ぐらんぶる〜もう1人の少年を添えて〜   作:夢見969

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おーまーたーせしーましーたすーごーいやーつー

いやたいした凄くはないです。


バイト仲間!

さて、回想を終えて嫌な現実に目を向けよう。

バイトを始める事になった伊織と和人を待ち受けていたのは何時ぞやの修羅。

 

「桜子さん、2人と知り合いで…?」

 

「店長、私がこの新人の教育係をやらせてもらいますね」

 

「え? いや、いいけど…」

 

ギリギリと万力の如き力で肩を掴まれている和人と伊織はコイツが教育係なんて嫌だと全力で首を振るが桜子は満面の笑みで2人の顔をアイアンクローで締め上げる。

その細腕の何処からこんなパワーが……!

 

「それじゃあ店長。あとは私がやっておくので…」

 

「う、うん。それじゃあ仲良くするんだよ?」

 

スタスタと出ていく店長について行こうとするも桜子に強引に止められそれも叶わなずに強制的に正座をさせられた伊織に和人。それを見下す桜子と決してファミレスの休憩室では見る事が普通出来ない光景が出来上がってた。

 

「私のコトは桜子様と呼びなさい」

 

「桜子様?」

 

「普通は名字で呼ぶものじゃ」

 

「まあ、そうなんだけどさ。私は自分の名字が嫌いなのよ」

 

胸元にあるネームプレートを見ると「毒島」と表記されている。

 

「なるほど毒島か」

 

「誰がブスだコラ」

 

伊織が言ったのに一緒に顔面を踏みつけられた。なぜ俺まで…っ

 

「別に気にすることでもないだろ。 誰もアンタを見てブスとは思わん」

 

…伊織にしては随分と気を利かせたことを言えるじゃないか。

ミスコンの時は特に思わなかったが目の前にいる理不尽の塊、毒島桜子は美醜で問われれば皆が美と答えれる程には美人なのだ。

伊織のそんな言葉に桜子は少し機嫌を持ち直したのかブスッとした表情を━━━

 

「いま、私のことをブスって思ったわね?」

 

「滅相もない!」

 

どんなセンサーしているんだ…!?

敏感な割には判定がガバってるんだが!?

 

「顔がブスなんて言う奴には言ってやればいい」

 

「なんてよ?」

 

「ブスなのは心の方だと…」

 

頭にぶちまけられた2杯目は水だった。

それと正座している上に石を置かれたのでファミレスの休憩室で行われた世界初の拷問かもしれない。

 

「考えてみたら桐ヶ谷はまだしも北原に名前を呼ばれるのも気持ち悪いわね。 特別に名字で呼ぶ事を許可するわ」

 

「了解。じゃあ毒島さんだな」

 

「毒島"様"でしょう? 桐ヶ谷、あんたもよ。アンタらが私好みの美形ならどう呼んでもいいけどね」

 

ここまでハードな女性は人生初だ。

 

「まぁ、いいわ。とりあえず教育係を引き受けたからにはアンタらが使えるようになるまでたっぷり扱いてあげるから覚悟しなさい。 まずはお客様の案内から。 最初は桐ヶ谷から私を来店客だと思って接客しなさい」

 

まぁ、毒を吐き辛辣な態度を取るがやる事はやってくれるらしいので新人バイトの身としては文句はあれど断る理由はない。

1度部屋を出た桜子が再び入ってくると意を決して和人が思う接客をしようとスマイルを見せて声を掛ける。

 

「いらっしゃいませ! お客様は一名様でしょうか?」

 

「笑顔が気持ち悪い」

 

「理不尽この上ないな!?」

 

「ふっ、和人俺に任せろっ」

 

「それじゃあ次は北原ね。でもアンタ、桐ヶ谷よりブサイクだから…」

 

ホント、呼吸をするように自然と毒を吐くなコイツ。

伊織は普段からは想像つかない爽やかな笑顔を見せながら上の制服を脱ぎ裸になって桜子を出迎える。

 

