東方孤傀劇/~Noキミョン?Noウドンゲ?Yesうどみょん!   作:因田司

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……コラボを希望していました高速でゆっくりなぺぺさんが
アカウントロックを受けていました。

大変遺憾に思っていますが……瀬戸尾凌君は外させて頂きます。
申し訳ございません。

今回は遂にゲストの方々の登場です。
彼等に戦う相手であるリリーブラック、そしてマリス達についてを
『蒼魔塞』の紫が説明する回です。

ゲストの御一人、竜神王牙君の視点で紹介していきます。
キャラ崩壊を起こしていましたら、申し訳御座いせん。


原作とは少し異なる点があるとは思いますが、
暖かい目で見て下されば、幸いです。

それでは、ゆっくりしていってね♪


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OUGA

~魔法の森

 

 

「皆、今回は集まってくれてありがとうね」

 

 

夜の薄暗い森の中、俺を此処に連れてきた金髪の少女が声をかけた。

 

いや、正確には彼女ともう一人、俺の隣には俺と同じくらいの男の子が立っている。

見た目は現実世界で言う、普通の中学生だ。

 

 

異なる事があるなら……左腕が無い。

肩からすっぽりと抜け、服だけがはためいている状態だった。

 

 

「アイツも遂に脱走か……元気な奴だな……」

 

 

そう呟いている。

 

 

「竜神王牙君、九賀神矢君」

 

 

少女は俺達と少年の名前であろう名前を言った。

 

 

「私は、八雲紫。幻想郷の賢者として此処を守っている者よ」

 

「えっと、其はもう、知ってますけど?」

 

「一応よ。一応」

 

 

神矢と呼ばれた少年の言葉に応じると、紫と名乗った少女は周りを見渡し、

 

 

「後一人……確か、神崎駆真君が来るけど……」

 

「!駆真が来るんですか、紫さん?」

 

 

神矢が声を上げた。

 

 

「ええ……でも、諸事情で少し遅れるらしいから、とりあえずは此の二人で

行動して貰うわ」

 

 

諸事情……?どういう事だ?

だけど俺が抱いたそんな疑問に関わらず、紫は言った。

 

 

「今から、今回の相手……リリーブラックについて説明するわ」

 

 

そう言うと紫は少しの間黙り、説明を始めた。

 

 

「相手はスペルカードも持たない妖精一匹……でも、彼女には

恐ろしい後ろ盾がいるらしいのよ」

 

「?後ろ盾……?何者でしょうか?支援する人物がいるんですか?」

 

 

神矢が聞くと紫は静かに首を振った。

 

 

「いえ、違うわ。其の後ろ盾は人間ではないのよ」

 

「じゃあ誰なんだ?強力な妖怪か?」

 

 

今度は俺が聞くと紫はまた首を振り、そして言った。

 

 

「非常に珍しい病気の副産物……負の感情の塊よ」

 

「!病気の……?」

 

「そうよ」

 

 

彼女は其処で一旦溜息をつき、

 

 

「其の感情達は影みたいな姿をしていて、個体によっては強さにバラつきがあるらしいけど、

共通して恐ろしい能力を持っているのよ」

 

「?能力?」

 

 

ホルスターから出ているドラゴガン一丁の持ち手を触りながら訊く。

 

 

「他の生き物の中に入り込み、洗脳する」

 

「!!」

 

「其の宿主の意識を奪い、其の身体を言い様に利用出来るのよ。そしてあげくの果てには、

宿主の姿を変異させ、身体の各部位、あるいは全身をまったく別の生き物の様にも変貌させる」

 

「何だソイツ等は……寄生虫の類か?」

 

「性質はそうだけど完全に別種らしいのよ」

 

「壮絶だな……そんな病気が蔓延していたのか、此の幻想郷は……」

 

 

今度は完全に持ち手を握りながら言った。

 

 

「神矢君、貴方は見た筈よ。其の負の感情達を操る本体を」

 

「?本体?」

 

 

紫にそう言われた神矢は腕組みをして考え込む。

 

 

「本体なんて……いましたっけ?………」

 

 

するといきなり腕組みを解き、

 

 

「あの一つ目が…!?」

 

「そう、負の影達は珍しい病気を患う人形遣い、アリス・マーガトロイドから

排出される。そして其の精神は一つ……すべて彼女が影達を統制している」

 

「本体なんているのか……じゃあ、ソイツの病気を治せば……」

 

「影達は消滅する…んだったけど……」

 

 

紫は上を見上げた。つられて俺達も見上げる。

木々の間から見える夜空には赤い月が昇っている。

 

紅い夜……紅霧異変を思い出すな。アスラとの激闘も思い出す。

 

 

「『此の世界の』私も其をしようとしたけど、失敗したの……

結果、其の感情達に侵され、現在本体のアリスの腹心にされている」

 

