日に日にお気に入りが増えて嬉しい限りです。
では、第4話をお楽しみ下さい。
あれから、パフェを食べ終えた花道ははぐみと話をしたいということで、話を出来るセッティングをして欲しいと頼んできた。
とりあえず、美咲ははぐみが現在何処に居るのかを電話で聞いて、連絡をしようとしたところ、弦巻家の黒服の女性達が突然現れた。
「誰このMIBみたいな格好した人たち?」
「(この人驚いて無い!)」
初対面の筈なのに花道はいつも突然現れる黒服の人たちに驚いても居なかった。
「失礼します。纏先生。現在北沢様は学園近くの河原にて、30分前から近くのベンチにてじっと座っているとのことです。」
「さすがMIBみたいなお姉さん! じゃあ、行ってくるわ!」
初対面の黒服の人たちを褒めた?花道はそくさくと荷物を持ち隣に座っている薫にどいてもらい席に立ち上がる。
この男は、顔も知らない初対面のはぐみに会いにいこうというのだ。
慌てた美咲は花道を止めようと「あ、ちょ!」と声を上げるが、花道は「おっと!」と言って、胸ポケットに入っていた高そうな財布から一万円札を取り出し、近くにいた薫に手渡す。
「薫。会計よろしく! じゃあ明日学校でな!」
そう言って、花道は今度こそ店を出て行った。
突然のことに本日2回目の思考停止に落ちる美咲を尻目に花音が突然声を上げる。
「あああ! 纏さんからサイン貰うの忘れちゃった!」
「花音。そこは重要では無いと思うが・・・」
美咲の代わりに何故か薫がツッコミをする変な状況ができあがった中、突如近くに立っていた黒服の一人が床に手を着き落ち込んでいた。
もう一人の黒服の人が宥めている。
「・・・纏先生のサイン・・・」
「大丈夫よ。まだチャンスはあるわ!」
「・・・・・」
「美咲!」
「何こころ・・・?」
「せっかくのケーキがもったいないわ。美咲は何を食べるのかしら?」
「・・・とりあえず・・・喉が渇いたかな・・・」
その後、美咲は平常心が乾いたので、紅茶を注文した。
バイクを飛ばして十数分後、花道は先ほど黒服の人に聞いたはぐみを探すために川沿いを少し遅めのスピードで走っていた。
すると、三台並んでいるベンチの一席に花咲川の制服を着た女子高生を発見した。
はぐみの容姿を聞き忘れていた花道はすれ違いざまに彼女の様子を見る。
夕陽が反射している河原を眺め、心ここに在らずといった雰囲気を纏っていた。
「(多分この子だな)」
勘に近い物を感じた花道は近くにバイクを止め、近くの自販機に飲み物を買いつつ、はぐみの様子を見る。
「(さて、どう話しかけたものか・・・)」
さすがにいきなり知らない人間。しかも他校の生徒に声を掛けられたら警戒するだろう。
今更ながら、薫たちに場を組んで貰うのだったと考え直す。
すると、はぐみの手元にある物に目が着いた。
「(あれは・・・本?)」
座っているはぐみの膝に置かれてある本に目が止まった。
その本のタイトルは・・・
「(・・・「恋煩い」・・・俺の本じゃん)」
それは花道が2年前に書いた小説。恋煩い。
内容は・・・ソフトボール部に所属する女子「三井 ありさ」は部活中同じ校庭で練習しているテニス部の男子「滝 浩介」が気になっていた。
いつも笑顔でチームのみんなを引っ張っている「ありさ」であったが、「浩介」が所属するテニス部は夏の最後の大会が終わり、残りの部員である3年生がみんな引退してしまったため、廃部が決まってしまったのを知った。
そんな中、校庭の隅にあるボロいテニスコートの中で一人、壁打ちをしている「浩介」を少し哀れに思いながらも、「ありさ」は自信の練習に熱を出していた。
・・・がある時、「ありさ」は練習中に足が肉離れを起こしてしまい、部活を休むこととなってしまいました。幸い軽度の肉離れであったため、監督と部長から一ヶ月の休みを取らされる。
ソフトボールに熱を注いでいた「ありさ」は放課後も、校舎からソフトボールの練習風景を覗いていた。ソフトボール部が帰り支度をしているのが目に入り、何となくテニス部のコートに目を向けていると、テニス部の「浩介」はまだ練習をしていた。
気になった「ありさ」はそのまま「浩介」の練習をずっと見ていた。
