東方孤傀劇/~Noキミョン?Noウドンゲ?Yesうどみょん!   作:因田司

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今回は久しぶりにあの人が登場します。
そして一部、というより序盤はきわどい(?)表現がございます。
御注意下さい。

原作とは少し異なる点があるとは思いますが、
暖かい目で見てくださると、幸いです。

それでは、ゆっくりしていってね♪


天衣無縫な移転者

LILY WHITE

~無名の丘

 

 

 

「…ん…んん……?」

 

 

 

私、リリーホワイトは薄目を開けてました。

其の視界の半分を草むらが埋め尽くしています。

 

どうやら……寝ていたようですね、私……

其に此の姿勢……仰向けですが、此の視界……顔を横に向けていたようです。

 

ですが変ですね……あくびもしないでぼんやりと考え始めました。

 

私は最後に妖夢さんの膝の上で寝ていたのですが……

今は草むらの上で寝ています。

 

では……妖夢さん達は何処に……?

 

 

 

すると、頭の後ろから声が聞こえました。

 

 

 

「ん、んん~~~……!!」

 

「~~う、うどん……さん……!」

 

 

 

…………え……?

 

 

 

「!?痛い…!みょ、みょんさん……ハァ……そ、其処…じゃあ……!」

 

「!え……?じゃあ…こ、此方……でしょう……か……??」

 

 

 

………………………

 

 

 

!!!?うわわわ………

 

え…え……!?あれれ……!??此……は……!????

 

 

 

「!!そ…そう!!其方……!其処に………~~早……く……!」

 

 

 

!!!ま、ま、まま……まさか……!!わ、私が寝ている…間に……!!!!!!

 

 

 

「!も、もう………少し…です………あとぉ………少…し……!!」

 

「~~~ダメ……もう……限……か………い…………!!!」

 

 