「いらっしゃいませー。お客様は一名様ですか?」

 

「何故脱ぐ? セクハラかコラ」

 

「濡れた服での接客は失礼かと…!」

 

目にも止まらぬ手の速さで伊織をボコる桜子に必死に言い訳をしている様は無様だった。

しかしその言い分には一理あるな。

 

「一理ないわよ」

 

「ナチュラルに頭の中を読むなよ!?」

 

「顔で分かるわよ。馬鹿なことを考えているって。もういいわ、服を着て続けて」

 

服を着直した伊織は桜子(客)と短いやり取りをした後に近くのテーブルへ案内をする。ここまでは特に問題もなく、水を持ってきた伊織はライターを近づけ正真正銘の水と証明して離れようとしたのだが再びアイアンクローを仕掛けられた。

今の行動になんの問題が。

 

「全然ダメ! そもそも基本がなってない!」

 

「「基本?」」

 

「接客の基本は"気持ちのいい笑顔"! わざわざ意識して浮かべているようじゃダメよ。アンタらの笑顔は"気持ちの悪い笑顔"」

 

「喧嘩売ってんのか」

 

「落ち着け伊織。お前のが気持ち悪いのは痛いほど分かる」

 

メンチ切ってる伊織をシカトして桜子の話を聞いていると彼女は嫌味が無いほど自然に、そして聞きやすくハッキリしたトーンで「いらっしゃいませ」と声に出す。

なるほど、確かに気持ちのいい接客だ。

初めての接客バイトだし緊張していたのかもな。

 

「ほら、やってみて。笑顔も立派な商品よ」

 

「いらっしゃいませ!」

 

「いらっしゃいませっ!」

 

伊織と和人がニコッと、微笑みを見せ挨拶をすると桜子は深刻そうな表情を見せて考え込む。

 

「ごめん、私が間違ってたわ」

 

「何が」

 

「笑顔がどうとか言ったけどそれ以前にさ。顔そのものが気持ち悪くて…」

 

「終いにゃ本気でキレるぞ」

 

「好き放題言いやがって」

 

「そこまで悪くないはずだろ! 和人は兎も角!」

 

「なんで俺を引き合いに出したんだ? なぁ?」

 

「桐ヶ谷は目を瞑ればイケるわ。 あんたは言い難いけどゲロ以下の雰囲気が出てるから目を瞑っても反吐が出る程よ」

 

言いにくさとは一体。

 

「だいたい伊織はあんたに飲み物ぶっかけたから理不尽な口撃も仕方ないと思ってるけど俺は関係ないだろ!?」

 

「女装した桐ヶ谷。 ミスコン。 準優勝」

 

「あ、はい」

 

特に反論も出来ずに恨めしそうに桜子を見つめる(バカ)二人。

桜子と言い争いをしているのと耕平と言い争いをしているのがあまり大差ない気がしてきた二人は恨めしそうに桜子を睨んでいると視線に気がついた彼女はハッ!と鼻で笑った。

 

「あら何その顔、言い返せるならどうぞ〜?」

 

ボロクソ言った後に嘲笑する桜子に和人は一種の感情を覚えた。

 

桐ヶ谷和人は同年代の男性と比べると幾分、大人びて見える人物だ。 もちろん子供っぽい面も多くあるがそれを含めても下手な挑発にわざとノることはあれど、まんまと引っ掛かることはそうそうなかった。

 

なかったのだが今の和人の胸中には非常にしょうもなく、それでいて子供っぽい感情が浮ぶ。

 

 

 

この女(桜子)、ムカつくと。

 

 

 

「耕平如きにフラれた負け犬」

 

「女装した男3人に劣った負け犬」

 

ビシィ!! と何かにヒビが入ったかのような音が聴こえた気がした。

 

 

