ミノフスキー粒子なんて、オカルトチックなっ?! 作:丸亀導師
おお、寒い!ここはこんなにも雪が積もるのか…。予想外だったな。
あっ痛い!だから叩かないでよ、もうこのホテルに住んでやってるんだからさぁ、ね?さびしくないでしょ?
ケノービさん。
え?そんな名前じゃないって?じゃあ名前くらいおしえろや!
まあ、それは置いといてだなこの資料を見てくれどう思う?
俺には解らないだって?ごめんな幽霊だもんな、時間外止まってるんだもんな。
さて、俺がこれを見て何を思っているかだ、単刀直入に言おう。大西洋連邦の軍部は腐ってる。
そうだろ?だって発注したメビウスが信頼に足らない性能だって言うのに今更気が付いたんだからさ。
お陰で、俺が考えてた構想を向こうがぶんどって、
『メビウス0』つう機体を再設計しやがった。
元のメビウスは生産中止で名称がYF57メビウスになったそうだ。全くけしからん話だ、なあ!
と、愚痴はこのくらいにして俺達の新しい試みの話をしようじゃないか。
昨今世界の車両等は、バッテリーによるモーター駆動が一般的でバッテリー技術の向上により、長時間の航行やヘリ等にも使用されている。
だが、バッテリー技術の向上とは裏腹に、モーター関連技術の進歩はお世辞にも上手く行っているとは、言いがたいのが現状だ。
そこで、モーター関連技術の申し子である、俺の友人の
クラウン博士に俺達の研究所を紹介したんだ。
そしたらさ、直ぐに来てくれてねぇM物理学を読んだら直ぐ様、試作品の開発に入るんだと目をガン開きにして、開発しているよ。
確か、フィールドモーターだって言ってたな、説明されても俺にはiフィールドとM粒子の反発を利用するとしか、解らない。餅は餅屋って訳さ、本当に凄いひとだよ。
それと、平行してメガ粒子の加速実験を行ってるんだ。現在音速の20倍程度までしか加速は出来てないんだけどさ、もっと加速できれば荷電粒子砲に取って換わる兵器になるに違いないよ。
何?この研究所やM粒子は機密事項じゃなかったか、だって?
ハハハ何を言ってるんだ?俺達は皆学会の異端児、そんなやつが忽然と消えても『まあ、あいつらだからなぁ』ですむんですよ!だって俺ら要らない子扱いだったからね。
俺もだよ?俺は既存の構造を如何にして、使いやすくするかそういうのに長けてた。勿論新しい技術も一緒に使うから、どんな無茶な要求にも耐えられた。
だから、異端児と呼ばれたんだ。
皆各会からの嫌われものばかり、そんなのが集まって出来たのが、俺達の開発チーム。
アズラエルだって、ブルーコスモスの中じゃ異端だ。だからこそ俺達は馬が合う。今頃色んな事に振り回されているに決まってる、実に面白いと思わないかい?
~アズラエル~
全く彼はいったい何をやっているのか、予想外だったな。まさか、外部の研究者をこちらの方へスカウトするとは、彼の行動原理が良く解らないよ。
彼等の開発は順調に進んでいるが、正直言ってまだまだ採算の取れるような代物じゃない、こう言う行動は慎んでもらいたいね、前日お父上が僕に警告をしに来たのを思い出すよ。
お父上もやはり歳をめしているからか、新しいことに無頓着だ。それではあまりにも臆病すぎる。
新しい技術は荒削りであるがゆえに、至らないところがあるが、それをカバーするのが枯れた技術だと言うことを忘れている。
MAもコスト一辺倒で後先を考えずに、あんなものに決めるから後々痛い目を見るんだ。
YF57だってそうだ、あんなものにガンバレルという補助兵装を載せたところで、切り離しているときは機動力が落ちるんだから、一般のパイロットじゃ操縦できないですね。全く金の無駄遣いです。
それよりも、確かこの後は艦政本部との新型戦艦の造船に関する見積りでしたか?
