お世話になっております。何でも屋秘書の手嶋でございます。 作:虹捜索隊
「絵画を盗むってさ、、、ルパンじゃないんだから。」
「え?チミ、ルパン好きなの?」
聞こえたか、、!
「まぁ金曜ロードショーとかであれば見るくらいで。」
「なんだよ、つまんねぇ女だな。」
なんだと!?くそデブ。煮るぞ!
〜遡ること1時間前〜
「今回はね、窃盗団のアジトに行って絵画を取り戻してほしいんだ。」
「相手は銃とかたくさん持ってるし、織田さんにもいって欲しかったんだけど昨日の今日だし。まだ幼いし銃とかは教育に悪いかなって。」
いや、ぜんっぜん関係ないから。
織田さんなんなら殺すか殺さないか選べる人だから。
てかやっぱり織田さんって若かったんだ。
見た目童顔かなっておもってたけど。
「ちなみに織田さんっておいくつなんですか?」
「12……」
若っ!!
てか声、冷蔵庫から聞こえた気がするけど。
「まぁとにかくミスターゴールドに同行してよ。」
「ちょっと今から呼ぶから。」
パンパン
拍手?
「ミスターゴールドーー?」
パチンッ
あれ?電気消えた?
ウィーン
え?ミラーボール?
ウーーーー ルーーーーッフゥゥゥ
3
2
1
バン!
扉が勢いよく開き、そこには黒いシルエットが立っていた。
ちょっと横に太くない?
光の加減でその姿があらわになっていく。
いや、初日のデブい人じゃないの?
茶色のテンガロンハット
上裸に革ジャン
ジーンズのなにこれ?なんか、んーブリーフみたいなやつ
ヒール。え?ヒールはいてんじゃん!!
そしてあの時計の針のようなヒゲ
やっぱ初日のやつじゃねぇか!
そのデブは音楽にノリながら近づいてくる。
「またせたね。大盗賊ミスターーーーーゴールドだよ。」
「そこんとこ、よろしく〜♡」
うっざ!!!!
初日では目に付かなかったところが目について
うっざ!!!!
「なぁミスターゴールド、そろそろふつうに出てきてくれないか?」
「これ結構電気代と維持費かかるんだよ。」
「ミーはこれがないと出てこないよ。」
めんどくせぇデブだな!
初日気だるそうに出て来てたじゃん。
というようなことがあり、、、
「手嶋、チミはさ。ミーが好きなんだろ?」
頭沸いてんなこいつ。
「いえ、そんなことは全くございませんが。」
「なんだよ、つまんねぇ女だな。」
ハンドルひねって橋から落ちてやろうか。
「そろそろ目的地につきますけれども。」
「防弾チョッキつけてる?」
デブの、あ、いや、ミスターゴールドの目つきが変わったな。
「はい。」
「チミは基本的にミーのバックにフォローしてればオーケーだから。」
さてはお前、実はあんまり英語できないタイプだな?
「ここから歩いてどのくらいなんです?そのアジトって。」
「10秒。そこ。」
お前バカかよ!!!!!!
てかあれ見張りでしょ!
「なんだなんだ?車の音したけど。」
でしょうね!
そりゃ気づかれるよ!
「しまった、なんでミーたちの居場所がバレたんだ!?」
いやそれ、相手が思うことだから。
ってやばっ!
目合っちゃった!
「とっ捕まえろ!!」
あっけなく捕まっちゃったよ......
私の人生短かったな......
「やだ!ミーだけでも助けて!」
おめぇ最低だな!!
「この女金曜ロードショーでしかルパン見ない女ですからどうか!」
なに意味わかんない紹介してんの?
あと私を売ろうとすんな!
「しっかり縛っとけよ。」
「このねぇちゃんはあとでいただこうか。」
「いや、やめとこうぜ。こいつ色気もないし、なんかめんどくさそうだし。」
「そうだな。やめとくか。」
いや、勇気出せよ!
そこまで言われると屈辱だわ!
「うぉ?なんだこれ?なんでおれが縛られてるんだ!?」
突然なにいってんのこのデブ。今更記憶喪失のフリしてんの?
ほ〜ら見張りが寄って来た。
「うるせぇぞ、ふくよかイケメン。」
ゴン
なに今のふくよかイケメンて。褒めることで最上級のディスりにしたの?
窃盗団員は警棒で頭を小突きデブ、いやミスターゴールドを気絶させた。
「ちょっとカシラのところいって報告してくる。」
「おう、頼んだ。」
はぁ、なんでこんなことに。
ドグラゾロンさんや、織田さんはすごかったから今回もなんとかなるんじゃないかっておもってたけど。
気絶してるし、そもそもこのデブじゃなぁ。
ん?残ってる方の見張りが来た。
「おいねぇちゃん。お前らどこのもんだよ!」
「それは言えません。」
「なんで言えねぇんだよ。」
「あ、わかったぞ。おれが先に名乗らねぇからか。」
小学生か。
「おれは窃盗団だよ。」
いや、バカだなぁ〜。
すごくバカだなぁ〜。
「で、お前は?」
んー、組長!ごめんなさい!
