ミノフスキー粒子なんて、オカルトチックなっ?! 作:丸亀導師
「こちら北部方面軍指令部、バグダッド基地応答されたし!繰り返す…」
ザフトでは深刻な問題が起き始めていた、前哨基地と指令部との連絡が次第に途絶えて行っていたのだ。
いったい何が起こっているのか、NJ下でも対応可能な通信装置を用いているにも関わらず、それは広がっていた。
だが、この時の通信途絶はそれだけが要因ではなかった。そのとき、制宙権を保持していたのは地球軍であった、それがこれを形作った。
おびただしい数の車両が地を埋めつくし、街を素通りしていく。後ろからは多量な兵士が雪崩れ込み、ザフトは蹂躙されていく。正しく数の暴力、気が付いた頃には既にスエズに橋が掛けられた。
何処からやってきたのか運河の高さぴったりに大型船が、中を埋めつくし海で隔たれていた筈のそこは道となった。止める術はない、それは正しく津波の如し…
そして、それは北アフリカ西部でも起きていた。海峡を隔てた場所から止むことのない鉄の雨が降り注ぐ、海岸線の防衛網は滅茶苦茶な状態で最早防御に適さない。
そこへ海から深い青色のMSが水中から現れた。ザフトの水陸両用とは打ってかわってスマートなフォルム。固定武装の少なさそうな見た目は、その通り後に水中用コンテナから出されたそれはビームマシンライフル。
細かなビームが点射されながら、威力の低いそれでもってジンを一つまた一つと破壊していく。
突如として現れたそれに、防御線は瞬く間に崩壊する。
そこへ、空から巨大な戦艦が現れた。大天使は、そこから死の部隊を吐き出しそれに続けと、海峡を大型船が揚陸船となって大部隊が雪崩れ込む。
~コゼット~
凄い数、これが戦争…
「おい、そこのMS!手を貸してくれ、Dポイントの防御がかなり硬い、後一押しがあれば行けるんだ頼む。」
『了解しました。援護よろしくお願いします。』
こんなにも多くの数がいても、損害を最低限に抑えなければならない。ただ数で押してるだけじゃないんだ…指示されたポイントへライフルで狙撃する。
ビーム兵器はこういう時直進するから、良いのだろうか?
「ありがとう!よっし、これより突撃を実行する。敵の射撃が崩壊している今しかない、行くぞ!」
凄い、後方からの支援とそれに呼応するかのように動く、これが連携…。
これ、私たちいらないんじゃないの?そうだ、
『サイ、初のMSだけど大丈夫?』
「あぁ、何とか。いい動きするよこれ、手足のように動かせる。やっぱり君のお父さんは凄いよ。」
サイが操縦可能なOSを作ったのかな、それにしても良く動かす。初めて乗った時の私やキラよりも遥かに上手く、まるで乗った事があるみたいに…そう言えば最近サイの様子がおかしかった。
何があったの?
キンッと頭に何かが走った、
「敵MS対接近ジン10,バクゥ3の編成突っ込んでくる。MS隊は応戦されたし!」
考えてる暇もないか、ウェイブライダーに可変して要請のあった場所へと急行する。私の後ろからは、サイのレールガンが飛翔して援護をしてくれてる。
上空からビームを撃つけど、やっぱり当たり辛いいい動きをするのが一機。周囲を誘導して迫っている。だったら!
上からチマチマやってられない、変形を解いていざ勝負!
~ホーク~
ここ数週間いいニュースが一つも入ってこないな、バルトフェルド隊長はいなくなっちまったし、南部ではヴィクトリアで逆襲にあってる。おまけに議会のボンボン達がいるせいで、俺たち地上組は動こうにも動けない。
あぁ、ルナにメイ、父さんはどうやら帰れないみたいだ、こんな砂だらけの場所じゃなくてお前たちがいる場所で死にたかったよ…
「ホーク隊長!敵戦力更に増大、貴隊は殿として撤退の援護を行え!だそうです。」
そうかい、やはり帰れそうにないな。
『各員聞いたか、これより敵への奇襲を行う。MSで防御戦なんて無理だからな、機動戦で翻弄する。行くぞ!』
俺達は駆け出した、周囲を砲弾が取り囲むが不思議と当たることはない。
俺達は敵のど真ん中で暴れる、少しでも掻き乱せばそれだけ敵は体勢を立て直すのに時間がかかる。
そのとき空からビームが降ってきた、皆間一髪で避ける。あぁ、遂に来たか連合のMSか…仲間が一人また一人と撃ち倒されていく。
装甲に阻まれるのではなく当たらない、こちらが撃つ一瞬前に既に避けられている。
「メイン!逃げろ!」
バクゥのメインが死んだ、胴体を蹴り上げられ中身がぐちゃぐちゃだろうか。
間髪入れず敵の援護射撃が飛んでくる、的確だよああそうとも俺達はその砲撃が嫌いだよ!糞が、消耗させられるとは!
