東方孤傀劇/~Noキミョン?Noウドンゲ?Yesうどみょん! 作:因田司
始まっていきます!
朝を迎え、近くの里で朝食をとることにした妖夢と鈴仙。
しかし、其の先ではマリスの擬態による
二人の妨害が待ち構えていた……
原作とは少し異なる点があるとは思いますが、
暖かい目で見て下さると、幸いです。
それでは、ゆっくりしていってね♪
未明の葛藤
~とある洞窟
妖夢「……んん……ん~~!!…………フゥ……」
妖夢「!……東の空が……もうすぐ朝ですか……」
妖夢(!いけない……幽々子様の元にいた時の癖が……)
鈴仙「Zzzz……Zzzz……」
妖夢「…う…うどんさん……!?私の半霊に……」
鈴仙「Zzzz……Zzzz……」
妖夢「……………」
妖夢(そう言えば……あれからかなりの月日が経った……
幽々子様は元気でいらっしゃるのでしょうか……?)
妖夢(……あの御方が召し上がった料理はすべて私の手料理……
其の私が居なければ…………)
鈴仙「Zzzz……Zzzz……」
妖夢(……とは言え、そう動こうにも
うどんさんが居て出られないし、其以前に
私はうどんさんを守らなければなりません……)
妖夢「……幽々子様……御許し下さい……」
~とある道中
幽々子「待ちなさ~~い!!」
ミスティア「イヤァア~~!!
夜明け前なのに……寝させてよぉ!!」
幽々子「妖夢が居なくても、何とかするもん……
異変終わらなくてももう我慢できないわ……!今度こそ捕まえてあげる!」
ミスティア「か、勘弁して~~!!
焼き鳥だけには……焼き鳥だけにはされたくないわ!!」
幽々子「……桜符『完全なる墨染の桜‐開花‐』」
ミスティア「!!せ、扇子が……!
本気だぁあ……た……た、助けてぇえぇえ~~!!!」
~とある洞窟
妖夢「……………」
鈴仙「……んん………フワァア~~……」
妖夢「!……起きましたか……」
鈴仙「!?みょんさん……早いんですね……」
妖夢「はい、かつて幽々子様の元にいた時は
早起きをずっと繰り返してきましたから……」
鈴仙「……!!ご、ごめんなさい……!あな、貴方の半霊を……//!」
妖夢「大丈夫ですよ。其よりも……昨夜はよく眠れましたか?」
鈴仙「は、はい……しかし……気持ちいいですね……」
妖夢「私の半霊は普通の幽霊よりは冷たくはないんです。
半分幽霊であり……半分は人間なのですから」
鈴仙「凄いですね……モフモフですぅ……羨ましいですぅ…………」
妖夢「!!//~~う、うどんさん……朝食はどうですか?」
鈴仙「!!わ、忘れてました……!つい……す、すみません……!」
妖夢「此の山の麓に行き付けの里があります。
其処で食べる事にしましょう」
~人間の里入口
鈴仙「!ひ、人がいっぱい……恐いです……」
妖夢「大丈夫ですよ。うどんさん、手を……」
鈴仙「!え……?」
妖夢「私がついてますから……」
鈴仙「あ……////…………」
妖夢「!……い、行きましょう」
~人間の里中央部
妖夢(……手を繋げば、大丈夫だと思いましたが……)
鈴仙「////~~…………」
妖夢「……そ、その……//……うどん…さん?」
鈴仙「!!ななな……何でしょう……?」
妖夢「あの……私の後ろに……ぴったりくっつく……と言うのは……」
鈴仙「!!あわ……ごめんなさい……!手を繋いでいるのに……!!」
妖夢「此処の皆さんは、私を知ってます。
活気もありますからマリスはそう簡単に近付けませんよ」
鈴仙「!そ、そうなんですか……?」
妖夢「幽々子様のお使いでよく此の里に
訪れてましたから判るんです……」
妖夢「!見えました……彼処です」
鈴仙「?民家の様ですが……大きいですね……」
妖夢「此の里唯一の飲食店なんです。
同時に色んなジャンルの店も中にあるんですよ」
鈴仙「其は便利ですね……みょんさんが通うのも納得できますね……
……何と言うお店ですか?」