数分後、あまりにも物々しかった新人と桜子の様子が心配な店長はこっそりと休憩室の様子を伺うために扉を開けると目に入ったのは、両手のお盆の上に並々水が注がれたコップが積み重なるように載せられ必死に零さぬよう耐えている伊織とそこから零れた水を永遠と拭いている和人の姿。

 

「はい、この卓は何番卓?」

 

「この状態で答えられるかァァァァ…!!」

 

「それなら水追加ね」

 

「おい伊織、さっきから何度も零すなよ。拭いてもキリがないだろ」

 

「ならお前がやってみろ…!」

 

それはそれは楽しそうに伊織を調教、もとい指導する桜子の姿にハラハラしている店長。

 

「毒島さん、これは…イジメでは?」

 

「教育です」

 

「店長! 助けてください、FB毒島様が酷いんです!!」

 

「FB?」

 

「ファッキン・ビッチの略ですが」

 

「あぁ、お互い様のようだね。 ところで桐ヶ谷くんは…何がどうしてそうなったの?」

 

「何がですか?」

 

「いや何がって…なんで女性用の給仕制服を…?」

 

スカートを揺らし丈の下から見える足は黒のストッキングを身に付けており、桜子と同じく袖にフリルが着いた制服を着た和人(ウィッグ付)。

 

「あ、ごめんね?! なんで…って聞いちゃったけど個人的な事かもしれないもんね…っ」

 

「いえ、濡れた制服の代わりにそこの毒島様が用意してくれたのがコレだっただけですよ」

 

「どうして女性用のを出されてそれを着てるんだい!?」

 

「もうあんまり抵抗がないというか…慣れですかね」

 

「慣れるものなの!?」

 

シレッと言いながら軽く笑う和人に店長は最近の子よく分からない…っ! と言いながら休憩室を出ていってしまった。

結局、その後伊織が盛大に全ての水をぶちまけ自分たちが散らかしたんだから自分で始末をつけろと桜子に言われて二人は床掃除を始めた。

 

許すまじ毒島様。

 

2人で思い付く限りの暴言を呟きながら水を拭き取っているともう1人、いつの間にか手伝ってくれている人影が見えた。

 

「あ、初めまして。 キッチン担当の乙矢尚海です」

 

「あ、桐ヶ谷和人です」

 

「北原伊織です」

 

「今日から入った方たちですよね。敬語はいいですよ。僕よりお2人の方が年上ですから」

 

あはは、と笑いながら掃除を手伝ってくれる彼は安心したように息をつく。

 

「でも良かったです。新しく入った方達が良い人で…これからよろしくお願いしますね。北原さん、桐ヶ谷さん」

 

………天使か?

 

ここ数ヶ月の中での初対面の人達って酒を飲ませてきたりクズ共だったりしたせいか和人の中での尚海の好感度はそれはもう爆上がりである。しかも、和人が女性給仕制服を着ていることにも一切触れないという素晴らしい心遣い。

伊織はそんな彼の存在を眩し過ぎて直視出来ないと目を覆い、尚海は真に受けて慌てる。

途端、ドン!と扉が蹴り開けられて姿を見せたのは毒島様。

 

「「あぁ、クズの顔はホッとするなぁ…」」

 

このセリフを和人が言ってるなんてユージオやリーナ先輩が聞いたらそれはそれは怒りそうなものだ。

 

「あ、桜子さん。お疲れ様です」

 

「あれ? 尚海君!?」

 

びくぅっ! と身体を震わせるとさっきまでのクズ顔が一瞬で猫被りの顔へと変わった。

なんなら声色も違う。

 

「えー? まさか掃除手伝ってくれてたのー?」

 

「おい見ろよ和人。あれがクズの猫被りだ」

 

「お前がしょっちゅうやってる事だな」

 

「何か言ったかしら?」

 

「なんでもないです毒島様」

 

