ミノフスキー粒子なんて、オカルトチックなっ?!   作:丸亀導師

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第37話 入港やっと着いたぜ北アメリカ、さあさあ準備を始めよう。

ノーフォーク軍港はその日、非常に多くの観衆が集まっていた。今日はあのアークエンジェルが寄港すると聞き、ジャーナリストやその手のマニアから一般的な周囲の野次馬等、あらゆる職業のものがいた。

 

彼等が見守るなか水平線の向こう側から、通常の艦船とは違う異様な形状の艦が空を飛び現れた。

一斉にカメラのシャッター音が響き渡り、我こそはと言うもの達がカメラにその勇姿を納めようと躍起になった。

 

港から5海里程で着水し、ゆっくりと入港する。接岸はつつがなく行われ、乗員の写真を取ろうとするもの達が来るものの、警備兵に追い払われる。

そして、最初に出てきたものは筋肉モリモリマッチョマンだった。

 

~マイケル~

 

久々の故郷に胸踊ると言うこともなく、降り立った瞬間に焚かれたフラッシュが眩しい位しか、感想が出てこない。

艦長や副長はあまり慣れていない様子であったから、少し戸惑いの顔をしていたが、それも直ぐに慣れたのであろう。

 

問題があったのは学生からの志願組だった、何が問題かと言えば彼等はこういうマスコミや野次馬等にあったことがないから、非常にパニックに陥りやすい。

どんなに歴戦の存在でも、こればかりはしょうがない慣れが必要だ。

 

ただ、やはりと言うかカガリ嬢と黒色のウィッグを着けたラクス・クラインは非常に様になる格好をしている。君たち自分の立場が解ってやってるのかな?

この子達が歳をとったとき、自分の行動を省みることが出来れば良いんだがなぁ?

 

そうしている内に、大西洋連邦の大統領が俺達の前に現れて、激励の言葉をかけたがそんな事よりも家族に合わせろ。

 

暫くすると、国防大臣のアズラエルとアイナがこちらに歩いてきた。俺の事を見ると、アイナは俺にビンタをした。人前ですることだろうか?

 

「ねぇ、また人様で実験したでしょ?貴方本当に昔から…今日のご飯は抜きです!良い?」

 

『わかった。それだけか?』

 

「後、アズラエルさんが貴方と話があるみたいだから、付き合ってあげて?重要そうよ。」

 

また家族団欒が出来ないのか、いい加減家に帰りたいね。

 

「皆さんはじめまして、コゼットの母をやっています、アイナ・スパロウです。今日は遅いので私たちの別荘に泊まっていって?」

 

楽しいだろうな、仕事の話は聞きたくないなぁ。

 

「久しぶりだねマイケル、少し向こうで車のなかで話をしよう。」

 

そこには黒塗りの高級ハンヴィーがいた、確かに安全だな。

 

『それで、話とは何だ?』

 

「これを見たことはあるか?」

 

どれどれ、これはプラントが建造していた加速装置だな、ここまで完成しているとは夢が広がるな。

 

『それで、この加速装置が何だと言うんだ?』

 

「プラントが兵器転用しようとしている、と言ったらどうする?」

 

『ほお?そうか、なら壊すしかないな…バカな事をしやがって』

 

残念だよ、あぁ残念だ。人の到達し得るものの一つ光速に並ぶ最初の一歩である、太陽セイルそれの効果的活用手段を兵器に使うとは。これはナンセンスだ。

 

『それで、それに対する兵器を開発しろと?やってみても良いが、この戦争が終わるまでに完成はしないぞ?』

 

「そこは良いんだ、別途にM研いや君の奥さんが便宜を図ってくれたから。それより、ストライクのジェネレータ搭載、君の設計通りに組み立てた。これで、我が方の機体全てに核融合炉が搭載できた。」

 

『いや、まだだ。まだサイ・アーガイル、彼の機体が無い。あんなので戦わせるわけには行かないよ、だから実験機を彼に与えたいのだが、良いかい?』

 

実験機、核融合搭載試験機。実体弾射撃試験機。ビーム砲試験機。ホバリング試験機。それらのデータから造られた、総合試験機。

機動力はαガンダムに劣るが、火力の面としては圧倒する。

 

サイ君の実力はエースパイロット程ではない、寧ろベテランパイロットと言う方が正確だろう。とてつもない反応速度も、超直感のようなものもない。ただあるのは、あのランダムに構成された、夢の世界での戦いの記憶と経験から出てくる行動のみ。

 

そんな彼がシミュレーションで最も高得点を叩き出したのが、中距離支援射撃。まさにこの機体にぴったりの人材だって訳だ。

 

「アークエンジェルには、より良い戦力になってもらうと助かりますからね。良いでしょう、私からも要請しときますよ。」

 

