ミノフスキー粒子なんて、オカルトチックなっ?!   作:丸亀導師

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CE70年12月~CE71年1月15日


第20話 最終調整 アークエンジェルよこれで完成だ。さあ、戦いの準備を始めよう

プラントと地球連合の交渉は見事に決裂し、プラントは窮地に立たされた。膠着状態を打開するため、再び戦争の主導権を握るためにプラントは、藁をもつかむ思いで多くの文書を漁り遂にG計画を発見する。

 

それは、ヘリオポリスで開発中の連合の正式ロールアウトモデルであり、次期量産機のテストベッド達である。それらが完成した後に強奪することを計画し、実行に移すため先の月面での戦闘で殿を務め、見事にそれを果たしたクルーゼにその任務が言い渡される。

 

編成されたクルーゼ隊は強奪任務のために、新規に優秀なもの達赤服と呼ばれるエリート達を編成に組み込み、それを実行するための訓練を開始した。

 

その一方、ヘリオポリスにおいてM研のMS開発チームは、モルゲンレーテの技術者よりも早くMS二号機の開発の終了を宣言した。特殊な機体は大気圏内において、正しく飛行を目的とした機体となり、イージスと対を成す。

 

それが完成間近のアークエンジェルへと運び込まれようとしていた…。

 

 

~マイケル~

 

12月14日

 

『皆今までご苦労だった、先に言っておくが今日で我々が開発したこのMS『ゲイルガンダム』、疾風の如く宇宙や空を駆けることを祈ってここに拍手を贈りたい。

 

さて、諸君らは知っての通りこれから一週間後の定期航路で地球へと帰還することになる。だが、この機体の搬入はまだまだ先だ、だが指定席は既に確保した。モルゲンレーテの連中が搬入するよりも2日早くアークエンジェルへと、移送する。

ダブルブッキングを防ぐことにより、周辺住民の生活へ配慮した政策に向こうも驚いたようだ。

 

諸君らが帰った後も、私が最後までここに残る。一応はプロジェクトのリーダーとして、君らが去った後も色々と纏めなければならない。諸君らは、引き続き地球で各々の研究を再開してもらいたい。質問はあるかな?

 

ないか、それではMSの開発成功をここに祝して乾杯を行う。乾杯!』

 

予約したレストランの中で食事が始まる、一見すればただの会社の集まりだから気にするものはいない。

 

「よおマイク後の事はよろしく頼むよ、それよりもあんたに渡しておきたいものがあるんだが少しいいか?」

 

ダグラス・マクレーン禿げてるこっちよりも少し年下だが、それでもあれほど毛が無くなるとは可哀想に。

 

『なんだ、ジャケットか

ミヾヾリリノノノノ

  彡/ ̄ ̄~ ̄ヽミ

 彡|     |ミ

 彡 >__ii_|ミ

 彡|  ∧ |

 (〈`ー-<_L>-イ

  | ( ――、)| 〈良く俺のサイズに会うものを

 Π\ヽ ⌒ ノノ 見つけてこれたな

 |∥/\__ノ

 | hm\  />、

 |_Lノ<\/> )

 ヽ_人__L_ノ )

 

「へへ、あんたのスリーサイズは知らないけど、あんたの奥さんがあんたに渡してくれと頼まれてたんだよ。礼なら奥さんに言うんだな。それと、これは俺からのプレゼントだ、荷物を偽装するのは苦労したよ。」

 

すると薔薇の花が入ったケースの中からウィンチェスターM1887実に良い趣味してる。

 

『どうやってヘリオポリスに、ここは銃の所持が法で禁じられている筈だが。』

 

「なーに、ちょっとしたテクニックだよ。」

 

護身用には充分だが、装弾数に少し不満が残るな。

 

『ありがとう、大事に使わせてもらうよ。』

 

その日皆酔いつぶれるまで飲み続けた、こいつらがここまで酒を飲むとは思わなかった。俺は体がデカいから酔いが周り辛い、一人だけ起きている。

 

レストランの代金を残らず支払い、自分の部屋へ行く明日からは俺一人細かいことが残っているから、それらの精査が必要だ。

 

 

1月23日

 

おーい、そうだそこに気を付けて運んでくれ、そこ!周囲に注意しろよ。

いやー搬入搬入、やっと終わるよこれで俺も地球に帰れるってもんだ。

だがまてよ、俺は何かを忘れてる気がするんだが、はて何を忘れているのかまあ良いか。

 