終わったのは完全下校時刻の19時になってからだ。
「ありさ」は時間を見て、慌てて帰ろうとするが、肉離れした足で中々上手に帰れない。
そんな時、後ろから声を掛けてきたのは先ほどまで練習していた「浩介」だった。
「浩介」はこんな時間まで、足に怪我をしている「ありさ」を不審に思いつつも、自身の乗っている自転車の荷台に彼女を乗せて、自転車を手で押して「ありさ」を家まで送ることにした。
「ありさ」は廃部が決まって一人で遅くまで練習していた「浩介」に対し、疑問を投げる。
そこで聞いた理由は今度、テニス部の最後の大会があるので、テニスを教えてくれた先輩達の分まで頑張り大会に励むというものだった。
「ありさ」はその場で何となく、「浩介」の試合に応援に行くと伝えてしまった。
家に送って貰い、何故自分があんなことを約束したのか疑問に思う中、日々は過ぎて、テニス部の最後の大会が始まった。
結果は・・・4回戦でフルセット負け。相手はベスト4に入る選手で「浩介」も頑張ったものの、試合に負け。「浩介」のテニス部最後の試合は終わってしまった。
試合を見に来ていた「ありさ」は「浩介」が引退して応援に来ていた三年生の先輩たちと笑顔で話していたのを見て、少し安心した。
が・・・先輩達が帰り、「ありさ」が「浩介」に声を掛けようとしたところ、彼が流している涙を見て、胸が締め付けられる感覚を覚える。
すると、「ありさ」に気づいた「浩介」が恥ずかしそうにしながら、素直に「先輩たちが帰ったら泣いちまったよ」と告白する。
笑いながら涙を流す「浩介」を前にさらに胸が苦しくなる「ありさ」。
そんな中、「浩介」は応援に来てくれた「ありさ」の手を握り、「本当にありがとう」と言われ、思わず顔が紅くなるのを隠した。
それから時が経ち、足が治った「ありさ」は練習中、誰も居ないテニスコートに視線を向けつつも、どこか空虚になりながら部活に励んでいた。
そんな時、校舎から「浩介」と知らない後輩の女の子が仲良く話し合って出てきたのを見て、「ありさ」は自分が知らない胸の痛みが体に広がっていくのを感じた。
これが「恋煩い」の主な内容だ。
主人公である「ありさ」は恋愛を知らず、たまたま出会った「浩介」に片思いを拗らせていく。
読者からのファンレターでは「もどかしい!!」、「背中が背中がああぁぁ!!」、「水虫じゃないのに足がムズムズします!!」といった内容だった。
花道はそれを見て、「最後の奴、それは水虫だよ」とツッコミを入れた。
ともまあ、話は脱線したが、この本は「ありさ」という少女が恋に悩む姿を描いた小説であった。
だが書いたのは2年前で、まだ読んでる人居たんだと花道は思った。
だが、この小説と先ほど、ファミレスで聞いたはぐみの性格を考慮して、彼女が悩んでいることに気がついた花道は少しニヤリと笑うと座っている彼女に声を掛ける。
「えと・・・君、少し良いかな?」
「・・・? どうしたの?」
突然声を掛けられたはぐみは少し疑問に思いながらも、花道に返事をする。
何の因果か、作家と読者がこんな河原で巡り会った。
運命とは如何様な物か。
これから、恋愛小説家 立花花道による恋の相談が始まる。
やっと・・・やっと話が進みます!!!(歓喜!!
次回ははぐみ編の最終話で少し長く書きます。
次はどの娘にしようかな~~~
三人目が決まって居るのに二人目が決まって居ない作者であります。
それでは次回もよろしくお願いしまーす!!
主人公、花道君をメインとした作者の現実逃避作品の超短編(要は短い小話)のガルパピコを投稿しようか迷っています!
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やろう!!
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書かんかい!!
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あ、遠慮します
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それよか続き書け!!