最初は北沢はぐみちゃんからです。
その日、はぐみのクラスでは花咲川学園全体で読書週間が始まっており、授業の一環で読書感想文の宿題が出た。
しかし、はぐみは勉強が得意では無い上、部活もソフトボールと余り本を読むという性格では無かった。
そんなはぐみは数少ないお小遣いを手に本屋に入ってみた物の、どれを読んで良いか分からず、ただ本屋にある本棚を眺めては、「ん~~~」とうなり声を挙げて悩んでいた。
「う~~~何読んだら良いか全然分からないよ・・・」
悩んでいるはぐみは別のコーナーに行こうとした時だった。
棚の上から2段目にあった本が突然落ちてきたのだ。
咄嗟にはぐみは持ち前の運動神経でその本を手に取り、手に取った瞬間、遅れて驚きがやってきて、思わず、「ふ~~」と息を吐いた。
「ビックリした~~急に落ちてくるんだもん」
本はB5サイズの400頁ぐらいの物で他の本と大差の無いごく普通の本であった。
ただはぐみはその本のタイトルを見て少し固まり、これでいいやといった感じでその本をレジの会計まで持って行った。
その本のタイトルは「恋煩い」というタイトルで、はぐみがしたことも体験したことも無い恋のお話、恋愛小説であった。
何故、はぐみはその本を買ったのか、今となっては分からない。
ただ、きっともし理由があるとするのなら、それは運命であったと思う。
それから数日後・・・
「はぐみの様子が可笑しい・・・」
開口一番に声を挙げたのははぐみと同じ学校で同じバンドメンバー「ハローハッピーワールド」のミッシェルの中の人である奥沢美咲である。
今現在この場にははぐみを除いたメンバーである弦巻こころ、松原花音、瀬田薫の四人がファミレスのテーブル席に座っていた。
今日、はぐみを除いたハロハピメンバーは珍しく美咲が声を掛けて、集合したのだ。
そんな中、突然美咲から掛けられた言葉にこころ、花音の二人は思わず首を傾げる。
「えっと・・どういうこと美咲ちゃん?」
「どうもこうも、はぐみの様子が可笑しいんですよここ最近」
花音の質問に答えた美咲が思い出すのは昼休みでの出来事だった。
飲み物を買いにはぐみのいるクラスの前を通りかかっていたら、机の上で今まで見たことの無い心ここに在らずといった様子のはぐみがぼんやりと窓ガラスの外の風景を覗いていたのだ。
いつもの彼女だったら、この時間帯はクラスの誰かと食事を取って、談笑しているか、学舎の外に出て、元気一杯に走り回っているかのどれかなのだが、今見ているはぐみの顔は美咲が知り合ってからは始めて見る表情のはぐみであった。
何となく、気になった彼女ははぐみの居るクラスに入り、はぐみに声を掛けた。
『はぐみ、どうかしたの?』
『・・・ん? ああ、みーくんどうしたの?』
『どうしたのって・・・はぐみこそ・・・その、何か元気無いけど大丈夫?』
『え、別にはぐみは何とも無いよ』
嘘だ。
はぐみの言葉を聞いて、美咲は彼女が何かに悩んでいるのを理解した。
「そういうことがあったんだ・・・」
美咲から事情を聞いた花音は少し難しい顔をしながら言葉を聞いた。
「なら! はぐみを笑顔にすれば良いのよね!? それなら私たちハロハピの出番じゃ無い♪」
「ん~~~確かにそうなんだけど・・・」
はぐみが笑顔じゃないと聞いて、こころは彼女を笑顔しようと声を掛ける。
しかし、美咲はどうにも記憶に残っているはぐみの様子がちらつき、何か違うんじゃ無いかと、頭を悩ませる。
すると美咲は先ほどから黙っている人物が居るのを思い出した。
その黙っている人物である薫の方に美咲が視線を向けると、薫もどこか落ち着かない様子で、目を瞑って考えていた。
何か様子の可笑しい薫に美咲は声を掛けた。
「あの、薫さん? どうかしました?」
「い、いや・・・その・・・」
「???」
「実はね・・・」
口籠もっている薫に視線を送る三人。
視線に耐えきれなくなった薫は意を決して声を出した。
「はぐみとこの間商店街で会ってね、少し話していたんだが、その時相談されたんだ・・」
「相談ですか・・・何を?」
『薫くん・・・片思いってしたことある・・?』
「は・・・?」
主人公は次回から登場します。
主人公の設定はまだ大まかにしか決まって居ません。
出来るだけ早めに投稿します。
主人公、花道君をメインとした作者の現実逃避作品の超短編(要は短い小話)のガルパピコを投稿しようか迷っています!
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やろう!!
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書かんかい!!
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あ、遠慮します
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それよか続き書け!!