妖夢「『望龍亭』です」
鈴仙「!……カッコいいですね……しかし、何故其の名前に……?」
妖夢「此を見て下さい」
鈴仙「!此は……龍神……ですか?」
妖夢「ええ。此の里の中心には幻想郷の最高神である、
龍神の石像があるんです」
鈴仙「!もしかして……」
妖夢「はい……店先から『龍』の像を『望』める……
其処から『望龍亭』の名が付いたんですよ」
鈴仙「成程……!」
妖夢「更に此の像は目の色によって
此の先の天候が判るんですよ」
鈴仙「!ほ、本当ですか……!?」
妖夢「はい。白い時は晴れ、灰色は曇り、青色は雨……
当たる確率は七割と聞いていますが、凄く役に立ちますよ」
鈴仙「!目が……赤くないですか!?」
妖夢「赤色は……予測不能、主に異変が起きている時ですね」
鈴仙「……マリスが影響してるんですか……」
妖夢「恐らく……私達も頑張らなければならない様です……」
住民「おっ、冥界の嬢ちゃんじゃあないかい!」
妖夢「!お久しぶりです」
鈴仙「!!(小声で)だ……誰…………です……?」
妖夢「此の方が店主ですよ」
住民「?其の……後ろの嬢ちゃんは誰だい?」
鈴仙「!!~~~…………」
妖夢「!え、えぇ……」
住民「!分かった、何処かの里長の娘さんだ!
其の方の護衛してるんだろ?御苦労さんだねぇ」
鈴仙「!?い、いえ……私は……」
妖夢(は、話を反らさないと……!)
「此方では大丈夫ですか?マリスの被害にあってませんか?」
住民「あ?嗚呼……今のところ問題は無いよ」
妖夢「そうですか……其は何よりです」
住民「……にしても最近世の中物騒になってきてるなぁ。
人に化ける化け物……マリス……だっけか……
ソイツ等が彷徨いてるって噂だろ?
だが、俺達みたいな此の里の男達はその程度じゃうろたえないし、
出てきたところで、里総出で退治するだけさ」
鈴仙(ほ、本当です……みょんさんの言った通りです……)
住民「!そうだ、俺の店で喰ってけよ!
こんな時間に来るって事は朝飯食ってないんじゃないか?」
妖夢「え……?ええ……そうですが……」
住民「其なのに一人で護衛もやってて大変だろう……
今回特別に奢ってやるよ!」
妖夢「!え……ど、どうも……」
鈴仙「!!あ……ありがとう……ございます…………」
住民「腹が減っては何とやら……さあ、入りな入りな!」
~人間の里中央部 望龍亭内
鈴仙「あのお兄さん……親切なんですね……」
妖夢「ええ…此処等辺りでは特に親しい間柄ですから」
鈴仙「あの……みょんさん……」
妖夢「?」
鈴仙「さっき……庇ってくれて……ありがとうございます…」
妖夢「!///~~せ、席も此処にしましょうか!」
鈴仙「!は、はい……そ……そそうですね……!」
鈴仙(マリス)(……トコロガ、ソウハ問屋ガ
卸サナインダヨネェ……アッサリ侵入ヲ許シチャッテサ……ケケケッ……)
鈴仙「其にしても……みょんさんって博識ですね!
私、感動しちゃいました……!」
妖夢「!ありがとうございます……
為になって下されば……何よりです」
鈴仙(マリス)(……妖夢ガ此処ニ連レテ来テルノハ知ッテタ……
本体ノ私モ、此処ニ通ッテイタモノ……何回モ会ッテ話モシテタンダカラ……)
鈴仙「あ……飲み物と食べ物、頼んできますね?」
妖夢「!御願いします」
鈴仙(マリス)(ダガ……直接襲ッテモ勝テル望ミハ薄イ……
何セ……ドチラモ強者ヲ護ル従者ナノダカラ……
其ニ、此ハ住民同士ノ結束モ堅イ……
マダ他ノ『私』ヲ呼ビ寄セラレナイ今ハ、タコ殴リニサレルカモシレナイ……)
妖夢「………………」
鈴仙(マリス)(マア……遠クカラ見逃サナイ様ニ、朝食食ベナガラ
ジックリ計画ヲ立テルトシヨウカシラ………サアテ……ドウシヨウカナ……)
鈴仙「お待たせ……買ってきましたよ」
妖夢「!……………」
鈴仙「……?どうしました?」
妖夢「……………」
鈴仙「?飲み物がどうかしましたか……?
