ミノフスキー粒子なんて、オカルトチックなっ?!   作:丸亀導師

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補足、この世界の大西洋連邦は南アメリカに侵攻しておりません。

CE70年9月~11月


第19話 月面の勝利と、地上の膠着。それは3倍の速度であった。

 

9月の下旬ごろからザフトによる地上侵攻作戦は、緩やかに停滞していった。その背景には補給線が延びきっていること、人口に対する敷地面積のあまりの広さ。

戦線が手薄になり、侵攻している筈がいつの間にか包囲網をしかれていたりと言った、戦術に対する理解の幼稚さによって被害が大きくなっている。

 

これを打開するために、新規の地形に対応したMSの投入といった事を行うも、既にそれだけでの打開は不可能となっており、正しく焼け石に水と言った具合である。

 

そこに来て、大西洋連邦が本腰を入れて各地に支援を行い始めたため、最早戦線を押し上げることも叶わず、せめて戦線を維持することによって、交渉の席に連合をつかせようとした。

 

その為にも月面の連合軍の撃滅は必要事項となり、宇宙での足掛かりを無くした連合は、必ず交渉の席に付く。

エンデュミオンクレーターでの戦いに敗北したザフトは、戦力を建て直し再び資源地帯エンデュミオンへと、進撃を開始する。

 

一方その頃地球軍の月基地であるプトレマイオスでは、地上の極秘研究所から送られてきた、新造のMS搭載用強襲揚陸艦(グレイファントム)と一機の新造のMSを受領し、それをもとに対MS戦術とMSの運用を確立していった。

 

 

~フラガ~

 

 

10月上旬

 

俺たちの基地に入ってきた艦は、従来の艦よりもMAやMSの運用に適したように思えた。艦自体の大きさはそれなりに、砲門数を少なめにした辺り揚陸艦と言うのは妙にしっくり来るものだ。

 

ペガサスと言うの名称の通りというよりは、トロイの木馬とでも言うべきか?そんな格好をしてる。

一緒に来たMSは無人のままに、ここで整備を受けつつOSの開発に役立てるんだと。

 

おや?MSの近くに我等の女神様が、おいでなすった。

『お~い、パヴリチェンコ少佐、お元気でありますか?』

 

「うん?ムウか、どうした?母艦からの発艦の練習でもしていたんじゃないのか?」

 

おっと、そこら辺はさぼっちゃいない。抜かり無くね。

 

『それは、終わったよ。それよりも、何でお前がこの機体のすぐ近くにいるんだ?まさか、こいつに乗ろうって言うんじゃないだろうな?』

 

「その通りだ、私はこいつのパイロットに選ばれた。と言うよりも、こいつのOSは私用に作られたようなものだから、私しか乗れない。」

 

それはまずいな、兵器としては欠陥品だろ。まあメビウス・ゼロもそんなもんだから人の事は言えないが…。

それよりも

 

『本当に操縦できるのか?いくらお前でも、流石にMSを操縦するのは苦労すると思うんだが。それと、お前の好きな色じゃないじゃないの。』

 

「心配するな、慣れてる。こいつを造る前に散々テストパイロットをやらされてるからな、似たようなものだ。色は別にこだわりはない、目立つなら目立つで囮になれるからな、それで良いのさ。」

 

そりゃ失敬、だが心配だよ。連中はまだ諦めちゃいないからな、早い内に覚えてくれよ。女神様がいなけりゃ俺たちゃ壊滅しちまうからな。

おいおい、そこは笑ってくれよ。

 

 

11月下旬《エンデュミオンクレーター》

 

おいおい、すげぇ数だな。

列機遅れをとるなよ!おい、新人君確りとケツを見て戦え、お前は逃げ回ってりゃ良いからな。生き残れば経験積んで、少しずつ戦えるようになるからな、少しでも敵を引き付けてくれ。

 

よし、ムウ・ラ・フラガ、メビウス・ゼロ出るぞ!

宇宙をかける彗星のように、メビウスが母艦を離れ敵へと向かっていく。

 

俺の後ろを中隊が飛び、隊列を組んで進んでいく。

今回の戦闘はここの決戦とでも言えるものだ、どちらかが倒れるまで続く消耗戦。

数の上ではこっちが有利だが、それでも油断なんて出来やしない。

 

独立機動艦隊が、アウトレンジから主砲を乱射してる。それに紛れてこっちが、ザフトのやりたかった奇襲を仕掛けるが察知されてるな。

 

各隊遅れをとるなよ、散開して連携を取れ3対1なら充分やれる。チッなんだこの感覚は、親父?いや、あの機体からか何もんだ?

 

その機体は他のMSとは、かけ離れた動きをしていた鋭い動きではない、悠然とした余裕のある動き。まるで、リディアを相手してるみたいだな!

だけどな、こっちは散々殺られてるんだそんな動きじゃ、俺は停められないぜ!