いくら射撃が正確でもと自分に言い聞かせた。いつもよりもいい動きしていたんだろう。仲間とカバーして何とか当てるが、それでも装甲に阻まれる。
しまいには近付かれて、サーベルで切り刻まれる。
ジリジリと追い込まれているのがわかる、終いにゃもう一機データにある機体かストライクなるほどな、こいつらがあのボンボン連中が追っていた足付きか…。
そして、もはや形勢は明らか俺達はもう後がなかった。
気が付くと俺一人になっていた。
「投降してください、今ならまだ間に合います。」
女、しかもまだまだ若い十代くらいか?何でそんな年齢で…いや俺たちも相手の事は言えないか。
最後に残った重斬刀を下段に構え、接近されればいつでも攻撃できるようにする。
『それは無理な相談だ、俺には殿と言う大事な役目があるんだ。すまないが、承知してくれ。』
それを聞いたが早いか、直ぐ様俺に斬りかかってくる。重斬刀で受け止めようとした、それが最悪の選択だった。一瞬で溶断されて…ゆっくりと景色が進んでいく。
『ルナマリア、メイリン、エリザベス。すまない、先に行くよ。』
最後の景色は家にいる家族の顔だった。
~アズラエル~
アフリカで動きがありましたか…少し早いですが、海兵隊にもMSがありますしそれの初の実践投入なのですから、頑張って頂きたいですね。にしても、マイクから連絡が有ったときは驚きました。直ぐに研究所に解析をお願いしましたよ。
久々に研究所の方にも顔を出しましたが、まさか海底ケーブルを使って設計図と計算式を送ってくるとは思いもしませんでしたよ、先人に感謝ですね。これでMSのポテンシャルは更に上がることでしょう。
問題は諜報部から得られたこのプラントの兵器、『ジェネシス』ですか…いったいどんな兵器でしょうね。可決されたばかりと報告されましたが、さて?
私たちも宇宙要塞を攻撃するのに最適なものを考えているのですが、兵器開発部ではこんな短時間では造れないと言われました。ならM研ならと思い聞いてみました、より短期でかつ安価な方法があると。
コロイド粒子と鏡を使った巨大な光学兵器、屈折と反射なるほどこれなら使った後、コロニーで再利用が可能です。彼女が口を抑えて座り込む
『大丈夫かい?』
どうしたのだろうか?急に体調を崩すとは
「あの、私…できたみたいなんです」
出来たって何が?
「赤ん坊です…」
えっ?嘘本当?でも、そうかそうか良かった。だとすると今日から僕も父親か?
ならこの子が生まれたときに、自分の父親が立派な男だと言うことを胸を張っていられるようにしたいですね。
~マイケル~
おっし!良い射撃精度だ、セッティングは完璧だったんだなこれでサイ君の夢も叶って俺達の戦力も大きくなって、より戦いやすくなったな。これで、俺のジンも役目を終えられるか?正直な話サイ君にはこいつで出て欲しかったんだが、こいつじゃまだ駄目かな?
確かM研の倉庫に試作品が有ったと思うから、あれを付けるか?どっちみち俺は大西洋連邦に到着したら降ろされるから、そのときに組み上げようか?
何はともあれ、今この機体に予備パーツは少ないからじきに使えなくなる。
『ラミアス艦長、どうやら俺達の仕事はこれで終わりみたいだ。大勢は決した、これ以上いても無意味だ。味方は陣地を造り始めてる、指令部から連絡が来るまで待機しよう。』
程なくして指令部から作戦の終了を告げる通達があった。これで、やっと我が家に帰れる。
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今回出てきた機体の情報更新は26日になります。
サイの初期機体何が良いですか?
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