ぐらんぶる〜もう1人の少年を添えて〜   作:夢見969

11 / 38
あんまりポンポン話が進むと原作ストックが無くなることに気がついた969です。
あと最近NEW GAME!!のSSも描きたくなりました。


印象ゲーム

「あれ? 栞ちゃん」

 

一本目が終わり海から上がって行くと直葉が笑顔で栞ちゃんの手を握って待っていた。

 

「栞も…やってみたいです…」

 

少し違和感を感じていたがやっぱり兄が好きなんだなこの子は…

さてそれじゃあ二人分の道具を準備しようか、となった所で問題が起きた。

 

「栞の水着ってどうします? サイズが無さそうですけど」

 

バカ(伊織)が栞ちゃんの胸元をつついた。

 

「ちょっと伊織!?」

 

「何してるの!?!」

 

女性陣から非難轟々の伊織はなんでそんな言われないといけないのか分からない、と言った顔をしているが流石にそれはアウトだろう。実際、栞ちゃんも怒って伊織の肩を外してるし。

 

「ん? そう言えばスグの水着は…」

 

「大丈夫、私の古いので良ければ貸すよ?」

 

「ありがとうございます奈々華さん!」

 

愛菜が血涙を流しているが見なかった事にしよう。

 

「しかしそれだと栞の水着は…」

 

「待ちな…プレゼントだ」

 

耕平が手に持ったモノを伊織に投げ渡し決めポーズをしていたのだが…それは妹と胸元に書かれた白スク水。 犯罪の香りがする。

 

「おっと、野生のポリスメンが!」

 

「通報は止せ北原!! 安心しろ、お前は誤解をしているだけだ」

 

「ほう?」

 

「未使用品だ」

 

むしろ使用済み品だったらお前をマジで警察に突き出さないといけないが?

 

「そもそも貴様が妹の存在と来訪を俺に伝えていれば彼女にピッタリな水着を用意してきたのだ! 桐ヶ谷も同罪だぞ!」

 

「なんでだよ!」

 

「直葉ちゃんに似合った水着をだな」

 

「本当に懲りないなコイツ…」

 

栞ちゃんには千紗がTシャツと短パンを貸し、その上からウェットを着ていく。 直葉もサイズ的に問題なく着れたようだ。

伊織は引き続きライセンス講習の続きなので栞ちゃんは千紗が、直葉は和人と奈々華さんが一緒になることになった。

直葉の浮力調整は奈々華さんにしてもらい一緒に海の中へと入っていく。

 

そう言えば何時ぶりに妹の手を握って居るのだろうか。 まぁ、なんと言うか…悪くは無いものだけれど。

 

しかし、昨日は雨が酷かったせいか今日はだいぶ濁っているな。スグは楽しめているだろうか?

少し振り返り様子を伺うと以前のアリスのようにキョロキョロと辺りを見渡しており、和人が見ていることに気がつくとビシッ、とOKのハンドシグナルを送ってくれたので少しは楽しんでくれているようだ。

今日は気温が高かったからか海中の水温が心地いい。

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでは直葉ちゃん、栞ちゃんの歓迎と伊織のライセンス取得を祝って! かんぱーーい!」

 

「「「「「かんぱーーい!!」」」」」

 

講習とダイビングを終えてGrand Blueに戻ってくると早速というか飲み会が始まった。 まぁ昨日飲んでいないという時点でだいぶ異常だったから良くぞ我慢していたというか。

 

「これで伊織と一緒に潜れるな」

 

「風邪さえ引いて無ければ余裕だぜ。 待たせたな和人」

 

「中性浮力失敗してたがな」

 

キィーキィー!と猿のように喚きながら喧嘩をする二人を他所にスグと栞ちゃんを見ると千紗が目をきらきらさせながらダイビングの感想を伺っていた。

 

「気持ちよかったですっ! ゲームの中でなら色んなことしてましたけど…実際に経験すると違うなって!」

 

「私は…お味噌汁の中を泳いでいるような感じがしました」

 