 

各機が、編隊を組んでMSを翻弄していく中、フラガは一人白い機体の前に立ち塞がる、それは必然なのか因縁の始まりはここであった。

 

MSが銃を構えれば、射線から機体を反らしてギリギリでかわすと、お返しとばかりにガンバレルを展開して四方からの攻撃をするが、察知していたとばかりによける。

 

一進一退の攻防、その均衡は直ぐに崩れた。MSが撤退を始めたのだ、その日地球軍は完全な勝利を手に入れた。

今までの戦闘と違い損害比率は五分となった、単に精鋭揃いであったからこそだろう。

 

~ザフト艦隊旗艦~

 

フラガ率いるMA隊がクルーゼ率いるMS隊と交戦しているとき、ザフトの艦隊は何かに狙われていた。

 

「なに?白いMAがいない?どう言うことだ、奴は必ず月艦隊と共に出てくる筈だそれがいないだと?何かの間違いじゃないのか?」

 

「それが、誰も見ていないのだそうです。これじゃあまるで、何かの策に嵌まっているみたいだ…周囲の警戒を強めましょう!」

 

「解ってる、だが敵の艦隊からの砲撃もあるんだ。そうそう巻き沿えになるような戦いかたはしない筈だ。」

 

『高熱源体艦隊に接近中!速い、MAじゃないこんな動きはMSじゃないと、ジンの数倍の速度で接近中!』

 

その時、一条の光がナスカ級の艦橋を主砲をエンジンを貫き瞬間火球に包まれる。

 

「いったいなんだ!」

 

『敵機を捕捉!これは、MSです!こんなの見たことない!』

 

そして、また一隻火球に包まれる。

 

「直掩何をやっている!早く迎撃を開始しろ!」

 

一挙に20機ものジンが迎え撃つように躍り出る。

だが…あるものはビーム兵器で、あるものは赤く光るビーム状のサーベルで、あるものはコックピットを潰されて、断末魔を上げることも出来ずに落とされていく。

 

「嘘だろ、20機のジンが3分ももたないだと!クルーゼに通達しろ!全機反転し、戦線を離脱、艦隊と合流後速やかに撤退を開始する、このままでは全艦損失すると!っ!」

 

目の前にMS、赤い色と白い色をしたMSがライフルを向けていた。そこから放たれた光がゆっくりと、艦橋に到達し痛みのない死を実感する。

 

その日ザフトの艦隊は大敗北を喫した、進化したMAの戦術と遠距離能力の向上した全ての地球軍艦艇、そしてたった一機のMSによって…。

 

これによりザフトの月面での勢力圏は事実上崩壊し、月は地球軍の独壇場となった。

 

 

 

~アズラエル~

 

10月22日

今日はなんとプラントの連中から話し合いをしたい、とか言い出したので、会議に出席する事になりました。

奴等からすれば、僕は忌むべき相手だろう。でもね、僕から言わしてもらえば君らの方こそ犯罪を犯していることを知れと、そう言いたい。

 

厚顔無恥にも、奴等は飢餓が起こり始めている地球を支援すると言い放つ、ふざけるんじゃない。

お前たちが原因を作り出しておいて上から目線とは、本当に新人類(笑)は考えることが素晴らしいね!

 

確かに僕自身こんな戦争早急に終わらせたいよ、儲かりもしないただ消耗していくだけの果てしないマラソンだからね。

でもね、その程度じゃ戦争は終わるものじゃないのを解っていないねぇ。

 

人間って言うのは理性だけで生きてるんじゃない、感情あっての理性だそれを忘れているよ。

僕が止めようとも家族を犠牲にされた者たちは、君たちを宇宙からひきずひおろして、ズタズタに引き裂いても彼らは止まらないのにね。

さっきからプラント側は、熱心に講和を主張していますが、いい加減耳障りの良い話にも飽きてきましたよ。

 

『少しよろしいですか?私、現在大西洋連邦で軍の財政を担当させていただいております、ムルタ・アズラエルと申します。

貴殿方には、ブルーコスモスの盟主としての名前が印象的だと思いますが、一つ質問があります。

貴殿方は以前L4宙域において戦闘を行いましたが、その時民間人に多数の死者が出たことをご存じですか?』

 

その言葉に向こうは少し、顔をしかめた。何を言いたいのか察したのでしょう。

 

『それと、4月のあの日貴殿方が投下したNJによってどれ程の被害が出ているのか、ご存じですか?勿論知っていますよね?当然中立国にも少なくない死者が出ていることも。

何を言いたいのかと言いますと、要するに我々は貴殿方と講和を行うつもりは一切ないということです。この意味お分かりになりますか?』

 

「ですが、それでは我々だけではなく中立国にも被害が拡大するのでは無いのですか?だからこその講和なのですよ?それを蹴ると?」

 

解らないようですので、声を大にして言いましょうか。

 

