ミノフスキー粒子なんて、オカルトチックなっ?! 作:丸亀導師
暗い暗い部屋の中、三次元立体映像が中心で光を放ち、周囲の人を照らし出す。
映像には基地の情報が詳細に記載されており、触れるとそこに新たに情報が記載される。
それを見ながら一人が言った、
「ザフトは我々を直接攻撃してくる、ならば先に罠を張っておこう。」
それに対して一人は言った、
「だが、大量破壊兵器の使用は禁止する。可能な限り、正攻法で戦うことが望ましい。たとえば、前大戦のおり対弾道ミサイル迎撃用に造られた、ロストテクノロジーで造られたあの巨大レールガンとか。
あれを使えば防備を幾分か薄くしても、降下目標を叩くことが出来る。何なら、敵の隙をついて攻撃も可能かもしれない。」
そして、眼鏡を掛けた参謀風の男が言った。
「であるならば、作戦は決まりましたね。我々はこの好機を逃すこと無く、カーペンタリアを叩きます。
なに、敵は要塞戦の攻略が大の苦手です、戦訓から言って向こうは数で押せないのですから、長期戦を覚悟して挑めば一月は持ちこたえられます。
その間に別口からカーペンタリアを攻め落とし、この地上から追い出してしまいましょう。」
そう彼らはこの時を待っていた、現在オーストラリアを中心に展開されている、ザフトのボズゴロフ級更に言えばMS達。
それらは全てカーペンタリアで運用されていた。
度重なる敗北に、ザフト地上軍は既に死に体であるがそれでも水陸両用MSは脅威であった。
そこで敵が攻勢に出るまで我慢していたのだ、攻撃が来る場合真っ先に宇宙から来るであろうが、それでも海上戦力を出し渋る訳もない。
何せ連合軍の最重要基地であるのだ、それ相応の戦力を持って対応してくるだろう。それゆえにカーペンタリアは薄くなる、後は数を揃えて殴れば良い。
「それに、我々のMSは奴等よりも優れている。各地に空挺降下させ、敵を分断しつつ効率良く狩りをしていきましょう。」
そんな事を連合が考えているとは梅雨とも知らずに、ザフトは降下作戦の準備を着々と進めていった。
~コゼット~
また洋上を航行する私たち、でも船員は変わり最近になって入ってきた人達に、色々と艦内を案内しつつ時間が過ぎていく。
私たちが向かう先は、オーブ首長国。キラ達の故郷、カガリのお家。
だけど、そこはザフトの根拠地カーペンタリア程近い、洋上の島国である。それゆえにザフトの潜水艦が出てくるかも知れない、そこでスカイグラスパーの出番が出てきた。
スカイグラスパーは多目的用に造られていたようで、今まで行われた戦闘ではそれを如何無く発揮して、私たちの縁の下の力持ちになってた。
けれど、ストライクの電源がバッテリーから核融合炉に変わって、配達する意味がなくなってしまった。
そこでその拡張性をもって、スカイグラスパーの後部に簡易レドームを取り付けられるようになり、洋上の金属物及び水中に対する磁気探知システムが取り付けられて、偵察能力を向上させる《ディテクションパック》なんてものが搭載された。
これ、勿論ストライクにも搭載できて、これとアグニを併用することによってより遠距離の目標を狙撃出来るようになったらしい。でも、M粒子のせいで精度は悪いみたいだけど、低高度での比較的近距離なら使えるみたいな。
因みにパイロットは、トールとなんとフレイ。トールは実は5番目の成績で、フレイが四番目だったの、フレイの方が腕が良いのね。元々運動神経は良かったからそこが出たのかもっと。いつのまにやら休憩室に来てたけどあれ?カガリが黄昏てる。
『どうしたの?カガリさま』
「様ってつけるな!そんな他人みたいに、そう言うの嫌いなんだよ。」
『そう。それで何でこんなところで黄昏てるの?なんか嫌なことでもあった?』
「今度はなんで保護者みたいなんだよ、ったく。別に大した事じゃない。」
『当ててみようか。スカイグラスパーのパイロットに立候補したけど、あなたの正体のせいで載れなかったから、こんなところでいじけてたんでしょ?』
本当に解りやすい子だこと、顔が赤くなってるし眼も大きく見開いてるし。
「ど、どうして解ったんだ!」
『あなたの考えることくらい、お見通し!なんてね、貴女の性格から解りやすいのよ、特に顔に出てる。将来上に立つ人間なんだから、ポーカーフェイス身に付けた方が良いわ。』
それを聞いて更に落ち込んでる。
「やはり私に一国の代表など無理なのだろうか?昔からそうだ、良く顔に出すなと言われていた。」
あらぁ、もっとナイーブになっちゃった。
『でも、そこが良いところなのかもしれない。流石に建前と本音の区別はつけた方が良いけど、でもそれだってまだまだ練習しだいだと思うなぁ。だって私たちまだ16だよ?人生経験だって少ないんだし、まだまだ進歩するって、だからさクヨクヨしてないでいつもの無鉄砲娘にもどって。』
「あ、ありがとう。」
少し頬を染めて、こういうところ可愛いなぁ。
『あ、そう言えば。キラの事どう思ってるの?』
「あいつの事?」
『ホテルにいたときずっとキラの事見てたから、もしかして好きなのかなぁ?ってね、でどうなの?』
おやおや、この感じは好きではないと言うことか?