「あ、なんとなく分かるかもっ」

 

「海藻もあるしねー」

 

「お天気が荒れたあとだとどうしてもね」

 

「普段はもっと綺麗なんだよ…?」

 

まぁ何はともあれ楽しんでいたようだし良かった。それにしてもいつの間に栞ちゃんとあんなに仲良くなったのだろうか? 同じ妹同士で思う事あったのだろうか。何にせよスグに友達が出来ることは兄としても喜ばしい。

 

「いやー、栞には兄として品行方正な所を見せることが出来た!」

 

水中で焦って体勢を崩して、ウーロン茶と言ってアルコールを飲んで、Tシャツにパンツなんて色々逆に危ない姿をしている何処が品行方正なのだろう。

 

「伊織の生活が心配になってきたんだよね?」

 

「はい。兄様は私が居ないと駄目ですから」

 

「今でも千紗が居てくれるからギリギリ人としての道を踏み外してるだけで留まっているもんな」

 

「居なかったら俺はお前にとってなんなんだ?」

 

「畜生だろ」

 

伊織と取っ組み合いながら梓さんの話を聞いていると、もし伊織に恋人が出来たら? という内容だった。

コイツって千紗と付き合ってるんじゃなかったか…? まぁ顔だけは良いし居ても可笑しく…可笑しく…いやコイツが服を来ているレベルでおかしな事だな。

 

「そんなの想像できませんっ」

 

うんうん、と耕平も頷いている。

 

「直葉ちゃんは? お兄ちゃんの恋人とは仲がいいの?」

 

「え、あ、はい! 明日奈さん…あ、お兄ちゃんの恋人の人なんですけどとってもいい人でこの前も一緒に買い物に行ったり…うちに来てお母さんと料理してますし…家族ぐるみで仲がいいです」

 

「「ケッ!!」」

 

「え、和人ってか、彼女居たの!?ウソォ!?」

 

「よし、お前たち直ぐに表に出てろ」

 

「もうそれお付き合いと言うより婚前だねぇ。知ってたけど」

 

野郎二人とケバいのを引き連れて表に出ていく。

 

「あははっなんかお兄ちゃん本当に楽しそう」

 

「んー? 和人達はいつもあんな感じだよ?」

 

「お兄ちゃん、同年代の男の人とあぁいう風に一緒に居ることって殆ど見たこと無かったですから…」

 

「そう言えば和人って色々あったんだもんね」

 

「はい。 私も全部を知っているわけじゃないんですけどね」

 

ジュースを飲む直葉は少し微笑みながら告げる。

寿や時田もその様子を見てだいぶ苦労してきたのだなと思いながらジョッキを空にしていき表で騒いでいる面々を眺める。

 

「アイツらにはアイツらなりの何かを見つけて欲しいものだな」

 

「あぁ、俺たちも先輩として連れて行けるところまで連れて行ってやりたいもんだな」

 

「ふふ…だねぇ」

 

 

 

 

 

そして夜が開ける。

 

「それじゃ栞、みんなに挨拶を」

 

「スグも」

 

兄二人に促されて妹二人は少しムスッとした様子で居た。

 

「どうしたんだスグ?」

 

「むぅ、お兄ちゃん一日でもいいから休みの日はこっちに帰ってきてね…」

 

「ん、分かったよ。ちゃんと帰る」

 

約束だ、と指切りをして頭を撫でてやると少しは気が済んだのか直葉は笑う。それでも栞ちゃんの方はそうもいかないようで不貞腐れている。

 

「…ご迷惑でなければもう一日」

 

「却下。 お前家に手紙だけ置いてきたんだって? 親父とおふくろが心配して電話かけてきたぞ」

 

「え、そうだったの!?」

 

「流石にそれは帰らないと…」

 

愛菜と千紗も流石に心配だと言った様子で栞ちゃんを見つめている。

 

「…兄様も一緒に帰りましょう?」

 

「断る! そのうち実家に顔出すからさ。今日は帰っておけよ」

 

