ある日、博物館に一人の女性が訪れる。
赤のローブと動きやすいズボン。胸に申し訳程度の女性らしさを表す白いリボンを身に着けた姿だ。
何処か怪しさの漂う姿ではあるが、この博物館では、その怪しさという言葉を撤回してくれる。
ここでは、大昔に開催されたという『カオスの試練』を中心とした物が展示されている。
カオスの試練というのは、簡潔にいえば魔法使いが挑む、計四層のダンジョンである。
魔法使いは伝統的な衣装であるローブを身に着け、アルカナと呼ばれる魔法媒体を駆使し攻略していく。(なので、魔法使いの事をアルカナ使いと呼ぶこともある)
この博物館に訪れる彼女の姿も、その挑戦者、魔法使いの姿を模したものである。
この博物館では多くのアルカナが展示されており、訪れた者には、攻撃力の持たない模造品ではあるものの、魔法の体験を行うこともできた。
その他の展示物にも、大昔のアイテムであるにも関わらず、その力が残るものが多く存在していた。
そう、力が残っていたのだ。
魔法の体験コーナーを終え、体力を使って息を荒げているがそれでも楽しそうな女性が、額の汗を拭いつつ次のコーナーへと進む。
そこに展示されていたのは、『伝説の勲章』。
かつての時代、カオスの試練へ挑み、見事踏破した者が得られる、正に伝説の勲章。
それには当時の力が今も残っていた。
そのコーナーに彼女が踏み入れた瞬間、展示用のガラスの中で、伝説の勲章が強く輝く。
ガラスは割れ、彼女の視界は光で妨げられ……。
気づいた時には、カオスの試練へと挑む一人の魔法使いとして、その時代へタイムスリップしてしまった。
「誰のせいか知らないけどバカアァァァァ!」
原因も知らないまま飛ばされた彼女は、とりあえず精神衛生の為に罵倒を空に言い放つことにした。
そうして、周囲に居合わせた人々(喋る鏡に喋るタンスに本に箱にクローゼットと人外揃いだった)が、カオスの試練へ挑む1人の魔法使いとして持て囃し、それに流されるがまま試練へ潜り込む事になってしまった。
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設定
「カオスの試練」
名誉と強力なアルカナを求めて魔法使い(ウィザード)が集う、若干お祭りやイベントじみているが立派な試練。
最悪の事がない限り死ぬ事はなく、何度でも挑戦が許される。
火・水・雷・土・風の属性を基にした舞台とその属性を極めた評議員が各階層のボスを務める。
最深階層のボスはカオス属性の使い手、スラ。
「伝説の勲章」
試練に全て打ち勝ち、そして最後の壁であるスラを打倒したものが獲る勲章。メダルみたいな形。
現代では展示品としてガラスケースに収められていたが、主人公が目の前にやってくると同時。ガラスを破り主人公をタイムスリップさせる。
原作のゲーム内ではなんの効果もないアイテム(レリック)だが、カオスの力を内包したアイテムとしてこの作品では扱う。
だってコイツが元凶だし帰還の鍵だし。
「ウィレミナ」
現代にて博物館に訪れた一般女性だったのだが、伝説の勲章によってカオスの試練が行われた時代に引き込まれる。
何度も挑戦してようやく試練に勝利し、帰還できるかと思いきやなぜか別世界に。
不憫ちゃん。
以上。二次創作界では大した知名度ではないWizard of legendの超大雑把なストーリー紹介でした。
原作では操作キャラ=主人公は、一口も喋らない正にプレイヤーの人形ですし、もちろん無事現代に帰れます。
本作では主人公にウィレミナの名を与え、ゼロの使い魔の世界に来てもらいました。不憫。
wizard of legend 2次創作流行れ、と言うのは無茶か