ミノフスキー粒子なんて、オカルトチックなっ?! 作:丸亀導師
貯蔵された物資を焼き払われたタッシルの住人達、その失われた物資を調達するために一時的な協力関係を築いたアークエンジェルは、人員を直近の都市に向かわせる。
そこは、砂漠の虎の根拠地バナディーヤ。敵のど真ん中、顔がばれていないもの達有名でないもの達で編成されたそれは、お世辞にも頼りがいのあるものではない。
軍人ではあるが、どちらかと言えば肉弾戦が不向きなナタルは心配を胸に秘めつつも買うものを選ぶ。
だが、彼女はある事に頭を突っ込んだのだ。非合法な手段で手に入れたものを買い漁る自分に、彼女は苦悩する。仕事の邪魔だと切り離したキラ達に付いていきたい衝動に駆られるも、何とかそれを押さえ込む。
だが、非合法的な事を虎が放置する筈もなく彼女はいつの間にか囲まれていた。そして、彼女は筒を使った。
~ナタル~
私だけ渡されたあの筒を使って周囲のものに光を浴びせた。特注のサングラスをかけていれば記憶も大丈夫だというが…この業者にも影響が出てしまった。
え~確か新しい記憶を植え付けなければならないんだから…なんとしようか?
『え~と、襲撃者の方々貴殿方は何も見てないし、何も問題は無かった。全ては誤報だった、それでは皆さんお帰りください。』
「ああ、わかった。おーい誤報だってさ、撤退するぞ!」
何とかなったのだろうか…あ、業者。
『え~と、貴殿方は私たちに正規の価格でこれらを提供する。それは何の問題もない、それからこれからはいつも正規の値段で取引することだ!』
これで、良いんだよな。でも何だろうこの罪悪感は、あの男はこんなものを平気で渡してきたが倫理観が破綻しているんじゃないか?
ともあれ私の任務は終了したが、さてヤマト少尉たちは今頃どうしているのだろうか?
~コゼット~
へぇ~結構賑わってるんだ、ナタル中尉と別れて私たちは買い出しではなく敵情視察という名の観光をしている。虎さんに占領されてるって聞いたから、どれ程酷い状況かと思ったけど。
道は綺麗だし、お店は賑わってるんだ。父さんが見たら「人心掌握にたけている」なんて言うのかも知れない。
ちょうどお昼にするみたい、カガリが私たちにケバブを、御馳走するみたいなんだけど…隣のおじさん誰?
サングラスなんか掛けちゃってさ、まあ似合ってるとは思うけど、どうしてだろうか?違和感が拭えない。
私の分も買ってきてくれたけど、チリソースか…あのおじさん何でこっちを見て。
あっカガリが進めていたチリソースを否定して、ヨーグルトソースをキラに進めてる。
「おいっ!コゼットお前はどっちの方が良いと思うんだ!」
『はぁ、そんな下らないこと。私はね、和風テイストのわさびクリームソースが好き、勿論ヨーグルトソースもチリソースも良いと思うんだけどさ、それだって人それぞれだから無理強いは良くないよ?特にキラなんか、押しに弱いんだから。』
うっと言ってる、自分でも否定くらいしなよ…。
『ところで叔父さんは何者?私たちにいったい何の用かしら?もし、変なところに連れてく何てしたら虎が容赦しないんじゃない?』
「はっはっはっ、これは失礼した。私はアンドリュー、観光案内をしようと思ったのだがどうやらそうも行かないらしい!」
次の瞬間銃弾が飛び交う、〈青き清浄なる世界のために!〉〈砂時計に帰れ!〉等の言葉を発しながら撃ってることから、似非ブルーコスモスの連中か。
中にはコーディネイターも混じってる、こっちに撃って来てるから、もしかするとここには一般人がいない?
だとすると、あの不自然な男が狙いか?
こっちにも撃ってくるからめちゃくちゃだ、次に何処を狙うのか少しだが解る気がする。だけどこんなところで戦闘なんて。
暫くすると襲撃者は呆気なく敗北し、この不自然な男が隊長と呼ばれた。あぁこの人が砂漠の虎か、通りで変な感覚があったわけだ。この感覚、戦闘中にもあるこれは非常に役立つけどこういう時何をしようか?