「栞ちゃん、直葉ちゃん寂しくなったら何時でも耕平お兄ちゃんと呼んでくれぇぇえええ!!」

 

車に乗り込む俺たちを見て絶叫しているやつを無視して車が走り出す。人の妹をなんだと思っているんだ。

 

「明日奈さんにはお兄ちゃん元気だったって伝えておくね?」

 

「そうしてくれ。 余計な事は言うなよ?」

 

「大丈夫だって。良い友達が出来たって言っておくから」

 

「いや、それが余計な事なんだが…」

 

「直葉さん、是非旅館にお越しになって下さいね? 出来うる限り最高のおもてなしをさせてもらいます」

 

「あははっ、ありがとう栞ちゃん。 その時はお兄ちゃんとお義姉ちゃんと行かせてもらおうかな」

 

ギリィ…と歯ぎしりをして僻み全開の伊織を無視して車内での会話は盛り上がる。

友人の家に行く…なんてそう言えば何年も無かった話だな。その日が、楽しみだ。

 

 

 

妹達を駅まで届けて見送りが終わるとようやく気を弛めることが出来た。いやぁ…服ってこんなに拘束具だったか?

 

「いやぁ、あいつら(妹達)が帰ったしやっと裸で飲めるな」

 

「普通は裸にならないんだけど」

 

「てっきりお前は全裸肯定派かと」

 

「諦めているだけだからね!? 桐ヶ谷くんもあっという間に伊織達側になっちゃったし…」

 

「それは非常に申し訳ないと思っている」

 

俺もまさかそっち側になるとは思ってなかったし。

 

「今は愛菜が代わりに怒ってくれてるし」

 

「ケバ子なぁ。あいつも一度やって見てから言うべきなのに」

 

「無理言うなよ女子に。でもたまにアイツもはっちゃけてるだろ? この前も酔っ払ったせいでスグに酒飲ませてたし。沖縄ではひん剥かれたし」

 

酒癖の悪さはPaB No.1だと思う。

奈々華さんは用事を足しにそのまま出掛けてしまった為、千紗と伊織と和人の三人だけでGrand Blueに戻り千紗がドアを開けると直ぐに閉めた。

どうしたんだ。

 

「どうした千紗?」

 

「凄い違和感が」

 

よく分からないので伊織と2人で扉を少し開けて中を覗く。

 

 

ドケバーーン!! キャーキャー!! オーッシャーマダマダイクゾー

 

 

パタン…

 

なるほどアレが鬼神の如くケバいって事か。

 

「「筆舌し難い…!!」」

 

「だよね…」

 

「とりあえずどっかで時間潰すか?」

 

「いい喫茶店知ってるぞ」

 

ドン!!と嫌な音ともに扉が開け放たれ羅刹の如くケバい愛菜が出てきた。

 

「三人ともどこ行くと?」

 

「べ、別に!?」

 

「そうそう今帰ってきたばかりだし!」

 

「う、うん」

 

「なら早く中に入りんしゃい。今ちょうど野球拳で盛りがっとうところやけん」

 

満面な笑みで店内に戻っていくケバ子(愛菜)に三人は冷や汗を流しながら着いて行く。 間違えて強い酒でも飲んだのか?

どんちゃん騒ぎをしているメンバーを横目に椅子に腰をかけるとケバ子が飲み物を持って来てくれた。

 

「外は暑かったでしょ?」

 

………ポケットからライターを取りだしコップに波々注がれた水に近づけるとボゥッ…と青白い炎が付いた。

 

「…おい」

 

「オラァ!!」

 

抗議しようとケバ子の方へ向いた和人の開いた口にスピリタスを流し込まれテーブルに沈む。

 

「貴様、和人になんの恨みがあってこんな真似を!?」

 

「? 喉が渇いてとると思うて飲ませてあげただけばい」

 

撃沈された和人を抱える様にしながら叫ぶ伊織に対してもケバ子は笑みを絶やさずにスピリタスを構えている。

 

「さて…三人ともおかえりなさい」

 

「お、おう…お前のせいで一人グロッキーだけどな」

 

「…た、ただいま」

 

「それじゃあ、二人とも。 スピリタスにする? それとも野球拳?」

 

「新妻口調で容赦のない二択を迫るな」

 

明らかに様子が可笑しいケバ子に伊織の警戒度は跳ね上がる。何がコイツをここまで駆り立てるのだ…と。 和人は気を失っているが日々の鍛錬(飲酒)によって気を取り戻すのもそう遅くはならないだろう。 頭数を減らしてでも何かをしたかったのか!?

