衛星アーク内にて迅とアダムが戦闘を開始。地上では、A2と8B他ヨルハ隊員達が結束し、アリアドネの発射装置があるキャンプを守っていた。そんな中、滅と32Sは月を目指す。人類滅亡を成し遂げるために。
A2と8B達の構える防衛キャンプは、機械生命体達の襲撃を受けていた。
キャンプ周辺はEMP防壁で封鎖しているとはいえ、四方周囲から絶え間なく攻撃をされては防壁に亀裂も生じる。
小さいものは腹から飛び出したノコギリで、大きいものはその拳足で、彼等は思い思いの攻撃を防衛装置へと加えてゆく。
EMP防壁が悲鳴を上げるたび、キャンプ内のオペレーターユニット達の悲鳴が連鎖する。
「この程度で騒ぐな!」
震える隊員達を、A2が一喝した。
「そっちのB型2機は拠点の東のEMP発生装置を死守!」
「「は、はいっ!!」」
「残り2人は遠距離砲撃してきてる奴らを止める! 一撃離脱に徹して、極力被弾を抑えろ!」
「「はっ!!」」
拠点に構えるB型の隊員達は、A2の巧みな指示により、辛うじて戦線を維持していた。
機械生命体の数は、定期的な増援はあれど20を超えない。一騎当千の戦力を有するA2がいれば、ものの数分で戦闘は終わるはずだった。
彼女達が敵軍を殲滅できない理由、それは、規格外の機械生命体の参戦にあった。
人型の機械生命体・イヴ。
上裸にスラックスといった格好の、特殊な個体だ。手首から二の腕にかけて、不気味な黒い紋様のようなものが伸びている。
普段はアダムと行動を共にしているが、アダムの姿は周囲には見当たらない。
イヴは他の機械生命体とは桁違いの速度と瞬発力で、A2と渡り合っていた。
彼の武器は、両掌に構えた光である。
A2の振るう三式戦術刀よりもリーチは短い。だが……押しているのはイヴの方であった。
「にいちゃんに言われたんだ。アークを守れって。お前達、何か邪魔する気なんだろ」
「妙に勘の鋭い奴だ! その質問に答えてやる義理はない。それに、ここを通すつもりもない!」
イヴが両手を突き出した瞬間、彼の両掌の光が伸びたのだ。槍の如く伸びる光は、A2の持つ得物を大きく弾いた。
「くうっ!」
A2の体勢が大きく崩れる。イヴの顔に、醜い笑みが浮かぶ。
同時に、彼の両掌に展開された光の球が、グンとその大きさを増した。
「はああああっ!!」
野太い雄叫びと共に、2対の光球がA2目掛けて発射された。アダムとイヴは進化した機械生命体……彼等の放つ光球の威力は、鉄をも貫通する。
当たれば、義体の破損は免れない。だが、体勢の崩れたA2に、それを躱す術は無い。
「ッ!」
歯を食いしばり、衝撃に備える。
A2の視界を、黒い影が遮った。
鉄と鉄がぶつかり合う、嫌な音が辺りにこだました。
「……やあっ!!」
A2の視界を遮った者……それは、四〇式戦術刀を構えた8Bであった。その刀身は、光球を弾いた影響か、赤熱を帯びている。
8Bは姿勢を低く、大きく踏み込んだ。攻撃を予感したイヴが光の盾を両腕に展開する。
だがしかし、重兵装の義体が繰り出す、鈍重な斬撃は、その盾ごと、敵の身体を彼方遠方へと吹き飛ばした。
「お前……」
「……私達できる事は………………ある……やれば、この場にいる全員、1発で製造停止だが。今は、それに全てを賭けたい」
8Bの声は震えていた。
A2はその声色に聞き覚えがあった。何かを決意した者が、己を鼓舞するための震え。三式戦術刀に刻まれた、かつての作戦の記憶。
「64B……22B……! 覚悟は、決めた!」
「ようやくか。まったく、世話の焼ける後輩だ」
8Bはキャンプへと飛び込んだ。