もしかして、飲み物……要らなかったですか?」
妖夢「!い、いえ……そうではないんですが……その……」
鈴仙「?……?、?……」
妖夢「君の瞳に……乾杯……かな……?」
鈴仙「!!」
鈴仙(マリス)「!?」
妖夢「~~///…………」
鈴仙(マリス)(ハァアア!?~~ク、果物絞ッタ飲ミ物デ
何デ其ノ台詞ガ出テクルノヨ!!?
普通、醸造シタ飲ミ物デ言ウベキデショウガ……!!)
鈴仙「~~嬉しい……」
鈴仙(マリス)(其処デ納得スルカ!!?)
鈴仙「私……一度も言われた事がないんです……嬉しいです……」
鈴仙「い……頂きます//……!!」
妖夢「!!!」
鈴仙(マリス)「!!!」
妖夢「~~う……うどんさん……??其……私の…………////」
鈴仙「チィィ~~~~……!!!」
妖夢「!?わ、わぁああ………!の、飲みすぎです……!!」
鈴仙(マリス)(オイオイオイオイ……!!
!アノ兎……モシカシテ自分ガ何シテルノカ気付イテナイノ……!!)
妖夢「……あの…………//こ、溢れそうで……//」
鈴仙「!!○×%□☆~~!?
(謝ってる様だがストローくわえてる為、何言っているのか判らない)」
鈴仙(マリス)(アァ、見テランナイワ……ト言ッテモ
後ロ姿ガ正面ニアルカラ、視線ヲソムケヨウニモ……)
鈴仙「…………////」
妖夢「……え?うどんさんのを……私に……」
鈴仙「//~~……(コクコクッ)」
妖夢「……チィィ……
!!お、美味しいです……!」
鈴仙(マリス)(~~自分等ノ飲ミ物ニ、一口モ手ヲツケナイッテ
ドウイウ了見ヨォオォ~~~~!?)
コップ「グシャァア!!!」
鈴仙(マリス)(コンナ朝ッパラニ訳判ラナイ、
デモギリギリナ事シテンジャナイワヨ!
其ノ後間接キッスニデモ持チ込ムツモリ……!?
子供連レモ来テルノヨ!?不埒ヨ!!FU☆RA☆CHI!!)
子供「おかーさーん……あのウサギねーちゃん、こわーい……」
鈴仙(マリス)(!!身体中ニ目ガ……!マズイ……
イツノ間ニカ擬態ガ解ケカケテ……!)
子供「……コップつぶしてるよー」
母親「そうね……きっと、嫌な事があったのね」
鈴仙(マリス)(~~ホッ……見ラレテナカッタ様ネ……)
子供「おかーさーん、ユリの花がさいてるー」
母親「んー?何処に咲いているの?」
子供「ほらー、あのおねーさんたち。さいてるー」
母親「!!??」
鈴仙(マリス)「!!」
母親「~~ど、何処で……其の言葉を覚えたのー?」
子供「だってー、おかーさんが読んでたもん」
母親「!!!」
鈴仙(マリス)「!…………」
母親「~~あ……貴方も何れ……分かるわ…………
さ、さあ……帰りましょ……何か……買ってあげるわ」
子供「!やったぁー!」
鈴仙(マリス)(ソウカ……其ノ手ガアッタカ……此ヲ利用スレバ……!)
母親「ご、ご飯……美味しかった?」
子供「うん!」
鈴仙(マリス)(フフフ……アンタ……
子供ノ癖ニ、ナカナカディープナ要素ヲ知ッテルジャナイノ……)
鈴仙(マリス)(ヨーシ……ソウト決マレバ……!)
鈴仙「すみ……す……す……すみません……!!
