改造は簡単さ。

 

だけど、それだけじゃあ対抗出来ない。

それに、水中MSに汎用機が勝てるかと言えば微妙だからな。だからアッガイを創ろうかと思ったわけだ。

 

幸いなことに、水中用のOSは有るんだよなぁ。

良し!黙って何機か作ってしまおう、エネルギーcapが進まなくてイライラしていたんだ!

ここは、どーんとアッガイを創って眼の保養としよう!

 

うん?また電話か、

 

『何だ…そうかわかった7月下旬に…なる程そうか。』

 

まぢかいな、MS開発が統合されてハルバートンと協力の元に開発してくれと、7月の本会議に持ち出されるってさ。技術…盗まれなきゃ良いがなぁ…。

 

 

 

~リディア~

 

5月26日

 

私は私が率いることとなった、一個大隊規模のメビウス隊を随伴させ、プトレマイオス基地へと着任した。

プトレマイオス基地は現在、ザフトとの戦闘の最前線。

最もMAの損耗激しい激戦区の一つである。

 

ここへ配属されたのは、つい最近の事。余りにも消耗激しいお陰で、頻繁に乗員の入れ換えが行われている。

飛行時間のオーバーをした場合、ペナルティで一週間の飛行禁止となる。

 

数少ないMAパイロットたちを懇切丁寧に、護る。それが連合の方針のようだ。

なんせ、艦艇はMSに対して余りにも無力。

致し方なく、こうやってMAがでばって戦線をはっている。

 

「おい、久し振りだな!パヴリチェンコ!」

 

『これはこれはムウか、まさかこんなところで会うなんて、奇遇だな。なんてな、大方お前も補充要員でここに配属されたんだろ?』

 

一見軽そうに見えて、情に厚い男ムウ・ラ・フラガ(現在中尉)

 

「そういうお前こそだろ?それよりもだ、お前最近悪い噂を聞くぞ?なんでも、ブルーコスモスに所属する、エースパイロットだって、反コスモス派の連中が噂する程度には。」

 

なんだ、そんな事か。

 

『そんな事百も承知さ、それよりこの基地を案内してくれよ。レディを先導するのが、ジェントルマンなんだろ?』

 

「仰せのままに女王陛下。」

 

そんな冗談を言いつつも、一時の平和を楽しんだ。

 

 

6月2日

 

グリマルディ戦線の一つエンデュミオンクレーター採掘場を巡る戦いが行われた。

私はその日で10人の部下を失い、12機のMSを破壊し3隻の艦艇を撃沈した。

 

目の前で逃げ惑うMA、それを追うMS達…。それを狩る私。

目の前の光景は現実で、私はそれを形にする。

一機また一機とMSを行動不能にして行く、そのうちに敵艦隊のど真ん中に出現し、直掩と交戦しつつ敵艦をリニアガンで貫いた。

 

そこに、感情の起伏は無く。有るのは、断末魔をあげるもの達の思念。私はそれを振り払い闘いを続けた。

 

 

その後7月に入り私は、試作MSのパイロットを言い渡される。

 

 

 

~ムウ・ラ・フラガ~

 

あいつと初めてあったのは、士官候補生時代。そのときの俺は、まだまだ親父の影に囚われながらその日その日を過ごしていた。

 

パイロットとしての腕ならば誰にも負けない、例え親父にも、そんな自信を彼女はへし折った。

その動きは、人間を辞めてるとさえ言われ教官はそれに対して匙を投げた。

彼女は戦術の面も優秀で、同期として首席で卒業した。

 

そんな彼女と戦線を初めて共にしたのは、エンデュミオンの戦いだった。

演習では、相見えることの無かった彼女との初飛行。それは非常に多くの犠牲を払った上での、見物だった。

 

味方が次々と落とされていく、それは俺も例外ではなかった。必死の抵抗、先輩や手練れが縦横を駆け巡ろうとするも、予測射撃で落とされる。

 

直線的な動きをするMAはMSとの戦闘では、余りにも不利だ。絶望のなか、そこで一際輝く純白の機体。

流星の如く駆け巡るその機体に味方は鼓舞され、崩れかけた戦線は持ち直す。

 

1対1であった戦いは3対1となり、戦いは膠着状態に陥った。サイクロプスの起動時間はとうに過ぎ去り、そしてプトレマイオスからの援軍の到着により、ザフトは撤退していった。

 

この戦いは後に語られる戦い。俺はMSを6機落とす戦果をあげ大尉に昇格する。

だが、誰もこれを誇らない。所詮局地での勝利、知らぬものだけが、それを取り上げる。

 

俺は英雄に、彼女は女神に…。

 

 

 

~アズラエル~

 

おいおい、ちょっと待ってください。L4コロニー郡があんなことになるなんて、何でだどうして…。

どうしてあんなにも残酷になれるのか、僕には理解できない。

 

報復か?だとしてもやり過ぎだ、だってそうだろ?軍事基地でもなければ、戦略上意味の無いコロニーの破壊。

確かに新星を得るのは解る、だがその過程がこれか。

 

悔しいが、今の僕には力が足りない。だから、根回しをする。これから、プラントへの報復の第一歩G計画とV作戦の立案。

 

軍民の総意を、この計画に託して。後はハルバートン奴がどれだけ僕らに協力してくれるかだ。




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