ミノフスキー粒子なんて、オカルトチックなっ?!   作:丸亀導師

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CE71年1月


CE71年 種を腐らせず道を開け
第21話 始まった時代 I will be back.


ヘリオポリスのスパイから情報が入った、連合が開発中の新型MSがヘリオポリスで建造中だと言うことが。

それに対してクルーゼの反応は非常に早かった、艦を急速に転舵させヘリオポリスへと向かう。

 

それと同じころパイロット候補生達を乗せた、地球連合の艦艇が秘密裏にヘリオポリスへと入港する。

候補生達は自らが搭乗するMSを今か今かと、そわそわとしながら艦を降りていく。それを護衛のムウ・ラ・フラガは眺めていた。

 

それは悲劇の始まりに過ぎない、平和ボケをして自分たちには関係ないと思うもの達の前に突如としてそれは訪れた。

すなわちそれは、こういう名であった『戦争』と。

 

 

~マイケル~

 

モルゲンレーテ社内のこのだだっ広い敷地にMSが寝たままの状態で野ざらしにされている、正直こんな格好でいればいつ襲われても文句は言えない程だ。

中立コロニーだからこそ、敢えてセキュリティを薄くしてるのだろうがいささかこれはやりすぎだ。

 

搬入作業中のマリュー君が見える

 

『マリュー君、一つ聞きたいこのMSのセキュリティだがこれで全てなのか?』

 

辺りにいるのは開発者チームばかりで、護衛なんかは余りにも少ない何より俺がウィンチェスターを肩から吊り下げ、アサルトカービンを手に持っている時点で人数が足りてない。

 

「いえ、ご指摘の通り充分とは言えない状態です。ですがこのコロニー内部での契約上、これ以上の警備を置く事が出来ないのです。」

 

そう言えばそうだな、大っぴらに出来ないのもそうだが

ここはオーブだったな。

 

『なら出来るだけ多くトラップを仕掛けよう、たった一つでは容易に突破される、特に特務仕様のブリッツあれだけは渡してはならない。

そうだ、なら物理的な側面から対応しようじゃないか。』

 

そこからコックピット内部にある小細工を行った、たった一機のみとなるがそれでもそれは非常に効果が期待できる。最悪の場合、それはとてもよいことに繋がるだろう。

 

それから幾ばくか経過したころコロニー全体に衝撃が走った、ドックの方からの爆発音、事故で起きる爆発ではない狙いすました襲撃の爆発だろう。

 

そうか、そうか今日があの日だったか、なら急いでG兵器の方へ行かねばなるまい。

そして、到着すると既に幾人かやられている、安全装置を解除し煙立ち込める場所から敵を見やる。

 

どうやらパイロットスーツそれも防弾仕様、良い敵じゃないか気持ちが昂るよ。

 

 

 

~コゼット~

 

あの人の講義が続くと聞いたときから今週はカレッジの方へは顔を出さないと決めた。

その次の日私は朝からモルゲンレーテにある、カトウ教授の研究室に赴いた。

中には誰もいない、ごちゃごちゃとした中に整然と機械が並んでるのが私のデスクだ。

 

そこに座って二足歩行するロボットの設計を始める、誰もいないから私のキーボードを叩く音だけが響いていたのた。

 

「こんな朝早くからここに来るなんて、どうしたんだね?」

 

カトウ教授だ。

 

『いえ、私の設計に不備がないか調べていたところです。』

 

それを聞いたらため息をつかれた、いったいなんだと言うんだ。

 

「そんなにお父さんの事が嫌いかね?」

 

『…はい。』

 

手を止めて教授を見ると憐れみをこちらに向けている。

 

「君はお父さんが何を作っているか、知らないだから理解したくない実際そうだろ?彼は君にいつも自分の事を話さないし、家にも帰ってこないだから家族に興味がないと思ってるそうだろ?」

 

私は無言のままそれを聞いていた。

 

「なら、ちょっと一緒に来てくれるかな?君のお父さんの仕事を見せよう、彼が何を創っていたのかそれが解るから。」

 

確かに私は父の仕事を知らなかった、それゆえにこのときの私は何を思ったのか教授に付いていった。

今までこんな内部まで来たこと無かったのに、こんなところに来てしまって良かったのだろうか?後になって後悔するなんて。

 

『教授、ここはいったい何を作っているんですか?』

 

「君達が今作っているもの実寸大のものを見たことがあるかい?無いだろ?モビルスーツそれをここでは造ってるんだ。」

 

MSを建造してる?って

 

『それどういう!貴方カトウ教授じゃない、誰?』

 

「そうですね、エージェントLとでも言いましょうか?地球連合の工作員です。」

 

待ってそれじゃあ、私はどうなるの?急に怖くなってきた。

 

「お前達!いったいここで何をやっている!」

 

声のする方を黒髪の女性士官がこちらへ銃を向けながら走ってくる。

 

「これはこれは、バジルール少尉いえ技術士官が搬入されていた機体に少し改良を加えたいと言うので、艦まで案内しているところです。一応艦長の許可は取ってありますよ?」

 

「お前はいったい誰だ。」

 

背筋を正して敬礼をしている。

 

「私はアーネスト・ボーグ地球軍の諜報員です、ですのでこの名もコードネームと言うことになります。こちらはスパロウ技師です。」

 