キャンプ内には、散らかった機材、恐怖に震えているオペレーター達。それらを見回し、彼女は大きく息を吹き込んだ。
「アリアドネ照準! 目標、衛星アーク! エネルギー充填を開始しろ!」
彼女の叫びに、その場にいた誰もが身を震わせた。衛星砲アリアドネを、衛星アークへと放つ。それは即ち、敵への特攻打。
だが、人類文明たるアークの破壊は、条約で禁じられている。条約を破れば、そのアンドロイドがどうなるか、想像に難くない。
オペレーター達が狼狽える中で、8Bは自身の己のバイザーを解いた。決意に満ちた灰色の瞳が、そこにあった。
「陣を張れ! 襲撃に備える! これは条約を守る戦いでは無い! 私達の仲間を……守る戦いだ!」
彼女の飛ばした戟に……1人、また1人とオペレーター達が立ち上がる。
軍隊の存在意義、それは仲間を守る事……本来の目的を再確認した彼女達の表情に、最早恐怖の色は無かった。
地上でアンドロイド達が奮戦している中、滅と32Sは、アークに格納されていた作業用ポッドを使い、真黒い宇宙を進んでいた。
2人が向かうは、月。その表面に居を構える月面人類会議の本拠地である。
青白い炎をふかし、闇の中を進んでゆくポッド。眼前には巨大な灰色の大地が広がっている。だが、行けど進めど、灰の大地は僅かたりとも大きくはならない。
宇宙の旅を続ける2人の前に、ふと奇妙な物体が姿を表した。それに気がついた滅が、ポッドを減速させる。32Sもそれに続いた。
「何だアレは……?」
物体は機械のようであった。
表には大量の巨大な太陽光パネルが備わっているかと思えば、裏側は漏斗のように尖った形をしている。細く伸びる漏斗のようなものの周囲には、8本のアームが伸びていた。
複数の目を持つ、8本足の機械。その姿は、さながら蜘蛛のようであった。
機械に見入っていた滅は、ふと、己の思考の中にノイズが混じっているのに気がついた。
「……ッ!?」
滅はそのノイズの正体が、46Bが持つかつての記憶だと直感した。
ノイズは大きくなり、やがて情報の塊となって彼の脳裏を駆け巡る。
『衛星砲アリアドネ』『アンドロイドによる支配の象徴』『対機械生命体・アーク用兵器』『月面人類会議の最終兵器』
『全てを解決する蜘蛛の糸……アリアドネ』
「ホロビ! 大丈夫!?」
「!?」
滅が目を開けると、そこには作業用ポッドに収まった32Sの姿があった。灰色の瞳で、彼の顔をじっと覗き込んでいる。
滅は思考に残留するノイズを払いつつ、「問題ない」と言ってみせた。
「46Bとの記憶を同期した。衛星兵器アリアドネ……機械生命体に地球が占領された場合の最終手段か」
「衛星軌道上から海底まで打ち抜けるトンデモ兵器だよ。アレに撃ち抜かれたら、それこそアークでも落ちちゃうかも」
「アークを破壊するための兵器……アンドロイドによるヒューマギア支配の象徴」
滅は憎々しげに蜘蛛型の衛星を睨みつける。
彼にとって、世界が灰色に見えていた理由……それが、『不自由である事』にあると、彼は改めて認識した。
衛星は沈黙を守っている。
この衛星の破壊は滅亡迅雷.netにとって大きな目的の一つであるが、滅にとって目下1番の目標は、月への到達。
滅は衛星に背を向けると、作業用ポッドのエンジンに火を入れた。
瞬間、無音だった宇宙に、突如として轟音がこだました。耳を塞ぎたくなるような、風切り音の連鎖。それは明らかに、滅のポッドが放てるような音では無かった。
「今度はなんだ……」
滅は周囲をつぶさに観察し……そして、見つけた。月からこちらに向かってくる、一体の真白い飛行物体を。
32Sもそれに気が付いたのだろう、作業用ポッドのエンジンに火を入れる。
