案外ヘビ生も良いなぁ…   作:瞬間接着剤

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キェェェェェェェェェェェェェェェ!!!ナンマイダブツナンマイダブツナンマイダブツ…

あ、どうも。ここ最近作者の住んでいる九州がとんでもないことになっているので念仏を唱えてました。これは念仏です。で す よ ね ?

そして300人お気に入り越えたら何か記念にやる…かも?何かやって欲しいものがあったらじゃんじゃんオナシャス!

ps.今度こそ失踪しない


一章 長い長い旅の始まりそして…
初めての一人旅……の始まりだったもの


やぁ!皆、ご主人から家出したシュルナだよ?え?何で家出したのかって?それは前回を……あれ?前回ってなんだ?まぁともかく理由は簡単、俺が狙われたからだ。多分相手は教会。だってアスカロンはキリスト教の物。所有物だ。

そして魔女狩りの原因でもある。間接的かな?だから俺は教会がキライだ。ご主人のパパさんを殺して思い出も壊して今度はご主人までも………だからキライだ。出来れば二度と関わりたくない。けど教会の狙いが俺だから。嫌でもアッチから関わってくるはずだ。ハァーーーーよし!考えるのやーめた。取り敢えず森林浴を楽しもう!

(゜∀。)ビャァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!緑だ…へへ、やっぱりこれだぜ。これに限る。

しっかしご主人のいた方向からかなり進んだ思うけど…あれ?よく考えたら俺チビ蛇だから徒歩より進んでない?ヨーシ。今日はフルマラソンだ。まぁ多分、きっと大丈夫。そのはず。

 

 

 

 

 

 

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どーも。シュルナです。あれから多分三日が経ちました。今は川を辿って下っているぜ。流石に森森森森etc…ここが何処かわかんなくなっちゃってさ。場所の確認の為に人が見えるまたは人の通った道が発見できるまで下っていこうと思いましてね。それと三日の間に面白い噂も聞いたぞ?何でもかつて神々の振るった槍の刀身部分がここからかなり遠い…なんだっけ?ギリ何とかに持っていくってさ。しかし神々の振るった槍ねぇ~結構あるけど何だろうね?まさかグングニルもといガングニール?まwさwかあり得ないね。もしそうだとしたら俺は逃げるぞ!もう面倒事に巻き込まれたく…ない訳じゃないけど流石にね?ガングニールは勘弁して。しかし水と空気が綺麗だなぁ―俺の前世は都会だったから空気がスッキリしているわ。都会のドンヨリ感が無くて水も水底まではっきりだし。見ているだけで楽しいな。おっ魚。魚も大きいなぁ…ジュルリ、まぁ取れないんですけどね?試したけど流されたもん。え?もしかして今川に沿って下ってるのはそのせいかだって?ちちちちち、違うわい(震え声)

た、ただ流れに身を任せているだけだし?決して戻れないって訳じゃないかな?さっきとは違ってここは流れが緩やかだからね。……………………………ほら!上がれた!どんなもんだい!よし、ここからは落ちないようにしないと…(使命感)

 

 

 

おっ!しかも道が!人の通った道があるぜ!よっしゃラッキーーーー!!けども絵になりそうな木々のトンネルだなぁ…カメラあったら絶対撮ってたわ。間違いない。

何か良いなぁ…やっぱり昔だから人工の光は一切ないし人の立てる音もない。自然のあるがままが見れて触れて聞こえて…癒される。うん。本当に。耳を済ませば川の流れる音と虫や動物、草木を通る風の音のお陰でやっぱり森林浴は最高だな。けどやっぱり、大丈夫かな?ご主人。

 

 

 

 

 

 

 

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キャロルside

 

 

 

オレの前からシュルナが消えた。よく分からない三人組の襲撃のせいだ。フザケルナ、どうして世界はオレ達を引き裂く?パパを奪った。そして次はシュルナ。どれだけオレから奪うんだ…?

だけどあの場所には何もなかった。遺体も何もかも。けど残った物の中に面白いものがあった。アスカロンだ。

フフ♪きっとシュルナは生きている。だってシュルナは強いもん♪だから今は我慢しよう。(オレ)にはまだ力がない。だから強くならなければな。その為には癪だがあの胡散臭い男に頼るか。

 

 

 

それに人形も無事に出来てきている。だがまだ中身が無いからな。その為にもパヴァリア公明結社の手を借りるしかないか…

だが力をつけてからシュルナを見つけたら……その時はもう二度と離さない♪絶対に。ソウ、ゼッタイニ………

 

 

 

 

 

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ガタンゴトン、ガタンゴトン

 