考えるも伊織の頭では無理だった。

 

「お前と飲んで野球拳か…別に構わんぞ」

 

「ホント?」

 

「ただし、お前がすっぴんでもやれるならな」

 

ゴシゴシと顔をタオルで擦りケバ子のケバメイクを徹底的に落としウィッグまで外す。

何を企んでいるかは分からないがこの状態のケバ子ならばこれ以上のことは無理だろうと伊織は判断したのだが…

 

「そ、れじゃぁ…始めよっか…っ!」

 

「何ィ!?!」

 

半泣きの愛菜は尚も勝負に拘った。

頭でも打ったのか? 化粧のし過ぎでおかしくなったのか? 千紗と伊織は訝しげに愛菜を眺めていると耕平が割って入ってくる。

 

「なあ北原聴きたいことがあるんだが」

 

「なんだよ」

 

「先日家でエロゲをやっていたんだが…そのゲームで一番可愛いのが主人公の身内だったんだ」

 

「それで?」

 

「血の繋がりと恋愛感情についてお前に聴きたい。 実際、お前はどう思っているんだ? 栞ちゃんの事を!!!」

 

「妹だよ」

 

何なんだいったい?

キョトンとした伊織を他所に梓さんが続いて声を上げる。

 

「みんなでゲームしよーっ」

 

「ゲームって野球拳とかですか?」

 

いつの間にか起きた和人がパンツ姿でビールを飲んでいた。 さすがに復活が早過ぎないかと伊織は思うもののクズだから当たり前かと片付ける。

 

「んー、印象ゲームなんでどう?」

 

印象ゲーム

・出題者がお題を出したら一斉にその印象に当てはまる人を指すゲーム。

 

「えらく単純ですね」

 

「酔った頭でも出来るから助かるが」

 

「じゃ、始めるよー!」

 

 

「印象ゲーム!」

 

「「「「YEEEEEEA!!!!」」」」

 

 

「青が似合いそうな人! せーの!!」

 

ビシっ!とみんなで指を指す。

和人と伊織は下着の色的な連想をしたのか梓さんを。 その他、耕平、愛菜、時田、寿、梓は全員が伊織を指さした。

 

なるほど、そういう事か。と和人は頷いた。

 

「え、俺って青似合いそうです?」

 

「似合う似合う」

 

「あー、確かに梓さんじゃなくて伊織だったかもな?」

 

即座に手のひらを返す和人。理由は分からないがみんなして伊織を負けさせたいというのは分かった。

 

「負けた伊織は罰ゲームねっ」

 

「了解。 ビールか? サワーか?」

 

「ううん、このお水をイッキで」

 

なみなみと注がれた「水」に和人の頬が引き攣る。

 

「……………………………………………水?」

 

「水」

 

咄嗟にライターを近づけようとする伊織だが愛菜に阻まれイッキせざるを得ない。

 

「はい、イッキイッキイッキイッキイッキ」

 

「ブフゥ!!!」

 

盛大に吹き出す伊織。

 

「大丈夫? お水、飲むぅ?」

 

鬼か愛菜。

 

「それじゃ、次は負けた伊織が出題者ね!」

 

「分かりました印象ならなんでもいいんですよね? …それじゃあ印象ゲーム!!!」

 

「「「「「YEAAAAAAHHHH!!!!」」」」」

 

「お題はお風呂が長そうな人! せーの!」

 

ビッ! と次は和人を含めた全員が伊織を指さす。

 

「えっ、俺?」

 

「なんか伊織って感じ」

 

「あぁ非効率そうなところとかな」

 

「はい罰ゲーム」

 

ごくごくと「水」を飲んでいく伊織。

次の出題者も伊織だがさすがに手は打ってくるだろう。例えば狙い撃ち出来るようなお題で…、と和人は考える。

 

「印象ゲーム! お題はこの中で一番女装が似合いそうな人!」

 

「……!!!?」

 

このバカ(伊織)! 俺を狙い撃つつもりか!?