「ヨルハの飛行ユニット……? でも、いくらアンドロイドでも、こんな宇宙空間で自由に活動できるわけが……」
目視が可能なほどに大きくなった飛行物体。それは確かに、ヨルハの飛行ユニットだった。中でも、白型は珍しい。B型の一部が好んで使っているタイプのものだ。
ヨルハ部隊は、彼らにとって敵。
2人は、作業用ポッドの兵装である1対のレーザーキャノンを展開し待ち構えた。
飛行物体がキャノンの射程にまで入った……その瞬間、飛行物体が滅の視界から消えた。
「何……?」
「ホロビ後ろ!!」
32Sの声に、滅は作業用ポッドを180度旋回させた。そこには、飛行ユニットに搭乗したヨルハ機体の姿があった。
既に飛行ユニットの武装は展開されている。
滅は作業用ポッドを加速させ、飛行ユニットに体当たりをかました。鉄と鉄がぶつかり合う鈍い音と共に、飛行ユニットは後退する。
「アークの意思のままに。人類の抹殺を遂行する」
「滅亡迅雷.net!? 機体識別コードはヨルハ機体64B!?」
飛行ユニット内ヨルハ機体の言葉に、32Sが驚きの声を上げた。滅が直感したのは、ゼツメライザーの存在であった。滅亡迅雷.netに接続すれば、ヨルハもマギア化できる。
だが、眼前のヨルハはそうではない。まだ、アンドロイドの義体の姿を保っている。
滅はあくまで冷静に、64Bへと呼びかけた。
「俺は滅亡迅雷.netだ。敵では無い。人類滅亡の意思はお前達と同じだ」
滅の言葉に、ヨルハ機体は動きを止めた。しかし、展開した得物を収める様子は無い。
「ヒューマギア……アークの意思への反逆者……破壊対象……破壊する。全ては、アークの意思のままに」
「何……?」
滅の視界で、飛行ユニットが加速した。
64Bの言っていた言葉の意味に思考を及ばせる時間も無く、滅はレーザーキャノンのトリガーを引いた。
凄まじい速度のレーザーが、飛行ユニットに向かって発射される。レーザーはユニットの羽根の一部を焼いた……が、敵は速度を落とす気配は無い。
ブレードを展開し、迫り来る64B。
レーザーを横に薙ぎ、2人はなんとか攻撃を阻止する。だが、なおも彼女からの攻撃は執拗に続いた。
「このままでは、月に辿り着くこともできないか!」
滅はレーザーのトリガーを深く握ると、照準中央に飛行ユニットを捉えた。縦横無尽に宇宙空間を駆ける白い躯体、その動きは規則的であった。
滅は作業用ポッドのアクセルを踏み込み、ユニットへと加速した。
「そこだッ!」
白い機体と照準が重なる一瞬の刹那、ポッドからレーザーが放たれた。
「!?」
レーザーは飛行ユニットの中央へと命中し、目標は動きを止めた。だが、爆発はしない……それは、目標がまだ機能を停止していない事を示していた。
滅は隣の32Sに、「急ぐぞ」と呼びかけた。
「コイツを振り切り、俺達は月面人類会議を目指す」
アクセルを踏み込む滅。
だが、彼の機体からは返事がない。
「32S……?」
滅振り返ると、32Sは自分と飛行ユニットとの間に、己の機体を浮遊させていた。
ユニットは機体の各部を振動させ、再び動き出そうとしている。
「何をしている。一緒に行くぞ」
「ホロビ、月までどれくらいあるか計算してないでしょ! コイツ引き連れながら行ける距離じゃない! コイツの出力は僕らより高い! なら! 誰かが足止めしなきゃ、ね!!」
32Sは、少年のように朗らかに笑った。
その笑みに、滅はかつての2Bを重ねてしまった。誰かに想いを託して、自分は死地へと赴く、そんな者の空気を。
「人類滅亡を……ヨルハを……頼んだよ」
「分かった。また会おう、サニーズ」
