ミノフスキー粒子なんて、オカルトチックなっ?!   作:丸亀導師

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CE59年12月~CE61年2月


激動の60年代
第6話 エネルギー問題の解決策!分裂炉をぶっ倒せ我らの融合炉


さあ、iフィールド技術の向上によりγ線とかの非常に強力な放射線の遮断に成功した!

やっと核融合炉の開発に着手できるぞぁ!えっ?早すぎるだろ!だって?

 

ふん!数十度の耐久試験によって導き出された結果と、方程式に嘘偽り無く、それによる誤差は寸分も有りはしない。正に万全を期しての、開発だ!

 

ここに至って、核融合炉の設計と燃料ペレットの重量、圧縮配分の比率。それらの資材全ては、このミノフスキー博士の計算と合致する数量で、もっとも効率の良いものだ。

 

準備は整った、部品は揃っている、後は組み立てるだけだ。だが、組み立てるのにも細心の注意を払わなければ、博士の出していた結論に有るものがある。

亀裂によるペレットの急激な反応による、加速度的なエネルギー放出。要するに大爆発の危険が潜んでいる。

 

それは最初の技術ならどこも孕んでいるものだから、俺達は臆すること無くそれらに挑もうと思う。

だって、これが成功すれば地上の電力供給源を原子炉から切り替えることが出来るし、何より核廃棄物の処理に手惑うことも無くなる。

 

後に来るNJも怖くない、全く新しい試みだ!っと息巻いてみたんだけども、果たして上手く駆動するだろうか?

確かに計算値は、良いんだけどフィールドモーターが若干動きが鈍い事を鑑みて、細心の注意を払おう。

 

そう、なんせ駆動試験にはアズラエルが直々に来るんだ、彼の悲願であるもので落胆させるわけにはいかんのだ。最近の彼は少々疲れているようだからな、ブルーコスモスの一部が過激的になり始めたと。

 

どうも、理事国のプラントへの工業力強化が引き金となったらしい。ブルーコスモス主流派が、何とか押さえているらしいが、いつ爆発しても可笑しく無いとか、彼のためにも一刻も早く作ってやりたいよ。

 

きっと成功すれば、『俺達はまだやれるんだ』なんて、思って止まってくれるかもしれないし、何よりコーディネイターへの依存度を少しでも減らせるからなぁ。

 

 

《…二年後》

 

うおっ!すまない、二年間報告するのを忘れていた、いやー研究に没頭しすぎて、いつの間にかこんなに時間がたってしまうとは、面目ない。

 

実は良いことがあったんだ、第一に妻が我が子を産んでくれたんだ!いやー可愛いんだよねぇこれが、それを癒しにね頑張ったんだ!

 

そしたらさ、なんと実験は大成功!まあ、大きさはまだまだMSになんて載せられないけれど、でも大型艦艇には載せられる程度には小さい。

 

そしてだ、なんと現在艦艇に使用されているレーザー核融合推進のそれよりも発電量が多く、核融合推進と並列で使うことによって、艦艇のバッテリーを全廃して駆動させることが出来るようになりましたぁ!

 

これで、いちいち係留しながら電源を外部から補給しなくて済むね!ちなみに現在使用されている核分裂炉との大きさの比較なんだけど、なんとこちらは10分の1のスケールで同程度の発電量を誇ります。

 

どうだぁ、凄いだろぉ⤴️!

ま、それでも配備し始めるのは6年後位から年数基ずつ分裂炉と交換と言う形になるから、出来ても大西洋岸連邦全域くらいが関の山なんだけどね。

 

ちなみに艦艇に搭載するのはヘリウム3を使用して、都市部供給用は重水素を使います。都市部の重水素が反応した後、生成されたヘリウム3を艦艇用に転用することにより、コストダウンさせると言う方法だ。

 

地球上で手に入れられないヘリウム3を効率的に確保するには、これしか方法はない。この世界じゃあ、まだ木星に取りに行くほど技術はないからね。

 

うん?どうしたMr.ウエダ。さっきから誰と話してるかって?幽霊と言ったら信じるかい?なんだ、そんな顔を青くしなくても良いのに。

 

 

 

~アズラエル~

 

やっとですか、やっと核融合炉の作製に取り掛かれます。いったいどれ程の金額をつぎ込んだことか、小国なら確実に買える程には金をつぎ込みましたから、これで失敗すればわが社は潰れます。

 

僕自身が憧れた、核融合炉と言うものは現在宇宙戦闘艦にしか搭載されていない。それも推進材として反応させたものを使用するから、お世辞にも出力が高いとは言えないし、何より起動時以外はエネルギーをバッテリー依存になる。

 

開発されていた陽電子破城砲はカートリッジとして搭載され、使用後にはそのカートリッジが再充填されるものであった。

それを、完全に覆すことが出来るのがこの核融合炉。

 

