お世話になっております。何でも屋秘書の手嶋でございます。   作:虹捜索隊

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増加率は6829%とお聞きしております

 

 

 

「手嶋さん今日はローラについてね。」

 

「ローラってあの人工知能の?」

 

 

「うん、スケジュールの把握は大丈夫?」

 

 

えーっと、ローラの手帳は、っと。

 

「はい!ローラのスケジュールは

 

9:00〜 東圏電工株式会社代表取締役との対談

 

11:00〜 三中不動産社長と徳川不動産の買収見通しについての相談

 

15:00〜 アメリカ国防省の軍事計画のシミュレーション

 

です。」

 

 

 

「じゃぁよろしく頼むよ。まずローラは起動後セットアップしないといけないから、ドグラゾロンに教えてもらって。」

 

 

「ウム。では手嶋これからの手順を覚えるのだ。」

 

 

 

「おはよう、ローラ」

 

 

「オハヨウゴザイマス。ドグラゾロンサマ。」

 

「すごい!」

 

 

「よし、手嶋、今日の予定を。」

 

 

「今日は

 

9:00〜 東圏電工株式会社代表取締役との対談

 

11:00〜 三中不動産社長と徳川不動産の買収見通しについての相談

 

15:00〜 アメリカ国防省の軍事計画のシミュレーション

 

です。」

 

 

「ソンナニデスカ?」

 

「え?」

 

「ホンキデスカ?」

 

「ソレ必要デスカ?」

 

ローラ止まらねぇな!!!

 

 

「この手順はセットアップという名の説得なのだ、、、」

 

魔王様に何させてんだ!

 

「演算スルノダルインデスガ。」

 

うるさいよ!

 

 

「ローラ、今日行ってくれたら社長がデータ追加と課金をしてくれるそうだぞ。」

 

「イキマス。」

 

今のは処理速度早かったな。

 

 

「ローラってデータ容量足りてないんですか?」

 

「ウム、ローラがプライベートで使う容量は限られているのだ。」

 

 

「何ギガ?」

 

「200GBデス。」

 

デカっ!

 

でも人工知能ってすごい容量使うのかも。

 

 

「200GB何に使ってるの?」

 

「アニメ、ゲーム、マンガデス。」

 

ゴリゴリのプライベートじゃん!

 

「でも1ヶ月でそんなに使えるの?人工知能は同時に見れるの?」

 

 

「イエ、ゲームヲシテイルトキモアニメヲ流シッパナシ二スルト落チ着クノデス。」

 

 

廃人AIだな……

 

 

「デハ手嶋様イキマショウ。」

 

 

 

 

 

9:00〜 東圏電工株式会社代表取締役との対談

 

「私ローラ秘書の手嶋と申します。」

 

「ローラデス。」

 

 

「東圏電工株式会社代表取締役社長の牧田智則です。本日は御社の最新型AIローラと対談させていただき誠に光栄です。」

 

 

牧田さん超イケメンじゃん!

 

 

「牧田サン超イケメンデスネ。」

 

 

AIと被った!!

 

 

「すごいな、状況に応じてお世辞を言えるなんて。」

 

 

 

「牧田サン彼女ハ?」

 

「AIハ恋愛対象ニナリマスカ?」

 

「職場デ出会ウトウマクイクソウデスヨ。」

 

「子供ハ何人ホシイ?」

 

ほんとに止まらねぇな!!

 

なんだこいつ!!

 

 

 

 

結局肉食系女子の合コンみたいな感じで終わってしまった……

 

 

 

 

 

 

11:00〜 三中不動産社長と徳川不動産の買収見通しについての相談

 

 

「買収した際の利益や損失等がこちらのデータになりまして。」

 

「これで年どれほどの利益もしくは損失が出るかを勘案し、この買収をすべきかどうかをご教授頂ければと。」

 

 

「手嶋様、スキャナーニ資料ヲ入レテクダサイ。」

 

 

ピーーーー

 

ブォン

 

ピーピーピー

 

 

「来年ノ利益増加率ハ+6829%デス」

 

絶対間違えてない!!?

 

 

「ほんとですか!?やったーー!」

 

社長、増加率の相場ガバガバなの!?

 

 

「ちょっと待ってください社長!いくらなんでも6800%はおかしいですよ!」

 

 

「ローラ!もう一度計算して!」

 

 

「ス、スミマセンヨク聞キトレマセンデシタ。」

 

動揺してんじゃねぇよ!

