「風が気持ちいな…」
(こんなところで黄昏ないでくさい)
「だって最近面白いこともないしな…」
闇の書事件と呼ばれた事件から10年。アイムは最近遺跡が見つかったとい話もなくやることがなくてボーとした生活を過ごしていた
(マスター、メールが届いています)
「誰からだ?」
(ユーノさんですね)
「内容は?」
(いつも通りですよ)
「なら破棄で」
(はぁ~別に参加してもいいんではないですか?どうせやることなんてないんですから)
「めんどくさい」
ここ半年ほど、アイムはユーノから何度も同じメールを受け取っていた。それはなのはたちが新設する部隊を立ち上げるためその部隊に参加してほしいというものだった
(今度はフェイトさんです)
「内容は?」
(…………………)
「おい、なぜ黙る」
(本当に見せてもいいんですか?)
「…………わかった何も言うな」
(了解です)
嫌な予感がしたアイムはクリスに速攻破棄するように言って空を見上げた
空には何か金色の光が翔けていた
「……クリス」
(逃げますか?)
「ああ、それもかなり遠くに」
(了解です。転移の準備を「どこに行くの?」…中止します)
ただならぬ威圧を感じクリスは魔法の展開を中断した
「あー、久しぶりだなフェイト」
「そうだね。1日と5時間と36分24秒ぶりだね」
「………………」
秒単位で言われたアイムは冷や汗が全身を流れるのを感じた
「それで、どうして私のメールに返事をしてくれないの?」
「いや、別に返事をしなかったわけではないぞ」
「嘘だよ。いつもなら10秒以内に返してくれるもん」
それはクリスが返してるんだとアイムは口が裂けても言えなかった
「ねぇどうして?忙しかったの?そんなことないよね。アイムここ最近仕事がなくて暇だってことは知ってるんだよ?」
(おい、俺の情報ばらすな)
(私は何も言ってません)
「私を無視してるの?そんなわけないよね?ねぇアイム。」
アイムとクリスはどんどん目の光がなくなっていくフェイトに戦慄が走っていた
「落ち着けフェイト」
(そそそそうですよ。マスターがフェイトさんを蔑ろにするわけないじゃないですか)
「そうだよね。アイムはいつも私のことを考えてくれてるもんね。私もそうだよ。起きてからアイムのことを考えて、朝ご飯を食べてアイムのことを考えて、仕事に行く前にアイムのことを考えて、休憩中にアイムのことを考えて、昼食にアイムのことを考えて、帰る前にアイムのことを考えて、寝る前にアイムのことを考えてるもん。アイムもそうだよね?」
そんなわけあるか!と言いたかったが拒否権は許されないというほどの威圧にアイムは頷くことしかできなかった
「あっ!ごめんね。お風呂に入るときも入ってからも出る時もアイムのことを考えてるよ」
私ったら抜けてたねと笑うフェイトだが、アイムたちは一切笑えない
その時バルディッシュが通信が入ったことを知らせた。フェイトはめんどくさそうに通信ボタンを押した
(あ、フェイトちゃ……すいません。なんでもないです。私の用事はいいので終わってから教えてください)
はやては画面の端にアイムの姿を見た時すぐに通信を切った。フェイトはどうしたんだろうね、おかしなはやてだねと笑うが、目が一切笑っていないことにクリスはがたがたと震えていた
「そんなことより、どうしたんだフェイト」
「どうしたんだって、どうして返事を新部隊に参加してくれないの?」
「……めんど「めんどくさいって言わないよね?」…ああ」
途中まで出かかった言葉をさえぎられてアイムは何も言えなかった
「ねぇそれならどうして?」
「俺が部隊に参加できるわけないだろ」
「そんなことないよ。アイムのすごさはみんなが知ってるんだよ?」
アイムの持つ高い戦闘技術、諜報力、さまざまな能力がフェイトたちの何倍の上を言っていた。それはフェイトたちがみんな知っていた
「俺に団体行動は無理だ」
「そんなことないよ。だって遺跡調査とかで団体行動してるもん」
「……なんで知っている」
「私がアイムのことで知らないことなんてないよ?」