 

「せーの!!」

 

ビッ! と指さされたのは…やっぱり伊織だった。

 

「コイツが居るのにおかしいだろ!?」

 

「ほら青女の時の女装伊織も似合ってたし?」

 

「梓さんの格好もしてたことがあったからな」

 

3杯目の「水」の入ったグラスを一気に傾け空にすると間髪入れずにお題を叫ぼうとする伊織だが…

 

「次のお題いは…(ビシッ!) ってオイィィィィィィィィ!!!!!?」

 

叫ぶよりも先に選ばれた伊織が絶叫する。 流石にこれはやりすぎだろうとは思うんだが「水」は飲みたくないし伊織が痛い目に合うならそれはそれでいい気がしてきた。

 

「細かいことは気にしないの伊織」

 

「負けて文句とは三流以下だな」

 

「うぐっ! 悔しいが一理ある!」

 

一理もないと思うが…?

その後も伊織はひたすら負け続け空のコップの山を築いていくがコップの数が12を超えたあたりで泥酔しない伊織を流石に不思議に思ったのか愛菜が声をかけてしまった。

 

「なんだ気が付いていなかったのか? これただの水だぞ」

 

「え、嘘!? 私は確かに…っ!」

 

伊織からコップを奪い取り大きく一口飲み込んだ。

 

「なんてな。 実際は飲むフリして殆ど零していただけだ」

 

わざと大きくコップを傾け一気飲みしているように見せていたが口の端からダバダバと零すのを和人は見逃していなかった。 度数が高く揮発しやすいのを利用したトリックだ。

トリックなのか?

 

案の定、愛菜は本気の暴走をし耕平や千紗を振り回している。

和人と伊織は真相を聞くために寿の元へとビール片手に訪れて腰をかけた。

 

「結局なんだったんです?」

 

「あぁ、実はな。 オーナーから伊織と千紗が血の繋がりがない従姉妹と聞いて二人が付き合って子供をこさえているんじゃないかって話になったんだ」

 

「「なんだそれ…」」

 

ぶっ飛んだ話に少し頭が痛くなる。決してアルコールのせいではない。

 

「で、実際千紗ちゃんとはどうなんだ?」

 

「千紗やケバ子は「同い年の仲間」って感じなんですよね」

 

「ほう。和人は?」

 

「俺もそんな感じですかね。 ていうか血の繋がりってのもそんな珍しくないことだと思いますし。騒ぐほどでもないでしょう」

 

「そういうものか?」

 

「えぇ、なんだったら俺と妹のスグも直接の血の繋がりは有りませんからね。本当は従妹なんですけど」

 

「耕平が聞いたら殺されてしまいそうな内容だな」

 

確かに…と苦笑しながら飲み物を呷る。

 

「じゃあ伊織にとって梓や奈々華さんは違うのか?」

 

「いや当然仲間ではありますよ? ただあの二人は「年上のお姉さん枠」でして」

 

「あぁ分かるな。その感覚というか枠組み」

 

「だろ? だから正直俺は━━━「ただい…」━━同じ従姉妹でも奈々華さんのことはエロい目で見てますね」

 

「…ま……」

 

ナイスタイミング。いやバッドタイミングで件のお姉さん枠が帰って来てしまった。

 

「あ、あの奈々華さん!? これはですね…!」

 

「ご、ごめんね伊織君…私その…用事が…!」

帰ってきたばかりの奈々華さんは踵を返し店から走って出ていく。これは…面倒臭いことになったかもしれないな。

 

「違うんですよォォォ!!!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。