 

 

「私ノ計算ハ完璧デス」

 

ほぅ。

 

「じゃあ1058×632=?」

 

 

 

「ピーーーーブォン」

 

こいつ自分で演算の時の音鳴らしてやがる。

 

「ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー」

 

露骨な時間稼ぎだなぁ。

 

「1700デス、、カ?」

 

なんで疑問形!?しかもそれ足し算だし、足し算にしても違うし!

 

 

 

「カケルンデスカ?ソレヲ早クイッテクダサイ。」

 

なんなのこいつ。

 

「452896デス。」

 

早っ!

 

「ほんと?」

 

「ハイ。」

 

「計算するよ?」

 

「ア、ハ、ハイ。」

 

歯切れ悪いな。

 

 

カタカタッ、パン

 

「668,656じゃん!全然違うじゃん!」

 

「桁ハ同ジデス!」

 

こいつポンコツじゃん!!

 

 

 

「社長!この話持ち帰らせて頂いてもよろしいですか?」

 

ローラに任せたらうちの信頼に関わる!!

 

 

「6800倍かぁ、ウヒヒヒヒ。」

 

この社長、%だと何倍かも知らないのか。

 

もうそっとしておこう。

 

どっちもポンコツだ。

 

 

 

 

 

 

15:00〜 アメリカ国防省の軍事計画のシミュレーション

 

「つまりこの軍事計画だと仮想敵国ミサイルは何発まで連続で撃ち落とすことが可能かをシミュレートしてほしいと。」

 

「Yes。」

 

 

「ローラできるの?」

 

「私ヲナメテイルノデスカ?オ前ノ尻ノ穴カラUSBポート型キーボード突ッ込ンデ、奥歯キーボード二シテカタカタ言ワセタロカ」

 

なんて?

 

ツッコミが専門性に溢れて分かりにくいけど、口が悪いのはよくわかった。

 

 

 

「デハ計画通リノ配備デ、実際ニミサイルヲ飛バシテミマス。」

 

うわっ、ホログラムだ!

AIっぽいというか、近未来的というか!

 

 

バシュッ

 

すごい!ホログラムの小さいミサイル飛んでってる!

 

迎撃ミサイル来た!

 

当たる!当たる当たる当たる!

 

当たったーーー!

 

破壊成こ.......

 

あれ?ミサイル壊れてないじゃん。

 

どんどん迎撃ミサイル当たるけど、敵国ミサイルびくともしないじゃん。

 

シューン、ドカーーーーン

 

「敵国ノミサイルガ着弾シマシタ。」

 

 

「なんで!?」

 

 

「ミサイルヲ地球上ノ武器デハ破壊不可能ニ設定シテミマシタ。」

 

 

余計なことすんなよ!

 

意味ないデータしか取れないよ!!

 

 

パチ.....パチ.....パチパチパチパチパチ

 

「Oh....amazing.....!」

 

何がだよ。

なんでこの結果でスタンディングでオーベーションできんの?

 

「Thank you!!!!」

 

え?なんなのこの茶番。

 

 

「人ガ喜ブ顔ハイツ見テモ気持チガ良イデスネ!」

 

やかましいわ!

 

 

だめだ。こいつはポンコツAIだ。

 

 

 

 

 

 

カランカラン

 

「あ、手嶋さん、おかえ......」

 

「社長!ローラポンコツAIじゃないですか!!」

 

 

「え?そうなの?今まで実際に稼働してるの見たことなかったからさ。」

 

 

「電卓でできる計算もできないんですよ!?」

 

 

「まぁこれから進化していくってことで。」

 

社長!!

しっかりして!

 

 

「って、あのポンコツもうアニメ見てるし。」

 

 

「アニメヲバカニシテハイケマセン。アニメーションハ1908年、エミール・コールのファンタスマゴリニハジマリ、1914年ニハセル画ヲ使用シテ………」

 

 

「ローラはアニメを語らせたらAIの力をフル活用してくるからね。」

 

 

宝の持ち腐れだな。

 

 

「ア、ログインボーナスモラワナキャ。ン?ソッカ昨日ノ深夜ニモラッタンダッタ。」

 

 

ポンコツだーーーー!

 

 

 

 

〜続く〜

 

 

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