め……目を瞑ってたので……」
妖夢「い……いえいえ…////い、良いんです……」
?「ねーねー」
妖夢&鈴仙「!?」
鈴仙「此の子も知ってるのですか?」
妖夢「いえ……知らない子ですが……」
子供「おねーちゃんたちってー、どーしてここにいるのー?」
鈴仙「!えっと……」
妖夢「私達は、少し旅にくたびれたから休んでるんですよ」
子供「ふーん……じゃあねー………」
子供「おねーちゃんたちって『ユリ』なの?」
妖夢&鈴仙「!!?」
子供「そーなの?ゆーり!?」
妖夢&鈴仙「///~~~………!!」
子供「おにーちゃんはいないのー?
おにーちゃんと、おねーちゃんでぴったりなのにー!!
おねーちゃん二人ってさー!『ユリ』なのぉ!?」
鈴仙(こ、此の子……////……!)
子供「ねーねー、ど・う・な・の!?ゆ・り・な・の!?」
妖夢「……よく聞いて貰えますか?」
子供「んー?」
妖夢「ゆりと言えば、そうなりますが、
そうと言えない場合もあるんですよ?」
子供「!?ア………ちが……う……の……?」
妖夢「貴方も、きっと……判るときが来ますよ」
子供「!!~~ウゥウ………!!」
妖夢&鈴仙「!!」
子供「!!ウワァア~~~~ン!!!
おねーちゃんたちのブァカァァアア~~~~!!!!」
鈴仙「……走っていきました……」
妖夢「何か……罪悪感が……」
住民「ああ……あの子、戻って来てたんだな」
妖夢「!どういう事です?」
住民「前は俺ん店にちょくちょく遊びに来てたんだが、
ここ数日ぱったり来なくなってたんだ。
引っ越したのかと思ってたんだが……」
妖夢「……………」
住民「御免な。アイツはよく人の都合に口を突っ込むんだ。
必ず誤解してな……勘弁してやってくれんか?」
妖夢「はい…………」
鈴仙「?どうしました、みょんさん?」
妖夢「!いえ……何でもありません……
ご飯も食べましょう。冷めてしまいますよ?」
妖夢「御馳走様でした」
鈴仙「御馳走様でした……」
住民「此処等では其の刀を抜く必要はないから、
気楽にゆっくりして行きな?」
妖夢「ありがとうございます」
住民「護衛も頑張れよ!」
鈴仙「あの……何度も助けて下さり………すみません……」
妖夢「……………」
鈴仙「……あの子の事ですか?」
妖夢「!はい……」
鈴仙「大丈夫です、きっと……あの子も判ってくれますよ」
妖夢「そうだと良いのですが……」
~人間の里 とある路地裏
子供「~~チ//……畜生……///!!」
子供(マリス)(何……何ナノヨ……!?居ヅラクシテヤロウ
ト思ッタノニ開キ直リヤガッテ……!!
何デ……子供ニ、コンナ健ゲナ子供ニ何テ事ヲ教エ込モウトシテルノヨ……!?
愛ハ此処マデ人……イヤ、妖怪ヲ盲目ニスルノ…!?)
?「おいおい……其の程度かよ?」
子供(マリス)「!?」
?「正体は判ってんだ。其のままで良いぜ?」
子供(マリス)「!アンタハ……」
?「アイツ等を引き剥がすのは至難の技だ。
だから、私が協力してやる」
子供(マリス)「……何ノツモリ?」
?「私にも倒したい奴が居るんだ。
此の先に多分、アイツ等と合流する筈なんだ……
倒したい奴が居合わせれば、互いに協力するのが当然だろ?」
子供(マリス)「……私ヲ知ッテルノ?」
?「勿論。其にお前等の凄さも充分伝わってるしな」
子供(マリス)「……利用シヨウトシテルノネ?」
?「とんでもない。きちんと使役されてやるさ」
子供(マリス)「襲ウカモシレナイノニ?」
?「喰われれば強化されるんだろ?むしろ大歓迎だ」
子供(マリス)「……良イワ。デモ其ノ前ニ……
別ノ『私』達ヲ呼バナクテハ……」
?「待ってろよ……今度こそてめえをブッ倒し、
私がのし上がってやる……!!」
如何でしたか?
マリスの嫌がらせにも動じないほどの愛!流石です!
マリス達は新たな手段を用意する様ですが……
次回は、妖夢達に新しい仲間(?)が加わる予定……
になると思います。
それでは、次回もゆっくりしていってね♪