「六梶組のもんよ。」
「なんだそれ?」
「元六田組よ。」
「あの六田組か!?」
きいてるきいてる。
「えぇ。私達に手を出したら組が黙ってないわ。」
「あの一代ごとに自分のふんどしをしつらえて」
代々初代のふんどしを履くんです
「抗争の時組長は丸腰で乗り込み」
用心棒つけた上に防弾チョッキにヘルメット、、、
「浮ついたことは絶対にしないくらい組則が厳しい」
この戦争おわったら慰安旅行で北海道だしなぁ〜
「あの六田組か!?」
12代目ゆるゆるじゃねぇか!
「そ、そうよ。」
全然違うけど。
「そうか。」
なんで聞いたの!?
全然話続かないじゃん!
「おれさぁ全然話続かなくてさぁ。」
心読むな!
「女の子と話してもすぐつまらないって言われちゃうんだ。」
あんた見張りの仕事しなさいよ。
まぁでも時間稼ぎにはなるか。
「女の子は自分を見て欲しいの。褒めて欲しいし同意して欲しいの。」
「なるほど。」
「じゃぁちょっとおれ練習していいかな。」
「え、えぇ。」
「合コンの設定でいいかな?」
「えぇ。じゃあ私から質問するからね。」
「お仕事何されてるんですか?」
「窃盗団です。」
「ストーーーップ!!!」
「窃盗団言ったらアウトに決まってんでしょ!なに?海賊と合コンしてんの?」
「え?窃盗団って年収低めの仕事かな?」
おま、こいつクソバカじゃねぇか!
「年収とかの問題じゃなくて、相手が不安になるから、そこは適当に会社員とか言っとくのよ。」
「なるほど!」
「窃盗団の会社員です。」
「進みたいとこまで進まねぇーーーーー!!!」
「なんなの?なんでなの?窃盗団にどんだけ誇り持って生きてんの?」
「会社員だけでいいの!!!次ね!!」
「あなたの趣味はなんですか?」
これは答えやすいでしょ。
「趣味、、、趣味かぁ、、うーん、、、休日にしてることって意味ですよねぇ。そうだなぁ.....それって特技も入りますか?」
「いやテンプレ質問でしょうよ!!」
「用意しとけよ!なんで趣味で詰まってんの!?」
「映画鑑賞ですとか言っとけばいいの!」
「なるほど!映画鑑賞です!」
「どんな映画見られるんですか?」
「ルパンです!!」
こいつもか。
「ルパン面白いですよねぇ。」
「えぇ、こんな侵入の仕方もあったのか!と参考になることも、、」
だから窃盗団出してくんなやーーーい
「待て待て待て待て!てかアニメを参考にするな!」
「なんだよ!さっきからギャンギャンうるさいなぁ!」
あれ?怒らせちゃった?
「もういいよ!このデブ共々消してやるよ!」
いや急展開すぎ!
「だれがデブだって?」
ゴツンッ
合コン窃盗団員がその場に倒れ込む。
さっきカシラに報告してくるとか言ってた団員がやったの......?
なんで窃盗団員が同じ窃盗団員を?
「よいしょ。」
シュルッ
なに?縄解いてくれてんの?この窃盗団員はもしかして味方?
「あ。ありがとう、でもなんで、、」
「次はこっちを縛れ。」
え?
なに?
あんた自分が縛られたいがために、仲間気絶させて私たちを解放したの?
なんなの?ここの窃盗団は合コン馬鹿と変態しかいないの?
「ちょっと言ってる意味がわからないんだけど。」
「いいから早く縛れ!」
もう意味わかんないんだけど、、、
ギュッギュッ
「はい、縛りましたよ!これでいいの!?」
言われた通り縛ったわよ!
これで満足?
クタッ
なに?こいつ意識失ったの?
訳わかんないプレイで興奮が絶頂に達したの?
理解不能なんだけど……
「うわっ!?なんだ!?なんで縛られてんだ?」
なに言ってんのこの団員。
痴呆症なの?
高度なアブノーマルプレイなの?
「いててて、強く殴りすぎた、、、。」
デブ、じゃなくてミスターゴールドがちょうど目を覚ましたようだ。
「ミスターゴールド!じゃなくて、、ん?あってるのか。」
デブで統一させて。
「よし、手嶋、帰るか。」
「え?絵画は?」
デブは目の前の団員の横を指差した。
「そこ。」
「いつのまに!?」
「ミーをだれだと思ってんだ?」
「ミーは大盗賊!ミスターーーーーーーゴ
〜何でも屋〜
「ただいま戻りました〜。」
「おかえり!手嶋さん!とミスターゴールド。」
「ウム、よくぞ無事に帰った。」
社長とドグラゾロンさんだ〜。
安心する〜。
「絵画は?」
「ミスターゴールドさんが取り返しました。」
「さすがだね。ミスターゴールド。」
「でもどうやってやったんです?」
「ミーは半径5メートル以内の人間と精神を入れ替……チェンジすることがキャン。」
言い直す必要なかったし、できるっていいたいのはわかるけど英語下手くそか。
「それで団員に入れ替わって取り戻したんですね!」
だからあのとき理解不能なんだけど状態になったのか!
見た目とは裏腹にすごい能力じゃん!
「じゃあミスター帰りの音楽も流すかい?」
「いや、もう今日は疲れたから………頼むよ!!」
パチンッ
また電気消えたぞ。
ウィーン
あぁ、ミラーボールね。
ウーーーー ルーーーーッフゥゥゥ
3
2
1
グッバイ♡
バン!
〜続く〜