これで、俺が抜けても艦は回るはずだ。

 

 

~コゼット~

 

父が話から帰って来た後、私たちは軍の施設に入った。そこで色々な事を説明された、現在の地球軍の事私たちの戦果とその影響などだ。

それを聞いたとき、私たちは自分達の存在がそれ程までに大きいと改めて気付かされた。

そして、へリオポリスの民間人であった人達へ除隊の仕方を教えていった。

 

暫くすると艦橋要員とパイロット組そして、ラクス、カガリが別室に呼ばれた。

そこには金髪の男性が座っていて、ニコニコと私たちを出迎えた。

 

「皆さんお疲れさまでした、長旅ご苦労様です。私は大西洋連邦の国防大臣を勤めております、ムルタ・アズラエルと言います。」

ムルタ・アズラエルって確かブルーコスモスの?私がへリオポリスに行ってる間に、そんな事起きてたの?それともつい最近?

 

「そんな事よりも、早く話を始めたらどうなんだ?アズラエル。」

 

「そうでしたね、では皆さんにはこれから辞令を言い渡します。」

 

マリューさんと、フラガさんはアークエンジェルから、二番艦へと移乗となり、私たちはそのまま残留確定。それを聞いたとき、あぁやっぱりそう言うことになるんだなぁと納得した。どこかでこうなることは解ってたけど、こんなに早くお別れかぁ。

 

「それと、カガリ・ユラ・アスハ様お久し振りですね?あんな艦にどうして、貴女が乗船していたのか知りませんが、一国を統べるものの一人がそんな事をしても良いので?」

 

嘘?本当?カガリ、あのアスハ家の人間だったの?なんか眼を見開いて、冷や汗を掻いてるみたいだけど事実なんだ…。

 

「マイケル、艦長等に話さなかったのか?」

 

「面倒臭いだろ?もしもの時、そんなプレッシャー与えたら、戦えるものも戦えない。」

 

最初から知ってたの?でも、確かに黙ってた方が戦いやすいかも、皆緊張しちゃうから。

 

そしたら、カガリはポツリと少し話した。自分の見聞を広めるためだと、でもアフリカでのあれはやりすぎだと思うけどな。

 

「まあ良いでしょう。後で外交交渉とかそう言うのを教えてあげますよ。オーブは中立の方が何かと都合が良いので。

さて、初めましてラクス・クラインさん。ブルーコスモス代表のムルタ・アズラエルです。以後お見知りおきを。」

 

「初めましてラクス・クラインです。こちらこそ、よろしくお願いします。」

 

ラクスの纏う雰囲気が変わったような気がした、と言うより何だろう眼のハイライトが消えたような…。

そう思った後、アズラエル氏とラクスの舌戦が始まった、私たちはそれを傍観するだけだった。

 

 

~ニコル~

 

僕らはオーストラリアまで、後退した。今まで保持していた戦線は完全に崩壊して、今はインド洋の制海圏をどうにかして保持するのが精一杯だ。

 

「おいっ!新米ども静かにしろ、敵艦は俺達の真上にいるんだぞ!」

 

ボズゴロフ級の中では新兵が、音を立てていた。僕たち赤服組は、そもそもパイロットだからそれ程動き回ることはないが、この湿度は正直きつい。ボズゴロフ級には宇宙で造ったならではの、欠点があったんだ。それは、空調設備。

 

プラントよりも遥かに湿度が高い地球。海底の艦内は、それはそれは湿気が多くなる。宇宙船の空調を流用したものは、たちまち効果がなくなり湿度は気が付くと80%である。

そんな中にいて、発狂しないやつはいないと思う。それでも僕たちは我慢を続けなければならない、なぜなら僕らの上には今、駆逐艦がいる。

 

グーンやゾノで出れば良いと言う意見もあるが、かつてはそれで事足りていた。でも、今は違う。連合は小型の水中用MAを使ってきた、グーンよりも小回りが利き近接戦闘可能で、何より水中でビーム兵装(ガスバーナーのようなもの)を使用してグーンを圧倒した。

 

ゾノに対しては遠距離から高速の鋼鉄弾体が射出されているようで、接近前にやられている。

映像から宇宙用MAを改造したものに見えるものの、水中での戦闘ではこちらは圧倒されてしまった。

 

それだけじゃない、通常の艦も魚雷を諦めてもっと古典的な方法でボズゴロフ級を撃沈している。爆雷と言うあまりにも古典的なそれは、逆に僕たちは対処できないでいる。

 

熱探知にもかからない、映像は深深度だと見えない、音響はそもそも僕らにその技術体系はなかった。それ故にそれは猛威を奮った。




誤字、感想、評価等よろしくお願いします。

サイの初期機体何が良いですか?

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