おかしなこと言うねと笑うフェイトだが、アイムたちは何を言っていいのかわからなかった
「ねぇ、もう時間がないんだ。だから、一緒に行こう?」
「……お前たちの部隊に俺の力が必要だと思わない」
「そんなことないよ。アイムの力は必要だもん」
「なぜそう言える」
「私が言うこと信じられない?」
「………………」
ここで否定することは簡単だが、そのあとが怖いことをアイムは知っている。というか見思って経験していた
「俺が入ったらお前たちの部隊はランクオーバーだろ」
「アイムはランク持ちじゃないから大丈夫だよ」
「部隊に参加するなら必要だろ」
「嘱託として登録するから大丈夫だよ」
フェイトたちが新設する部隊は高ランク持ちがたくさんいる。普通は一つの部隊に高ランク持ちが複数所属することを局は禁止している。それを回避するためにはやてたちがとった選択はリミッターを掛けることによるランクの調整だった。それにより規定を回避することはできたが、それでも、ギリギリなのは変わりない。だが、嘱託魔導士ならば本局の正規の魔導士ではないから局の規定にかかることはないのだ
「丈瑠たちがいるだろ?」
「だめだよ。丈瑠たちじゃ局の規定に引っかかっちゃうし。3人には他でやってほしいことがあるから」
なのはたちと同時期に入局した丈瑠たちは地上部隊に所属する魔導士だ。彼らも全員高魔力持ちのため、部隊参加は不可能だった
「ほら、アイムしかいないんだよ?」
「…………だがな…」
「…これ以上我儘、言わないでほしいな」
我儘を言ってるのはどっちだよとアイムは思ったが、色彩のない瞳をしているフェイトにそれを言うことはできなかった
「…はぁ、わかった。ただしいくつか条件がある」
「条件?」
「それははやてに連絡しておく。あいつが隊長だろ?」
「…なんではやてが先なの?私じゃダメなの?どうして?ねぇ、なんで?」
「いい加減にしろ。これ以上駄々をこねるならこの話はなしだ」
「………わかった。アイムがそういうなら」
アイムの言うことをフェイトが否定できるはずもなくしぶしぶだが納得した
「クリス、はやてにこの内容でメールを送って置け」
(了解です)
手早く内容を書き込みはやてに送るように指示をしたアイム。すぐにはやてから通信が来た
(アイムさん。これどういうことや?)
「そのままだ。俺が参加するのならその条件をのんでもらう」
(と言ってもな~)
「はやて、なんて書いてあったの?」
(そやな、フェイトちゃんにも聞いてももらおか、アイムさんが出したのは3つや、1つは遺跡などが新たに見つかったらそっちの調査に参加する許可、2つ目は教導や調査には参加しないこと、3つ目は所属をロングアーチとすることや)
「ならそれは全部却下ね」
(へぇ?ええんか?)
フェイトがこの条件をのまないならアイムは参加しないと言っているのに却下しろと言ったことにはやては驚いた、はやてだけでなくアイムたちも驚いていたが
「いいよ。だってアイムの所属はライトニング、私の補佐官になるんでしょ?」
(え?)
「は?」
何を言ってるのといった感じにアイムたちは呆けてしまった。しかし、フェイトは当たり前だというような顔をしていた
(あの、フェイトちゃん。それどんなボケ?)
「はやてこそ冗談が過ぎるよ。1つ目はアイムの要望だとしても。残りははやてが勝手に言ってるだけなんでしょ?」
(((Oh……)))
アイムたちはフェイトの妄想がここまで来ているのかと嘆いた。はやてが言ってことは事実であり脚色は一切加えていない。だが、フェイトはそれがすべてはやての冗談であると思い込んでいる。いや、そうとしか思っていない
(アイムさん…)
「何も言うな…」
(マスター。御労しい…)
「言うなよ…」
同情的な感情を向けられてアイムは泣きそうになった
「はぁ~風が冷たいな…」
「今日の風は暖かくて気持ちいよ?」
世界は俺に優しくないとアイムは思った。
投降遅れてすいません。
これから頑張りますと言いたいところですが
この話はいったん休止します。
勝手ですいません