背筋を伸ばして滅相も無いと首をブンブンと振る二人に尚海は不思議そうに見つめるも桜子はしれっと誤魔化してしまう。

挙句、桜子と呼んでね。と念を押された。勿論人の居ない所では毒島様とお呼び!との事だが。

ブレないところは結構好感を持てるんだよなぁと思いながら床拭きに戻り、尚海くんは何ともまぁ優しいことに賄いを作りに行ってくれた。

 

「良い子だな」

 

「良い子でしょう? しかも凄い美形!」

 

「耕平とは別のベクトルだな?」

 

「本当に顔だけは良いからな耕平は」

 

「つーか、そこまで言うってことは乙矢くんを狙ってるのか…? やめとけよ心の貧富の差が凄いんだから」

 

「毒島様じゃ無理だ。 人としての心の器が寸胴鍋とペットボトルのキャップぐらいの差があり過ぎる」

 

「あ゛ぁ!? 全然お似合いだしマジであの子を狙ってんのよ! だからアンタらが邪魔をするなら……」

 

「シゴキか?」

 

「陰湿なイジメか?」

 

 

 

 

「オマエタチヲコロス」

 

 

 

正直、覚悟を決めていないで言われたせいもあるけれどSAOでの命のやり取りをやった時よりも心の底から怖かった。

アスナとユイに会いたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毒島様からの最上級にえげつない調…シゴキが続いて早1週間が経ちようやく仕事に慣れてきたものの身体はそうもいかずにボロボロだった。

夏休み時期で客は多くスタッフは少ないとの事で常に暇な伊織と和人は出ずっぱりである。

 

「伊織と桐ヶ谷くん、様子おかしいよね」

 

「フラフラとバイトに行ってはボロ雑巾のようになって帰ってくるし」

 

「ファミレスのバイトでそこまでなるってどうなの」

 

「ねぇ、梓…」

 

と、様子を見に行って欲しいなんてお願いを奈々華にされた梓は千紗と愛菜を引き連れて件のバイト先へやってきたのだが店内は時間の関係かあまり混んでおらず、それだったら何故あの二人が疲労困憊なのか考えつかなかった。

 

「いらっしゃいませー。 何名様ですか?」

 

「あ、三人………和人?」

 

「あぁ、なんだ梓さん達ですか」

 

「あ、うん。そうなんだけど…なんで女物の制服着てるの?」

 

「色々とありまして…あ、伊織に接客任せますね」

 

面白いもの見れますよ。と告げて一旦離れると間髪入れずに梓達へ伊織が寄っていく。

 

「あ、梓さん!? ぐっ、和人め……うぅ」

 

「どうしたの伊織」

 

「大丈夫!?」

 

「う…はぁ…ご案内致します…美しきマドモアゼル…」

 

絶句である。

千紗はもちろんの事、愛菜はドン引き、梓でさえ目を点にする程の絶句である。

 

「だ、だって女性だけのお客さん相手だとこうやって言うって俺と和人は教わったから!」

 

「いらっしゃいませ。2名様ですね。お席にご案内します」

 

梓達に続いてやってきた女性客を和人が接客する。

 

「和人ぉぉおおおおお!! 毒島ぁぁあああああ!!」

 

客を案内し終えた和人の首根っこを掴んでスタッフルームに連れ込むと店内に聴こえるレベルの絶叫が響く。

 

「あんなの嘘だってわかるだろバカじゃないか?」

 

「アンタ、あれマジでやったの? バッッッッッカじゃないの?」

 

「伊織と和人はいつも楽しそうだねぇ」

 

梓はケラケラと笑い苦笑する千紗、愛菜も続いて席へと腰を掛けた。

 

 

日も暮れた頃合、座席が埋まっていた店内はチラホラと空席が目立ち始めた俗に言うピーク時を終えたあたり。

 

「アンタがまだまともに使えてよかったわ」

 

「お褒めに預かり光栄だよ毒島様」

 

