ミノフスキー粒子なんて、オカルトチックなっ?!   作:丸亀導師

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CE71年1月25日


第23話 崩壊した大地、されど希望は放たれた。

 

シャフトを破壊されたヘリオポリス。脱出しようと必死にもがくアークエンジェル。それに全面的に協力しようとしている学生コゼット、消極的なキラとは対称的であるがその実力は未知数である。

 

そして、その父であるマイケルはコロニー内で死亡したと思われていたが、その頑強な肉体ゆえに押し潰されること無くコロニーをさ迷っていた。

アークエンジェルとは正反対まで吹き飛ばされたがために、自力でその糸口を探す。幸いな事にそこはヘリオポリスの作業機械格納庫の直ぐ近くであった。

 

~マイケル~

 

ああ、崩壊が崩壊が始まってる!ヤバイよ流石に真空の中にいたことは10秒くらいしかなったこと無いからね!むしろ人体の構造上仮死状態は三分が限度、それ以上は最早死ぬ。

 

だから、お願い見つかって…ありましたねぇミストラル古いMA型落ちして久しい機体だけどオーブでは未だに現役だ。勿論戦闘用と言う意味で、地球ではもう二線級にもならないから完全に作業用だけど。

 

こんなことならミニモビ(どう見てもレイバー)でも研究所から持ってくれば良かった、あれなら多少無理しても最悪無理しても戦闘に付いてこれただろうに。

MSからの派生で、治安維持用と言う触れ込みで造ってみたものの、性能が中途半端になってやめたんだよなぁ。

戦闘しないならMSよりも使い勝手は、良いと思うんだけどなぁ。

 

さあ、気密はどうかな?おしおし、大丈夫だ問題ない今はこれが一番良い装備だこれ以外はないハッチの電気系統がイカれてやがるが、どうってこと無い。

この俺の脳みそにかかればあら不思議、ちゃんと開閉する。

 

いざ行かん、宇宙空間へ!

ハッチを開けて外に出る、周囲の音は一切聞こえない、反対側から閃光が上がっているのが良く確認できる。さあ向こうへ向けて出発だ!っとおお、崩壊が始まったか、ギリギリだったな。

 

しばらく進んでいくと、脱出艇がそこかしこにあるけど、穴が空いていたりするものもあるからいったい何割が死んだのだろうか。

おっまだ生き残りがあったか、その割には小さい。あぁこれは、救命艇か幸いなことだなこれを守りつつアークエンジェルと合流できると良いんだがな。

 

お肌のふれあい通信を試みてみようかなぁ、と。

 

『おい、生きているのなら返事をくれ。繰り返す、生きているのなら返事をくれ…。yesなら壁を三回叩くんだ。』

 

ダンダンダン

 

『そこには何人いる?その人数分叩いて欲しい。』

 

叩く音が26人、救命艇の中には少なくない命か。見れば推進力が無い、これは漂流一直線だな。

 

『こちらがそちらを牽引する少し強引な手段だが、構わないか?』

 

三回、よしでは行くか。

 

 

 

~キラ~

 

ヘリオポリスが崩壊した…あれは救命ポッドとミストラル?

えっと…無線に反応?

 

『こちらストライクキラヤマトです』

 

「やあキラ君さっきぶりだね、マイケル・スパロウだ。

救命艇を見つけてね、どうやら推進器がイカれてしまっているんだ、このままだとデブリの仲間入りしてしまうからアークエンジェルへと、曳航して欲しい。」

 

 

えっ?まって確かにマイケルさんは破壊された装甲車の中にいて、僕はそれをこの目で見てた。ちょっとこれってどういうことになってるの?まさか、この時代に幽霊とかそういう存在がいるとか無いよね。もしかして幻聴を聞いている?