最近実はやることが余りないせいか、このヘリオポリスのカレッジの教授とMSに関して馬があってね、色々と話を聞きにくるんだ、開発に対するアドバイスをしてる。勿論機密情報に振れないように丁寧に、既存の技術の応用をね。

 

これだけで創れたら苦労しないだろうが、どうせもう盗んでいるのだろう。

そんでもって、実は今日はカレッジの講師として呼ばれている。未来ある若者達、いったいどういう方向へと進んでいくのか解らぬ可能性に満ちたもの達。

 

 

~コゼット~

 

今日もカトウ教授の授業が始まる、私はハードの担当だからソフトの方へはあまり注力出来ないけど、でも知っているのと知らないのとではやれるものは大分変わってくる。

 

数日前カトウ教授から話を聞いたんだけど、どうやら臨時の講師が今日授業を行うんだそうな、それでサイやカズイ、ミリアリア達も席に着いてる。

 

「今日は皆に紹介したい人がいます、特別講師のマイケル・スパロウ!彼はロボット工学、機械工学、生物工学、流体力学、エネルギー工学等様々な分野で博士号を取得し多種多様な理論の構築等を行い、自らMA等の設計製造までを手掛ける、万能人だ。」

 

『おはよう!紹介いただきました、マイケル・スパロウです。私の事を少し知っているのと言う方もいるでしょう、特にそこに座っている茶髪の少年いや、キラ・ヤマト君以前私に話しかけてくれましたね。』

 

「は、はいその節はどうも」

 

『ただ、そのときは何の職業に着いているか質問したが、これがその答えというわけだ、ハッハッハッ!』

 

何でいるの…どうしてこんなところにあの人がいるの?地球にいるんじゃないの?カトウ教授の友人?何、じゃああいつはモルゲンレーテの仕事を手伝っているとでも言うの?

 

ふざけないで!私が何のためにここまで来たのか、あんたの顔を見ないために来たじゃない!それがどうしてこんなところまで私に付きまとうの?

 

『おやおや、どうやら私の事を良く知っている人物がもう一人いるようだ…。コゼット、久しぶりだないったいいつになったら連絡をくれるんだい?お父さん心配でここに来てしまったよ。』

 

皆が私に注目してる…何かを話さなきゃ駄目な事になってしまった。

 

「お久しぶりですね、どうですか?ママは元気にしてる?解らないよね、だっていつも家に帰らないからこんなところで何してるの?また、余計な事してるんだったらさっさとここから出ていってよ!」

 

本当に何なの?恥ずかしいったらありゃしない、こんな講義受ける必要無い帰る。

 

一人でモルゲンレーテの方へと移動する、ここが私が一番安心する場所わたしのテリトリー。

ここにいると自分が何をしているのか、それがはっきりするだからそれが良い。

 

次の日世界が一変することをこのときの私は知らなかった、父の姿が想い浮かぶほどの出来事が。

 

 

 

~シーゲル~

 

1月20日

 

長く続く会議も今日で一週間か…だがそれでも待ち続ける義務が我々にはあるのだ。

数少ない中立国のオーブの所有物のコロニー、ヘリオポリスそれを攻撃するのだからお偉い我々がここにいないでは話にならない。

 

『それで、G計画の機体の強奪の進捗は?』

 

「だいたい50%と言ったところだろう、なにクルーゼがやるのだ心配はいるまい最もナチュラルどものコロニーがどうなろうと、私には関係ないがな。」

 

言ってくれるな、そのナチュラルがいないでは我々コーディネイターは絶滅する可能性すらあるのだぞ、パトリックお前はいつからそんな破滅を志すものになったのか。

 

「ところでオーソン例のアレの研究結果は出たのか?」

 

「ああ、調べてみたところ類似するものがジョージグレンの手記の中にあった。ミノフスキー粒子と名称の物体が記されていてね、粒子の動きから性質までまるで見たかのように描かれていたよ。」

 

だとするならば、あの時代に既にあるものを連合は何故今になって掘り起こしたのか…。

 

「ミノフスキーと言う人物との交流があったとも記されていてね、ジョージ・グレンの義父であるものと、そのミノフスキーは知人だったそうだ。それで、それ自体の資料が残っていたというわけだ。

最もそれ関連の技術に関して言えば、全力でやったとしても20年はかかる代物ばかりだよ。」

 

この戦争には到底間に合わずか…。そのとき、ユーリが手をあげ答えた。

 

「実物さえあれば、それを解析して量産することは可能だと言う結論は出た。だが、その実物を手に入れるのが難点だ。」

 

『G兵器に搭載されているのを願うばかりかな。』

 