19の若造にやらせるにはちょっと荷が重いことだらけですね。
ま、僕自身15の時からこう言う仕事をやっていますから慣れてはいますが、さて。
資料によると、『敵国に対する宇宙空間からの強襲揚陸が可能な特殊艦艇の整備計画の策定』についてですか。
また新しい艦種ですか、用途に理解は示せますが単独でその様なことをしても意味がないのではないでしょうか?最低でも2隻での一斉降下をしなくては、後方撹乱にもなりません。
ただ、強襲揚陸は新しい試みですね。何か補助的な兵器があれば良いのですが…。無いですね。せめて『グラスパー計画』が進んでいれば、このようなものでも対処できた筈なのに、やれやれです。
艦名は既に案として上がっているそうですが、洒落ていますね、アークエンジェル級ですか。
神の名により誰かに天罰を下そうと、そう考えているんですかねぇ。しかし、天使の階級を艦型にしたところで、その神様がアホでは意味はありませんが。
仮想敵はユーラシアですか?全く最近はプラントが勢いを着けてきて、いつか反乱を起こすんじゃないかとひやひやしているというのに、まだ武装している艦艇が無いのが幸いしていますが、これからどうなることか。
さあ、今日も1日の仕事を頑張りましょう。
~リディア~
正月からの夢見は最悪の一言だ。
何が最悪かは、あの人の記憶の中で、戦争が始まったということだ。この人は戦争に出る程歳は行ってないから、戦場に行くことはないけれど、頭のなかに入ってくるニュースには、信じられない程の死者が溢れていた。
たった一月の間にも関わらず、全人口の30%が死んだなんて誰が信じられるだろうか?私は少し怖くなってしまった、人間はあんなにも野蛮な存在だっただろうか?
あんなにも多くの人が、死に難民が発生したにも関わらず戦争は激化していく。
2月に入るとこの人の記憶にある、父親の仕事が少しずつであるが、見えてきた。
モビルスーツとか言う、人型機動兵器の開発を秘密裏に進めていたと言う。
細かいことは解らないが、この人の世界の戦争はそのMSによって様変わりして、戦争は“ジオン”が有利に進めている。この人は、そんな事知ったことかと同じような毎日をして暮らしている。
そんな記憶を持ちながら、私は連邦軍の最終試験である体力テストを行おうとしていた、どんなにものかと思えば、腕立て、腹筋、背筋等の基礎的なものであった。
何てことない内容に落胆しつつも、納得をした。
一般的にはきつい内容だと言うことは確かだ
そして、晴れて前期入学生として、士官学校へと入学した。私は二つの記憶に四苦八苦しながらも、あの人の記憶を借りて勉学に励んでいる。
意外な事に、この人は数学だけは頭に入っているのだ。それだけじゃない、かなり高度なプログラミング技術もあるようで、私は苦もなく自習を行っている。
寮での生活になるのだから、身支度も程々に初め寮の部屋も見てきた。
必要なものは既にそろっている、後は待つだけだ。
その筈だったのだが、私は動体視力の試験の結果で呼び出しを食らった。
どうやら、再試験を行うらしい。試験はものの数分で終わったのだが、試験官に告げられた。パイロット候補生になりなさいと。
士官学校は初年度は全員が同じ、科目を受けそこから判別される筈なのだが、私に宇宙軍からのオファーがあった。こんなことが有るのだろうか?
だが、どうやら私一人では無いらしい。同じ試験会場にいた、ムウ・ラ・フラガ彼もまた私と同じように呼ばれていたのだ。
私がはじめまして、と挨拶をすると礼儀正しく返答を行った。言動はまるで、英国紳士のようだが何か彼自身に影が見えたような気がした。私の考えすぎだろうか?彼は、何かを恐れている。
誤字、感想、評価等よろしくお願いします。
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