「あいつは好きとかじゃなくて、なんかこう他人に感じないような、そんな気がすると言うか。断じて好きではない。」
『そう、つまんないの。』
それを聞いた瞬間また、噛みついてきた。ほんとからかうの面白い子、でもそれも後数日で終わりかぁ。
~オーブ~
オーブ首長国、そこは最後の中立国。南の島でありながら、日系人が多く住みその文化形態は、日本と言う国に根差したものだと言う。
五大氏族から選出されたものが国家元首となる、変わった政治形態をしている。
そして、今そこは表面上の冷静さとは裏腹に、内部では蜂の巣をつついたように意見の衝突が起きていた。
事の発端はへリオポリス崩壊事変、当時代表であったウズミの対応からだった。
当時国民はこの事に対して、非常に頑強な精神で賠償を行わせるべき、と大多数の意見が占めていた。ところが蓋を開けた途端に、そんなものはしない等とウズミが言ったのだ。
ウズミの最大の弱点である、他国の兵器を開発したことによる、中立違反であった。これに関しては、前例である第二次世界大戦時におけるスイスと連合・枢軸双方との貿易と言う観点を攻撃されるも、おとがめ無しであった事から、限度を踏み越えていない。
との声が専門家から上がった所で、国民に火が着いた。
連日に次ぐ連日ストライキやデモが起こり、ウズミは泣く泣く代表から降りたものの、今は影から弟を操り国を操縦している始末。
それに対して、残り四つの氏族の内、サハク家・トキノ家が反発を示し、マシマ家はアスハ家に付きキオウ家は中立となる。
綺麗に別れたのだが、中立のキオウ家をどちらとも抱き抱えようと、謀略を計っていた。
そこにある情報が入る、地球軍の艦艇がオーブを慰霊の為に訪問する。
これは、見方によれば砲艦外交とでも言える代物で、更にそこにはウズミ家の令嬢である。カガリ・ユラ・アスハが同乗していると言うではないか、これも見方のよれば人質とも取れるものだ。
これにより、キオウ家が反アスハに傾き。強行路線が国内を纏めることとなる。それに伴い、アスハ家特にウズミの発言力は急激に低下、オーブは今3つの氏族が舵を握っていた。
だが、彼らは知らない。連合が意図していたこと、それは連合にとって都合の良い基地を提供してくれる、協力者となること。即ち今大戦に首を絶対に突っ込まず、少しでも中立性を緩和する政治形態となること。
彼らは知らずの内に、連合の掌の上でダンスをしていた。
~プラント~
彼らもまた、連合に踊らされようとしている。
自らの諜報員が持ち帰ったデータ、それを元に立案した作戦は初めから筒抜けであった。
そう、プラントは自分の諜報員すら連合に取り込まれたのだ。つまりは二重スパイ。
この点流石としか言いようがないだろう、嘗てCIAやMI6等のスパイ組織を保持していた二ヶ国の名は伊達ではない。更にそこにユーラシアのKGBが付くのだから最早敵無しだ。
それによりプラントの内情は常に筒抜けで、次に何処へ進攻し何処を重点的に防御するのか、そしてどれ程の情報がプラントに入り対策しているのかそれら全て連合に逐次報告された。
そして、連合の主攻勢がどこで行われるのかと言う、最も重要な内容を偶然を装い手に入れさせ、今回の攻勢を計画させられた。
全くと言って良いほどプラントは諜報戦において、連合に惨敗していた。
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