だが、私としては搭載されてほしくないな最悪の場合全機が敵となり我々に襲いかかる。

それどころか量産機にまで搭載されていれば、我々に勝ち目はない。

せめて、成功するのを祈るばかりか…。

 

 

 

~アズラエル~

12月31日

 

まさかこんな日に限って会食会ですか、せっかくの新婚生活が台無しですね。

それもこれも全てプラントと、ジブリールの責任です。

 

『お久しぶりですねジブリール。』

 

「こちらこそ久しぶりですね、アズラエル理事」

 

全く顔色の悪い男だしかも何故いつもワインを片手にもっているのか、いってもワインボトルを持ってきてその場で注ぐだろうに。

 

『用件はなんですか?こちらは家庭の事で忙しいのですがね、貴方は独り身なので私の忙しさを分かっていないようなので。』

 

「それはそれは、腑抜けてしまったかな?それは良い。私は君に聞きたいことがあったのだよ、リディア・パヴリチェンコ少佐彼女は一応はブルーコスモスに所属しているそうだが、彼女にコーディネイターの疑いがあるそうだが?」

 

いったい何処のバカがそんなことを流すのか、内ゲバ程無駄なことも無いと言うのに。

 

『いったい誰が流したのかな?それは僕を陥れる為の嘘だな、彼女はれっきとしたナチュラルだ。

僕が彼女の肩を持つ理由が解るかな?彼女こそ新人類と呼ぶに値するものだろうと僕は考えているんだ。』

 

「自然進化した人類だと?それは、理に叶ってるなブルーコスモスとしても対コーディネイターとしても」

 

まだまだ固執してますね。

 

『僕は儲けられれば何でも良いんです、コーディネイターは癪に障りますがそれでも産まれてきたのはしょうがない、むしろもう増やさないよう恒久に努力する必要があるだけですよ。

新人類が出てきた以上、彼らの役目も終わりです後の一生を工員として働いて頂ければ、僕として満足ですので。』

 

「新人類か、ならば私の派閥は協力しよう実に夢がある。宗教は進化論を否定しない。」

 

 

1月16日

 

カオシュンが攻撃を受けていますか…ですがどうやらかなり持ちこたえていますね、彼らも良くやります。

ジンに対しての戦術が確立していますから、もうザフトに遅れを取ることはありませんね。

 

それにしても、人海戦術はいつの時代も驚異です伊達に人口が多い地域ではありませんね。

ザフトが完全に後手に回っています、これなら持ちこたえるでしょう、彼等なりに頭を使ったわけですか。

 

 

 

~カオシュン~

 

その市街では、ジンと歩兵の壮絶な戦いが繰り広げられていた。

小さな路地や果ては排水溝の中に潜み、何処からともなくジン目掛け対戦車兵器が叩き込まれる。

 

モンロー/ノイマン効果によって引き起こされるメタルジェットが機体の装甲に穴を穿ち、電気系統を切断する。パイロットに対する直接的な被害は無くとも、動きが鈍くなれば成る程攻撃は集中する。

 

あちらこちらで火を噴き倒れ伏す巨人、まともな歩兵が少ないザフトに対人戦闘による制圧は最も苦手とするもの、それが今現実のものとなる。

 

本来の目的である宇宙港の確保は異常な程に難しく、前進を阻む肉壁がそこかしこに展開され、今にも侵攻軍を擂り潰そうと地の理を生かして戦い続ける。

 

そのせいもあってか侵攻は未だに半分にも到達しておらず、補給線が細いザフトには長期戦は不向きだ、余りにも輸送力が足りていない。

 

通商破壊のノウハウが無い、それゆえ潜水艦の本来の戦い方を知らない。

水中で大掛かりな爆発があった、また一隻のボズゴロフ級が沈んだ。

 

音の溢れる潜水艦はただの的、対潜水艦戦闘のエキスパート達(旧海自)が全く音をたてずに狩りを行っていた。

いかに強力なMSを持っていようとも、圧壊深度までは潜れない。




誤字、感想、評価等よろしくお願いします。

アンケートの結果ガンダム顔主成分で百式混じりで、量産性がありそうな機体…。

と言う事で、リゼルを大元に顔をZとします。
カラーリングは、ホワイトZと同じです。
名前はゲイル(疾風)ガンダム、イージスと対極敵に空を飛ぶ為の機体。

サイの初期機体何が良いですか?

  • ザフト機のキメラ
  • スカイグラスパー
  • ザウート
  • バクゥ
  • 連合ザフトキメラ

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