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帰国当日の朝。
やはりというか、千紗とオーナーは結局ちゃんと話し合えずに最終日を迎えてしまったようなのだが…いつの間にかあの恐怖の笑顔が無くなりいつも通りの千紗に戻っていた。
伊織も耕平も愛菜も知らないと首を振っていたし……なんだ?
それにしても気持ちのいい朝だ。
あんなにしこたま飲んだのはバイト前以来だし久しぶりに酔った!って感じがしてよく眠れたんだよな。まだみんなは寝ているし、少し外の風でも浴びてくるか…
「…やけに日が高いな」
パンツ姿で外に出ると異変に気が付いた。
恐る恐るスマホを開くと表示されたのは12:21の時刻。
さて、帰りの飛行機は何時だったか。
14:45 だな。
HAHAHAHA☆
「全員今すぐに起きろぉぉぉぉおお!!!」
寝ている伊織、耕平を蹴り起こし、千紗を揺らして愛菜とアスナを起こさせる。
全員揃って飛行機に間に合わないのはシャレにならない。
「あ………キリトくん…おはよ…」
「おはよう、アスナ。頼むから起きてくれ寝惚けている場合じゃない」
「耕平、片付けは?」
「桐ヶ谷を始末したら何時でも空港に迎える」
「あ、手伝うよ耕平」
「みんな荷物はまとめた?」
流石アルコールに慣れてる連中は動きが違う。
伊織と千紗が全員の荷物をまとめ、耕平と愛菜がゴミを片付けている。 いや、俺まで片付けられてたまるか。
「うぅん…頭が……痛い……」
「アスナ、水。 飲んだら着替えてくれ!」
「…うん……」
ダメだ。やはりアスナにウーロン茶は早すぎた。 いや、都合の悪いこと全部忘れてくれてるならバンザイだけれども。
「明日奈さん、こっち!」
「和人、伊織、耕平はゴミ出しして荷物を表に出してタクシー呼んで!」
「「「任せろ」」」
千紗がアスナを引き摺り別室で着替えさせてる間に男三人は利用する前よりも綺麗に!をモットーに片付けきり、止めたタクシーに荷物を積み込み女性陣を待つことになったのだが……
「すまん、ドルフィンに忘れ物をした」
「なんだよ」
「エロ本だ」
「………行け」
手を振って伊織がドルフィンに向かって走って行くのを見送り、女性陣がやって来たのでそのままタクシーに乗り込んで空港へと向かった。
「いや、伊織は!?」
「マキさんから貰ったエロ本を取りに行ったぞ」
「あんた達止めなさいよ!!!」
「しかしな…なぁ、桐ヶ谷」
「あぁ…そうだな耕平」
「明日奈さんがグロッキーなのを良い事に好き放題ね…」
「まぁ、伊織もそこまで馬鹿じゃない。時間には間に合うように帰ってくるだろ」
「だといいけど…」
少し頭を抑えるように千紗が溜息を吐きながら首を振る。信用されてないなアイツ。
そのまま空港に到着し、先輩たちと乙矢くん(ついでに毒島様)へのお土産に酒と菓子類をピックアップして手荷物検査に駆け込みパスポートのチェックも終え 「14:45 」 無事に搭乗した俺たちは2週間近くお世話になったパラオに別れを告げ、日本へと帰るのであった。
伊織は乗り遅れた。
「おっかえりーー!」
むにゅん、と豊かな双丘が顔を圧迫してきた。
既に下着姿の梓さんが扉を開けるなりお出迎えをしてくれたのだ。
「き、キリトくん!? そ、そういうのはダメだと思うんだけど!!」
「あぁ、ただいまです梓さん。 ちゃんとお土産買ってきましたよ」
「もうそういう気遣いしなくていいのに〜」
「え、そういう反応なのキリトくん!?」
なんか大声を出しているアスナを他所に買ってきたお酒をGrand Blueに運び込む耕平達。
店内には素っ裸の寿先輩、時田先輩たちが待ち構えており、流石にこれをアスナに見せるのは可哀想な気もする。
「先輩方にも向こうのお酒買ってきましたよ」
「おぉ、有難いな!」
「おう、飲むとしよう! 和人、お前も飲むだろう!」
いや、アスナも居るしここで一人にさせるのは可哀想だろう…
「オーナーがツマミで刺身の盛り合わせ用意してくれたみたいだ」
「ぜひ飲みましょう」
アスナも愛菜と千紗と仲良く話したいだろうし、あちらに任せて飲むとしよう。
ヒャッハー! と衣服を脱ぎ捨て男性陣に飛び込んでいく和人の背を明日奈は見たことの無いものを見る目で見送ることとなる。
「え、えっと…千紗ちゃん…愛菜ちゃん…どういうこと?」
「「いつも通りです」」
「いつもなの!?」
「色々と考え直した方がいいと思いますよ?」
あんなに楽しそうな和人を見たのは初めてだ、と思うものの流石に限度を超えているというかみっともないというか…それでも止めるのは忍びない気もするし…と頭を抱え込み始めてしまった明日奈を千紗と愛菜が介抱するように店の隅へと運ぶ次第となった。
「貴女が明日奈ちゃん? いつも和人くんにはお世話になっています。 千紗ちゃんの姉の奈々華です」
「あ、いえ…何時も和人くんがお世話になってます…結城明日奈です」
「明日奈ちゃんも泊まっていくのだものね。今日はゆっくり楽しんでいって?」
梓を除いた女性陣は店の角のソファへ腰をかけ、少しのご飯を食べながらお酒を嗜んでいる程度に済ませている。
一方、和人が飛び込んで行った先は浴びるように…比喩ではなく本当に浴びながらお酒を飲んでおり既に正気の沙汰ではなくなっているので明日奈としてもお酒で忘れようと思った。
「明日奈さんはどうして…どうして、って聞くのはおかしいとは思いますけど…桐ヶ谷くんと?」
「最初は仕方なく、途中ですれ違いから凄く仲悪くなっちゃって…」
「でも今は…その見てるだけで胸焼けするぐらいアレですよね…」
「そ、そんなでもないと思うけれど…」
「「いやいやいや」」
「そ、そういう愛菜ちゃんだって伊お「わぁぁぁ!!! ダメ!ダメです!!」 え、えっとごめんね?」
愛菜ちゃんは伊織くんのことが好きなんだよね…耕平くん以外知らないのかな?