設計図を見たとき余りの、小ささに目を疑った。喜び勇んで彼に論文を見せてもらうと更に驚くことになった。

常温核融合なんてものが、この論文の通りに行けば可能になる。

 

そうなったら、もう誰も文句なんて言えないくらいに、エネルギー資源は満たされる。

太陽光をいちいち電気に変換しなくても良くなるし、なんなら太陽光での発電で造り出された重水素から、それを遥かに超えるエネルギーを造り出せるんだ。

 

地上も宇宙も、乗り物が一気に様変わりするに違いない。放射線による老朽化激しい核分裂炉から、堅牢な融合炉のへの変換。

どれ程の金額になるだろうか…。

 

 

 

《…二年後》

 

実験はつつがなく成功してた、研究所の連中はそれで満足することはなく、問題点を洗いだし、二回、三回と同じ条件下での実験を繰り返し、徐々に発電のロスを少なくしていった。

 

それが功を奏したのか、僕がこの融合炉をプレゼンするときには、従来の核分裂炉の10分の1の大きさでありながら同じ発電量があるのなら、もう取って換わられるべきであろうことは明白であった。

 

唯一の問題の燃料ですら自己完結することを可能としたその技術には頭が上がらない。

 

ここ数ヵ月で一番良いニュースだ。

最近はブルーコスモスの過激派が力を付けて、プラントへのテロを計画していた。

 

何とか未然に防いだが、これ以上は無理かもしれない。

?どうした、そんなに急いで。

なに?プラントで小規模な爆発?まさか、アイツら何をやってくれんですかね!

 

議会を緊急招集しましょう。これはもう黙って見ているわけには行かない!

 

 

 

~リディア~

 

記憶の人は戦争のなか、変わっていく。その動きは私が体験したことが無い程に加速していき、その反応速度は未来を予知して動いているようだ。

 

でも、特別なのは彼だけじゃなかった。同じような力を持った少女と出会い、そして引かれ合い最後にはその子を自らの手で殺してしまった。

 

彼にとってそれはものすごい衝撃になったようで、彼は彼女に囚われているかのように、戦争を続けていく。そして、最後の決戦でライバルと言う敵と相対し、肉体を駆使した戦闘へと入った。

 

軍人でもない彼が軍人に勝てる筈がない、と思われたが彼の力は強大で肉弾戦ですらその軍人を圧倒し、最後には理解し合った。そして、彼に平穏が訪れる筈だった…。

 

一方の私は士官学校での好成績により、次期は宇宙での訓練と相成った。

だが、私の場合は願った。何が起こったのか知らないが、12月その月に私は宇宙(そら)へと上がり、MAの訓練に入っていた。

 

私の反応速度は、他のパイロットのそれを遥かに凌駕し、私の為に用意されたメビウス・ゼロでのデータでは次々と記録を塗り替えていった。

私は戦うために産まれてきたのだろうか?記憶の人と同じように感覚は鋭くなっていく。

 

記憶の人よりは反応が遅いが、何れは同じ領域に到達するそう核心をもって言えた。私は、この世界でのただ一人のNTなのかもしれない。

たが、一人だけ心当たりがあった。同級のフラガ、彼が宇宙に上がってくるまで、私は他の人を探してみたい。

 

 

《…二年後》

 

私の反応速度は記憶の人と同じになり、更に感覚も同じ領域になっていた。それは私にとって嬉しいことであり、仲間たちの成長を見守ると決意していた。

この二年間私はパイロット候補生として、士官候補生として動き、多くの知見を得ていた。

 

実戦経験は海賊退治等である程度出来ており、敵を殺す覚悟が既に出来ていた。陰でいや頭のなかで、私の事を殺戮マシーンと呼んでいるものもいるが、この力はこう言うためのものじゃないのは、私が一番よくわかっている。

 

だから二年間の間、少しずつ暇な時間を見つけては仲間を探した。今では少なくない交流があるが、この中である人物の名前が上がった。マイケル・スパロウどこかの技術者、彼は非常に強い力を持っていると言われていた。一度会ってみたいと思った。

 

一方で、記憶の彼は軟禁状態となりつつ、脳波等の測定やMS関連の戦術の研究会等に呼ばれていた。

そのなかでNTとは何かと言う本を出版などして、お金を稼ぎ、ハロと言うペットロボットを作ったりもしていた。だけど周囲は敵しかいない。

 

連れ添っている家政婦ですら、彼は心を赦すことはない、母は行方知れず、父は知らぬ間に死んだと言う。彼に身寄りはなかった。合ったのはかつての仲間たちとの、交流程度でその他は禁止されていた。

 

ただ、一度だけ解放された時がある。0083デラーズ紛争の折り、紛争が長期化された場合に備えてMS部隊に数ヵ月程加えられた。その時が自由になった最後。




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