暴れても仕方がないので、虎さんの後に付いていく。ここが司令部ねタージ・マハルに似せて造っているのか、後にあるのがレセップスね、あんなのがあったら誰も逆らえないか…。
それから建物に入ると私とカガリは女性に連れられ着替えることに。
『私は汚れていないので大丈夫ですよ?』
「いいえ、これは私の趣味のようなもの。それに、少し位は羽目をはずしても良い筈よ?」
そう言うものなのだろうか?でも敵地で羽目を外すのは難しいんじゃないかなぁ~、しかも周囲は軍人ばかりだし。
あれよあれよという間に着替えて、さあキラの元へと行くと何やら深刻そうな顔してるね。
それからカガリがブラフにはまってまんまと、キラがパイロットであることを見抜いた。
それから戦争談義さ、何処まで続くのかね
『たぶんキラは考えたこともないと思うけど、それは終わりは見えてますよ?』
「ほお、では聞くが何処までやれば終わるのかな?」
『上が折れたときです。』
バルトフェルド、彼は目を細めた。
「上が折れたときか…。それでは行き場の失った憎しみとかは何処に行くのかな?」
『それは、戦後考えることです。どんなに批判があろうとも、敗者は全てを受け入れなければならない。それが結果として次の戦争に繋がろうとも。』
「永遠に終わらない戦争か?」
『父さんは言っていた。人間は戦争をする生き物だと、昔から変わらない。もしそのエネルギーを宇宙の外に向ければ、より有意義な事に使えると』
それを聞いて私の事に関心を持ったのだろうか?じっくり見られた。
「そこの君、キラ君だったか?君はコーディネイターのようだが、彼女もそうなのかな?」
『いいえ、私は純粋なナチュラル。むしろブルーコスモスに近い、そうね貴殿方の天敵の娘とでも言えば良いのかな?』
これでぶちギレたら私たち死ぬかもな。
「はっは、面白いことを言うんだね君は。本当に面白いよ」
そんな事言っちゃって、顔は笑ってないよ。
~マイケル~
なにぃ?コゼット達がまだ戻らないだとぉ?それは大変だな、ヤバイね。
おい、君たちどうした私の前に立ち塞がって私の持っているM2を指差して何処に行くかだって?
虎を狩に行くのだよ。
目立つからと行かなかったのは貴方でしょ?
ハッハ、ドケジャマダ…ナンダ銃ヲ向ケルカ。
解ったよ、落ち着こうか。少しは信頼すべきか。
ああ?後に誰かいるのか、サイ君どうかしたのかな?まさかMSに乗ろうとしているんじゃないのかい?その反応は図星か、止めておけ今の君では無理だ。
それでも動かしたいか?キラにばかり負担を強いらせたくないか…。なら手伝ってあげよう、君がMSに乗れるように訓練をね。何簡単なことだ、君はただ1日寝てれば良いそうすれば君はパイロットになれる。
彼を連れて医務室に行く、ちょうど脳波測定器がある場所に。
良いか今から私はこの薬を君に投与する、これが何かだって?これは一種の超人薬のようなものだ、極東のとある国が死刑の代わりに導入したものの改良型。その試作品だがね?軍では非合法の拷問に使われる。
何で造ったか?そうだな、俺が昔人をモルモットか何かだと思っていたとき、ふと考え付いたものだ。これで俺と同じ境地のものが現れるのを期待して…皆廃人になったが。いつの話か?そうだなDSSD加盟の一年程前だから15の時か。まあ良い。
効果は5分間を30日とする体験をさせること、つまりは夢の中で君はMSの操縦を習うのだ。やりすぎれば廃人になる、その覚悟はあるかな?あるんだったら手を上げろ、ほおそこまでか。
よし解った、プログラムは既にセットした君は夢の中で凡そ三年の間過ごす。その間にリタイアしたい場合は自殺しろ、それに耐えられれば晴れて君はパイロット適正を持つ。
だが肉体には反映されない、そのギャップに君は耐えることが出来るかな?それでは良い旅を、私は君に誰も近づけないようにするよそれでは、お休み。
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