ミノフスキー粒子なんて、オカルトチックなっ?! 作:丸亀導師
平和記念公園そこは前大戦の兵器の置場所、特別展示場のような場所だ。
大西洋連邦には、そんな場所がある。それは幾つもの場所に点在し、その威容を今なお誇っている。
そして、その場所には奇妙な程に大きな砲台があった、指向性の台座に固定され、ストーンサークルのようにかつての合衆国の重要拠点。更に隣国の盾となるように、各地に設置されている。
アラスカ州のど真ん中にも設置され、その防空範囲は宇宙空間まで伸び、落下軌道をとっている小惑星の迎撃にも使用された事があった。
それが今再び、空を見上げている。小さな光がゴマを振りかけたように広がってアラスカ基地へと降下している。
砲台が照準を定め撃つ、衝撃は突発音となり周囲の建物の硝子は吹き飛んだ。
飛翔体が落下物に接近すると一定距離で炸裂した、瞬間落下物に着弾し次々と破壊されていく。
正確無比な射撃は続き、あるものはとてつもなく硬い金属音を出しながらバラバラになっていく。
恐らくはPS装甲を物理的に貫通したのだろう、金属隕石破砕用のそれはあまりにも強力だ。
幾つかは降下に成功しているだろうが、それでも地獄は終わることはない。着地地点にはもれなく、リニアガンタンクの射撃の雨が降り注ぐ。
既に着弾分布は把握されている為、何処にどの角度でどのくらいに着弾するなんてのは、連合にとっては当たり前となっている。
それでもその中を潜り抜ける猛者は存在する、一機のシグーが砲撃を突破した。
だが、そこに立ち塞がるのは連合の量産機ダガーしかもウンカの如くの数である。
例え実戦経験が少なくとも、5対1ならば地上なら容易く撃破出来るだろう。
シグーの射撃を盾で受け流しつつ、ビームライフルで牽制しその内の一発が命中シグーは爆散する。
形勢は明らかだ、ザフトの投下したEMP兵器は地表付近に到着するとその機能を完全に停止し、ただの落下物へと成り下がる。
M粒子が造り出した、電子兵装を破壊する戦争。連合はレーダーから光学センサーに頼った飽和する迎撃網へと変化していた。
弾幕による迎撃、大きな的へはそれで充分であった。
完全な敗北を喫するザフト、だが悲劇はそれで終わりではない。全てはこの時の為に。
同時刻カーペンタリア基地には砲弾の雨が降り注いでいた。
~コゼット~
潜水艦隊を退けた私たちは赤道連合で一旦補給を行い、再度カーペンタリア方面へと足を進めた。
指定されたポイントに付くと、そこには既に多数の連合艦艇が集結しミサイル群を発射しているところだった。
ブリッジに連絡が入り、私たちも直ぐ様集められた。
「任務ご苦労」
画面の向こうには見知らぬ人がいたけれど、階級は中将と余りにも高い位だ。
「ここで休暇をとらせたい所だが、そうは行かないのが現状だ。見ての通り、そして通達の通りカーペンタリアを攻略中なのだ。そこで、君達には今攻撃中の北部方面への主攻勢へと加わってもらう、拒否権はない。
なに、支援射撃は充分に行わせてもらうよ、兵器も人もタダではないのだからね。」
なんかムカつく、もっと他に言い方無いのかなぁ?
『それでバジルール大尉、どうします?』
「拒否権はない、だがこうは言ってない。何時如何なるときに攻撃せよとは、つまり自由裁量で動けと言うことだ。であるならば、我々は我々のすべき事をするまでだな。」
「と言うと?なんです?」
「ああ、全力で敵戦力を攪乱する。もっとも、作戦の範囲内でと付くがな。」
そこから私たちの戦場は始まった。
攻勢の最前線で、味方が立ち往生している場所に行っては敵を攻撃し、傷ついた味方あらばアークエンジェルが収容していく。
戦艦と言うよりもなんか揚陸艦みたいな働きをして行った、もっとも本来の揚陸艦であるペガサス級みたいに、格納庫が低い位置に無いから、収容能力は低いけどそれでも大勢救出したし、大勢敵を殺した。
勿論初めてじゃなかったけど…人そのものを…MSで押し潰す、なんて事もしたけど…もうあんなことはしたくない。
それでも戦いは続く。
けれども違和感があった、そう余りにも敵の戦力が少ないことそれにつきる。
MSだってディンやジンがいるだけで、他の機体は見当たらない、歩兵だって見当たらない。
そして、攻勢開始から僅か3日でカーペンタリアは降伏した。そして、それに便乗してか大洋州も事実上降伏、政府を軍の管理下に置かれた。
後から聞いた話によれば、カーペンタリアの反撃が散発的に見えたのは事実で、どうやらアラスカを囮に敵の大部隊を誘引するのに成功したらしい。
そのアラスカも、古い超兵器を使用して完封したんだとか。
たぶんあの公園のでっかい大砲なんだろうなぁ、とは思うけどあんなオンボロ、よく動いたなぁ。