「!あぁ…手合わせた事がありましたが……ナイトみたいになってた様な……」

 

 

彼の言葉を聞く限り、どうやら、神矢は此の世界に来た事がある様だ。

 

 

「だから別の世界の私が、代役で貴方達を連れて来たって訳よ」

 

「紫いないと不便ですね、此処の幻想郷は……って、妖精の話はどうなったんです?」

 

「!話が逸れたわね……続きよ」

 

 

一つ咳払いをして話が戻される。

 

 

「リリーブラックには恐らく、既に影達を体内に入れている」

 

 

紫が俺達の顔を見た。

 

 

「遭遇すれば、必ず其を利用して貴方達を襲撃してくる。

だからもし相手がそうしてきた場合、容赦なく反撃してもいいわ」

 

「!ちょっと待て……捕縛しなくても良いのか?」

 

 

俺が思わず口を挟む。

 

 

「万が一の場合、殺してもいいと地獄から許可が下ったの」

 

「許可……其程、危険な奴なのか?」

 

 

そう俺が言うと、紫は一枚の写真を取り出して俺達に見せた。

 

 

「同種族の妖精達を生物兵器にしてけしかける程、非道で残酷よ」

 

「成程……」

 

 

其の写真には、伸長の描かれた板の前にいる白黒の囚人服を着た妖精がいた。

 

小さい身体の割に不機嫌そうに顔を歪めていた其の顔は不釣り合いに見えた。

なんか、不良みたいな雰囲気を漂わせている。

 

 

「相手は妖精本来の回復力と、体内に入れた影達の驚異の再生力で、

容易にダメージを与える事は出来なくなっている」

 

「其の上で妖精とは思えない、規格外の攻撃をしてくるのか……厄介だな」

 

 

俺は思わず眉を潜める。

 

 

「弾幕勝負なんて事は此の際忘れた方がいいわ。スペルカードを持たないとはいえ、影の異形になれば脅威なのは変わりないもの」

 

「……本気でやっても良いんだな?」

 

「ええ、思う存分やって良いらしいわ。只、捕縛は狙える限り行って、との事よ」

 

 

 

 

「!………」

 

 

すると紫は何かを察したかの様に目を開いた。

 

 

「……どうした?」

 

「もう、行くわ……私の元の世界で動きがあったみたいだから……」

 

 

そう言うと紫は後ろを向き、手を縦に静かに振った。

其の瞬間、彼女の目の前の空間が音も無く裂けた。俺達が通って来た裂け目だ。

 

すると、何か思い出したかの様に再び俺達の方に向き直り、歩いてきた。

 

 

「貴方達……此を持ってて貰えないかしら?」

 

 

其の差し出された両手には二個の紫と白の小さな球と二本の小さな注射器が乗っていた。

 

 

「此は、陰陽玉と……注射器?」

 

 

神矢が其等を一つずつ受け取りながら言った。俺も其に倣う。

 

 

「其の陰陽玉は私と通話が出来るわ。何かあったり、仕事が完了したりしたら

其に話しかけて」

 

「此の注射器は?」

 

 

俺は注射器を月にかざした。中の白く濁った液体が月の光で輝いている。

 

 

「影達に対するワクチンよ。一応、『マム』〈Ma-Mu〉っていう正式名称もあるらしいけど……

『此処の』永遠亭に事情を話して譲って貰ったの。万が一、貴方達の体内に影が

入った時、此を投与すれば死滅させられる」

 

「俺達に対する保険か」

 

「種族によっては、浸食が効かない者も居るらしいけど……一応持たせておくわ」

 

「助かるよ」

 

 

紫は三度踵を返し、今度こそ自分が開いた裂け目へと歩き始めた。

 

だが裂け目に入る一歩手前で止まり、少しだけ此方に首を曲げた。

 

 

 

「混沌に陥りつつある……此の幻想郷に、救いを……」

 

 

 

謳う様に言葉を発する其の顔は、髪に隠れてよく見えない。

 

 

 

「二人とも……御武運を祈っているわ」

 

 

 

そう言い残すと前に向き直り、八雲紫は目玉が浮いている空間の中に姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、まずは自己紹介からですね……歩きながら話しましょうか。時間がもったいないですし」

 

 

閉じられていく其の空間を見ながら、神矢が言った。

 

 

「其が良さそうだな。俺も聞きたい事があるし……でも出来れば、

リリーブラックについても知ってる限りで良いから、教えて貰えると嬉しいんだけど」

 

「嗚呼、アイツね……にしてもかっこいいですね、其の銃」

 

 

 

俺達も話しながら歩き出し、夜の森の中へと入っていった。

 

 




如何でしたか?

此処からゲストの方々、そしてリリーブラック達の双方に少しだけ準備が入ります。
次回はリリーブラック側の様子を紹介いたします。

それでは、じかいもゆっくりしていってね♪
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