 

「おい、返事がないな。大丈夫だ幽霊なんかじゃないし、幻聴でもないからちょっとした脱出マジックしただけだ、私はベストを尽くしただけだよ」

 

何を言っているのかさっぱり解らない、この人はナチュラルで頭が良くて筋肉質…もう自分がコーディネイター

だとかどうでも良くなるような存在だなぁと改めて思いました。…誰と話してるんだろう。

 

『わかりました、今からアークエンジェルへ返るので一緒に行きましょう。』

 

正直生きているなんて思いもしなかった相手が生きていただけで、僕はホッとしてる。これで僕はコゼットに嫌われなくて済む、何て思ってしまった時点で僕は罪を背負ってるのかな。

 

 

~コゼット~

 

『マードックさん、機体に火を入れます電源系統とM粒子安定機の駆動をお願いします。』

 

この子ゲイル、この子はストライクや他のGATーXシリーズとは違うどうやら開発当初から、既に開発部門も違っていたようだ。

 

それどころか動力源すらまともじゃない、この子は小型の核融合炉を搭載してる。他の機体がバッテリー駆動であるのにも関わらずこの子だけ、エネルギー量はどうやら調節出来るみたいで最高出力は現在機体で使用されてる送電システムじゃ負荷で焼ききれてしまう。

 

ストライク並になってしまうけど、それでも無尽蔵に供給されるエネルギーは非常に魅力的だ。

 

 

Caution (注意)

 

Rational(合理的)

 

Designate(示す)

 

System

 

注意点を合理的に分析して、解決法を示す。完全なサポート用AI、また注意点を記憶し私の動きを自己学習して支援することも可能とする、他のものとは全く違う。

 

「やぁ私はCRD、君のサポートを任された戦闘用AIだ以後よろしく頼む。新米パイロットである君の生存を可能な限り高めるため、私も微力ながら協力しよう。」

 

『よろしくね、私はコゼット・スパロウ。貴方の産みの親、マイケル・スパロウの娘よ。これから貴方のパイロットになるのだけど、私に勤まるかしら?』

 

私も少しは不安があるのだけど、父はこれを何を思って造ったのだろうかと考えるとその感情は断ち消えて、寧ろ勇気へとなる。

人が言うには死神と言われるかもしれない、それでも私は信じるしかない。

 

「君に勤まるかは関係ない、勤まるように君を成長させるのが私の使命だ。もし、君の身に危険が生じた場合私が操縦するだろうだが、私はAI、人を傷つけることは出来ない。人を倒せるのは人である君だけだ。」

 

感情を感じられるAIの言葉を聞いていると、アークエンジェルのハッチが開くのが見えた。

パイロットスーツを着ていて良かった、最悪死んでた。

救命艇とミストラル?オーブ軍の生き残り?

 

格納庫の空気が戻った、誰が載ってるんだろう…!

嘘だ、キラが死んだ何て言うから何で?どうして生きてるの?だって、だって。

 

そのときの私はどうかしていたのだろう、父の目の前に立ち思い切り顔を平手打ちしていた。

父は何も感じていないような顔をしていたが、一言だけ笑顔で言った後私を抱き締めた。

 

「戻ってきたぞ」と。

 

 

~ナタル~

 

私が言ったアルテミスへのアークエンジェルの入港計画。それをあの男、マイケル大佐待遇者が否定した。

彼は戦闘に関しては素人のはず、確かに私とて実戦の経験はそれほど多くはないがあの男よりも遥かに知識はあるはずなのだが…どうしてだろうか妙な自信を感じた。

 

『では貴官はアルテミスへの本艦の入港は否定すると言う立ち位置ですか?』

 

「その通りだ、あそこは確かに堅牢な要塞だ、だが我々はあれを無視してはならない」

 

あれとはなんだ?

 

『あれとはいったい何を指すものなのか、具体的に話してください。』

 

「ブリッツのミラージュコロイドだ。あれは元々こういう要塞線を内部から撹乱あわよくば崩壊する為に設計された、そうだろ?ラミアス大尉。」

 

「はい、用途はかねがねその通りです。」

 

ではそのまま我々が行った場合、宇宙軍の拠点をみすみす敵に攻略させに行かせるようなものか…。

 

『私の発言を撤回します。ではそのまま月へと進路を取るという事でよろしいか?』

 

「いや、それはナスカ級が邪魔だ。だから戦闘を行う、ローラシア級の敵の動きを利用してね。」

 

 

アークエンジェルはデコイを二基発射したそれはアルテミス方面と月双方へ向けて進んでいく。それに従いナスカ級が先行していくのが、画像で確認された。ローラシア級はその後速度をゆっくりと上げ進んでいく。

 

そのときクルーゼは違和感を感じ取れなかった、彼はレーダー手ではない。レーダー波が何も探知できないのを勝手にデブリのせいと決めつけてしまった、良く見れば解った筈なのにそれは霞がかっていたと。




CRDの声は池田さんです。

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