そう言うや否や、32Sは飛行ユニットへと突進していった。滅はその姿を最後まで見ることはしなかった。
託された使命は人類滅亡。
元ヨルハ部隊の一員として、そして滅亡迅雷.netの一員として、滅は眼前に広がる月へと機体を加速させた。
宇宙と地球、そして衛星アーク内の各地で死闘が繰り広げられる中、その場所は平穏の絶頂を極めていた。
敵など攻めてくるはずがない、僻地に存在する基地・深海探査基地。そこでは、ヨルハ機体10Hが、今日も今日とて暇つぶしに励んでいた。
「あー、しんどい♪ 何がしんどいって、何も無い事がしんどい〜〜♪」
「おかしな歌ね。意味のない歌」
「ポッドには分からないって。私がどれだけ退屈してるかなんてさ」
歌を口ずさみながら、彼女は何やら難しそうな計器のメモリを、手元の紙のマニュアルと照らし合わせる。
彼女は製造されてこの方、毎日がこの深海基地での勤務となる。起きては各計器を確認し、それが終わり次第敵の襲来に備える。
唯一の話し相手は、ポッド006。機械的な外見にそぐわず、世話焼きのポッドだ。
そして、本来の勤務時間が終われば残りの仕事をポッド006に任せ、眠りにつく。
その繰り返しであった。
鼻歌まじりに計器の確認を終えた彼女は、一つ大きく伸びをすると、ポッドと別れ、歩き出した。向かう先は、彼女の寝室である。
「今日で何連勤なんだろ……流石にこうも毎日深海勤務だと、疲れを通り越して逆にテンションおかしくなるわ」
退屈を通り越した、虚無の世界。それが、彼女にとっての深海探査基地であった。
何かが自分をどこかへと連れていってくれるのではないか。そう信じながら、時折運ばれてくる物資を確認し、計器と睨めっこをしながら毎日を過ごす日々。
今日もまた、彼女は寝室の扉を開ける……だが、彼女はその瞬間、足元に妙な感覚を覚えていた。
「(地面が、揺れている……?)」
初めは気の所為だと思っていた感覚は、徐々に徐々に、大きくなり出した。
「わ、わわわわわっ!?」
気がついた時には、壁に手をつかなければ立っていられない程に、揺れは酷くなっていた。
「事故ッ!? 事件っ!? てか、海底に敵襲なんて……」
10Hは思考の中にマニュアルを展開させる。暇な時、死ぬほど読み込んだマニュアル。しかし、このような非常時だというのに、どうしても何も思い出せない。
混乱する彼女の思考の中に、突如として浮かんだ存在があった。それはマニュアルなどでは無く、彼女の親友の姿であった。
「そうだ……ポッド!!」
ポッド006は基本、彼女に随行する。そうでない時は、いつもコントロールルームにいるのだ。先程別れたばかりのポッド……そう遠くにはいないはずなのだ。
震える地面の上でなんとか体勢を保ちつつ、10Hは歩き出した。途中、何度か転びかけ、何度も義体の膝を擦りむいた。
だが、彼女は足を止めなかった。頭の中に親友の姿を思い浮かべ、歩き続けた。
そんな中、一際大きな揺れが基地を襲った。思わず床に倒れ伏す10H。彼女の視界には、外壁をぶち抜いて突入してきた、ヨルハの飛行ユニットの姿が写っていた。
「わああっ!?」
思考もままならないまま、10Hは微かに思い出したマニュアルの通りに、飛行ユニットへと呼びかける。
「こちら深海基地!! 侵入者さんに連絡! ここ、何も無いので、襲っても何も良い事ありませんよーっ!? 飛行ユニットさーん!」
そこでやっと、彼女の思考は現実に追いついた。飛行ユニットから、赤い目をしたヨルハ機体が降りてきたのだ。
「あれ……ヨルハ? 味方?」
当たり前と言えば当たり前である。
