ミノフスキー粒子なんて、オカルトチックなっ?! 作:丸亀導師
コープマン艦隊と行動を共にしたアークエンジェルは、見事ザフトの艦隊の撃退に成功した。その功労者はキラでもありコゼットでもありフラガであるが、その成果を塗りつぶす程の輝きがそこにはあった。
赤い流星、リディア・パヴリチェンコ少佐。彼女が敵に飛び込み瞬く間に撃墜していった。もし彼女がいなければ艦隊は全滅していた事だろう。
そして、コープマン艦隊とアークエンジェルは本艦隊と合流するため地球軌道上へと集結していった。
そこにあったのは非常に大きな艦隊、これ程いればザフトも手を出し辛いであろう威容を誇っている。
一方またも敗北を喫したクルーゼは、最早これまでかと思われたが一矢報いるべくヴェサリウス単艦での追尾を開始した。この追尾は意外なことに気が付かれない、いやレーダーが全く効かない中で、その機動性を生かすこと無く漂うように、慣性に任せて移動していた。 そして、後部に牽引ワイヤーを接続し降下カプセルを牽引した。
そうすると熱源を探知することは愚か、姿すら機能停止した艦とコンピューターは判断したのだろう、その脅威は一人を除いて感じることは無かった。
しかし、動き自体が救助しているように見え、もしも攻撃すれば戦時と言えど批判は免れない。そんな人道に反する事を彼女はしないだろう、クルーゼはそれを逆手に取った。
~コゼット~
この人があの機体の人…なんかニュース映像で見たことあるなぁって思ってたら、確か連合の対MS戦のトップエースじゃない?凄い凛々しいというか、大人の女性?キリっとした目オーラが漂ってきそうな、気が強そうな感じ?女帝?
でも初対面でこんなに柔らかく接してくれるんだから、好い人なんだなぁと、最初の言葉は《皆を護ってくれてありがとう、君たちのお陰で多くの命が救われた》だった。深々と頭を下げるのには驚いた、いったい最初の印象はどこへと行ったのだろう。
それと、ナタル少尉がぎこちない緊張してるのが丸分かりだ、きっと憧れの
「君はコゼット・スパロウ曹長で良いかな?もしかしてマイケルさんのご息女?」
『はい、父はあの筋肉達磨です。父と知り合いなのですか?』
「ああ、昔載っていたゼロの改装やCPUのアップグレードとか色々。私の機体の開発に深く関わっている人だからね、私にあって直々に変更点を聞かれたときには驚いたけどね。」
そうか、宇宙軍、海軍、空軍、陸軍様々なものに首を突っ込んでいたから、私たちに会えなかった訳か…。少しは自分の体を労りなさいよ。
そうだ、CRDが言ってた言葉の意味を知ってるかもしれない。
『あの、ニュータイプと言う言葉に聞き覚えは有りませんか?』
「ニュータイプ、そうだね。聞き覚えはあるよ、いったい誰から聞いたかは知らないけど。ただ私なんかよりも、マイケルさんに聞いた方が早いと思うな。」
『CRD、私の機体の制御を司るシステムが貴女のことをそう言ったのです。』
「CRD…シャアか。」
『え?』
「いや、何でもないそれよりもそろそろ次の人と話をしたいんだけどね。」
『すいません』
ニュータイプって言葉を知ってるって、父さんの方が詳しいってまさかCRDの中に組み込んだのは父さん?開発者だからそうかもしれないけど、それにしても何でそんな意味不明な名前をいれるかなぁ。
それからキラの順番になって色々なアドバイスをして行った。それから私たちの処遇を言われた、どうやら私達は軍属から抜けられないらしい、私は覚悟を決めていたけどキラはどう受け止めるんだろうか?
~キラ~
僕はどうすれば良いんだ…僕がストライクなんかに乗ったばかりに皆までこの艦から降りられなくなった。フレイも例外じゃない、むしろ事務次官の娘が戦場にいることが良いプロパガンダになると上が決めた何て言っていたから、より酷い。
僕たちの意思に関係なく事が進んでいってしまう、パヴリチェンコ少佐は僕らの事をかなり気に掛けているらしく、生き残る術を可能な限り教えてくれると言う。
僕はそんなことよりも戦いなんてしたくない、でもそれを世間が許さない。
しばらく歩いてると、戦闘前に聞いた声が聞こえた。フレイのお父さんがどうやらこの艦に来たらしい、娘の安全が確認されたからか嬉しそうな声だ。僕の事に気が付いたのかこちらに歩いてきた、僕に何か言いたいことが有るのだろうか?