 

~~~どどどど、どおぅしましょう……!!

ふ、ふり返る……勇気が………!

 

 

 

ですが…………!!

 

此処は…春告げ晴として………最後まで見届けなくては……!!

 

 

そして勇気を振り絞って起き上がり、ふり返りながら叫びました。

 

 

 

「は……//は、は~~るで~~すn」

 

「「!リリーホワイトさん!!危ない!!!」」

 

 

………え?

 

 

ですが其の瞬間、私は頭に一撃を浴びて意識を失ってしまったのでした……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

其の数分後、意識が戻った私は鈴仙さんに頭に絆創膏を貼って貰っていました。

私が寝ていた間、何をしていたのかを妖夢さんに聞いたところ……

 

 

どうやら、私が寝ていた時に新しい魔界の人が来て一緒にブランコに乗ったら、

其の後で紐が外れてしまった様なのです。

 

其処で、最初に設置した様に鈴仙さんが妖夢さんを肩車をして結び直そうとしていたのですが、

バランスがとれずに難航し、其の内に鈴仙さんが重みに耐えきれずに

私の上に倒れたというのが真相でした。

 

 

思わずホッと息をつきました。

 

………私の妄想でした。御覧になっていた皆様には深く、御詫び申し上げます。

 

 

すると其の瞬間、

 

 

 

 

 

妖夢さんが消えました。

 

 

「!?」

 

 

妖夢さんのいた所にはぽっかりと穴が開いていました。

ひと一人が入れそうな穴です。

 

 

「みょんさん!!」

 

「妖夢さん!!」

 

 

私達は穴の縁から中に声をかけましたが、返事が返ってきませんでした。

 

すると其の瞬間、

 

 

 

「ぱんぱかぱ~~~ん♪」

 

 

 

中から勢いよく一人の女性が飛び出してきました。

 

 

「「!???」」

 

 

私達はびっくりしてしまい、思わず仰け反って尻もちをついてしまいました。

 

飛び出してきた女性は浮遊しながら、私達の反応を見て面白そうに言いました。

 

 

「フフフ……びっくりした?」

 

 

水色のワンピースの上から羽織っている襟のある白いベスト。

 

ですが何よりも目を引いたのは、ウェーブのかかったボブの青髪を、頭頂部で

不可解な形で結っていた事とベストの更に上から羽織っていた半透明の羽衣でした。

 

其の女性がふわりと地面に着地しました。

 

 

「~~ゲホッ……ゲホッ……!!」

 

 

其の後ろから妖夢さんが這いずり出てきました。顔が泥にまみれています。

 

 

「!みょんさん……!」

 

 

鈴仙さんが慌てて駆け寄り、妖夢さんの身体を持って引っ張り上げました。

 

 

「だ…大丈夫ですか!?」

 

「はい……ですが……」

 

 

引っ張り上げられ、地面に足を付けた妖夢さんは先程の女性を訊ねたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……こんな処で何をしているんです………邪仙、霍青娥さん?」

 

「!あら、久しぶりね……半人半霊の剣士さん。私と同じく、生死を超越した剣士さん」

 

 

私は妖夢さんが名前を知っている事に驚いて思わず訊きました。

 

 

「!知り合いなんですか…?」

 

「ええ……過去の異変の時に、少し……」

 

 

鈴仙さんにハンカチで顔を拭われながら、答える妖夢さん。

どうやら彼女とは面識があるようでした。

 

其を受けて青娥と呼ばれた仙人が、私と鈴仙さんに自己紹介を始めました。

 

 

「そう!私は霍青娥!通称、青娥娘々ですのよ♡仙人もやっているんですもの……」

 

「……其のプレッツェル、むしり取って良いですか?」

 

「!?……其、ジョークですよね?」

 

 

イライラした顔で刀を抜こうとする妖夢さんを慌てて押し止める青娥さん。

 

 

「完全に斬ろうとしてますよね……!?」

 

「……其はともかく……」

 

 

多分斬るに足りない者と判断した妖夢さんは刀から手を離し、

 

 

「……配下のキョンシー……えっと……宮古…芳香さん…ですか……?

彼女はどうしたんです?いつも一緒にいるんじゃあ……?」

 

「え…?ああ……芳香ちゃんは今、別のところで活動中よ。とある理由でね」

 

「!…『とある理由でね』……?」

 

 

鈴仙さんが最後の言葉を繰り返しました。私も気になった部分です。

 

 

「……何です?」

 

「とある理由と言えばとある理由よ。其のまんまでしょ?」

 

 

 

 

 

「!あらやだ……!」

 

 

其処で鈴仙さんと妖夢さんが並んでいる姿を見て、ようやく気付いたようです。

 

 

「もしかして貴方達だったの?有名なカップルは……懐かしいわ…

私にもそういう時代があったわね……」

 

 

最後の言葉は小声でしたが、離れていた私にもはっきりと聞こえました。

……どういう事でしょうか……?

 

ですが其以上は何も言わず、青娥さんは妖夢さんと鈴仙さんから離れて

其のまま私の方にも近寄って来ました。

 

眉を細め、明らかに嬉しそうではありませんでした。

 

 

