ミノフスキー粒子なんて、オカルトチックなっ?! 作:丸亀導師
俺は今猛烈な眠気に教われている!
大西洋連邦の企画した新国防白書の立案会に出席しろと言われ、こうして技術部のオブザーバーとして、出席してるんだけどなーんにも話が進まないんだ。
やれ宇宙軍の予算が多すぎるだの、海軍の予算が少ないだの、空軍は新型機の調達をしたいだのと、自分勝手に言い合いへし合い取っ組み合い、会議は踊るがされど進まず、優に一週間が過ぎている。
そろそろ決めてくれないかねぇ、娘の授業参観があるんだ後一週間で終わらないとキレるぞ。
まあ、冗談はさておき、(授業参観は冗談じゃない)そろそろこっちから行ってみますか。
『皆さん、少しお時間宜しいでしょうか?はい、ありがとうございます。
皆さん予算の関係でお困りのご様子、陸海空宙それぞれで違った運用形態が存在しますから、当たり前と言えば当たり前ですが、そこで一つ良いニュースがあります。
現在皆さんが使用している宇宙艦艇や潜水艦、空母そして基地や要塞の予備電力それらを一本化することの出来る、技術が存在するのです。 それは、現在実証試験中のものですが、我々の研究所では実に三年もの間稼働し続けております。
長らく人類の夢であったもの。嘗ては眉唾物と言われ否定された技術。忘れ去られ捨てられた技術。失敗の上に封印された技術。太陽それが今我々の研究所にあります。』
周囲がざわめいている、アズラエルのプレゼンの後、噂に聞いていた技術の出所が、今目の前にいる。
発表当時、それらに疑問を持つものは多かった、何より常温核融合などと言う代物だ。信頼性等、解ったものではない。その反応は当たり前だ。
何より軍と言うものは、意外と保守的な組織だ。効率を求めるがゆえに、枯れた技術の水平思考によって、現在まで機能する組織だ。
多少は新しいものを受け入れるが、それが浸透するには最悪一世代必要なほどに、多大な犠牲の上で変化する。
それが軍隊だ。だが、時がそれを溶かす。民生用の核融合炉の建設予定が決まったのだ。
軍は少しだけだが、関心を示していたようだ。
そこへ来ての、プラントとの関係悪化だ。
今年の予算は既に決まっている、戦争が始まった訳ではないから予備費等は支給されない。
最悪の場合を想定して、各自が必要なだけの予算を出せば、決まった予算を確実に食い潰す。
そこへ、一石を俺は投じた。
博打のようだが、そうではない必ずこっちが勝つ。何故か、そう全てに共通すること、リソースを割かずに一様に強化出来る。それに食いつかない馬鹿はいない。
全員が同じものを使えば、どれかが壊れたときは替えの部品が直ぐに手に入る。それがどれ程凄いことか、最悪軍艦の融合炉の部品を、基地の発電用に転用することすら出来る。正しく共通化の強みだ、その分コストが減るのなら誰しも先に投資するだろう。
これで、軍事利用が決まったも同然だ。俺の事を悪魔と呼ぶ奴が現れるかもしれないが、そんな事どうでも良い。我が子が死ななけりゃ、家族が死ななけりゃ連合に後の戦争を勝たせてやる。
~アズラエル~
軍との調整を終えてさあ、予算の割り振りを見ようと衛星通信で議場を覗いていたが、まさかマイクがあれ程まで饒舌になるとは。少々やりすぎではあったが、掴みとしては良い部類だと思う。
軍は意外とガードが固くて、僕自身どう落とそうか考えていたが、君の方から動いてくれると助かる。
僕は色々と忙しいから、最近では専らブルーコスモスの票の獲得のために、勢力拡大のせいで夜も余り眠れない。
それでもあの偏った宗教家には、負けたくないものだ。あんなのが上に立てば、ブルーコスモスは破滅する。
だから、もっと金が必要なんだよ父上、いや親父と呼ぼうか?