「いや、俺は気がついているが千紗は気がついてない」
気が付いたらキリトくんが隣に座っており、こちらにだけ聞こえるように囁き…あっという間に耕平くんに連れて行かれた。
「何時もですから」
「あぁ…うん…もう考えないようにしたよ。 よければキリトくんがここに来てからの話聞かせてくれる?」
沖縄に行った時はまだ今のような感じではなかったこと。
ミスコンで準優勝したこと。
リズやシノのん、シリカちゃんが来てリズがあっという間に染まってしまったこと。
愛菜ちゃんと(女装したまま)フォークダンスを踊ったこと。
バイトを始めて新しい友達ができたり、その人を含めてみんなで無人島に行ったこと……
伊豆に来てからのキリトくんは普段以上に子供っぽい姿をみんなに見せていたようで悔しいような…それでいて嬉しい気もする。
「明日奈ちゃんは本当に和人くんのことが好きなのね」
「え? は、はい………」
改めて人から言われると恥ずかしい。
「羨ましいなぁ…私もそんな関係に……」
「愛菜ちゃんなら出来ると思うけど…」
「うん、愛菜も可愛いよ?」
「くっ…千紗に言われると嬉しいけど悔しい…!」
明日奈達がガールズトークに明け暮れ、和人と耕平たちは野球拳に夢中になり数時間。 一人、飛行機に乗り遅れた伊織が夜になってようやく帰ってきた。
「ただいま帰りました!」
「おー、伊織! おかえり!」
「まさか飛行機に乗り遅れるなんてねー」
「あったのかエロ本?」
「バッチリだ! と、そうだ千紗ちょっといいか?」
「エロ本は要らないんだけど…」
「ちげぇよ!? 少し真面目な話だっての」
そう言って伊織は千紗を連れ店の外に出ていく。 恐らく、伊織が残った本当の理由について話すんだろうな…と水を飲みながら眺める和人に顔を真っ赤にした明日奈が近寄っていく。
「キリトくん」
「どうしたアスナ…って真っ赤だな…どんだけ飲んだんだ…すみません、先輩。 アスナ寝かせてきますね」
「壁は薄いからな」
「なんの心配ですか!?」
フラフラとしている明日奈を抱き上げた和人はそのまま自分が寝泊まりしてる部屋(実際に寝たのは両手で足りる程度なので布団も綺麗だ)に運び布団に寝かせる。
パラオに突発的に連れていったが…喜んでくれたかな。
「おやすみアスナ」
電気を消し部屋から出て下へ降りるとみんなが酒瓶を持って外へと出ていた。
それにならって和人も冷蔵庫から水を取り出して外に出るとパラオとは違った…馴染んだ心地のいい風が身体を包む。
「こうして外で飲めるのもそろそろお終いだな」
「あぁ、俺たちは就活もあるしな」
寿先輩、時田先輩が続くように言い他の先輩達も頷く。
先輩達が居なくなってしまうのは寂しいな、と思うも考えれば自分も来年にはこの場に居ないのだ。 …いや下手をしたら9月ぐらいまでは居ることになるかも知れないが…その時はその時だろう。
「オーナーが暇な時はパラオまでバイトしに来いって和人に伝えてくれってさ」
「行けるわけないだろ!? …というか、その様子だと千紗とオーナーのことも解決したのか」
「あー、解決…というか結局二人は似たもの同士だったんだよ。分かってないだけで」
不器用に服を着せたような人だったもんなオーナー。
「ん、電話だ………」
「どうした伊織……」
表示されていた名前は毒島様。
どうやら俺たちの夏は終わりそうにもない。
一応、コミックを追う形でやっているので追い付いた場合はちまちまと番外を書いたりする予定です。
それと別作を書こうとも思ってます。
バカテス×五嫁
ダイナゼノン×ウルトラマンZ
マクロスF/Δに紛れ込むグラハム・エーカー
どれにしようか。