ミノフスキー粒子なんて、オカルトチックなっ?! 作:丸亀導師
デブリベルトにおいて補給と共にラクス・クラインを救助したアークエンジェル一行は、進路を再度確認し月へと艦を向けた。
同じ頃月基地はアークエンジェルの航路を予想しその捜索を開始する、ハルバートン率いる艦隊は哨戒任務中であった第13独立機動艦隊と合流し共に捜索を依頼、任務を放棄してでの作戦行動を行う。
それを上層部は認め一路、アークエンジェルとの合流を目標に艦隊を数個の小艦隊へと小分けし、予想される全ての航路を封鎖する形で展開した。
一方のプラントはラクス・クラインの消息を探っていたが、捜索隊からの連絡が途絶えたことにより地球軍からの攻撃に晒されたことが濃厚になると、現在実働的に動けるもの即ちクルーゼにこの作戦を一任する。
先の戦闘での経験を生かして欲しいというものと、名誉挽回の機会を与えるものだ。
彼にはローラシア級4,ナスカ級1からなる艦隊が与えられた。それ程までにラクス・クラインの消息とアークエンジェルを危険視しての事だった。
~マイケル~
おお、ジンの強行偵察型はコックピットが複座だから良いねぇ俺も入れる後ろのシートを外せば操縦も出来るな。
『おーいマードック君少し工具を貸してくれ、これを少々改造する。』
「それは良いですけど、そんなに時間は有りませんよ?第一武装はどうするんですか。」
呆れた感じだな
『大丈夫だ、セッティングまで4時間で完了させる。武装は確かメビウスの予備のリニアガンがあったから、それに適合するようにしておくさ。』
あの娘達だけに戦わせておくには行かないからな、この際俺も戦わねばもしもの時があるかもしれんし。
~五時間後~
ヨシ!何がって?完成したんだよコックピット、武器のセッティングも終了したし、これで俺も戦えるってもんだ。
おや、ブリッジから連絡か
『こちらマイケルどうしたんだ艦長』
なに?モントゴメリが確認された連絡も取れたと…そりゃ良いことだが、
『ブリッジ直ぐにそちらへ行く、艦隊の陣容を知りたいそれと、まだ通信中か?どの程度かかる、後10分わかった直ぐに行く。』
→ブリッジへ
『遅くなった、お久しぶりですねアルスター事務次官』
「おお、君かねまさかアークエンジェルに乗艦していたとは、最近姿が見えないのはG兵器の開発を行っていたからか。」
マイペースだな、子供の無事がわかったからって浮かれているのか?
『現在貴殿方がいる空域から直ぐに引き返してください、我々の後を連中が追っている可能性がある。そうなったら、我々の戦力では護りきれませんので。』
周囲が唖然とした顔だな、そりゃせっかく助けに来たものを追い返すんだそうもなろう。
「安心したまへ、我々には赤い流星が付いている。」
『本当にいるなら直ぐに合わせて頂きたい、大方本隊にいるのでしょ?そうですね、大方地球の衛星軌道上にでも留まっているのでしょ?まあ彼女なら単独で来そうではありますが…。』
不満だないったい幾つの艦隊に分けたのやら、確かに捜索にはもってこいだが
「案ずるな、君はいつもそうだ考えすぎだよ」
考えすぎ?戦争に考えすぎはない、ありとあらゆる可能性を吟味し全てに対して万全の体勢で挑まなければ、命を失うものだぞ?俺も全力を出したがそれでも、変わり辛い…変わる?いったい何からだったか。
そのときトノムラから声が上がった。
「熱源を感知これは…掌紋完了ザフトの艦隊!ローラシア級4,ナスカ級1です!」
やはり来たか。こっちも画面の向こうも顔を青くしてやがる、本腰入れて戦わねばこりゃどちらも沈むな。
するとコープマンが直ぐに指示を出した。と同時にアルスター事務次官を気絶させた。
「全艦反転し艦隊に合流する、どうやら我々の方が先に敵に気付かれそうだ。アークエンジェルは単独で合流して欲しい。なに艦隊なんだ、君たちよりも目立つ囮になれるよ。」
『頼みますよ、アルスター事務次官を安全な場所で隔離しておいた方が良いですよ?』
アークエンジェルのブリッジには緊張が広がり、戦闘態勢へと移行した。
~コゼット~
嘘、なんでこんなに早く召集がかけられるの、もしかしてザフト艦が私たちを付けてきたの?
そう考えながらベットから飛び起きて格納庫へと走ると、ちょうどキラの姿が見えた。
『キラどう言うことだか解る?』
「解んないよ、突然僕の方にも連絡が来てストライクの発進準備に入れだなんて言ってきたんだ。」
キラも知らないってことはやっぱりそうか、格納庫に着いたらマードックさんに聞こう。
「坊主と嬢ちゃんが到着したぞ、急いでMS発進準備にかかれ!」
『マードックさん何があったの!』
「詳しくは知らないがザフトが来たんだと、さっ乗った乗った!」
詳しく聞きたいんだけどな!詳細解らなきゃ戦闘にならないじゃない。
「そうだ言い忘れてた、今回からお前の父さんも戦闘に参加するってよ。」
え?まじで、いや聞いてないよなんでいつも話さないかなぁ、でもどうやって乗ってるの?確かコックピットは狭いから駄目だって…まさか短時間で内装変えた?え?いやいや、でもどうやって
「コゼット曹長、さっさとカタパルトへ行け、後がつかえている。」
『あ、ナタル少尉すいません。』
私が先発か。はぁ、ヨシ!行くぞ!