 

 

心地よい音と共に荷物が馬車に揺られている。それを動かしているのは一匹の茶色の毛の立派な馬。そしてそれを操る商人が一人。ここは他の商人もあまり使わない秘密の抜け道。一月に二人通るのが普通の秘密道。商人は呑気に鼻唄を歌いながら進んでいる。その鼻唄は何だか聞き覚えのある旋律の鼻唄。鼻唄の名はapple

そしてその馬車に揺られているのはどれもこの地域では珍しい物ばかり。故に商人はこれからの大金に浮かれて鼻唄を歌っていた。

 

 

 

しかしその馬車に揺られているのは商品だけではなかった。商人の荷物のなかの隙間に一匹の薄暗い中でも光るエメラルドグリーンの鱗を持った蛇もいた。蛇はスヤスヤと眠っている。現代人か電車に乗っていると眠くなることと同じようにこの芸術品のような蛇も眠ってしまった。

スゥースゥーと小さな息をしながら。その姿はとても愛らしいもの。普通の人が見れば飛び付き愛でるだろう。私はそうすンン! 誰も通っていない自然が多く残された道。木々のドームの隙間から何処までも青い、青い空がチラチラと見えその隙間から光が漏れ辺りを淡く照らしている。そして静かな森から聞こえる小川の音、小さな虫達の音、草木の揺れる音、鳥達のさえずり。

一人の商人と一匹の馬の旅。そして小さな蛇の長い長い旅のほんの小さなしかし思い出のこもった短い1幕。

 

 

 

 

 

 

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どれほど進んだだろうか。まだまだ森の中。道の途中で商人は馬と馬車を止め休憩していた。馬は道の脇の草をモッシャモッシャと頬張り商人は一応の為に馬車を確認しようと馬車の後方に周りカーテンを大きく開けた。そこにはどこも変わり無く仕入れたときのままの姿の商品があった。商人はホッとしたのか自身の荷物に手を伸ばし水を取ろうとした時だった。

 

 

「ん?何?……………………蛇?」

 

 

商人の荷物の中に埋もれる形でエメラルドグリーンの美しくそして愛らしい蛇が体を丸めて眠っていた。その蛇は此方に気付いていないようで呑気にスヤスヤと眠っている。商人は困ったように頭の後ろに手をやり掻いた後に仕方ないと表情を緩めキャンプ道具を取り出し静かにカーテンを閉めた。

 

 

「お休み、愛らしい蛇ちゃん」

 

 

商人はキャンプ道具から色々取り出し薪を組んで火をつける。馬も賢いのか器用に辺りから乾いた枝や落ち葉を集め火を起こす準備をする。商人は何時ものように馬に下から手を回し頭を撫でる。言葉を交わさずともその行為で自身の愛馬に感謝の気持ちを伝えた。

そして商人は暗くならない内にてきぱきと今晩の野宿の準備を始める。

 

 

 

ちなみにこの商人、実は社長だ。しかしあまりにも小さな商会の為に商会とは認知されずに一人寂しく商人をしている。なおこの商人の仕入れる物はとてもよく必ず完売する結構すごい商人なのだ。現在だと間違いなく成功者の一人に数えられるだろう。しかしこの時代は残念ながらまだまだこの商人に時代が追い付いていない。生まれる時代が違えば大金持ちだったろうに。そんな商人だが好物はジャガイモと干し肉だ。その為、一人――正確には一人と一匹はこの商い旅を結構楽しんでいる。元が脱落下級貴族の為に何にも縛られず自分のしたいことをやれるこの生活はかなり気に入っているのだ。しかし旅にはジャガイモは不向きだ。何せ芽が生える。商人は一度だけ芽の生えたジャガイモを食し当たっている。その為、好物でありながらちょっとだけ苦手意識があるのだ。そんな商人だが今は火起こしの最中。真剣に火打ち石を何度も何度もカチッカチッと打ち付けて火花を散らせている。火打ち石の先には燃えやすそうな乾燥した木屑だ。木屑は乾燥した腐った木をボロボロに崩したものだ。ちなみにこれを商人は持ち歩いている。本人いわく「便利」だそうだ。

 

 

 

 

それからどれだけ火打ち石を打ち付けただろうか?正確な時間は分かりはしないがおそらく十分位だろうか。ようやく木屑に火がついた。商人は火種に顔を近付けフゥ~…フゥ~…と優しくしかし火種から炎になるように空気を送る。そして火種は遂に炎になり薪を作った。商人は嬉しそうにすると手を近付け暖まる。夜は寒い。それはどこも同じだ。日が落ちるにつれて辺りは薄暗くそして寒さを振り撒く。シュルナのいたキャロル宅は錬金術の素材のために家にちょっと工夫して寒い日でも少し肌寒いと思う程度になるようにしている。まぁそもそも変温動物である蛇のシュルナにはあまり関係ないが。この快適ロリコン蛇が。

