ミノフスキー粒子なんて、オカルトチックなっ?!   作:丸亀導師

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輝く、それはビームサーベルのように。

CE58年6月


第2話 研究所はホテル、でも何でオーバールックなんだ?

さあ、時間が少し跳んでくけれども一月位経過したぞ!

え?この一月何をしていたかって?そりゃ、転居手続きや給料の振り込み場所を変えたりと、忙しい毎日だったよ。

 

んで、やっとのことでコロラドにある研究所に着いたものの、そこは目の前にある大きなホテル以外には何も見当たらない。

 

名前はオーバールック。2010年代に焼失したホテルを建て替えたそうで、嘗ては観光地として賑わっていたそうだが一家惨殺事件などが起きて以来からまた経営が傾いた末、廃業していた所に俺達が来たというわけだ。

まあ、曰く付きで誰も近寄りたがらないから、機密研究にはもってこいだな。

 

因みに色々と改装してあって、広大な敷地の地下を余すことなく利用して造った極秘実験場だ!

これは資金源が豊富だからこそ出きる力技だ。

痛っ!何だ叩くなよ、いやいやちゃんと君の事を愛してるからさ、変な世界に足突っ込んでないから。

 

うん?だれだって?ああ、紹介するのを忘れていたよ俺のフィアンセ、アイナだ。

え?アイナ・サハリン?そうそう、彼女に似てるんだよ。すごい美人でさ、俺なんかには勿体ない人だよ。

 

さて、茶番はここまでだ。

俺達が何故こんな辺鄙な場所に来たのか話そうか、理由は大まかに二つある。

一つは機密漏洩を防ぐ為に比較的守りやすい場所が、ここだったという事。

 

そして、もう一つはM粒子の特性にある。M粒子は非常に強力なEMP兵器でもある、対策を取られていない通常の電子回路がM粒子散布範囲に入った場合、電子回路は機能障害を起こし、停止してしまう。

 

最大の理由が二つ目だ。

現在CEでは、核によるEMPの対策は完備されているのだが、M粒子というチート物質を防ぐ手立てが軍民双方に整っていないのだ。

 

もし、研究所から漏れだしでもすれば、たちまちその街は暗闇となり全てのコンピュータは、電気網は総崩れ果ては原子力発電所が停止してメルトダウンを起こし、文明が崩壊してしまう。

 

そんな事にはしたくないと、アズラエルに言ったところこんなところに来たって訳さ。

そして、勿論俺達以外にもちゃんと技術屋とかは来ている。

 

さてと、後ろを向いてと、

『皆ここが今日から我々が行うM粒子研究所だ、皆もアズラエル氏から連絡を受けていると思うが、我々は最高機密の仕事をやろうとしている。

もし、この仕事を外部に漏らした場合明日からそのものはこの世から消えているだろう。そこを良く考えて行動してほしい。

前回から引き続き俺のチームに来てくれたもの、そうでないもの関わらず俺は歓迎する。

皆で成功に導こうではないか!』

 

 

《仲間》

 

~とある同僚~

また、あいつの下に付いて仕事をする事になろうとは、思いもしなかった。

あいつは前回から何かを学んだのか、良くわからないがとにかく送られてきたデータは興味をそそられた。

 

ミノフスキー物理学、俺の専門である材料力学を発展させる鍵になるんじゃないかと思ってきたのだが、案の定間違いではなかったかもな。

 

元々こう言う、未知の物に興味があったからあいつに付いてきていたが、よもや歴史を変えるんじゃないかという、そんなものに出くわすとは。

 

しかし、あいつから貰った資料は俺達が理解しづらい部分を補完しているんだから、やっぱり天才かと思う。

若い頃のあいつは異端児だったが、ここまで来ると何か凄いな。

 

だいたい、あいつがこの論文を読んで理解するまで、数分しか経っていなかったと、アズラエルが言っていたんだからあいつの頭はおかしい。

 

コーディネーターだとかそんなもんじゃない、天に与えられし才を持った正しく化け物だな。

どんな脳みそをしているんだか。

おっとミーティングが始まるか、さあて俺達のこれからが決まる大事な仕事だ。やる気を出して張り切って行くか!