「君がストライクのパイロットのキラ・ヤマト君かい?ありがとう、君のお陰で娘に直に逢えることが出来た。もし、君がいなかったらと思うと本当にありがとう。」
『いえ、あの頭を上げてください、そんなに畏まらないでください。』
「いや、これは感謝の気持ちだ。また何かあればこの借りを返したいものだ。ところで、君はコーディネイターなのかな?」
また、コーディネイター…やっぱり嫌われものなのかな。
「いや、そうか…君の両親は何を思って君をコーディネイターにしたのだろうね。私は一応ブルーコスモスに在籍していてね、反コーディネイターの立場なのだがこうして助けてもらったのだそれは悪い気はしない。」
『あの、事務次官?は、何故ブルーコスモスに所属しているんですか?』
「そうだな、最初はコーディネイターと言うものに嫌悪感を抱いていたからだった。だが、ある人物にあって自然の形にコーディネイターを越えることが出来ると、考えが変わってしまってね。」
『それって』
「君もよく知っている、マイケル博士だ。彼もブルーコスモス所属なのだよ?そうは見えないだろうが。無論私も彼も君を差別しようなんて思わない、寧ろ心配しているんだ。そろそろ時間になってしまうな。
フレイ、良いかい?何があっても無闇矢鱈に彼を責めてはならない、どんな理不尽があろうとも良いね?フレイお前も今日から軍人なのだから。」
え?フレイもなの?でも事務次官だからそんなの取り消せるんじゃ…
「国は平等を求める…それは私も例外ではない。だからこそ頼むよ、娘を護ってくれ。」
このとき僕に明確な護るものが出来た。
~マイケル~
小艦隊と共に地球軌道上に向かい、やっとこさ艦隊と合流した。AAはそれほど苦でもない道のりだったが、やはり老朽艦はちと厳しいようだ、艦隊に到着したらモントゴメリが機関不調を訴えた。
やはりあの時、エンジンに命中していたようだよくここまで保ったものだ。それは良いとして、ハルバートンね…ブルーコスモスとは違うが比較的優秀な人物か、それでも我々に対する嫌悪感は拭えないか?
「久しぶりだね、マイケル・スパロウ。まさか君が乗っているとはね」
『お久しぶりですね、艦隊の再編計画以来ですか?まさかこんなことになろうとは思いも由らなかったですがね。』
「最近君の親友はいろいろと動き回っているようだよ、何を企んでいるのやら。」
『どうです?楽しそうな盟主でしょ、ブルーコスモスに加盟してみては?』
「冗談、それよりも君たちに作戦の通達だ。我々はペガサス級6隻を持ってビクトリアに降下する。君たちは敵の根拠地ジブラルタルへ向かうと見せ、そのまま北上し地中海を渡る。その途中で砂漠の虎を引き付ける、それが君たちの任務だ。」
『何故俺にそれを?』
「君は近い内に研究所に戻る、その為には大西洋を越えなければならなくなる実践データも欲しい。地球上ではM粒子の影響で通信がレーザー通信に限定されていっている、セッティングはしたいだろ?」
『ああ、そうですね。わかりました、艦長達には話しておきましょうパイロット達には確りと自分の口で言ってください?そして罪悪感に呑まれてください。最後に一つ、ラクス嬢の処遇は?』
「本国で行うそうだ、君たちに託した方が早く着く。」
俺としてはそのまま大西洋連邦に降りたかったが、なるほど一大攻勢が始まるか。それならば仕方ないか。
そのまま艦長達の元へと行くと、途中でコゼットにであった。
「ねぇ、ニュータイプってなに?」
『唐突だな、そうだな新しい人類。宇宙空間に適応するために進化したものだな。今はこれくらいで良いだろう?大方CRDにでも言われたか、調べてみると良い。』
「ちょっと、それだけ?」
『今は忙しいからね、それよりもきちんと休憩をとりなさい。』
艦長達に話したらどう思うだろうか?
~ニコル~
僕たちはヴェサリウスのブリッジに召集されていた。いったいなんなのだろうかと、そう思いクルーゼ隊長を見る。
皆疲労を蓄積させた顔をしているなか、一人いつも通りに振る舞う隊長は実に頼もしい。
話を聞くに足付きの追跡を中止すると言う、それはそうだろうと誰もが思ったこれ程の損害を被れば仕方がない。隊長はまた査問会に召集されるだろうと言っていた。
だがそれよりも前に最後の一仕事をすると言う、それは僕らGシリーズのパイロットを大気圏に突入させ、足付きを追うと言うこと。
弔い合戦、許嫁が復讐のために地球に降り立つ。実にドラマチックですね。
でも僕は、そんな政治ショー嫌です。
アスランを隊長にザラ隊が結成された、艦隊が過ぎ去った後、僕たちは密かに大気圏に突入した。足付きを追うために。
誤字、感想、評価等よろしくお願いします。
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