『我々は貴殿方のような法を無視する集団とは一切交渉するつもりはありません、これは中立国自身が望んでいることです。残念ながら彼らは貴殿方に対抗する力がない、故に我々が変わりに戦うのですよ。もう既に地球圏に、貴殿方の味方はいませんよ?』

 

 

その日会談は終幕した。講和は頓挫させ、戦争は続きます。

 

 

11月上旬

 

もしもし、どうしました?南アメリカ合衆国がプラントに対して宣戦を布告しましたか、工作は順調のようですね。

いえ、こちらの話です。

それで、MS量産の件ですがやはり量産するまで後数ヵ月はかかりますか、仕方ありませんねでは引き続きメビウス等の生産ラインを維持しつつ徐々に変更をお願いしますね。

 

ふう、一段落ですね。研究所で建造されたMSとその母艦が月に到着するまでひやひやしましたよ。

それにしても、MSがこんなにも早く造れるとは、まだまだこの国自体の生産力は侮れませんね。

 

量産機、設計図はありますが未だにラインが整いませんね、少しずつ進めるとしてもいつになることやら。

こんなことでは戦争に勝てません、もっと私も発破をかけていきますか。おっとっと、最近良く寝ていないのでしょうがないですね。

 

 

 

~シーゲル~

 

11月末日

 

「なんたることか!地上での膠着状態の上に、今度は月面での敗退だと!ザフトはいったい何の為にあるのか!挙げ句の果てに、ナチュラルどものMSが出現しただと?ふざけるのも良い加減にしろ!」

 

パトリックが吠えている、吠えても現状を変えることなど不可能なのだがな我々はいったい何を見誤ったのか。

 

かつて順調だった侵攻は、大西洋連邦が無傷であったことにより既に膠着状態。中立国が徐々に減っていくまである、それもこれも大西洋連邦が裏から支援を行っているからだろう。

そのせいか、会談を一蹴りされた。

 

それどころか、月面でのこの敗北。そしてその原因となったMS。連合のMSか配られた資料に目を通すが、それは余りにも現実味の無いものだった。

 

 

 

『ユーリ、この資料にあるMSは実際にこのような性能なのかね?だとすれば、ジンは最早一戦級の戦いは期待できないのか?』

 

ロボット工学の権威ユーリ・アマルフィ彼が私の問いに答えた。

 

「あくまでも半分は予想です、しかしこの予想には重大な欠陥があることを考慮していただきたい。検証はテッドに依頼したが、この数値は異常なものであると言えます。まず、確実に人間が操縦出来ない代物ですので。」

 

周囲がざわめいた、だが同時にそれが敵にいるのは事実だ。

 

『だが、現実あれは存在している。パイロットは、確認できなかったMAに登場している筈のリディアと言う者だろう。彼女は本当に人間なのだろうか?この数値では、おおよそ操縦できる代物ではないのだろ?』

 

「仮説ですが、恐らくは戦闘用に特化したコーディネイターではないかと、ですがそれでも異様すぎるのは確かです。機体共々、要注意すべきでしょうねですが一機しか見当たらなかった辺り、未だに量産されていないのは明らかです。恐らくは、試作機ではないかと。」

 

こんなこと議論していても進展はないだろうが、だがやらないよりはましだ。何れ対策が出きる筈だ。

 

その時、オーソンが話を振った。

「話の腰を折ってしまってすいませんが良い情報があります、敵の艦隊から発せられる電波妨害の真相が明らかになりました。映像を見てください。」

 

画面に大きく評議されたのは、件の粒子だろう。

 

「これは、連合内での暗号にもあったMという物体の姿です。正直驚きました、こんなものを造り出せるとは夢にも思いません。」

 

『いったいどういう物なのかな?』

 

「簡単に説明しますが、この粒子自体がそもそもの電波妨害の大本です。それも、解析すればするほどこれは、異様なものですよ。」

 

それから彼は話し始めた、これがいかにすさまじくどう言った用途に活用できるのか。万能、そう言っても過言ではないそう言うものが詰まっていた。

 

『では、これが大西洋連邦が言っていた核融合炉の真実か?』

 

「その通りです、そしてこれの技術を我々は手にしなければならない。もしそれが出来なければ、我々は確実に敗北します。」

 

そうか、それに対してパトリックが反論するが直ぐ様言いくるめられた、ああどうしようもない事か。

我々が築いた技術は、この粒子一つで簡単に破壊されてしまう。

 

『パトリック、これに対する諜報を強化するようザフトに呼び掛けてくれ、どうしても必要なのだ。』

 

2つ返事で返答し、我々はそれをもってこの粒子関連施設に対する諜報員の派遣を決定した。

 




誤字、感想、評価等よろしくお願いします。

また、( ・ω・)∩質問なども受け付けます!何とか回答していきます。

サイの初期機体何が良いですか?

  • ザフト機のキメラ
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  • 連合ザフトキメラ
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