「そして、貴女は……」

 

「~リ、リリーホワイト…ですが……」

 

「!リリーホワイト……?」

 

 

そう言うと小首をかしげ、

 

 

「別者なのね?私はてっきりイメチェンでもしたのかと……」

 

 

少し安心したように見えました。

 

其の言葉を聞いた私は思わず顔を歪ませました。

もしかして……

 

すると妖夢さんが、代わりに訊いてくれました。

 

 

「!リリーブラックを……知っているのですか!?」

 

「其はもう……」

 

 

青娥さんは溜息をつき、

 

 

「私が邪仙だ、悪事を重ねているだのと情報を嗅ぎつけるなり、

『青娥様!俺様を弟子にしてくれ!!』なんて場所を突き止めて訊ねてきてね……」

 

 

其処で溜息をつき、

 

 

「断っても断っても来たものだから……じゃあ一つ、何か者を盗んで来なさいって……

ほら、私って壁抜け出来るでしょ?此を使って……」

 

 

そう言うと髪に差していたかんざしを触りながら言いました。

 

 

 

 

「だから、貴方にも出来るのかしら?ってとある人間の里に連れて行って実践させたけど、

其のやり方がもう、私以上に酷くて……」

 

「酷い?其はいったい……?」

 

 

妖夢さんが尋ねると、青娥さんはまた溜息をつきました。

 

そして不快そうに目を細め、

 

 

「……自前の配合薬で異形にした妖精を何匹も放って襲撃させ、里がパニックに

陥った隙に盗みだすという荒業に出たのよ……流石に慌てて止めたわね」

 

「!!」

 

「此のままだと私にも風評被害が及びそうだったから、すぐに縁を切ったって訳。

其でもまだ迫って来た事もあったから、ある意味死神よりも恐ろしかったわね……」

 

「其じゃあまるでストーカーじゃないですか!」

 

「でも、今日くらいに逮捕されたって噂を聞いたから、其はもう……」

 

 

胸を撫で下ろしている青娥さん。

仙人をも震えあがらせるとは……やってくれますね……

 

 

「!っと……其の話は此処までして……」

 

 

彼女は再び私達に近寄って来て、

 

 

「暫くだけど、貴方達と一緒に同行しても宜しいかしら?」

 

「「「!!え……?」」」

 

 

でも私としては……飛び方と良い、喋り方と良い……

此の人、危ない雰囲気が漂っているんですけど……

 

 

「だってぇメタ過ぎますが、まだ一話しか出ていないもん」

 

 

!た……確かに…メタ過ぎます……其の発言……

 

 

「フフ……良い寝所を知ってますわ。其処に案内してあげましょう」

 

 

そう言うとさっきと同じ様に、髪に差していた鑿を抜き、

 

 

「そぉれ、魔法の始まりよぉ……」

 

 

其を使って近くの地面に円を描きました。

すると、其の形にくり抜かれる様に其処に穴が開いた。

 

 

「「!!!」」

 

 

私と鈴仙さんは驚いて飛び退いた。

ですが一度は見た事があるらしく、妖夢さんは其を訝しげに見ていました。

 

どうやって地面が開くのかを、見極めようとしたのでしょうか……

 

 

「ささっ、参りましょう、御二方?」

 

 

穴の傍で御辞儀をし、最初に妖夢さん達を誘いました。

妖夢さんと鈴仙さんは怪訝そうに顔を見合わせましたが、

 

 

「こんな開けた場所で寝るのは流石に危ないですしね……」

 

「……そうですね」

 

 

納得して穴の中に入って行きました。

 

 

どう考えてもあの人、絶対二人をいぢる様な気が……

良い展開が想像できない様な気がするんですけど……

 

 

次に私を誘ってきました。

其の時に見せた流し目は、同性の私でさえも思わず息をのむほどでした。

 

ですが………何かあれば、二人を守るのは私なんです。

 

春は……必ず守って見せますよ!

 

 

そう思って私も穴に入りましたが……

 

 

 

 

其の穴の中から青娥さんの顔を見上げた時、私は驚きました。

 

 

「?……どうしたの?」

 

 

彼女は笑顔で私を見返してきました。

私も笑い返そうと思いましたが、口角が上がらず上手く笑えませんでした。

 

そして穴の中に入りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

汗が止まりませんでした。

地面の中が湿気で覆われているのもありましたが………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は……見てしまったんです……

 

あの時、穴の縁で青娥さんが一瞬だけ見せた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恐ろしく残虐な、そして……邪悪な笑みを………

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?

序盤、場面が場面でしたらほぼアウトでした。
そして青娥さんが新しく同行する事になりましたが……

次回は、青娥さんが教えてくれた寝所での出来事を紹介していきます。

それでは、次回もゆっくりしていってね♪
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