親父は、ブルーコスモスの古い重鎮だ。多くのパイプを持っている。だから僕はそれを利用して、親父のパイプを外して僕の方へとシフトさせていくことに、成功している。親父が気が付くまで黙っていても面白いか。
最近ではアルスター事務補佐官。次期事務次官になる方と、関係を持つことに成功した。
彼は、ブルーコスモスの中でも穏健派で知られていたから、接近するのは容易じゃなかった。
特に官僚なんてやってる人だ、おいそれと会合なんか出てくるわけがない。忙しいだけだろうが、それでも新しいエネルギー資源の話をしていたら、いつの間にか会うことになっていたんだがね。
彼にはフレイと言う娘がいるそうだが、どうやら彼の影響か、はたまた周囲の環境のせいなのかコーディネイターに少々嫌悪感を覚えていると、父親ながら相談してきたものだ。
僕自身あまりコーディネイターは倫理的にどうかと言う類いだから、好きかどうかではない。寧ろ最近の研究では生殖能力に難有りと言われているから、種の保存としては欠陥と言えるだろうな。
それを話すと、意外そうな顔をしていたのを思い出す。
ブルーノ・アズラエルの息子が、こんなにもブルーコスモスに向いていないなんて、思っても見なかったのかもな。
それもこれも僕のコンプレックスを矯正してくれたマイクのお陰だ、彼は昔コーディネイターをこう言った。
『単なる秀才の集まりだ、天才には敵わない』、その通りに、彼は計算でコーディネイターを圧倒し、腕力勝負をしようとも、その肉体でコーディネイターをぶちのめした。
コーディネイターが可哀想になるほどに。
大の大人のコーディネイターが、揃いも揃ってやられてた。
正直化け物に見えたけどね。
~リディア~
目の前に広がるのは何もない宇宙、大西洋連邦の艦隊が四方縦陣で進んでいる。その艦隊機動は一子乱れず、空間を切り進んでいく。
すると前方に敵と思われる艦隊をレーダー員が探知し、直ぐ様総員が戦闘配置に付く。
私はどうしているかと言えば、もう艦隊から遥か上方前面、敵艦隊の真上に陣取り編隊を組んでいる。
そして、一挙に急降下を掛けた。すると残り10秒と言った所で防御兵装が起動し横にいた味方に、撃墜判定が下される。それが、味方艦隊に通達されたのか艦隊が曲がりながら、四段縦陣に変化し備え付けられた砲門を敵へと撃つ。
勿論弾は出ない。あるのは命中判定だけ、敵も対空戦闘のためにMAを出すが、追ってくるものを私は死界に入るように誘導して、横合いから撃墜する。
ガンバレルを展開し、四方から来る敵をそれぞれ相手取り、次次と撃墜判定をもぎ取っていく。
たまに腕の良いパイロットが現れるが、そういうものほどやりやすい、リニアガン一発を囮として撃ち避けたところに置き撃ちをする。
吸い込まれるように命中し、撃墜判定となる。
戦いが終わった頃には8:2と言う判定が出て大西洋連邦側の勝利となった。
私たちは、ユーラシア連邦との演習を行っていた。昨今のプラントとのいざこざによって、私たちは武力を見せるためのデモンストレーションを行っていたのだ。
だが、お世辞にもユーラシアは強いとは言えない。
MA自体の性能はお互い有って無いようなものだが、どうやら錬度に差が有るのか、戦いは一方的だ。
これが空母を実戦で運用したことのある国と、無い国の差なのだろう。見敵必殺の覚悟でMAを使わねば、防空のみでは意味がない。
どれ程MAがいようとも、先に母艦を潰してしまえば良いのだから。
この戦いで、ガンバレルを所持したメビウスゼロ部隊は大いに活躍し、ガンバレルを簡略化した新しい量産機メビウスは、散々たる戦果となった。そのため、メビウスのアップグレードが行われるようになっていった。
機動力を皮切りに、命中精度の悪いバルカンから高初速のリニアガンへと順次シフトしていく流れとなっていった。
後にこの事が功を奏したのはまた、別の話。
感想にあった男主人公のイメージですが、性格とかは特に無いのですが、容姿ははっきりとしています。
容姿はMr.オリピア時代のシュワちゃんだと思ってください。
後誰か、戦闘描写の書き方を教えて。
誤字、感想、評価等よろしくお願いします。
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