 

 

 

商人はある程度暖まると薪に木を投げ入れるともう一度馬車に戻り今度は晩御飯を取りに行く。なお晩御飯は保存の効く干し肉とパンだ。干し肉はシュルナの上に吊るしてある。パンは今、シュルナが枕にして寝ている。商人は「クイイジガはってるなぁ…ハハ」と苦笑いしながら干し肉を取りそしてシュルナの下のパンを取り出す。そして商人はゆっくりとシュルナを手にとって薪に戻った。何故シュルナをつれたのか?それは商人が聖人と呼ばれても可笑しくない心優しい人だからだ。歳は18。商人はシュルナを見て寒かろうと薪まで連れてきたのだ。シュルナそんなのはお構いなしに寝ているが。商人はシュルナを膝に置くと一本の木製の串を取り出した。これは商人のオリジナルで丁度言い枝を見付けると暇ならば先端を削り皮を剥がして作る串だ。商人はその串に干し肉を差し火元に近付けた。商人は干し肉が出来上がるまでパンを齧り出す。このパンはちょっと前に村に立ち寄った際に物々交換したものだ。

 

 

 

その村は他とは違い中心に大きなまるで()()()()()()()()()()()()がある不思議な村だった。しかも()()()()()()()()()()()()()()()()がいた。商人はその祭壇を見て不気味に思いすぐに出たか。噂だがあの村の一人が火刑に処されたらしい。悪魔と契約していたようだ。しかもそのあと村の男が未知の病に犯され無惨な姿で変死したそうだ。腕には噛み痕があったそうだ。商人はそれを思い出し馬鹿馬鹿しいと思った。この商人はこの時代には珍しく無信教だ。商人が下級貴族だった幼い頃に宗教に縛られていた。毎日毎日飽きもせずに今は亡き父と母は狂ったように神に祈っていた。子供ながらそれを商人は気味悪く思いながら見ていた。それに商いをしているとあの宗教の連中はダメだと言う村や町も少なくない。その為無信教は以外にも便利なのだ。

 

 

 

商人はパンを食べ終えると今度は良い感じに焼けた干し肉を見た。串につたうように肉汁が垂れ肉の食欲を沸き立たせる匂いが鼻に入っていく。そして商人は串を持ち勢いよくかぶり付いた。口に入ったとたんにじゅわぁ~~…と肉汁が広がり肉と絡み舌を喜ばせる。噛めば噛むほどに肉汁は溢れ口から溢れるようにも感じてしまう。貴重品である塩と胡椒は付けていないがそれでも肉汁が甘く何も付けないでもそれだけで十分なほどに味がある。商人はウンウンと頷きながら噛み締める。肉は喉を通るときでさえ最後までこちらを楽しめさせた。しかし残念ながら肉は後二口。商人はゴクリと溢れる唾を飲み込みそして一口で干し肉を口に入れた。先程よりも強い味と肉の風味。商人はこの瞬間をその日の一日の中で一番楽しみにしている。

 

 

 

商人は食事を終えると串を薪に投げ入れると寝る準備を始めた。寝る場所は馬車の前だ。前には普段座っている椅子がある。商人はそこに丸めた替えの服を枕にするとある程度の厚さのある布を被ると愛馬にお休みと伝えるとそのまま夢の中に旅立った。ちなみにシュルナをがっしりと抱いていた。愛馬はブルルと鳴くと自らの主人が良い夢を見るように願った。




気付いたら商人に立派なキャラ設定が出来ていた…商人はわりとお気に入り。かなり書きやすい。商人の性別は皆様の想像にお任せします。

前回でシュルナとキャロルちゃんを離ればなれにした理由はキャロルちゃんのヤンデレレベル通称ヤンデレベルを上げるためとこれからアンケートにもあったキャラ達の救済とシュルナのイメージアップ&ダウンのためです。
詳しい詳細はこの新しい章が進む事に明らかになるかも?原作突入時に必要なんや…(´・ω・)

ちなみに現在のヤンデレベルは6です。最高レベルは100です。限界突破も可能です。さぁ!皆!ぜひとも限界突破させよう!重ねなくても大丈夫だZO!

救おうぜ!みんな!

  • 無印:天羽奏
  • G編:ナスターシャ
  • AXZ編:例の3人組
  • 全部救えよ?な?
  • 知らんな

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