ミノフスキー粒子なんて、オカルトチックなっ?! 作:丸亀導師
オーブの氏族は、5つだけではない。大小あるが、それでも比較的大きな力を持っているのが、五大氏族と呼ばれるものたち。
今五大氏族の一つであるウズミ氏の牙城が崩れようとしていた。氏族同士で話し合いをする氏族会議が開かれ、そこにはオーブの財界人や、政治家。果ては軍人に等さまざまな名が連なる。
ざわざわとひしめき合う中、ウズミ氏の後釜に我先にと飛び付くものたち、だがそんな連中が果たして代表に相応しいか?いや、相応しくないだろう。こう言う保身だけのものたちに、国の運営は任せられない。その為、密かにウズミ以外の五大氏族は、それらに圧力を掛けていく。
そんな中、扉を叩くものがいる。誰だと皆がそれを見ると、淡い緑色をしたドレスを身に纏う金髪の麗しき少女がそこにいるではないか。
果たしていったい誰なのか、誰もそれに気が付くものはない。一挙手一投足、その動きが洗練され見るからに社交界に慣れている、ふと一人が呟いた。
「カガリ・ユラ・アスハ?」と
だが誰もがその眼を疑った、あんなにもガサツでおおざっぱで男勝りと言える彼女、それがあんなにも清楚で女性らしくしている。
だが、同時にそれは自分の武器を自覚しそれを有効活用しているのだと気が付く。侮れない、誰もが思った。もし、歳不相応にスーツでも着てくれば容易かっただろうにと。
彼女が踏みしめる度に、道が切り開かれていく。そして対峙するは、五大氏族その内の4氏族。
深く息を吸い良い放った。
「私はアスハ家家長カガリ・ユラ・アスハだ。皆と今後のオーブの事に付いて話し合いの場に参上した。」
そして会議は踊り、オーブの方針は決まる。氏族達は思う「まだ、アスハは終わっていない」と。
~ナタル~
私の目の前にあるのは、開封時期を定められた指令書だ。あまりにもアナログなそれは、紙媒体で製作された極秘のものだろう。きっと各方面の司令官等にもこれと同じものが、直々に手渡された事だろう。
オーブに到着後速やかに開封せよ、それが私に与えられた指令。そして今、その内容が明らかになった。
《アークエンジェルは、オーブに寄港後オーブで補給を行われたし。
後6月13日未明赤道連合へ向け出港せよ。
同時に、囮となり敵潜水艦隊を引き付けよあわよくば撃沈されたし。
また、その後敵を振り切った後反転、そのまま安全高度をとりカーペンタリアへと向かい本隊と合流せよ。
貴官等の武運長久を祈る。》
これが意味することは、ザフトの地上での最後の根拠地を破壊すると言うことか?
ならば、反抗作戦の第二段階へと入ったのか?それは解らないが、それでもこの作戦が成功するならばザフトは干上がるだろう。
それにしても後3日、中立国故に我々に対する補給は民需品ばかりではあるが、これも金で買っているのだろう。私の懐には小切手がどんどんと貯まっていく、NJとM粒子の影響で通信が出来ないから、電子的なものは使いようがないが、この量を保管するのか…。
昔の軍人はこういう時どうしていたのだろうか?私には皆目検討も付かない。学校ではこんなことは教えてくれないからな、小切手なんて前時代的なもの。
「艦長失礼します。どうしたんですか?」
『いや、何でもない。副長艦内の見回りご苦労、君も休暇を楽しんで良いのだぞ?何故行こうとしなかった?』
「自分は艦長といるのが楽しいので、ですのでこうして隣に並べた事を嬉しく思っています。」
『ノイマン中尉気持ち悪いことを言うな。』
私が艦長となって、大尉に昇格し副長はノイマンとなった、彼の昇格は異例のスピードだった。いったい誰の差し金なのか、前日に少尉となったと思ったらいつの間にか、中尉に昇格していた。
正式に軍属となった、キラとコゼットも同じく少尉であるが、それでも曹長からあの速度で昇格するものはそうそういない。
その操艦技術を買われたのか、副長兼操舵手であるから彼の仕事は大変だろうに、何故か私の顔を見てニコニコしている。
「それで、指令書にはなんと」
『ああ、3日後オーブを出立しクジラを釣れと書いてあった。』
「釣るですか、言うのは簡単ですがやるのは難しいですね。」
『そこで、策を練りたいんだが良いか?』
「勿論、貴女のためなら例え地の中マグマの中ですよ。一番簡単な方法はありますよ、敵の無限潜水艦作戦を利用します。」
そして、私たちはそれを実行するために色々と考え始めるのだった。
~コゼット~
あーもぉ遅くなっちゃった、マードックさんからの説明が長すぎてもお7時過ぎちゃったじゃない。
まだ、食べ始めてないかなぁと、キラの家に付いたのでドアを叩く。
はあいと言って出てきたのはカリダさんだ、
『遅くなりました、まだお夕飯食べてませんか?』