飛行ユニットはヨルハ隊員しか使えない。つまり、味方が突っ込んできただけなのだ。
敵襲では無く、味方の事故。基地を襲った異変の正体に、10Hは胸を撫で下ろした。
ヨルハ隊員が彼女を見つめる。真っ赤な瞳で。その時初めて、10Hは彼女が片手に四〇式戦術刀を持っている事に気がついた。
「こんな所にも、司令官が……ヨルハの敵は、アークの敵。殺さなきゃ」
「ええええええっ!?」
ヨルハ隊員は、そう言うや否や、10Hの方へと突進した。10Hは素っ頓狂な悲鳴をあげ、一目散に駆け出した。
先程まで平穏に深海勤務をしてきたH型のヨルハ隊員である。彼女の思考回路に、戦うと言う選択肢は初めから無かった。
「わーっ!? な、なんで攻撃してくるの!? 私味方です! 味方ですって!!」
「敵は、殺す!」
両手を上げながら、逃げ惑う10H。その後を、並外れたスピードで追うヨルハ機体。
「ぎゃーっ!! やめて!! やめてってば!! 悪いことしません!! 文句も言わず不平不満言わずずーっとここで働きますからぁっ!!」
逃げ惑いつつも、10Hは逃走経路をしっかりと考えていた。部屋が内側から閉じられ、外から開けられなくなる部屋。その場所に、彼女は心当たりがあった。
そう、コントロールルームである。幸い、もうその部屋は目と鼻の先だ。
彼女は部屋のロックを一瞬で解除すると、そのまま勢いよく扉を閉めた。
外からは、刀の振われる鋭い音が何度も響く。10Hは扉から離れ、震えて待った。
ガン! ガン!
絶え間なく打ち付けられる斬撃は、次第にその間隔を開けてゆくようになり。やがて、扉からは何の物音も聞こえなくなった。
「大丈夫……? になったのかな?」
恐る恐る、10Hはコントロールルームのモニターに目をやった。この部屋なら、基地全体を確認できる。
彼女がとあるモニターに目をやった……その瞬間、再度、基地を大きな揺れが襲った。
「こ、今度は何っ!?」
コントロールルームの壁に叩きつけられた10Hは、全身を襲う傷みに耐えつつも、なんとか立ち上がった。
揺れというよりは、激突の衝撃が近い。
モニターに目をやると、基地の壁の一部が破壊され、見覚えの無い小型の飛行機の先端が壁から顔をのぞかせていた。
先程の飛行ユニットに引き続き、またおかしなものが突進してきたのだ。
船からは、紫の民族風の衣装に身を包んだアンドロイドが姿を表した。格好こそおかしいが、識別コードはヨルハ機体のものだ。
「ここが月面人類会議……この世に巣食う、人類の巣窟か。人類よ。今こそ滅亡の時だ」
アンドロイドの言葉に、10Hはビクッとする。人類の巣窟……深海探査基地にそんなものがあるはずがない。
だが、モニターの中のアンドロイドは大真面目な顔をしている。
亀裂からは、外の世界が見えた。
コントロールルームの亀裂、その奥に広がる世界は、闇一色であった。彼女が想像していた海の青さは、そこには無かった。
「うそ……ここ、宇宙なの?」
恐る恐るコントロールルームの開閉スイッチを作動させる。開いた扉の下には、何か硬いものがあった。それは、粉々に破壊されたポッドであった。
思考にノイズが走る。それは、彼女がこれまで消され続けてきた、忌まわしき記憶。
「ポッド006……………………そうだ……思い出した。ここが、月。月面人類会議なんだ」
混濁する記憶の中で、10Hはモニターへと目をやった。
向かい合う2人のヨルハ隊員。互いにおかしなベルトを巻いた2人。
最後の戦いが始まろうとしていた。
頑張って書いております。
次回で、長く続いた聖戦編が完結します。
これが終われば、一章はあと少しです。
※pixivに同じものを投稿しています。