「それにしてもムカつくぐらい似合うわねスカート」

 

「それは褒めじゃなくて侮辱か?」

 

「侮辱よ」

 

イラッ、としながら桜子と並び店内を眺める和人。 伊織は尚海と共に食器類の清掃を奥でしている。

 

「それにしてもムカつくわ。北原のやつ」

 

「なら毒島様が伊織をぶちのめして変わればいいんじゃないか? 手伝うぞ」

 

「そういうクズい所は嫌いじゃないわ。 私そろそろ上がりだから中途半端に手伝えないのよ」

 

なるほど、自己中女と考えていたが仕事関係では教育係としてもそうだし案外しっかりとしているんだな。

 

「ほら、お客さん来たわよ。行ってきなさい」

 

「はいはい……いらっしゃいませ。 何名様ですか?」

 

桜子に促されて店へと入ってきたお客様に近づく。フードを目深に被り声を出すわけでもなく指で一人と示したので空いた席へと通すと和人が引っ込むよりも先にメニューを開いてドリアを指さした。

 

「ドリアですね。少々お待ちください」

 

厨房へ行き注文を伝えたあと遠目でフードの客を見ていると向こうもスマホを弄りながらちらちらとこちらを伺っている雰囲気を感じた。 特段、危ない客…って訳でもなさそうだけれど…なんだ?

 

「桐ヶ谷さん、ドリア7番卓お願いします」

 

「はいよ」

 

尚海から受け取り先程のフード客へ運ぶと肩を震わせ笑っていた。なんなんだ…この客は…

 

「ほ、本当に女装して働いてるなんて…くくっ」

 

「…お客様?」

 

突如笑い始めたお客様に驚くも店内の他の人々は特に気にすることなく食事や談笑を続けている。

それにしてもこの鼻にかかるような特徴的な喋り方と可愛らしい声…何処かで…

 

「なァ、キー坊。 最近楽しいカ?」

 

「あ……アルゴ…!? おま、どうしてここに!?」

 

アルゴ。本名は帆坂朋。

SAO時代、「鼠のアルゴ」で幅広く知られた情報屋で当時は彼女が作った攻略本に数多くのプレイヤーが救われた。 SAO事件以降は姿を晦ましていたがURの騒動の際に……いや、これは今関係ないな。

そんな彼女が何故ここに…!

 

「とある情報通の同業者から写真が回ってきてナ」

 

ピラリと見せられた写真は何時ぞやの

 

【メイド服キリコちゃん(チラ見せver.)】

 

あのムッツリスケベか…!!

 

何処かでムッツリじゃない…という否定が聞こえてきそうだがそれよりもの写真を破棄しなければ。

 

「これがキー坊にそっくりだったから確かめようと思って伊豆に来たんだけド…まさか、たまたま立ち寄ったファミレスで女装してるだなんて…そっちにハマったのカ?」

 

「これはやむを得ない事情があっ…ごはぁ!?」

 

「キー坊!?」

 

驚きの声を上げるアルゴを他所に和人は体をくの字に曲げて通路を転がりそのままスタッフルームの方まで飛んで行った。

 

「貴様ァ…人が洗い物してる時に仕事をほっぽり出してナンパとはいいご身分だァなぁ??」

 

「伊織、お前は勘違いしてるし口調もなんか変だぞ!?」

 

「毒島様! こいつがお客様に狼藉を!」

 

「いや、ちょっと待ってくれ毒島様!!」

 

「店内でギャーギャー騒ぐなブサイク共!」

 

激怒した桜子によって伊織と和人はスタッフルームの中へと引き摺り込まれて行く。その様子を見ていたアルゴはなんとも言えない表情で眺め、再び爆笑し始めた。

 

「まさかキー坊。あんなに楽しそうだなんて…想像以上だったヨ」

 

これは取材が必要だナ! とそれはそれは素晴らしい笑みを浮かべていた事に和人は気が付かない。

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