「諜報員いったい何故ここにいるのか…いや、そうか確か技術士官の入国に手引きを行ったもの達がいると聞いたが、疑ってすまない。だがその服装では間違う可能性がある。士官服を用意するからそれに着替えてはくれないか?」

 

気が強そうな士官バジルール少尉格好の良い軍人といった人が私たちを先導して私には少尉の軍服が渡された、身長が同じであったことが幸いしたのだろうしかし、胸が少しきつかった。

 

そして、別れて艦内を歩いていた。

 

『あの、艦長の許可って』

 

「嘘だ、ああいう軍人は良いやつが多いが、経験が足りないせいで固いんだ。」

 

そうして格納庫に到着した時、衝撃が体を襲った。

 

 

~とあるザフト兵~

 

へへ、ナチュラルの分際でこんなものを作ろうとは、だけど所詮はナチュラルだ内部での戦闘だと俺たちに手も足も出ていないときた、こんな楽な作戦ならもっと積極的に行くべきだったな。

 

『おい!ニコル早く乗れここは俺が何とかしてるからな、少しでも遅れてみろディアッカ達に笑われるぞ!』

 

「解ってます待っていてください!」

 

ふふ、最早護衛のいない場所に俺が一人いやー実に良い!

 

暫くすると後ろの2機が立ち上がった、なにやらニコルを茶化してるようだ。

 

「もう少しで…?なんだこれは!あぁぁぁぁぁぁ!」

 

『どうしたニコル!何があった!』

 

「何があったか答えてあげよう。」

 

無線に何者かが侵入だと。

 

煙立ち込める中から人間が現れる、後ろには一緒に来た連中が倒れてる。

古くさい弾帯とライフルを肩から掛けて、腕にアサルトカービンを持ったバカデカイ人間!

 

とっさに銃を撃つ、その弾丸は吸い込まれるようにやつの着るジャケットに命中したが、貫通するようには見えない

 

『嘘だろ畜生が!』

 

バンッ!バンッ!バンッ!続けざまに撃つがそれでも貫通しない、ゆっくりと近づいてく頭はパニックだ。

そして弾がつき向こうが反撃を始めた、こっちは物陰に跳びナイフを手に持つ銃声が止んで固いものが地に墜ちる音がした。今だ!

 

跳びかかる、足をはらうが動かないまるで鉄を蹴っているようだ!勢いを殺してはならない、腕をつかみナイフを顔面目掛けジャンプする。それを右腕で捕まれたそのまま背中から地面に落とされる。

 

「カハッ!」

 

ヘルメット越しにライフルが見える。

 

「イザーク!ディアッカ!ニコルの機体を持っていくんだ!」

 

ライフル弾が飛び出るのが見える、ガラスを突き破り眼球にゆっくりとねじ込まれ…。

 

 

 

~ニコル~

 

いったい何が…うっ!身体中が痺れています、まさか電気ショックですか、ここは外から叩かれていますそのまま連合の捕虜になった?

 

銃を構えるいつでも動けるように、

 

プシュー

 

エアーが抜ける、ハッチが開くと目の前には見知った人たちがいた自然と涙が溢れてくる。

 

僕がここにいるのはナイルが敵を食い止めていたかららしい、僕が気絶している間に6人の潜入したチームがたった一人によって殺されたと。

 

そんな犠牲が出たと言うのに、僕の搭乗していたブリッツのコックピット内部は滅茶苦茶になっていた。

強烈な電圧が流れたのか、画面は炭化して周囲の配線も焼ききれていた、僕はいったい何のために行ったのだろう。

 

「おいニコル、落ち込むなよあいつらの中に俺たちより上手のやつがいただけだって。ナチュラルは小賢しいからさ。」

 

『ディアッカ…有難うございます貴方なりに僕を励ましてるんですよね。』

 

あのセキュリティは一定時間までにコードを入力しない場合起動するものだった。しかも残ったソースから調べると、とても簡素で理解しやすくとてもじゃないけど僕らコーディネイターよりも優秀かもしれない、書き換えられたのは今日の朝の五分間、早すぎる。

 

 

~ナタル~

 

艦長以下の士官からの応答が無いだと?まさかこんなことになるなんて、いったいどうすれば、いや確かこの艦内にはまだあの二人組がいたはず。協力を打診しよう。

 

『臨時につき私が艦の指揮を取ることになった、各員私の指揮のもと臨時編成で行動を行ってほしい。各区画の最高責任者は各々の判断で、各部チェックを行い私に報告をCICクルーは直ちにブリッジへ保安隊は厳戒態勢を取ること。

アーネスト・ボーグとスパロウ技師は速やかにCICへ来て下さい。』

 

私一人の判断で艦を危険に晒す事は出来ないが最低限はやらせていただく。

 

「はいります!」

 

『お二人ようこそ、こんなことになって申し訳ないですが、お力をお借りしたいのです。調べた事によると、スパロウ技師は様々な分野で活躍されておられるそうで、戦術などにも詳しいとか、何卒お力をお借りしたい!』

 

どうしてそんな顔をするんだ、まるで自分はそんなものじゃないと

 

「私はそのスパロウではありません、そのスパロウは父です。」

 

あぁ人間不信になりそうだ…。




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