グゥ、やっぱり体がシートに引き付けられるまだ敵はこっちに気が付いてないらしいけど、ストライクはバッテリー式だから直ぐには出られない。
「コゼット曹長は、MA形態へと移行し周囲の警戒にあたっていてくれ。」
了解しましたよーと、気付かれなきゃ良いけど。
「敵艦が動いた、これより戦闘に入るコゼット曹長、キラヤマト、制空戦闘頼む。フラガ大尉とマイケル技師は敵艦に対する攻撃を意図するように見せてください。」
ああ、また戦いが始まる。
~イザーク~
こんなにも大規模な作戦は初めてだ、たった一隻の戦艦にここまで戦力を割くのは果たして良いことか?
いくらラクス・クラインが消息不明となったからと言って、ここまで戦力を振っては後々問題が出るんではないか?
「おいイザーク、らしくないなそんなに考え込んで。」
『いや、こんなにも艦艇を捜索に割いて果たして本国は何を考えているのか、そう思っただけだ。』
「地球軍の艦隊が出てくる可能性を考慮しているんじゃ無いんでしょうか?僕らは戦闘経験は少ないですが、少なくとも足付きに対しては多いですから。」
ニコルの言うことは解るがそれでもだな?警報?
「総員戦闘配置、敵はドレイク級2,ネルソン級1の小艦隊後続に他の艦隊の可能性有り、充分に注意されたし!」
足付きは無いのか、妙な感じだな俺達が追い越した?いやそれはない、いくらあいつらの足が遅かったとしてもそれだけは断じてあり得ない。
ナスカ級と同程度の足を持ってたんだ、それを追い越す等…。そうか
『イザークよりクルーゼ隊長へ、意見具申します。』
「どうしたイザーク、何か問題でもあったのか。」
『敵の動きが妙です。まるで何かを索敵していたように感じました。我々は足付きを見逃している可能性があります。』
これでわかっていただけるだろうか。
「なるほど、では足付きから目をそらすためにわざと動いていると。」
『はい、私はそう考えます。』
「わかった、レーダー手及び手の空いているものは周囲を警戒せよ、敵を見逃すな!敵はまたレーダーを撹乱してくる。イザーク達はコックピットで待機いつでも出撃できるようにしておけ!」
時間だけが過ぎていく、無線の連絡もない杞憂だったのか?
「10時の方向仰角15度に、敵艦らしきもの発見!艦影確認足付きです!」
「MS隊は直ちに発進。ラクス嬢の弔い合戦だ、皆気を引き締めて行け!」
来た、待っていろ足付き待っていろゲイル俺がお前らを落とす!
~コープマン~
「敵ナスカ級に動き有り、アークエンジェルへと進路を変えました。」
うーん、困ったなこのままではアークエンジェルが撃沈される可能性がある、たとえ全てのMSを出してこなくともアークエンジェルには充分対抗できるであろうが、果たして奴らは全力を出すだろうか?
ここに至っては致し方なし。
『度々すまない、全艦反転し敵ナスカ級及びローラシア級に対して艦砲射撃を実施する。その後MA隊を発進させろ、援護射撃も忘れずにな。それと、通信士赤き流星は今何処か確認して欲しい、最悪我々は特攻することになる。』
全員が冷や汗をかいている、わかってるわかってるんだ俺達が行ったとしても無駄死にになることくらい、だがな民間人が攻撃に晒されているのを見捨てるのは俺には出来ない。
「流星は現在ここより20分程の位置を単騎で進んでいます。」
そうか、それまでなら持つか?
『総員戦闘配置これよりアークエンジェルと共に敵艦隊を攻撃する。』
艦隊が弧を描き単縦陣へと形を変えた。射程はこちらの方が上だ一方的に叩ければ良いのだが、そうも行くまい。
『対MS装備でメビウス隊を発進させろ、主砲敵ナスカ級に向けろあれが旗艦だろう…全艦撃ち方初め!』
主砲から見慣れぬピンク色のビームが発射されていく、物理的な衝撃を艦が感じとる、これがメガ粒子砲か。
「MA隊アークエンジェル上空到着まで後3分、アークエンジェル敵MSと交戦を開始、AA所属機が応戦を開始しました。」
あれが新鋭機ストライクか、ロング画像で見るしか出来ないが動きはまだぎこちない。彼だけで数機を相手しているが、あれでは直ぐにバッテリーが上がるのではないか?だから核融合炉を欲したか。
そして白い機体、MAとMSの形態を持つのかそれはMA形態による一撃離脱とMS形態による柔軟な動きで、デュエルだったかを翻弄している。
時折見せる美しい機動は、周囲を囲まれているときに見せる常人離れした動き。
それはコーディネイター達をも凌駕する、あれは本当にナチュラルが出きるのだろうか?
「敵MSこちらに接近!ジン6これは、バスターです!」
ついに来たか
『全艦に通達!バスターへ集中砲火を浴びせろあれだけは抑えねば、火力が高いからな!
直掩隊無理はするな!』
対空砲火が宇宙を舞い来る機体を追いかけ回す。古い時代の時限信管が炸裂し、敵機の腕をもぎ取るそれでもなお近付く。
うん!?バスターは何処だ!
「直上から高熱熱源!」
死角にまわられたか!映像が出たときには既に撃たれる寸前、最早これまでか射出された光がこちらに近付くそして、接触する前に他方から来る光に打ち消された。
この方角間に合ったのか、あの赤き機体が映像に映りその数秒後バスターへ黒いジンが斬りかかっていた。
誤字、感想、評価等よろしくお願いします。
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