 

 

~初仕事~

 

えっと、これで良いんだよね?す、すいません私の計算が合ってるか検証したいのですが、ここにコンピュータ

って無いんですか~?

え、これですか?でも、凄く古そうなものなんですけど。

 

えっと論文をちゃんと読めですか?えっと、あありました。成る程、量子の運動が阻害される可能性があるから、この壊れても良い古いやつじゃないとダメなんですか。

 

あ~だからこの工程表に量子コンピュータ接続って有ったんですね。なるほど、対策を施さなければどうなるかわからないからか。

 

はあ、私は役に立ってるのかなぁ。

『どうかしたのか?』

あ、凄い紳士そうな人誰だっけ。まあ、良いか他人だから言えることもあるかなぁ。

 

私は洗いざらい自分の不甲斐なさを言ったら、この人は私を励ますつもりなのか知れないけど、『優秀だから君はここに呼ばれたんだろう?もっと自分に自信を持って』と言われた。

 

本当にそうなのかなぁ、私にしか出来ないことかぁ。あ!そうか、ありがとうございます。謎が解けました!

 

ふふ、いい人に会えた!

 

 

~アズラエル~

 

さて、僕が提供した研究所はどうなってるか見に来たんだが、ここ3ヶ月で見違えるほどに活気が溢れてますね。

いやー買い取った甲斐がありましたよ、本当に人がほとんど寄り付かない場所で、国立公園以外なんて余程の場所でなければ見つからないですからねぇ。

 

にしても、今日は確かM粒子発生機の使用実験でしたか、やっと形に出来たと言っていましたが、はてさてどんなものがあるのかな?

 

さあ、ホテルのロビーを過ぎると直ぐに出迎えの彼、マイクがやってきた。

彼は凄く険しい顔をしながらこっちを見ているから、どうしたのか聞いてみた。

 

『実験が成功するか少し、緊張しているだけだよ』

 

だそうな、まあいつもの事だ。僕が嘗て出資したMAは、僕の父の手によって計画は握りつぶされた。

本当に老害と言うのは、いつの時代も邪魔ばかりするものだな。

その時と、おんなじ顔だ。

 

本来下に行くはずの無いエレベーターで地下へと降りると、白衣を着た集団が僕を待ち構えていた。

皆目を輝かせて、僕が来るのを待っていたようだ。

 

そして、特等席に案内される。なに?持っている機器を停止させた方が良い?電子機器が壊れるだって?

わかったよ、付き人達にそれをいうと直ちに実行した。

 

それから長い説明が流れて、いよいよ作動か。甲高い音が響き渡り、遂に発生したようだ。僕の目には何も映っていないんだが。

 

うん?レーザーを当ててみろ?ちょっと待ちなさい、それは工業用の炭酸レーザーだろ?そんなものあれに向けてどうする?…!!

 

凄い、レーザーが何かに干渉を受けて掻き消されている、あれがM粒子?違う?それの応用技術であるiフィールド?良くはわからないが目に見えないシールド見たいなものか。

そうだ、聞いてみようか。

 

これは、どの程度の攻撃までなら防ぐことが出来るんですか?例えば艦船に搭載されている、荷電粒子砲何かも防ぐことが可能なんですか?

 

するとニコニコして言った、勿論可能だと。なんなら更に技術を応用して、今までの荷電粒子砲が陳腐化するものまでできるだと!!これは、これは実に楽しみですね。

 

コーディネーター達よりもこう言う人達の方がよっぽど優秀じゃないですか。もっとも、彼等の中にも幾人かいますが、この際その話は抜きにしましょう。

 

さあ、基礎技術をもっと研究してください!お金ならいくらでも用意しますので。




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