この二つの戦いで地上でのザフトの勢力圏は、事実上消滅した事になるらしい。
この段階で交渉団の派遣を行うそうで、交渉場所はザフトの勢力圏のど真ん中、L5宙域。
交渉団は命懸け、アズラエルさん自らが交渉の席に座るみたい。
一応政府高官だけど、民間出身者でもあるからもしも殺すものなら全面戦争やむ無し。
正直心配になるし、誰か止めなかったのかなと思うけれど。それでも彼の敏腕に掛けるしかないのかも。
~アズラエル~
『ですから、この講和文書にサインして頂きたいのです。悪い話ではないのでは?』
彼等の目の前で提示するのは、講和文書。
(我々は彼等の独立を認めるが、その変わりにプラントの建設費と移住に際し使われたマスドライバーの移動費、滞納していた家賃を払えと書いてあるもの)
を提示した。
「確かに我々はこの内容ならば、独立できるでしょうが、ザラ派と言うか急進派はこれでは飲みません。」
何故でしょうか、彼等のご希望の通りの品物であるのに。
『ですから、それを説得するのが貴方ではないのですか?何より、もしもこのまま戦いを続けても、最早貴殿方に勝ち目はありません。
遂先日、オーブから正式に連合へと加盟する文書が提示されました。
これで、貴殿方に味方をするもの達は誰一人いなくなったのです。
次第に資源も枯渇していくことでしょう、国民を餓死させたくないでしょう?』
「それは承知ですですが先程も言った通り」
埒があきませんね
『では率直に言いましょう。我々には貴殿方と講和するメリットは一切無いのですよ。我々は無駄な血は流したくない、とおもっています。ですが、これを蹴ったら最後無条件降伏してもらうまで、我々は戦いますがよろしいですか?』
顔が強張っている、判断が出来ないんでしょう?
持ち帰っても良いんですよぉ?交渉の先伸ばしと受け取ってあげますから、どうぞ
「すいませんが、私の一存ではどうすることも出来ません。また後日、ご連絡させてください。」
『ええ、結構ですよ?それでいったいどれ程前線が前進するか見物ですよ。』
交渉テーブルから立って急いで車に乗る
『急いで艦に戻りましょう。嫌な予感がします。』
私が車に載った後、建物が爆破された。こんな事して何になるのか、全くもってわからない。私を殺したいのなら、正々堂々と目の前に現れてくれれば良いものを。
~パトリック~
『何だとっ!?奴を殺そうとした?お前達はいったい何をやっているんだ、そんな事をしてみろプラント内部からも不満が出るぞ!…私が命令したと言うのか?何時?』
電話から語られた言葉を私は信じられなかった、既に敗けが混んでいる事は重々承知だ、責任を取る覚悟もできている。
だが、ここで降伏しては今まで死んでいったものたちに、顔向けできない。
だが、この事件はなんだ?何故アズラエルを殺そうと…
その時彼の部屋の中で足音がした、誰も侵入した覚えの無いその場所に。
『誰だ!姿を見せろ!』
「ほ~いぃ、いぃいでぇすよ。」
視界の中に突如として、青いスーツを身に付けた男が現れた。まるで最初からそこにいるかのように、自然にだが余りにも不自然だ。
「あぁの人を殺そうとしたのは、私。ふひはひ?そう私、私が命令したんだぁ~。」
『貴様に命令権など無い!どうやって!』
「あぁら、覚えてらっしゃらない。気の毒ねぇ、私は貴方と契約したのに、忘れちゃったのぉ?」
ニタニタと笑いながら近付く顔が、ゾッとするような動きとなる。よく見れば、顔を形造っていたのは、無数の蝿それがウゾウゾと動いて、人の顔になっていた。
『私がお前と契約しただと?』
「そう、独立したいって言いましたよねぇ、ほら今こうして独立国として連合と戦ってる。いいきぶんぇしょう?」
こいつは何を言っている。
「奥さんのエキスは実に美味しかった、あの苦痛実に美味だった。」
『何だと貴様今何と言った!!』
「おやおや?聞き逃しました?私は契約と引き換えに、奥さんの命を頂いたんですよぉ?」
頭が沸騰した、その言葉が事実であればこの戦争は初めから目の前のヤツが仕組んだものだ。
懐にしまった銃をヤツに向け発砲した。
バンバンと言う音が鳴り響く
カランと最後の一つが落ちたとき、ヤツの体に傷はなかった。
「その表情実に良いですねぇ」
奴は人でも動植物でもない得体の知れない化け物なのかもしれない。
誤字、感想、評価等よろしくお願いします。
謎の存在です、まあ容姿はジョーカー(バットマン・ダークナイト)のですかねぇ
サイの初期機体何が良いですか?
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