「ええ、これからよ。さっ入って!」
凄く平凡な家庭…なのだろう。私には解らない、一家の団欒だとか父親がいるだとかそう言うのは無縁だったから。今だってそうだ、大西洋連邦に帰ったときも殆ど家にいなかった。唯一、アークエンジェルの中だけは家族らしかったかもしれない。
他愛ない話をしながら、将来の夢を語らい合いながら食べる、
でも、ここの料理は違う。確かに栄養バランスは良いものばかりではないが、これがこの味が美味しいと言うものなのかと、家庭的な味と言うものに舌鼓を打った。
皿洗いとかをやって、情報交換も行う。
そうしていると、時間が過ぎていってもう就寝の時間か、軍に入ってからは非常にコントロールされた就寝だからか、私たちは非常に眠くなる。だからラクスとキラはもう寝てしまったけれど、私は朝の父の話を聞こうと二人と違いカリダさんとハルマさんと話を始めた。
『朝、父の名前を聞いたときいったい何を考えていたんですか?』
「カリダ、話しても良いと思うんだ。あの人の娘だ、きっと敏い、それにいずれ知らなきゃならなくなる。」
「そうね…貴女のお父さんマイケルは、私の姉夫婦と同僚だった時期がある、いや敵対していたの方が正しいかしら。」
『敵対ですか?いったい何故…』
「コゼットくん、昔最高のコーディネイターを造ろうと躍起になった学者がいた、その学者はある存在に言われた。《非生産的で無意味な事だ。そんなことするよりも、医学の方に努力したらどうだ?》
それが君の父、マイケルが言ったこと。それから彼はおかしくなった、マッドサイエンティストと言うほどに。」
『でもそれは、今は関係ない事ですよね。嫉妬は醜いだけです。』
「別に責めている訳ではないのよ、ただそれだけ。貴女のお父さんは、非常に影響力があったって事。
それでね、本題に入るけど良い?キラの事よ。」
それから聞いたのは、キラの出生の秘密。キラはこの家の本当の子供ではない、だけど愛されている事は間違いないのだから、大丈夫だろう。
例えキラがそんな感じで生まれていても、父よりはよっぽど現実味があるしね。
~ニコル~
足付き発見の報告が上がってはや、3日が経過した。僕らはオーブの近海に身を潜め、足付きの出港を今か今かと待ち続けている。だけれどもうそろそろ、潜水艦の行動時間の限界かもしれない。
ボズゴロフ級はそもそもこんなに長い間、潜水してでの戦闘は不可能だ。それでも無理を承知でいるのは、数日前に届いた僕らはザラ隊への命令書。本国への期日付きの帰還命令、そしてラクス・クライン捜索の中止及び殺害命令だ。
これに対して僕らは拒否をした、まだ諦められない他でもないアスランがわがままにも似た思いで僕らを突き動かした。
カーペンタリア基地の司令も同意見のようで、僕らは後ろ楯を得た。
基地司令曰く「あんな子供の言った事で揺れ動くなら、いっそ戦争なんて止めちまえってんだ。だから議長達は馬鹿だってさんざん言われてんだよ、俺たちにな。」
と、僕らはその時初めて知った。この人達は全員反プラントいや反評議会の集まりだと言うことを。
それでも、僕らに協力するのは何故なのか?
きっとプラントに家族がいるから…彼等にとっては体の良い人質だと言うことだ。
それでも、僕らを見る眼は復讐とかそう言うのではなく寧ろ、自分の子供を見るそんな眼をしている。
だが、今はそんな事どうでも良い、一刻も早くラクス・クラインに本心を問いただす。そこで、こうやって潜伏しているのだがにっちもさっちも行かないの。
そこで、アスランが提案した。
「自分達がオーブに潜入します。」
「顔が割れているヤツが行くのか?馬鹿言うんじゃない、若いの。良いか?お前達には帰還命令が出てるんだ、俺たち捨て石と違ってな。それなのにどうして戻ろうとしない?」
「ラクスに真意を聞くまで、プラントに戻ると言う選択肢はあり得ないのです。」
「そうか、わかった。ヨシじゃあ少しだけ手を貸そう、ザラ隊へ出撃命令を出す、ただしMSの運用はご法度だ。生身でオーブ領海を泳ぎきるんだ、ボズゴロフは領海に入った瞬間破壊されても文句は言えないからな。その点生身ならなんとかなる。」
僕らはウェットスーツを着込み小型のパルスフィンを一人一人がつかみ、音の無い海へと進んでいった。
誤字、感想、評価等よろしくお願いします。
パルスフィンと言うものは現実にはありません、ですが原理は非常に原始的なものでありながら、スクリューよりも優れたものです。
ガンダムは架空ですからたまには少しSFをいれたいなぁ。
サイの初期機体何が良いですか?
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